付録B.3 uuencode及びuudecodeの使用方法

ここでは,バイナリデータの変換で使用するuuencodeおよびuudecodeの各コマンドの使い方について説明します。

<この項の構成>
(1) uuencode
(2) uudecode

(1) uuencode

構文

uuencode バイナリファイル 復元ファイル名

機能
バイナリデータをテキストデータに変換します。第1引数には変換するファイル,第2引数にはバイナリデータに復元したときのファイル名を指定します。変換結果は標準出力に出力されます。例えば次のように使います。

(例) $ uuencode a.out  smtpex > mailfile

この例では,a.outが元のバイナリファイル,smtpexが復元したときのファイル名です。さらに,この例で示すように > mailfile を指定すると,変換したデータをmailfileファイルに一度コピーして格納してから転送します。
変換形式
変換したデータは次の形式で出力されます。

begin 755 smtpex
変換データ
   .
   .
end

変換したデータは,beginからendまでの間に設定されます。beginの755はファイルのパーミッションモード,smtpexはuuencodeに指定した復元ファイル名です。uudecodeでバイナリデータを復元したときに,このsmtpexがファイル名になります。

(2) uudecode

構文

uudecode ファイル名

機能
uuencodeで変換されたデータを元のバイナリファイルに復元します。復元時のファイル名は,uuencodeで指定された復元ファイル名になります。
変換例
uudecodeを使うには,転送されてきたデータのbegin~end部分をファイルにコピーします。begin~end部分が複数ある場合には,各データをそれぞれ別のファイルにコピーしてください。コピーしたら,そのファイルをuudecodeで処理します。このときに作成されるバイナリファイルの名称は,uuencodeで指定した復元ファイル名になります。