付録I.4 アドレスマッピング設定手順(送信時変換)

ここでは,Sendmail Advanced Message Server 1.3Jで提供されているGUIツールを使用してアドレスマッピングを行なう手順について説明します。

注意
本手順は必須ではありません。運用環境により必要な場合だけ行ってください。また,設定内容については十分動作確認を行ってから運用してください。

以下の手順は,Sendmailでメール送信する時にルールセット1で送信者のアドレスを,ルールセット2で受信者のアドレスを変換する方法について説明しています。

尚,説明ではtaro_h@smtpgw.hitachi.co.jpのアドレスをtaro@hitachi.co.jpに変換するという例です。

  1. taro_h@smtpgw.hitachi.co.jpからtaro@hitachi.co.jpへのアドレス変換を行うためのカスタム・マップ・ファイルを作成します。手順は「付録I.3アドレスマッピング設定手順(受信時変換)」の手順1~14を参照してください。このとき手順8で指定するカスタム・マップ・ファイル名として「SendConv」を指定してください(以降「SendConv」という名称で説明します)。また,手順9では以下のように,RecvConvとは逆のテーブルを作成します。
    パラメタ名設定値
    KEY

    taro_h<@smtpgw.hitachi.co.jp>

    MAPPING

    taro<@hitachi.co.jp>

    注意
    ローカルパート"taro_h"の後ろに"<"を,ドメインパート"@smtpgw.hitachi.co.jp"の後ろに">"を付けてください。MAPPINGについても同様に"@domain名"を"<"と">"で囲んでください。
  2. 「メイン・メニュー」のページから,「既存設定の編集 」を選択し,編集する「sams_default.m4」を選択して「読み込み」ボタンを選択します。
  3. 「詳細設定」メニューを選択します。
  4. 詳細設定のリストから「LOCAL_CONFIG」を選択し「表示/編集」を選択します。
  5. 「カスタム・ローカル設定」の入力欄に,以下のフォーマットでマップファイルをシンボル(SendConv)と関連付けます。
    例)SendConv.dbというマップファイルをRecvConvというシンボルに関連付けする場合には,以下の定義を追加します。
    パラメタ名設定値
    LOCAL_CONFIG

    KSendConv hash "c:¥Program Files¥Sendmail Switch¥etc¥mail¥"SendConv

    注意
    この設定例は,Sendmail Single Switchのインストールディレクトリがc:¥Program Files¥Sendmail Switchであることを仮定しています。
    注意
    パス名に半角スペースを含む場合には,パス名を"(ダブルクォーテーション)で囲んでください。
    注意
    SendConv.dbのファイル名には".db"を省いて指定します。
  6. 詳細設定のリストから「LOCAL_RULE_1」を選択し「表示/編集」を選択します。
  7. 「追加ルール・セット」の入力欄に,送信者アドレスについてマッピングテーブルSendConvを使用してアドレス変換が行なわれるようにルールを追加します。
    パラメタ名設定値
    LOCCL_RULESETS

    R$-tab$@$1<@$j>
    R$+<@$+.>tab$1<@$2>
    R$+<@$+>tab$: $( SendConv $1<@$2> $)

    注意
    tabの部分は一つ以上のタブを入力してください。
  8. 定義を追加したら,「適用」ボタンを選択します。
  9. 詳細設定のリストから「LOCAL_RULE_2」を選択し「表示/編集」を選択します。
  10. 「追加ルール・セット」の入力欄に,受信者アドレスについてマッピングテーブルSendConvを使用してアドレス変換が行なわれるようにルールを追加します。
    パラメタ名設定値
    LOCCL_RULESETS

    R$-tab$@$1<@$j>
    R$+<@$+.>tab$1<@$2>
    R$+<@$+>tab$: $( SendConv $1<@$2> $)

    注意
    tabの部分は一つ以上のタブを入力してください。
  11. 定義を追加したら,「適用」ボタンを選択します。
  12. 「保存」ボタンを選択して設定を保存します。
  13. 「メイン」ボタンで「メイン・メニュー」に戻ります。
  14. 「メイン・メニュー」で「設定の展開」を選択します。
  15. 「設定の展開 / 設定の選択」のページで,保存する「smas_default.m4」ファイルを選択して「OK」ボタンを選択します。
  16. 「設定の展開 / 展開 オプションの設定」のページで,各パラメタを確認して「展開」ボタンを選択します。
  17. 「設定の展開 / 結果」で結果を確認し,「メインに戻る」ボタンで「メイン・メニュー」に戻ります。

設定が完了しましたら,「付録I.2設定確認手順」に従ってアドレス変換が正しく行なわれるか確認してください。