次に示す方法は,他メールシステムの受信者にGroupmaxユーザが登録されているサーバに関係なくすべてのドメイン名を「hitachi.co.jp」と見せるための方法です(他メールシステムのユーザにはxxx@hitachi.co.jpという統一のドメイン名で見せたい場合など)。
このような運用をする場合,sendmailでアドレス書き換えを実行する必要があり,sendmailの設定が複雑になります。さらに,運用開始後にユーザを追加したり削除したりする場合,sendmailの設定を変更する必要があります。
図5-2 ドメイン名を登録するサーバに関係なく同じにする場合のメール送受信の例
![[図データ]](figure/zu050300.gif)
メールの送受信での各サーバの処理
- インターネットからのメール受信(インターネット → Groupmax):
- 1. インターネットから受信したメールを内部メールサーバで一括して受信します。
- 2. 内部メールサーバのsendmail.cfの設定によって,受信者宛先を書き換えます。
- 例
- E-mailアドレスのローカルパート(ユニークな部分)をキーとして,転送(受信)するサーバによってサブドメインを付けたE-mailアドレスに書き換えます。
- xxx@hitachi.co.jp → xxx@smtpgw0.hitachi.co.jp
- yyy@hitachi.co.jp → yyy@smtpgw1.hitachi.co.jp
- 3. 内部メールサーバは受信者のドメイン名に応じて,サーバAまたはサーバBにメールを転送(受信)します。メールを転送(受信)されたMail - SMTPが自サーバ内のGroupmax Mail Serverにメールを受信します。
- インターネットへのメール送信(Groupmax → インターネット):
- 4. インターネットへメールを送信するとき,内部メールサーバにメールを転送(送信)します。
- 5. 内部メールサーバのsendmailの設定によって,送信者宛先を書き換えます。
- 例
- E-mailアドレスのローカルパート(ユニークな部分)をキーとして,サブドメインを除いたE-mailアドレスに書き換えます。
- xxx@smtpgw0.hitachi.co.jp → xxx@hitachi.co.jp
- yyy@smtpgw1.hitachi.co.jp → yyy@hitachi.co.jp
- 6. 内部メールサーバからメールを送信します。
-
図5-2で示したメール環境を実現するための設定手順の概略を次に示します。
- Groupmaxサーバの設定
詳細は,「5.3.1 Groupmaxサーバの設定」で説明します。
- Mail - SMTPの設定
詳細は,「5.3.2 Mail - SMTPの設定」で説明します。
- sendmailの設定
詳細は,「5.3.3 sendmailの設定」で説明します。
- 内部メールサーバの設定
詳細は,「5.3.4 内部メールサーバの設定」で説明します。
次に,設定手順の詳細を説明します。
- <この節の構成>
- 5.3.1 Groupmaxサーバの設定
- 5.3.2 Mail - SMTPの設定
- 5.3.3 sendmailの設定
- 5.3.4 内部メールサーバの設定