5.2 Mailユーザのドメイン名をサーバ(MTA)単位に区別する場合の設定例

この節で説明する方法は,Groupmax Mail Serverのサーバ(MTA)をサブドメインによって区別して,インターネットから受信したメールを各サーバのMail - SMTPに分配する運用方法です。この方法は,sendmailの設定を比較的簡単にできます。

図5-1 サーバ(MTA)単位にサブドメインを割り振る場合のメール送受信の例

[図データ]

メールの送受信での各サーバの処理

  1. インターネットからメールを受信する場合は,内部メールサーバが受信者のドメイン名に応じてメールをサーバA,またはサーバBに転送(受信)します。また内部メールサーバからメールを転送された各サーバのMail - SMTPが自サーバ内のGroupmax Mail Serverにメールを転送(受信)します。
  2. Groupmax Mailユーザからインターネットへメールを送信する場合は,Groupmax Mailユーザが所属するサーバのいちばん近くにあるMail - SMTPからsendmailを経由してメールを送信します。

 

図5-1で示したメール環境を実現するための設定手順の概略を次に示します。

  1. Groupmaxサーバの設定
    詳細は,「5.2.1 Groupmaxサーバの設定」で説明します。
  2. Mail - SMTPの設定
    詳細は,「5.2.2 Mail - SMTPの設定」で説明します。
  3. sendmailの設定
    詳細は,「5.2.3 sendmailの設定」で説明します。
  4. 内部メールサーバの設定
    詳細は,「5.2.4 内部メールサーバの設定」で説明します。

次に,設定手順の詳細を説明します。

<この節の構成>
5.2.1 Groupmaxサーバの設定
5.2.2 Mail - SMTPの設定
5.2.3 sendmailの設定
5.2.4 内部メールサーバの設定