8.5 複数グループアクセス権情報を出力又は更新する

この節では,複数グループアクセス権設定ユティリティの機能について説明します。

<この節の構成>
(1) 機 能
(2) 起動方法
(3) 文 法
(4) 出力ファイルの出力形式
(5) 入力ファイルの記述形式
(6) 注意事項

(1) 機 能

環境設定ユティリティで複数グループアクセス権を使用する設定をした場合に,設定済みの複数グループアクセス権の情報をファイルに出力したり,更新したりするユティリティです。

(2) 起動方法

複数グループアクセス権設定ユティリティを実行する前に,次の準備をしてください。

  1. コマンドプロンプトを起動する
  2. 文法に従ってコマンドを入力する

(3) 文 法

(a) 形式

ISdefmga {-v| -u}〔-o 出力ファイル名称〕〔-i 入力ファイル名称〕

(b) オプション

-v
設定済みの複数グループアクセス権設定情報を,-oオプションで指定したファイルに出力する場合に指定します。
-u
設定済みの複数グループアクセス権の設定を,-iオプションで指定したファイルの内容に従って,更新又は削除する場合に指定します。処理結果は,-oオプションで指定したファイルに出力されます。
-o 出力ファイル名称
-vオプションと合わせて指定する場合は,設定済みの複数グループアクセス権の設定情報を出力するファイルのファイル名称をフルパスで指定します。
-uオプションと合わせて指定する場合は,更新又は削除処理の処理結果を出力するファイルのファイル名称をフルパスで指定します。
-i 入力ファイル名称
-uオプションと合わせて指定します。複数グループアクセス権設定を更新するための更新情報を記述したファイルのファイル名称をフルパスで指定します。-uオプションを指定しないでこのオプションを指定した場合,指定は無視されます。

(4) 出力ファイルの出力形式

-oオプションに指定したファイルに出力される内容について説明します。

出力される内容は,-vオプションを指定した場合と-uオプションを指定した場合で異なります。

(a) -vオプションを指定した場合

設定済みの複数グループアクセス権設定情報が出力されます。

出力項目を次に示します。それぞれのカラムはタブ(0x0a)で区切られて出力されます。

表8-2 複数グループアクセス権設定情報の出力項目

出力項目説明
オブジェクト種別アクセス権を設定したオブジェクトの種別
FLフォルダ
MV分類索引又は分類
CL一般文書データベース
オブジェクトIDオブジェクトのID
オブジェクトの名称フォルダ,分類索引・分類又は一般文書データベースの名称
グループ種別アクセス権を設定したグループの種別
C最上位組織
O組織
TGroupmax Addressのグループ
MWindows NTで作成するGroupmax用グループ
Lローカルグループ
Uユーザ
グループIDグループのID
アクセス権アクセス権の種類
R参照
W更新
D削除
C作成
S下位オブジェクトの作成
Lリンクの設定
フルコントロール

なお,グループ種別,グループID及びアクセス権は,そのオブジェクトに対して設定されている情報の数だけ繰り返して出力されます。

出力例を次に示します。

図8-1 複数グループアクセス権設定情報の出力例

[図データ]

(b) -uオプションを指定した場合

複数グループアクセス権の更新又は削除処理の処理結果が出力されます。

処理結果に応じて出力される情報を次に示します。

フォーマット不正の場合
format error : line=XXX
  • XXX:エラーになった入力ファイルの行番号
更新情報がない場合
cannot find update information : XXX[YYY]
  • XXX:オブジェクトの名称
  • YYY:オブジェクトID
指定したオブジェクトが存在しない場合
cannot find object : XXX[YYY]
  • XXX:オブジェクトの名称
  • YYY:オブジェクトID
指定したオブジェクトの種別が不正な場合
invalid object type : XXX[YYY]
  • XXX:オブジェクトの名称
  • YYY:オブジェクトID
複数グループアクセス権の更新が成功した場合
update multi-group perm : XXX[YYY]
  • XXX:オブジェクトの名称
  • YYY:オブジェクトID
複数グループアクセス権の削除が成功した場合
delete multi-group perm : XXX[YYY]
  • XXX:オブジェクトの名称
  • YYY:オブジェクトID

(5) 入力ファイルの記述形式

-uオプションを指定した時に-iオプションに指定する入力ファイルの記述形式について説明します。

入力ファイルの記述形式は,「(4)出力ファイルの出力形式」の「(a)-vオプションを指定した場合」で出力されるファイルの形式と同じです。

ただし,1バイト目に「#」を指定した行は,コメント行として扱われます。また,一つのオブジェクトに設定されている複数グループアクセス権をすべて削除したい場合は,一つ目のグループ種別に「X」を指定してください。

(6) 注意事項