付録H 異なるバージョンが混在する環境を使用する場合の注意
ここでは,異なるバージョンが混在する環境を使用する場合の注意事項について説明します。なお,バージョン01-xxをバージョン1,バージョン02-xxをバージョン2,バージョン03-xxをバージョン3,バージョン05-xxをバージョン5,バージョン06-xxをバージョン6と呼びます。
- <この節の構成>
- (1) クライアントでの注意事項
- (2) サーバでの注意事項
(1) クライアントでの注意事項
- フォルダは,バージョン1のクライアントからはビュー(分類索引)の一つとして見えます。バージョン1のクライアントから文書を登録すると,システムで提供するフォルダ(デフォルトフォルダ)に登録されます。したがって,ビューとして見えるフォルダを指定して文書を登録しても,指定したフォルダに文書は登録されません。
- 複数のユーザが一つのマシン上でバージョン1のクライアントを使用する場合,同じ作業領域を使用する場合があります。このため,文書を編集してもサーバに登録しないままログアウトすると,更新中の文書が削除される場合があります。このような環境の場合は,更新した文書をサーバに登録してからログアウトしてください。
- バージョン1のクライアントからグループにアクセス権を設定するとき,組織,最上位組織及びグループ間で同じ名称がある場合は,組織,最上位組織,グループの順で,最初に該当したものがアクセス権として設定されます。
- バージョン2のサーバに対してバージョン1のクライアントで文書を作成した場合,アクセス権は文書クラスではなく,フォルダから継承されます。
- Groupmax Addressを使用して,ユーザ情報を一元管理する場合,バージョン1,バージョン2,バージョン3,バージョン5及びバージョン6のクライアントが混在する環境では,ドメイン名の付与に制限があります。ドメイン名の付与に関する制限については,「5.4 オペレーティングシステムでの環境設定」を参照してください。
(2) サーバでの注意事項
- バージョン1のサーバからバージョン2のサーバへ文書を配布すると,配布された文書はデフォルトフォルダに格納されます。
- Document ManagerサーバからGroupInfoshare/Serverには文書を配布できません。GroupInfoshare/ServerをDocument Managerサーバへバージョンアップしてください。
- 文書の配布状態管理機能を使用する場合に,配布先と配布元で,バージョン05-00以降(文書の配布状態管理機能対応)と以前のバージョン(文書の配布状態管理機能非対応)が混在する場合,次の現象となります。
- 配布元が文書の配布状態対応バージョンで,配布先が文書の配布状態管理機能非対応バージョンの場合
該当配布先サーバの配布状態は,配信中(Delivery)のままとなります。この場合,該当サーバへの配布が正常に行われたかどうかは,配布先で文書配布ログなどで確認してください。
配布先サーバを文書の配布状態管理機能対応バージョンにバージョンアップする場合は,すべてのサーバの配布が正常に完了していることを確認し,文書の配布情報を初期化した後に行ってください。
- 配布元が文書の配布状態管理機能非対応バージョンで,配布先が文書の配布状態管理機能対応バージョンの場合
配布元で文書の配布状態を確認することはできません。配布元で配布先からの配布完了通知を受けるごとに,「KIIS306-W メールシステムとの連携に失敗しました。要因:31007 00」を出力します。