8.9 文書配布対象グループを一覧表示,作成又は削除する
この節では,文書配布対象グループ操作ユティリティについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機 能
- (2) 起動方法
- (3) 文 法
- (4) 文書配布対象グループに関する情報の出力形式
- (5) 注意事項
(1) 機 能
文書配布機能で使用する文書配布対象グループと関連情報を一覧表示します。また,文書配布対象グループを作成したり,既に作成されている文書配布対象グループを削除したりします。
(2) 起動方法
文書配布対象グループ操作ユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- オブジェクトサーバを起動する
- Groupmax Addressと連携している場合は,Groupmax Addressサーバを起動する
- Document Managerサーバを起動する
- 配布先サーバのサーバ識別子を記述したファイルを作成する
- コマンドプロンプトを起動する
- 文法に従ってコマンドを入力する
(3) 文 法
(a) 形式
ISgrpcrt
{-l|-h 配布先サーバ一覧を表示する文書配布対象グループ名称|
-H 配布先サーバ一覧を表示する文書配布対象グループID}|
{-g 作成する文書配布対象グループ名称
〔-s 配布先サーバの識別子を指定したファイル名〕}|
{-e 削除する文書配布対象グループ名称|
-E 削除する文書配布対象グループID}
(b) オプション
文書配布対象グループの一覧表示系,作成系及び削除系のオプションが指定できます。1回のユティリティの実行に対して,どれか一つのオプションを指定できます。
- 一覧表示系のオプション
- 文書配布対象グループに関する情報を一覧表示するオプションです。次に示すオプションのうち,1度に指定できるのは一つだけです。
- -l
- 作成されているすべての文書配布対象グループの名称と文書配布対象グループIDをコンソールに出力します。
- -h 配布先サーバ一覧を表示する文書配布対象グループ名称
- 指定した文書配布対象グループに設定されている配布先サーバのサーバ識別子一覧をコンソールに出力します。
- -H 配布先サーバ一覧を表示する文書配布対象グループID
- 指定した文書配布対象グループIDに対応する文書配布対象グループに設定されている配布先サーバのサーバ識別子一覧をコンソールに出力します。
- 作成系のオプション
- 文書配布対象グループを作成するときに指定するオプションです。
- -g 作成する文書配布対象グループ名称
- 作成する文書配布対象グループの名称を指定します。名称は,63バイト以内で指定してください。
- -s 配布先サーバの識別子を指定したファイル名
- 配布先サーバの識別子を記述したファイルの名称を指定します。ファイル名は,絶対パスで指定してください。このオプションの指定を省略した場合は,配布先サーバは設定されません。
- また,配布先サーバの識別子を指定するファイルは,次の形式で記述します。
- 配布先サーバのサーバ識別子a←
- 配布先サーバのサーバ識別子b←
- :
- 配布先サーバのサーバ識別子n←
- (凡例)←:改行
- なお,ファイルに記述する配布先サーバの識別子は,連携サーバ設定ファイルの内容に合わせてください。
- 削除系のオプション
- 文書配布対象グループを削除するときに指定するオプションです。
- -e 削除する文書配布対象グループ名称
- 削除する文書配布対象グループの名称を指定します。同じ名称の文書配布対象グループが複数ある場合は,最初に作成された文書配布対象グループが削除されます。
- -E 削除する文書配布対象グループID
- 指定した文書配布対象グループIDに対応する文書配布対象グループを削除します。
(4) 文書配布対象グループに関する情報の出力形式
一覧表示系のオプションを指定したときに出力される文書配布対象グループに関する情報の出力形式について説明します。
(a) -lオプション指定時の文書配布対象グループ情報の出力形式
一つの文書配布対象グループに対して,1行表示します。表示形式は次のとおりです。
- 出力形式
- 文書配布対象グループ名△△△文書配布対象グループID
- 文書配布対象グループ名
- 先頭から60バイトまで出力されます。文書配布対象グループ名が60バイト以下の場合は,残りの部分には空白が挿入されます。
- △△△
- 半角の空白が三つ挿入されます。
- 文書配布対象グループID
- 文書配布対象グループID(16バイト)が出力されます。
- 出力例
- 文書配布対象グループ1 C000000000000001
(b) -h,-Hオプション指定時の文書配布対象グループ情報の出力形式
-lオプションを指定したときに出力される文書配布対象グループ情報を1行目に出力します。2行目以降に,指定した文書配布対象グループに設定されている配布先サーバ名のサーバ識別子をすべて出力します。
- 出力形式
- 文書配布対象グループ名△△△文書配布対象グループID
- △△△配布先サーバのサーバ識別子,…
- 文書配布対象グループ名
- 先頭から60バイトまで出力されます。文書配布対象グループ名が60バイト以下の場合は,残りの部分には半角の空白が挿入されます。
- △△△
- 半角の空白が三つ挿入されます。
- 文書配布対象グループID
- 文書配布対象グループID(16バイト)が出力されます。
- △△△
- 2行目の先頭に半角の空白が三つ挿入されます。
- 配布先サーバのサーバ識別子,…
- 指定した文書配布対象グループに設定されている配布先サーバのサーバ識別子をすべて出力します。サーバ識別子が8バイト以下場合は,残りの部分には半角の空白が挿入されます。サーバ識別子は「,」で区切られます。
- 出力例
- 文書配布対象グループ1 C000000000000001
- server01,server02,server03,server04
(5) 注意事項
- このユティリティを実行できるのは,Windows NTのシステム管理者だけです。
- -sオプションで指定するファイル名に記述する配付先サーバのサーバ識別子は,連携サーバ設定ファイルのサーバ識別子にも記述しておいてください。