7.12 ほかのプログラムと連携するときの運用

この節では,Document Managerとほかのプログラムを同じ環境で使用する場合の運用について説明します。Document Managerと同じ環境を使用するプログラムには,次の二つがあります。

<この節の構成>
(1) ほかのプログラムと同じ環境を使用するときの,オブジェクトサーバでの環境設定
(2) Document Managerとほかのプログラムの環境の初期化

(1) ほかのプログラムと同じ環境を使用するときの,オブジェクトサーバでの環境設定

Document Managerとほかのプログラムを同じ環境で使用するには,それぞれで使用するエリアをオブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義します。初期設定パラメタについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。ただし,初期設定パラメタのDocument Managerでの固有の設定値については,「5.5 オブジェクトサーバでの環境設定」を参照してください。

また,次の場合には,オブジェクトサーバの機能を使用して,ほかのプログラムで使用するエリアの定義を追加します。

オブジェクトサーバについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。

(2) Document Managerとほかのプログラムの環境の初期化

Document Managerとほかのプログラムを同じ環境で使用する場合の,初期化の手順を説明します。環境に応じて初期化の手順が異なりますので,適切な手順を参照してください。

表7-9 環境の初期化の手順

Document Managerの初期化ほかのプログラムの初期化参照する手順
××手順1
×手順2
×手順3
手順4

(凡例)

○:初期化されている

×:初期化されていない


(a) 手順1:Document Manager及びほかのプログラムとも初期化されていない場合

この手順は,Document Managerとほかのプログラム(Groupmax Address/Mail及びGroupmax Workflow)を同時に導入した場合などに適用します。すべてのプログラムが初期化されていない場合の,初期化の手順を示します。

  1. オブジェクトサーバの環境を初期化する
    ただし,Document Manager及びほかのプログラムで使用するエリアを,オブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義しておいてください。
  2. Document Managerの環境を初期化する(環境初期化ユティリティの実行)
  3. ほかのプログラム(Groupmax Address/Mail及びGroupmax Workflow)の環境を初期化する
    Groupmax Address/Mailの初期化については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。また,Groupmax Workflowの初期化については,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。

2.と3.は順不同です。ただし,初期化するときのデータベース名称は共通にしてください。

(b) 手順2:Document Managerは初期化されていないが,ほかのプログラムは初期化されている場合

この手順は,ほかのプログラム(Groupmax Address/Mail及びGroupmax Workflow)の導入後にDocument Managerを導入する場合などに適用します。

  1. オブジェクトサーバのファイルのバックアップを取得する
    Document Managerを初期化する前に,オブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義したファイルのバックアップを取得してください。Document Managerの初期化時にエラーが発生した場合は,バックアップしたファイルから回復した後,エラーの要因を取り除いて再実行してください。
  2. Document Managerの環境を初期化する(環境初期化ユティリティの実行)
    ただし,初期化する前に,Document Manager及びほかのプログラムで使用するエリアを,オブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義しておいてください。定義していない場合は,オブジェクトサーバの機能を使用して定義を追加してください。

(c) 手順3:Document Managerは初期化されているが,ほかのプログラムは初期化されていない場合

この手順は,Document Managerの導入後にほかのプログラム(Groupmax Address/Mail及びGroupmax Workflow)を導入する場合などに適用します。

  1. オブジェクトサーバのファイルのバックアップを取得する
    ほかのプログラムを初期化する前に,オブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義したファイルのバックアップを取得してください。ほかのプログラムの初期化時にエラーが発生した場合は,バックアップしたファイルから回復した後,エラーの要因を取り除いて再実行してください。
  2. ほかのプログラム(Groupmax Address/Mail及びGroupmax Workflow)の環境を初期化する
    ほかのプログラムを初期化するときのデータベース名称には,Document Managerの初期化時に指定したDocument Managerデータベース名称を指定してください。
    ただし,初期化する前に,Document Manager及びほかのプログラムで使用するエリアを,オブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義しておいてください。定義していない場合は,オブジェクトサーバの機能を使用して定義を追加してください。

(d) 手順4:Document Manager及びほかのプログラムとも初期化されている場合

この手順は,環境を再構築する場合などに適用します。この手順で初期化すると,既に構築されているすべての環境が初期化されるので注意してください。

  1. オブジェクトサーバの環境を初期化する
  2. Document Managerの環境を初期化する
  3. ほかのプログラムの環境(Groupmax Address/Mail及びGroupmax Workflow)を初期化する
    2及び3は順不同です。