8.31 ローカルグループ情報をキャッシュ化する
この節では,ローカルグループ情報キャッシュユティリティについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機能
- (2) 起動方法
- (3) 文法
- (4) 注意事項
- (5) 運用例
(1) 機能
ローカルグループ情報ファイルの内容をチェックして,キャッシュ情報を作成又は更新します。
このユティリティで作成又は更新したキャッシュは,Document Managerサーバを再起動した時に,サーバに反映されます。
(2) 起動方法
ローカルグループ情報キャッシュユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Document Managerのユティリティが,起動中又は実行中でないことを確認する
- コマンドプロンプトを起動する
- 文法に従ってコマンドを入力する
(3) 文法
(a) 形式
ISlgrpcc
-o {CHECK|UPDATE}
〔-m 出力ファイル名称〕
(b) オプション
- -o {CHECK|UPDATE}
- CHECK
- ローカルグループ情報ファイルをチェックします。
- UPDATE
- CHECK処理を実行後,エラーがなければローカルグループ情報キャッシュを作成又は更新します。
- -m 出力ファイル名称
- コマンド実行結果ログを出力するファイル名をフルパスで指定します。指定を省略した場合はDocument Managerのスプールディレクトリ下にlgrpcc.txtという名称で出力されます。このログファイルは,ユティリティ実行時のファイル出力のタイミングで上書きされます。
(4) 注意事項
- このユティリティを実行できるのは,Windows NTのシステム管理者だけです。
- 作成又は更新したキャッシュ情報は,ユティリティ実行時にはサーバに反映されません。Document Managerサーバを再起動した時に反映されます。
ただし,Document Managerサーバを再起動した時に,KIIS215-Wメッセージが出力された場合は,キャッシュ情報を作成した後でローカルグループ情報ファイルが更新されています。キャッシュ情報作成以降の変更内容は,サーバの再起動時には反映されません。
- キャッシュ情報を削除する場合は,Document Managerサーバを停止してから,(Document Managerの組み込み先パス名)¥shared¥lgrpc.datとインストールディレクトリ¥shared¥lgrpc.newを削除してください。
(5) 運用例
ローカルグループ情報ファイルの修正及びローカルグループ情報キャッシュ作成の運用例を次に示します。
- ローカルグループ情報ファイルを修正します。
(Document Managerの組み込み先パス名)¥etc¥localgrp.txtを修正します。
- ローカルグループ情報キャッシュユティリティを実行します。
キャッシュ情報が作成されます。キャッシュ情報は,(Document Managerの組み込み先パス名)¥shared¥lgrpc.newとして保存されます。
- Document Managerサーバを再起動します。
キャッシュ情報がサーバに反映されます。
なお,2.でキャッシュ情報を作成した後で,ローカルグループ情報ファイルを変更した場合には,KIIS215-Wメッセージが出力されます。この場合,2.以降に変更した内容は,サーバに反映されません。