8.11 配布先サーバを追加又は削除する
この節では,配布先サーバ追加・削除ユティリティの機能について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機能
- (2) 起動方法
- (3) 文法
- (4) 注意事項
(1) 機能
配布先サーバ追加・削除ユティリティは,既存の文書配布対象グループに配布先サーバを追加又は削除するユティリティです。配布先サーバを追加した場合は,追加したサーバに文書配布対象グループの文書を配布します。
(2) 起動方法
配布先サーバ追加・削除ユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- オブジェクトサーバを起動する
- Groupmax Addressと連携している場合は,Groupmax Addressサーバを起動する
- Document Managerサーバを起動する
- 配布先サーバのサーバ識別子を記述したファイルを作成する
- コマンドプロンプトを起動する
- 文法に従ってコマンドを入力する
(3) 文法
(a) 形式
ISaddsrv
{-g 文書配布対象グループ名称|-G 文書配布対象グループID}
{-a|-e〔-i〕|-m}
〔-s 配布先サーバのサーバ識別子を指定したファイル名〕
(b) オプション
- -g 文書配布対象グループ名称
- 配布先サーバを追加又は削除する文書配布対象グループの名称を指定します。同じ名称の文書配布対象グループが複数ある場合は,最初に作成した文書配布対象グループが対象になります。
- -G 文書配布対象グループID
- 配布先サーバを追加又は削除する文書配布対象グループIDを指定します。
- -a
- 文書配布対象グループに配布先サーバを追加登録します。その後,追加した配布先サーバに対して,文書配布対象グループ内のすべての文書を配布します。
- -e
- 文書配布対象グループから配布先サーバを削除します。
- -i
- 配布先サーバを削除する場合に,文書削除情報を作成して,削除する配布先サーバに配布します。
- -m
- 既に登録されている配布先サーバに対して,文書配布対象グループ内のすべての文書を再配布します。
- -s 配布先サーバの識別子を指定したファイル名称
- 追加又は削除する配布先サーバの識別子を記述したファイルの名称を指定します。-aオプションを指定してこのオプションの指定を省略した場合は,エクスポートファイルだけが作成されます。
- ファイル名は,ドライブ名から指定してください。
- 配布先サーバの識別子を指定するファイルは,次の形式で記述します。
- 配布先サーバのサーバ識別子a←
- 配布先サーバのサーバ識別子b←
- :
- 配布先サーバのサーバ識別子n←
- (凡例)←:改行
(4) 注意事項
- このユティリティを実行できるのは,Windows NTのシステム管理者だけです。
- 文書配布対象グループ名称には,完全一致名称を指定してください。
- 配布先サーバを追加する場合に,配布先サーバの追加後の文書の配布でエラーが発生したときは,-mオプションを指定して文書配布対象グループ中の全文書を再配布してください。全文書を配布しないと,追加した配布先サーバと配布元サーバの文書の整合が取れていない状態になります。
- 配布先サーバを追加する場合,その時点で最新の文書が追加したサーバに配布されます。このため,次回の文書配布時に,追加した配布先サーバで配布文書が既に存在するというメッセージが出力されることがあります。
- 配布先サーバを削除する場合に,該当サーバを連携サーバから削除するときには,連携サーバから削除する前に,このユティリティを実行してください。また,Groupmax Addressと連携している場合は,Groupmax AddressのDocument Managerサーバ管理用組織から削除する前に,このユティリティを実行してください。
- -a,-e,-mオプションのどれも指定しなかった場合は,-aオプションが仮定されます。
- エクスポートファイルだけを作成したい場合には,-sオプションを省略して実行します。-aオプション又は-mオプションを指定すると,全文書追加情報のエクスポートファイルを作成します。-eオプションと-iオプションを指定すると,全文書削除情報のエクスポートファイルを作成します。
なお,-sオプションを省略した場合,エクスポートファイルは配布されません。
また,-eオプションで全文書削除情報のエクスポートファイルを作成する場合には,同時に-iオプションを指定しないと,パラメタエラーになります。