付録I.2 テキストデータベースの移行手順
Infoshare/TextSearchのテキストデータベースからBibliotheca2 TextSearchのテキストデータベースへの移行手順を次に示します。なお,テキストデータベースの移行作業は,Windows NTのシステム管理者が実行してください。
- <この項の構成>
- (1) 準備作業
- (2) バージョンアップ作業
- (3) 移行作業
- (4) Document Managerの設定変更
(1) 準備作業
まず,テキストデータベースを移行する前に必要な準備をしてください。操作手順を次に示します。
- 操作手順
- 全文検索用テキスト登録・削除ユティリティ(IStssync)を実行して,テキストデータベースへの登録待ち状態,削除待ち状態の文書をすべて登録又は削除する
全文検索用テキスト登録・削除ユティリティの使用方法については,「8.23 テキストファイルを登録又は削除する」を参照してください。
- Infoshare/TextSearchのテキストデータベースのバックアップを取得する
(2) バージョンアップ作業
次に,プログラムのバージョンアップを実行します。Infoshare/TextSearchを使用している場合は,GroupmaxをVersion 6へバージョンアップして,Bibliotheca2 TextSearchをインストールしてください。Infoshare/TextSearch Version 3を使用している場合は,Bibliotheca2 TextSearchをインストールしてください。
(3) 移行作業
プログラムのバージョンアップ作業が終了したら,テキストデータベースの移行作業を実行します。Bibliotheca2 TextSearchの機能については,マニュアル「Bibliotheca2 TextSearch Version 2 システム管理者ガイド」を参照してください。操作手順を次に示します。
- 操作手順
- オブジェクトサーバを起動する
- コマンドプロンプトから移行情報出力ユティリティ(IStsconv)を実行する
エラー終了した場合は,障害要因を取り除いた後,移行情報出力ユティリティを再実行してください。
- Bibliotheca2 TextSearch Server Version 2を起動する
- Bibliotheca2 TextSearchをインストールしたマシンがDocument Managerサーバをインストールしたマシンと異なる場合,Infoshare/TextSearchのテキストDBディレクトリの下にあるすべてのファイルをBibliotheca2 TextSearchのインストールしたマシンの任意のディレクトリにコピーする
なお,テキストDBディレクトリは,TextSearch DBユティリティのDB情報で確認してください。
- Bibliotheca2 TextSearch Server Version 2のコマンドユティリティ(TS2DBmk)を使用してDocument Manager連携用のテキストデータベースを作成する
- Bibliotheca2 TextSearchの移行ユティリティ(TS2DBIScv)を実行する
移行ユティリティが異常終了した場合は,障害要因を取り除いた後,操作5.で作成したテキストデータベースを削除して,テキストデータベースの作成(操作5.)から,やり直してください。
- Bibliotheca2 TextSearchのコマンドユティリティ(TS2DBcond)を使用して移行したテキストデータベースの最適化(インクリメンタル)を実行する
移行したテキストデータベースを使用して運用することはできますが,検索性能を向上させるために最適化を実行することができます。最適化は,Bibliotheca2 TextSearchのコマンドユティリティ(TS2DBlist)で表示されるインクリメンタル情報の値を参考にします。インクリメンタル情報の値により最適化を実行しなくてもよい場合があります。インクリメンタル実行の目安については,マニュアル「Bibliotheca2 TextSearchVersion 2 システム管理者ガイド」を参照してください。
移行したテキストデータベースを最適化するには,コマンドユティリティ(TS2DBcond)を使用します。実行形式は,「TS2DBcond -f DB構造定義ファイル名」です。「-f」は,移行したテキストデータベースを最適化するオプションです。コマンドユティリティがエラー終了した場合は,障害要因を取り除いた後,操作5.で作成したテキストデータベースを削除して,テキストデータベースの作成(操作5.)からやり直してください。
なお,最適化実行前にBibliotheca2 TextSearchのディスク占有量及びメモリ所要量を見直し,システム資源が十分に確保されていることを確認しておいてください。
(4) Document Managerの設定変更
最後に,Document Managerの設定を変更します。操作手順を次に示します。
- 操作手順
- Document Managerサーバの環境設定ユティリティの設定項目「全文検索機能の使用」に「BIB2」を指定する
- テキストデータベースの移行に伴って全文検索サーバ名,テキストデータベース名を変更する場合は,TS管理ファイルを更新する
ただし,Infoshare/TextSearchとの連携時に使用していたTS情報IDは変更しないでください。
- Document ManagerサーバとBibliotheca2 TextSearchの連携動作を確認する
確認後,Infoshare/TextSearchのテキストデータベースが不要になったら,TextSearch DBユティリティを使用して削除します。Infoshare/TextSearchが必要なければアンインストールしてください。