7.13.4 文書配布状態管理機能を使用する場合の注意事項
- 配布情報を,文書の配布状態表示ユティリティ(ISrpstatコマンド)で初期化する前に,該当する文書配布対象グループの情報に「配信中」「再配信中」「取り込み失敗」の配布状態がないことを確認してから実行してください。これらの状態が存在する状態で初期化すると,配信中又は配布済みの情報を管理できなくなり,再配布できなくなります。
- 文書の配布状態管理機能を使用する場合は,すべてのサーバのDocument Managerを文書配布状態管理機能に対応しているバージョンにバージョンアップしてください。ただし,システム運用の都合などによって一時的に不整合が生じた場合には,次の現象が発生します。
- 配布元サーバのDocument Managerが文書配布状態管理機能に対応しているバージョンであり,配布先サーバのDocument Managerが対応していないバージョンの場合,該当する配布先サーバの状態は「配信中」のまま変更されません。該当サーバに正常に配布できたかどうかは,配布先サーバで配布ログを参照して確認してください。また,この場合,エクスポートファイルの自動削除はできません。
また,対応していない配布先サーバのDocument Managerを,対応しているバージョンにバージョンアップする場合には,その時点での配布が正常に完了していることを確認して,配布情報を初期化してからバージョンアップしてください。
- 配布先サーバのDocument Managerが文書配布状態管理機能に対応しているバージョンであり,配布元サーバのDocument Managerが対応していないバージョンの場合,配布状態を配布元サーバで確認できません。
配布元サーバでは,配布先サーバから配布終了のメールを受けるごとにDocument Managerサーバでエラーが発生した旨のエラーメッセージが出力されます。
- エクスポートファイルの自動削除を設定している場合でも,前回の配布時に文書配布が取り込み失敗で終了していると,エクスポートファイルは削除されません。
- エクスポートファイルの自動削除機能を使用している場合,配布が正常終了又は警告終了した配布回数のエクスポートファイルは再配布できません。
- 配布状態が「配信中」又は「再配信中」のまま状態が変わらない場合は,次の内容を確認してください。
- 配布元サーバ,配布先サーバの文書配布送受信デーモンが起動されているか
- 配布元サーバ,配送元サーバのメールシステムが起動されているか
- 配布先サーバの環境設定で,文書の配布状態管理機能が設定されているか