5.7.3 イベント通知機能を使用するための環境設定
ここでは,イベント通知機能を使用するための環境設定について説明します。
- <この項の構成>
- (1) イベント通知機能とは
- (2) Groupmax Agentへのイベント通知
- (3) 環境設定
- (4) 注意事項
(1) イベント通知機能とは
イベント通知機能とは,あらかじめ定義しておいた事象(イベント)が発生したときに,Document Managerと連携するアプリケーションプログラム(Groupmax Agent)に対してイベントが発生したことを通知する機能です。
(2) Groupmax Agentへのイベント通知
イベント通知機能を使用すると,Document Managerデータベースに新規登録,移動又は複写されるなどのイベントが発生した一般文書を監視することができます。例えば,指定されたフォルダに一般文書が追加されたときに,メールを送信したり,メッセージを表示したり,又はユーザプログラムを起動したりすることができます。
(3) 環境設定
イベント通知機能を使用するには,環境設定ユティリティでのイベント通知機能の項目設定とイベント通知リストファイルの作成が必要です。環境設定ユティリティの設定については,「8.2 Document Managerの環境を設定する」を参照してください。また,Groupmax Agentを使用して,サーバエージェントを定義,生成しておく必要があります。Groupmax Agentについては,マニュアル「Windows NT Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド」及びマニュアル「Groupmax Agent Version 5 エージェント作成ガイド」を参照してください。
イベント通知リストファイルの作成方法は,次のとおりです。
(a) イベント通知リストファイルの格納先
(Document Managerの組み込み先のパス名)¥etc¥apnotify.txt
(b) ファイル形式
イベント通知リストファイルに指定するイベントコードと形式を示します。
- CRT_DOC_OBJ
- クライアント,又はユーザプログラムによって,一般文書を新規作成した時にイベント通知する場合に指定します。
- CRT_DOC_OBJ_UTL
- 一括登録ユティリティ,簡易一括登録ユティリティ,及び文書抽出・取り込みユティリティによって,一般文書を新規登録した時にイベント通知する場合に指定します。なお,配布文書を取り込むユティリティは含みません。
- CRT_DOC_OBJ_REP
- 文書配布機能によって,一般文書を新規登録した時にイベント通知する場合に指定します。
- COPY_DOC_OBJ
- クライアント又はユーザプログラムによって一般文書が複写された時に,イベント通知する場合に指定します。
- MOVE_DOC_OBJ
- クライアント又はユーザプログラムによって一般文書を移動された時に,イベント通知する場合に指定します。
- MOVE_DOC_OBJ_REP
- 文書配布機能によって,一般文書が移動後に登録された時にイベント通知する場合に指定します。配布元サーバで文書の移動後に文書を登録してバージョンが上がった場合,文書配布機能によって配布先サーバでも文書は移動後に登録されます。ただし,この文書は,配布対象として定義されている必要があります。
(4) 注意事項
- イベント通知機能を使用している場合,関連プログラムのインストールやアンインストールは,Document Managerの停止時に行ってください。また,関連プログラムをアンインストールした場合は,イベント通知をしないように設定してください。
- 環境設定でイベント通知機能を使用すると定義していても,イベント通知リストファイルを作成していない場合は,この機能は使用できません。
- イベントコードCRT_DOC_OBJ_UTL,CRT_DOC_OBJ_REP,MOVE_DOC_OBJ_REPをイベント通知リストファイルに指定している場合,一括登録ユティリティ,簡易一括登録ユティリティ,文書配布機能又は文書抽出・取り込みユティリティを使用すると,大量のイベント通知が発行されることがあります。ユティリティなどによるイベント通知を抑止したい場合は,これらのイベントコードを指定しないでください。
- 行末は行末コードを指定してください。また,イベントコードの前後に空白(1バイト,2バイト)は指定できます。
- 行の先頭又は行の途中に#を指定すると,その行の#から行末までがコメントになります。
- イベント通知リストファイルは,インストール時には作成されませんので必要に応じて作成してください。