(1) 初期設定パラメタファイルの指定例
初期設定パラメタファイルは,データベースの初期設定情報を記述するファイルです。初期設定パラメタファイルの指定例は,サンプルファイルとして提供されています。初期設定パラメタファイルの作成時には,必要に応じてサンプルファイルをコピーし,利用してください。
ここでは,サンプルファイルを例にして,初期設定パラメタファイルの指定について図5-3で説明します。
(例)
図5-3 初期設定パラメタの指定例
注 各エリア中のファイルのパス名(C:¥sample¥DB¥××××)は,使用する環境に合わせて書き替えてください。
注※ この五つのエリアは,一般文書データベース50,フォーム文書データベース50ごとに算出した値です。一般文書データベース及びフォーム文書データベースを更に追加する場合は,これらの合計値の100ごとに値を算出し,定義を追加してください。
(2) 初期設定パラメタの定義項目
初期設定パラメタのうち,Document Managerで固有の設定値について説明します。
(a) エリアの定義数
Document Managerでは,エリアの定義数が次のように定められています。ほかのエリアについては,オブジェクトサーバの規則に従ってください。
表5-2 エリアの定義数
エリアの用途 | 定義数 |
---|---|
ユーザデータベース | 3以上 |
インデクス | 2以上 |
Document Manager管理データベース | 2 |
Document Manager管理インデクス | 2 |
複数グループアクセス権管理データベース※ | 1 |
注1 ユーザデータベースのエリアとインデクス用のエリアは,合わせて82個以下にしてください。
注2 エリアの定義数が次に示す値の場合,環境初期化ユティリティを実行するとエラーになります。
・ユーザデータベース用のエリアの定義数が2以下の場合
・インデクス用のエリアの定義数が1以下の場合
注※ 複数グループアクセス権を使用する場合にだけ必要です。
(b) エリアの名称の規則
Document Managerでは,エリアの名称に次のような規則があります。ほかのエリアの名称については,オブジェクトサーバの規則に従ってください。
表5-3 エリアの名称の規則
エリアの用途 | 規 則 | 指定数 |
---|---|---|
ユーザデータベース | IS_system(半角)で始まる1~30バイトの文字列 | 1 |
IS_class(半角)で始まる1~30バイトの文字列 | 1以上 | |
IS_string(半角)で始まる1~30バイトの文字列 | ||
インデクス | IS_index_1(半角)で始まる1~30バイトの文字列 | |
IS_index_2(半角)で始まる1~30バイトの文字列 | ||
Document Manager 管理データベース | IS_version_area(固定) | 1 |
IS_users_area(固定) | ||
Document Manager 管理インデクス | IS_version_index(固定) | |
IS_users_index(固定) | ||
複数グループアクセス権管理データベース※ | IS_group_area(固定) | 1 |
注 各エリアのエリア名に上記以外の名称を付けて初期化しても,該当するエリアとして使用できません。また,上記の規則に従ったエリアがない場合,環境初期化ユティリティを実行するとエラーになります。
注※ 複数グループアクセス権を使用する場合にだけ必要です。
(c) エリアのセグメントサイズ
Document Managerでは,エリアのセグメントサイズが,次のように定められています。
これ以外の値を指定すると,ディスクの使用効率が下がり,ディスク容量が不当に増加する場合があります。
表5-4 エリアのセグメントサイズ
エリアの用途 | セグメントサイズ | |
---|---|---|
ユーザデータベース | IS_systemで始まるエリア | 1 |
IS_classで始まるエリア | 32 | |
IS_stringで始まるエリア | 1 | |
インデクス | IS_index_1及び IS_index_2で始まるエリア | 1 |