8.2 Document Managerの環境を設定する
この節では,環境設定ユティリティの機能について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機 能
- (2) 起動方法
(1) 機 能
環境設定ユティリティは,Document Managerを使用する環境を設定するユティリティです。環境設定ユティリティで設定できる内容は次のとおりです。
- Document Manager管理者
- Document Manager管理者のユーザ名を指定します。
- OCR拡張辞書
- 全文検索でOCR拡張辞書を使用するかどうかを指定します。
- アクセス権検査
- オブジェクトを操作するときに,クライアントで設定したアクセス権を有効にするか無効にするかを設定します。
- アクセスログ機能
- アクセスログ機能を使用するかどうかを指定します。
- アクセスログのファイルサイズ
- アクセスログ機能で使用するログファイルサイズを指定します。
- イベント通知機能
- 一般文書の新規登録除時にGroupmax Agent-Document Manager Serverに対して情報を通知するかどうかを指定します。
- インポート時の属性値引き継ぎ
- エクスポートユティリティで抽出した文書をサーバに取り込む場合,作成日時,更新日時,更新者の属性値を抽出元から抽出先に引き継ぐかどうかを指定します。
- エクスポート時の配布文書の抽出
- 特定のフォルダに格納されている文書を抽出する(ISexport)場合に,配布された文書を抽出対象とするかどうかを指定します。
- エクスポートファイル作成時の圧縮
- エクスポートファイル作成時(文書配布時,フォルダ単位のエクスポート時)に文書ファイルを圧縮するかどうかを指定します。
- エクスポートファイルの削除モード
- 文書の配布状態管理機能を使用する場合に,エクスポートファイルを自動で削除するかどうかを指定します。
- オブジェクト作成時の作成者登録情報
- オブジェクトを作成した場合に,作成者として登録される情報を指定します。
- 改変禁止フォルダ管理者
- 改変禁止フォルダ管理者のユーザ名を指定します。
- 拡張文書参照モード機能
- 分類索引検索するときに,拡張文書参照モードで一般文書を検索するかどうかを指定します。
- 共通ユーザ管理ディレクトリ名
- Document Manager及びGroupmax Workflowが使用するGroupmax共通情報ファイル格納ディレクトリのパス名を指定します。
- サーバ機能管理ファイルディレクトリ名
- Document Managerサーバが使用する共有メモリを格納するディレクトリのパス名を指定します。
- サーバ識別子
- 文書配布元サーバを識別するためのサーバ識別子を指定します。
- 最上位分類の作成権限
- 最上位分類を作成できるユーザの種類を指定します。
- 最大ログインユーザ数
- 同時にログインできるユーザ数を設定します。
- 受信デーモン監視時間
- 受信デーモンが受信メールを監視する時間を指定します。
- セションのタイムアウト時間
- ログインユーザが一定時間操作しない場合にセションをキャンセルする監視時間を指定します。
- 全文検索システム名称
- 全文検索機能を使用する場合,連携する全文検索サーバのシステム名称を指定します。全文検索機能を使用する場合,Infoshare/TextSearch又はBibliotheca2 TextSearchのどちらかを選択します。
- 全文検索情報チェック
- 全文検索するときに,一般文書データベースの属性の全文検索情報の有無をチェックする場合に指定します。
- 送信デーモン監視時間
- 送信デーモンが文書配布要求を監視する時間を指定します。
- 多重ログイン数
- 同一ユーザがログインできる数を指定します。
- テキスト自動抽出機能
- テキストの自動抽出機能を使用するかどうかを指定します。
- 同期書き込み
- Document Managerのデータ更新時に,データを格納するディスクに同期書き込みを行うかどうかを指定します。同期書き込みモードを使用すると,データ更新時の信頼性が高くなります。
- なお,Windows NTのクラスタ機能を使用する場合は,必ず同期書き込みモードを使用してください。
- 配布文書登録時の引き継ぎ情報
- 配布文書の登録時に,配布元文書の作成日時,更新日時,更新者名の属性値を配布先文書に引き継ぐかどうかを指定します。
- 配布文書のテキストファイル登録方法
- 文書配布機能で一般文書と一緒にテキストファイルを配布する場合に,配布先サーバでのテキストファイルの登録方法を指定します。
- ファイル整合性チェックの拡張
- ファイル整合性ユティリティで,文書実体ファイルとオブジェクトサーバとの整合をとるとき,次のチェックを併せて行うかどうかを指定します。
- 文体実体ファイルが存在しないのに,属性がオブジェクトサーバ上に存在する不整合のチェック
- ファイル転送中のセグメント受信監視時間
- クライアントからファイル転送されたセグメントを受け付けない場合,セションを強制的にキャンセルする監視時間を指定します。
- 複数グループアクセス権
- アクセス権管理方式を複数グループアクセス権にするかどうかを指定します。
- 文書移動時の引き継ぎ情報
- 文書移動時に,移動元の文書の作成日時,更新日時,更新者名の属性値を移動先文書に引き継ぐかどうかを指定します。
- 文書のグループのアクセス権
- 一般文書のグループアクセス権を所属するフォルダから継承しない場合に,アクセス権の初期値を設定します。
- 文書の最大バージョン数
- 一般文書及び文書ひな形一つ当たりのバージョン数の最大値を設定します。
- 文書の所有者のアクセス権
- 一般文書の所有者のアクセス権を,所属するフォルダから継承しない場合に,アクセス権の初期値を設定します。
- 文書の全ユーザのアクセス権
- 一般文書の全ユーザのアクセス権を,所属するフォルダから継承しない場合に,アクセス権の初期値を設定します。
- 文書配布状態管理機能
- 文書の配布状態管理機能を使用するかどうかを指定します。
- 文書配布用連携サーバ取得方法
- 文書配布機能使用時に,連携するサーバの情報としてGroupmax Addressでの定義を利用するか,連携サーバ設定ファイルでの定義を使用するかを指定します。
- 文書配布ログのファイルサイズ
- 文書配布機能で一般文書を配布したときにログが出力される,文書配布ログファイルのサイズを指定します。
- 文書ファイル圧縮
- 一般文書及び関連ファイルを圧縮するかどうかを指定します。
- 文書複写時の分類索引継承モード
- 文書を複写するときに,分類索引へのリンクを複写するかどうかを指定します。
- 文書名称長を80バイトに拡張
- Document Managerに文書を登録する時,文書名称長を63バイトから80バイトに拡張して使用するかどうかを指定します。
- メールシステム名称
- 文書配布機能でエクスポートファイルを配布先サーバに配布するときに,Groupmax Mailを使用するかどうかを指定します。配布元及び配布先サーバの両方に指定します。
- メールシステムユーザID
- 文書配布機能でGroupmax Mailを使って文書を配布する場合,文書配布送受信デーモンがGroupmax MailにログインするときのユーザIDを指定します。
- ユーザ認証方法
- サーバが参照するユーザ情報を指定します。
- ユティリティのテキストファイル登録方法
- 配布文書又は抽出した文書をサーバに取り込む(ISimport)場合,及び簡易一括登録時にテキストファイルを全文検索サーバに登録するかどうかを指定します。
(2) 起動方法
環境設定ユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- 値を変更する場合は,Document Managerサーバを停止する。
なお,「ユーザ認証方法」以外の値はサーバ起動中でも値を変更できますが,変更した値を有効にするためには,サーバの再起動が必要です(「送信デーモン監視時間」又は「受信デーモン監視時間」を変更した場合は,それぞれ,文書配布送信デーモン又は文書配布受信デーモンの再起動が必要です)。
- 「環境設定」アイコンを開く
「Document Manager 環境設定」ダイアログボックスが表示されます。
- 環境設定の項目名に値を設定したい場合は,「項目名」を指定して,[変更]を選択する
「値設定」ダイアログボックスが表示されます。
- 設定したい値を入力して[OK]を選択する
選択した項目名に値が設定されて,「Document Manager 環境設定」ダイアログボックスに戻ります。さらに別の項目名を設定したい場合は,2.と3.の操作を繰り返します。
- 項目名の設定が終わったら,[OK]を選択する
Document Managerを使用する環境が設定されて「Document Manager 環境設定」ダイアログボックスが閉じます。