8.16.2 配布文書又は抽出した文書を取り込む(インポートユティリティ)
ここでは,インポートユティリティの機能について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 機能
- (2) 起動方法
- (3) 文法
- (4) 注意事項
(1) 機能
文書配布機能を使用している場合に,配布先サーバの文書配布ディレクトリにあるエクスポートファイルをDocument Managerデータベースに取り込みます。また,エクスポートユティリティ(ISexport)を使って抽出した任意のフォルダ下の文書群を,任意のDocument Managerサーバに登録します。
(2) 起動方法
インポートユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- オブジェクトサーバを起動する
- Groupmax Addressと連携している場合は,Groupmax Addressサーバを起動する
- テキストファイルをBibliotheca2 TextSearchサーバに登録する場合,Bibliotheca2 TextSearch Server Version2を起動する
- Document Managerサーバを起動する
- コマンドプロンプトを起動する
- 文法に従ってコマンドを入力する
(3) 文法
(a) 形式
ISimport
〔-f ファイル名〕
〔-r{Replica|Folder}〕
〔-i 登録対象のフォルダID〕
(b) オプション
- -f ファイル名
- 取り込むエクスポートファイルの配布用定義ファイル(文書配布対象グループ名+タイムスタンプ.con),又は登録用定義ファイル(エクスポートファイル名.con)の名称を指定します。省略した場合は,条件に応じて次に示すディレクトリ下のすべてのエクスポートファイルを取り込みます。
- -r Replica指定時又は-r省略時
- インポートディレクトリ(文書配布ディレクトリ¥import)下のエクスポートファイルを取り込みます。
- -r Folder指定時
- 登録するエクスポートファイルの名称を絶対パスで指定します。ファイル名だけを指定した場合,スプールディレクトリ下のエクスポートファイルを取り込みます。
- -r 登録方法
- 文書の登録方法を指定します。-rが省略された場合,登録方法はReplicaとみなされます。
- Replica
- エクスポートファイルから文書を登録します。登録された文書は配布文書として扱われるため,削除,更新はできません。文書配布機能を使用して作成されたエクスポートファイルを取り込む場合は,必ずこのオプションを指定してください。
- Folder
- エクスポートファイルから指定フォルダ下に文書の一括登録を行います。エクスポートユティリティ(ISexport)と組み合わせて使用する場合は必ずこのオプションを指定してください。
- -i 登録対象のフォルダID
- 登録対象のフォルダIDを指定します。指定されたフォルダ下のフォルダ階層に文書を一括登録します。エクスポートユティリティ(ISexport)と組み合わせて使用する場合は,必ずこのオプションを指定してください。
(4) 注意事項
- インポートユティリティは,Windows NTの「Administrator権限」を持つDocument Manager管理者が実行してください。
- 登録対象の文書データベースは,抽出元サーバと同一の名称及び属性にしてください。
- 抽出及び登録対象のフォルダ階層のフォルダ名称は,重複しないことをお勧めします。同一の名称が存在する場合,フォルダIDが最も小さいフォルダに登録され,該当するフォルダが存在しない場合はシステムで提供するフォルダ(デフォルトフォルダ)に登録されるので,対象外のフォルダに文書が登録される可能性があります。
- エクスポートユティリティ(ISexportコマンド)を使用して作成された登録用属性ファイル(エクスポートファイル)には,文書のアクセス権限情報が格納されているため,このユティリティを実行して文書の一括登録を行うと抽出元の文書のアクセス権を継承できます。したがって,登録先サーバに抽出元サーバと同一のユーザ,グループ及び組織などを作成しておく必要があります。これらが作成されていない場合,該当文書の参照,更新ができなくなる可能性があります。
- 抽出元サーバ又は登録先サーバの分類索引,分類又はフォルダの名称に半角コンマが含まれている場合,正しく文書を取り込むことができません。発生する障害及び対処方法については,「付録L 分類索引・分類・フォルダ名称に半角コンマを使用した場合に発生する障害」を参照してください。