7.9.2 サーバとクライアントの作業領域間の文書の整合性

一人のユーザが一つの文書を複数のクライアントで操作すると,サーバとクライアントの作業領域で不整合が起きることがあります。

次に例を示します。

(例)

  1. ユーザAが,クライアントCL1で文書Xを更新する
  2. ユーザAが,クライアントCL2で文書Xを削除又は作業領域から削除する

このような操作では,サーバ及びクライアントCL2の作業領域から文書Xは削除されます。しかし,クライアントCL1の作業領域には文書Xが残り,サーバの作業領域と整合が取れなくなります。

この場合は,次のように対処してください。

  1. 作業領域から文書を削除して不整合になった場合は,文書の残っているクライアント(例ではクライアントCL1)の作業領域から文書を削除してください。作業領域に残った文書が必要な場合は,必要な文書を1度ほかのディレクトリに退避してください。その後,文書を作業領域に取り出して,退避した文書に置き換えてサーバに保存してください。
  2. 文書を削除して不整合になった場合は,新規文書を作成し,作業領域に残った文書をファイル一覧で指定して取り込んでください。

なお,クライアントの作業領域にない文書がサーバの作業領域にある場合,クライアントの作業領域とサーバの作業領域の整合を取る必要があります。この場合,チェックアウトして文書を操作するか,又は文書を作業領域から削除する操作をしてください。