8.19 一般文書を一括登録する
この節では,一括登録ユティリティについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機能
- (2) 起動方法
- (3) 文法
- (4) 実行結果
- (5) 注意事項
(1) 機能
ユーザが管理する既存のWordなどのアプリケーションプログラムで作成したファイルを一括して,Document Managerデータベースに文書として登録します。なお,一括登録できる文書は一般文書だけです。
一括登録ユティリティには,次の機能があります。
- 文書登録
- ユーザが管理する既存のファイルを,Document Managerデータベースに文書として登録します。
- 分類索引への登録
- 登録用属性ファイルに分類索引名,及び分類名を指定することによって,分類索引,及び分類と文書をリンクすることができます。
- 関連ファイルの登録
- 文書格納ディレクトリに文書の文書実体ファイルとなるファイルと共に関連ファイルを作成することによって,関連ファイルを含む文書をDocument Managerデータベースに登録することができます。
- テキストファイルのテキストデータベースへの登録
- 文書格納ディレクトリにファイルと共にテキストデータベース用のテキストファイルを作成することによって,テキストファイルをテキストデータベースに登録することができます。
(2) 起動方法
一括登録ユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- オブジェクトサーバを起動する
- Groupmax Addressと連携している場合は,Groupmax Addressサーバを起動する
- Bibliotheca2 TextSearchと連携している場合は,Bibliotheca2 TextSearch Server Version 2を起動して,テキストファイルを格納しているテキストデータベースをオープンする
- Document Managerサーバを起動する
- コマンドプロンプトを起動する
- 文法に従ってコマンドを入力する
(3) 文法
(a) 形式
ISregist
-d 文書格納ディレクトリ
-f 定義ファイル
(b) オプション
- -d 文書格納ディレクトリ
- 文書として登録するファイル(文書実体ファイル),登録用属性ファイル,及び関連ファイルを格納した文書格納ディレクトリ(絶対パス名)を指定します。
- -f 定義ファイル
- 一括登録を行うファイル名及び,登録用属性ファイル名を定義したファイル(絶対パス名)を指定します。
(4) 実行結果
このユティリティの実行結果は,ファイル(スプールディレクトリ¥ISregist.msg)に出力します。ファイルに出力できない場合は,イベントログに出力します。このユティリティ実行時にエラーが発生した場合は,ファイルの内容を調査してください。ファイルはこのユティリティを実行するたびに初期化されます。必要な場合は,別のファイルとして保存してください。
(5) 注意事項
- このユティリティを実行できるのは,Windows NTのシステム管理者だけです。
- ほかのユーザがDocument Managerサーバにログインしている場合は,このユティリティは実行できません。サーバからログアウトさせてから,実行してください。
- テキストデータベース用テキストファイルの登録を行う場合,Document Manager管理者のユーザ名が作成した,すべてのTS未登録の文書を登録しますので注意してください。
- ユティリティ起動時,文書を登録する文書データベースに定義されている文書ひな形の取り込みはしません。また,文書データベースに定義されているアプリケーションは起動されません。
- 分類索引内に同一の分類名が複数ある場合,同一の分類名すべてと文書をリンクします。分類索引内で同一の分類名が複数ある場合は,分類のオブジェクトIDを指定してください。
- 一つの文書登録で指定できる分類索引数は4,095以内です。
- 一つの文書登録で指定する文書実体ファイル,登録用属性ファイル,及び関連ファイルはすべて同じディレクトリの下に作成してください。
- 関連ファイルを登録する場合,文書を登録する文書データベースのAP識別子の対応するAP情報管理ファイルに,関連ファイル名を記述しておいてください。
- テキストファイルを登録する場合,文書を登録する文書データベースにTS情報IDを設定してください。
- 一括登録ユティリティで文書を登録したとき,作成日時と更新日時の間で誤差が生じる場合があります。
- 分類索引登録時にエラーが発生した場合は,出力されたメッセージに従い障害の要因を取り除いて,クライアントからエラーに表示された文書名だけを分類索引に登録してください。
- TS登録時にエラーが発生した場合は,出力されたメッセージに従い障害の要因を取り除いて,全文検索用テキスト登録・削除ユティリティ(IStssync)でTS未登録の文書を登録してください。
- 登録先の分類索引,分類又はフォルダの名称に半角コンマが含まれている場合,正しく文書を登録することができません。発生する障害及び対処方法については,「付録L 分類索引・分類・フォルダ名称に半角コンマを使用した場合に発生する障害」を参照してください。