7.3.5 一般文書データベース体系移行時の注意事項
一般文書データベース体系を移行する場合,定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)で抽出する定義情報以外に,次の情報が必要です。
- アプリケーションプログラムの情報(AP識別子)
- 全文検索データベースの情報(TS情報ID)
- ユーザ定義属性の情報
このため,一般文書データベース体系を移行する場合は,定義の抽出・登録ユティリティを実行する以外に,移行先のサーバでこれらの情報の設定,追加を実行する必要があります。
- <この項の構成>
- (1) AP識別子及びTS情報IDの設定
- (2) ユーザ定義属性の情報の追加
(1) AP識別子及びTS情報IDの設定
AP識別子及びTS情報IDは,一般文書データベースを登録した後で,登録した一般文書データベースに対してGroupmax Integrated Desktop又はDocument Manager Clientから設定してください。
(2) ユーザ定義属性の情報の追加
ユーザ定義属性は,移行先の一般文書データベースに対して,Groupmax Integrated Desktop又はDocument Manager Clientから追加してください。なお,移行する一般文書データベースがシステム文書データベース直下にだけ作成されている場合と,システム文書データベース直下以外にも作成されている場合で,追加手順が異なります。
(a) システム文書データベースの直下にだけ一般文書データベースが作成されている場合
- システム文書データベースにユーザ定義属性が設定されている場合は,定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行する前にシステム文書データベースのユーザ定義属性を追加する
この時,追加する順序は抽出元サーバと同じ順序にしてください。
- 定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行して,一般文書データベースを登録する
- 手順2.で登録した一般文書データベースに,ユーザ定義属性を追加する
この時,追加する順序を抽出元サーバと同じ順序にしてください。なお,システム文書データベースに追加したユーザ定義属性は,定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)の実行によって登録された一般文書データベースにも引き継がれます。
(b) システム文書データベースの直下以外にも一般文書データベースが作成されている場合
システム文書データベースの直下以外にも一般文書データベースが作成されている場合,フォルダ,分類索引及び一般文書データベース体系を同時に移行することはできません。この場合,一般文書データベースの定義情報は,フォルダ及び分類索引の定義情報とは別に抽出して登録する必要があります。
一般文書データベースの定義情報の抽出と登録は,システム文書データベースの直下の一般文書データベースから順に,階層ごとに実行します。
手順を次に示します。
- システム文書データベース直下の一般文書データベース情報を抽出・登録する
- まず,システム文書データベース直下の一般文書データベースを移行します。
- システム文書データベースにユーザ定義属性が設定されている場合は,定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行する前に,移行先サーバに対してシステム文書データベースのユーザ定義属性を追加する
この時,追加する順序は抽出元サーバと同じ順序にしてください。
- 定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行して,抽出元サーバから一般文書データベースの定義情報を抽出する
- 手順2.で抽出した定義情報を,システムデータベースの直下の一般文書データベースの情報だけになるように編集する
- 定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行して,システム文書データベース直下の一般文書データベースを登録する
- 手順4.で登録した一般文書データベースに,ユーザ定義属性を追加する
この時,追加する順序を抽出元サーバと同じ順序にしてください。なお,システム文書データベースのユーザ定義属性は,定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)の実行によって登録された一般文書データベース,及びその下位の一般文書データベースにも引き継がれます。
- 移行済みの一般文書データベースの直下の一般文書データベースの定義情報を抽出・登録する
- 次に,移行した一般文書データベースの直下の階層の一般文書データベースを移行します。
- 定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行して,抽出元サーバから一般文書データベースの定義情報を抽出する
- 手順1.で抽出した定義情報を,移行済みの一般文書データベースの直下の一般文書データベースの情報だけになるように編集する
- 定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)を実行して,移行済みの一般文書データベース直下の一般文書データベースを登録する
- 手順3.で登録した一般文書データベースに,ユーザ定義属性を追加する
この時,追加する順序を抽出元サーバと同じ順序にしてください。なお,システム文書データベース及び上位文書データベースのユーザ定義属性は,定義の抽出・登録ユティリティ(IScpdefコマンド)の実行によって登録された一般文書データベースにも引き継がれます。
- これらの作業を,最下位の一般文書データベースを移行するまで繰り返してください。