8.4 Document Managerの環境を初期化する
この節では,環境初期化ユティリティの機能について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機 能
- (2) 起動方法
- (3) 注意事項
(1) 機 能
環境初期化ユティリティは,Document Managerを組み込んだ後,Document Managerの環境を初期化します。さらに,Document Managerデータベースを作成するユティリティです。
(2) 起動方法
環境初期化ユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- オブジェクトサーバを起動する
- 「環境初期化」アイコンを開く
「Document Manager 環境初期化情報設定」ダイアログボックスが表示されます。
Document Managerの環境を初期化する場合は,「Document Managerの環境初期化情報を設定する」のチェックボックスを選択状態にします。
文書配布機能を使用する場合は,「文書配布機能を使用する」のチェックボックスを選択状態にします。「Document Managerの環境初期化情報を設定する」のチェックボックスと「文書配布機能を使用する」の両方のチェックボックスを選択した場合は,Document Managerの環境が初期化されてから,文書配布機能が設定されます。
また,複数グループアクセス権を使用する場合は,「複数グループアクセス権情報を設定する」のチェックボックスを選択状態にします。「Document Managerの環境初期化情報を設定する」のチェックボックスと「複数グループアクセス権情報を設定する」の両方のチェックボックスを選択した場合は,Document Managerの環境が初期化されてから,複数グループアクセス権が設定されます。
- [設定]を選択する
「Document Manager 環境初期化」ダイアログボックスが表示されます。
- 「データベース名称(スキーマ名称)」「文書実体ファイル格納ディレクトリ」「作業領域ディレクトリ」「スプールディレクトリ」「文書配布ディレクトリ」に入力する
- 「OK」を選択する
ダイアログボックスで指定した内容でDocument Managerの環境が初期化されます。
- 「閉じる」を選択する
「Document Manager環境初期化」ダイアログボックスが閉じます。
(3) 注意事項
- Document Manager環境初期化ユティリティを実行したときにエラーが発生した場合は,エラーの原因が解消されるまでDocument Managerサーバを起動できません。
- 環境初期化ユティリティは,Document Managerを組み込んだ後,環境を初期化するときに1回だけ実行できます。
- Document Managerの環境を初期化する前に,文書配布機能だけを指定することはできません。
- Document Managerの環境を再構築する場合は,次の手順でファイルを初期化してください。
- オブジェクトサーバのデータベース初期化ユティリティを実行する
- 次のディレクトリ(ディレクトリ下のファイルを含む)を削除する
- 文書実体ファイル格納ディレクトリ
- 作業領域ディレクトリ
- スプールディレクトリ
- 文書配布ディレクトリ
- オブジェクトサーバを起動する
オブジェクトサーバの起動及びデータベース初期化ユティリティについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- Document Managerの環境初期化ユティリティを実行する
- 4.で前回と異なるパス名(¥ISdoc,¥ISusers,¥ISspool,¥ISreplic)を指定した場合,以前に初期化したパス名が残るので,2.の操作をして残っているファイルを削除してください。ただし,2.の操作をしなくても,新たに指定したパス名での環境は初期化できます。
- ほかのプログラム(Groupmax Mail,Groupmax Workflow)を使用している場合は,初期化の手順が異なります。ほかのプログラムを使用しているときの初期化については,「7.12 ほかのプログラムと連携するときの運用」を参照してください。
- オブジェクトサーバをほかのプログラム(Groupmax Mail,Groupmax Workflow)と共用している場合は,そのプログラムのサーバを起動する前に実行してください。
- 文書配布機能又は複数グループアクセス権の環境初期化をDocument Managerの環境初期化後に実行する場合は,必ずオブジェクトサーバの初期設定パラメタに定義したファイルのバックアップを取得してください。このユティリティの実行中にエラーが発生した場合は,バックアップしたファイルから回復してください。