8.6 ファイルの整合を取る
この節では,ファイル整合性ユティリティの機能について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 機 能
- (2) 起動方法
- (3) 注意事項
(1) 機 能
ファイル整合性ユティリティの機能は,次のとおりです。
- Document Managerデータベースとテキストデータベースに登録されている文書の整合を取る
- 文書実体ファイルの文書の状態と作業領域の文書の状態の整合を取る
- 文書実体ファイルとオブジェクトサーバとの整合を取る
(2) 起動方法
ファイル整合性ユティリティを起動する前に,次の準備をしてください。
- Windows NTにシステム管理者でログインする
- オブジェクトサーバを起動する
- Groupmax Addressと連携している場合は,Groupmax Addressサーバを起動する
- Document Managerサーバを起動する
- Bibliotheca2 TextSearchと連携している場合は,Bibliotheca2 TextSearch Server Version 2を起動して,テキストファイルを格納しているテキストデータベースをオープンする
- 文書配布送受信デーモンを起動している場合は,終了する
- 「ファイル整合性チェック」アイコンを開く
「Document Manager ファイル整合性チェック」ダイアログボックスが表示されます。
- 整合を取るファイルの組み合わせをチェックボックスで選択する
- 「パスワード」に入力する
- 「OK」を選択する
ダイアログボックスで指定したファイルの整合性を確保し,「Document Manager ファイル整合性チェック」ダイアログボックスが閉じます。
(3) 注意事項
- ほかのユーザがDocument Managerサーバにログインしている場合は,このユティリティは実行できません。サーバからログアウトさせてから,実行してください。
- Bibliotheca2 TextSearchのテキストデータベースを複数のDocument Managerサーバで利用する場合は,ノードIDを指定してください。ノードIDは,オブジェクトサーバの環境を構築するときに指定します。このときノードIDが重複しないように指定してください。ノードIDが指定されていなかったり,重複するノードIDが指定されている場合は,必要な文書が削除されることがあります。
- ファイル整合性ユティリティを実行して,文書実体ファイルが存在しない不整合が検出された場合は,次のように対処してください。
- 文書実体ファイルが存在しない文書があったことを示すメッセージがイベントログに出力されるので確認する
- 詳細情報として整合性ログファイル((ユーザが指定したパス名)¥ISspool¥fsckinf.txt)が出力されるので確認する
整合性ログファイルでは,最後に実行した修復状態だけが保持されます。ただし,アプリケーションプログラムでユーザが作成した文書実体ファイル自体は修復されません。整合性ログファイルについては,「7.9.4 オブジェクトサーバとの整合性」を参照してください。
- 必要に応じて,不整合が生じた文書を再登録するか又は削除する
- このユティリティは,ファイルマネージャなどのファイルシステムを操作するプログラムを起動していない状態で実行してください。