16.1 Groupmax Directory Serverとは

Groupmax Directory Serverは,複数のアドレス管理ドメイン間でそれぞれのアドレス情報を共有できるようにするためのシステムです。アドレス情報の共有を実現する手段にはLDAPを利用しています。

<この節の構成>
(1) Groupmax Directory Serverが導入されていない場合
(2) Groupmax Directory Serverが導入されている場合

(1) Groupmax Directory Serverが導入されていない場合

Groupmax Directory Serverが導入されていない場合は,自分が所属しているアドレス管理ドメイン(以降,自アドレス管理ドメインと呼びます)のユーザに関してはアドレス情報(メールの宛先など)を検索できます。しかし,ほかのアドレス管理ドメイン(以降,他アドレス管理ドメインと呼びます)に関してはアドレス情報を検索することはできません。

図16-1 Groupmax Directory Serverの導入前

[図データ]

(2) Groupmax Directory Serverが導入されている場合

Groupmax Directory Serverが導入されていれば,自アドレス管理ドメインだけではなく,Groupmax Directory Serverを持つ他アドレス管理ドメインに所属しているユーザのアドレス情報を検索することができます(クライアントには,Groupmax Directory Clientが必要です)。

図16-2 Groupmax Directory Serverの導入後

[図データ]

また,Groupmax Directory Server Version 3から汎用ディレクトリサーバ(Netscape社のディレクトリサーバなど)に登録されているアドレス情報を利用することもできるようになりました。

注意
アドレス管理ドメインを越えてメールをやり取りする場合には,インターネットメールの機能を利用する必要があります。Groupmaxでインターネットメールの機能を使うにはMail - SMTPが必要です。