17.6.3 接続ドメイン設定ダイアログの項目

次に示す接続ドメイン設定ダイアログの項目について説明します。

[図データ]

接続ドメインの日本語名称
接続するドメインの日本語名を設定します。Groupmax Directory Clientにもここで指定した日本語名が表示されるため,次の点に注意して名称を設定してください。
  • Groupmax Directory Clientのユーザが見て,ドメインを識別できるようにする
  • ドメインのディレクトリサーバが,Groupmax Directory Serverなのか汎用ディレクトリサーバなのかが分かるようにする
接続ドメインのホスト名
接続するドメインのディレクトリサーバのホスト名又はIPアドレスを,255文字以内で設定します。
ホスト名で設定するには,Groupmax Directory ClientがインストールされているすべてのPCのhostsファイルに,接続するドメインのディレクトリサーバのホスト名とIPアドレスの対応を記述する必要があります。
ただし,Groupmax Directory ClientからDNSサーバを参照することで,ホスト名とIPアドレスの対応付けができる場合は,hostsファイルに接続ドメインのホスト名とIPアドレスの対応を記述する必要はありません。
接続ドメインのサービス名(ポート番号)
接続するドメインのディレクトリサーバのサービス名,又はポート番号を設定します。この項目は,省略できます。省略した場合は,デフォルト値(ポート番号:389)が設定されます。
サービス名で設定するには,Servicesファイルにサービス名とポート番号の対応を記述する必要があります。
接続ドメインのDN
DN(Distinguished Name)とは,ディレクトリサーバに登録されたエントリ情報の識別名のことです。
接続するドメインのディレクトリサーバがGroupmax Directory Serverの場合は,そのGroupmax Directory Serverで「17.2 構成情報の設定」で設定した各項目を組み合わせて設定してください。自アドレス管理ドメインのGroupmax Directory Serverの情報については,Directory Serverセットアップアイコンを起動して確認してください。自アドレス管理ドメイン以外については,そのGroupmax Directory Serverの管理者に問い合わせしてください。
次に設定例を幾つか示します。なお,例では,設定されている各項目の値を最初に示し,続いて対応するDNの例を挙げています。また,各項目の値の順番は次のとおりです。

ドメイン管理レベル:ドメインが所属する国名:ドメインが所属する組織名:ドメイン名

(設定例)
  • 組織:なし:(設定されない):会社名
    o=会社名
  • 組織:JP:(設定されない):会社名
    o=会社名,c=JP
  • 組織単位:なし:会社名:部名
    ou=部名,o=会社名
  • 組織単位:JP:会社名:部名
    ou=部名,o=会社名,c=JP
接続するのが汎用ディレクトリサーバの場合は,そのディレクトリサーバの管理者に「suffix」を問い合わせて設定してください。
優先メールボックス
優先メールボックスには,次のリスト項目が設定されていますので,必要に応じて選択してください。ただし,この項目はディレクトリサーバタイプが「Groupmax Directory Server」の場合にだけ有効です。
(なし):
Groupmax Directory Clientの外部宛先台帳から,ユーザが検索できなくなります。ユーザ一覧も出力されません。
mail:
SMTPアドレスだけを使用します。
textEncodedORAddress:
O/R名だけを使用します。
ディレクトリサーバタイプ
ディレクトリサーバタイプには,次のリスト項目が設定されていますので,必要に応じて選択してください。LDAP Directory Serverを選択した場合は,スキーマの設定が必要です。「スキーマ設定」を選択してください。スキーマの設定については,「17.6.4 スキーマの設定」を参照してください。
Groupmax Directory Server:
接続ドメインのディレクトリサーバがGroupmax Directory Serverの場合に選択してください。
LDAP Directory Server:
接続ドメインのディレクトリサーバが汎用ディレクトリサーバ(Netscape社のディレクトリサーバなど)の場合に選択してください。