次に示す接続ドメイン設定ダイアログの項目について説明します。
![[図データ]](figure/h1706030.gif)
- 接続ドメインの日本語名称
- 接続するドメインの日本語名を設定します。Groupmax Directory Clientにもここで指定した日本語名が表示されるため,次の点に注意して名称を設定してください。
- Groupmax Directory Clientのユーザが見て,ドメインを識別できるようにする
- ドメインのディレクトリサーバが,Groupmax Directory Serverなのか汎用ディレクトリサーバなのかが分かるようにする
- 接続ドメインのホスト名
- 接続するドメインのディレクトリサーバのホスト名又はIPアドレスを,255文字以内で設定します。
- ホスト名で設定するには,Groupmax Directory ClientがインストールされているすべてのPCのhostsファイルに,接続するドメインのディレクトリサーバのホスト名とIPアドレスの対応を記述する必要があります。
- ただし,Groupmax Directory ClientからDNSサーバを参照することで,ホスト名とIPアドレスの対応付けができる場合は,hostsファイルに接続ドメインのホスト名とIPアドレスの対応を記述する必要はありません。
- 接続ドメインのサービス名(ポート番号)
- 接続するドメインのディレクトリサーバのサービス名,又はポート番号を設定します。この項目は,省略できます。省略した場合は,デフォルト値(ポート番号:389)が設定されます。
- サービス名で設定するには,Servicesファイルにサービス名とポート番号の対応を記述する必要があります。
- 接続ドメインのDN
- DN(Distinguished Name)とは,ディレクトリサーバに登録されたエントリ情報の識別名のことです。
- 接続するドメインのディレクトリサーバがGroupmax Directory Serverの場合は,そのGroupmax Directory Serverで「17.2 構成情報の設定」で設定した各項目を組み合わせて設定してください。自アドレス管理ドメインのGroupmax Directory Serverの情報については,Directory Serverセットアップアイコンを起動して確認してください。自アドレス管理ドメイン以外については,そのGroupmax Directory Serverの管理者に問い合わせしてください。
- 次に設定例を幾つか示します。なお,例では,設定されている各項目の値を最初に示し,続いて対応するDNの例を挙げています。また,各項目の値の順番は次のとおりです。
ドメイン管理レベル:ドメインが所属する国名:ドメインが所属する組織名:ドメイン名
- (設定例)
- 組織:なし:(設定されない):会社名
o=会社名
- 組織:JP:(設定されない):会社名
o=会社名,c=JP
- 組織単位:なし:会社名:部名
ou=部名,o=会社名
- 組織単位:JP:会社名:部名
ou=部名,o=会社名,c=JP
- 接続するのが汎用ディレクトリサーバの場合は,そのディレクトリサーバの管理者に「suffix」を問い合わせて設定してください。
- 優先メールボックス
- 優先メールボックスには,次のリスト項目が設定されていますので,必要に応じて選択してください。ただし,この項目はディレクトリサーバタイプが「Groupmax Directory Server」の場合にだけ有効です。
- (なし):
- Groupmax Directory Clientの外部宛先台帳から,ユーザが検索できなくなります。ユーザ一覧も出力されません。
- mail:
- SMTPアドレスだけを使用します。
- textEncodedORAddress:
- O/R名だけを使用します。
- ディレクトリサーバタイプ
- ディレクトリサーバタイプには,次のリスト項目が設定されていますので,必要に応じて選択してください。LDAP Directory Serverを選択した場合は,スキーマの設定が必要です。「スキーマ設定」を選択してください。スキーマの設定については,「17.6.4 スキーマの設定」を参照してください。
- Groupmax Directory Server:
- 接続ドメインのディレクトリサーバがGroupmax Directory Serverの場合に選択してください。
- LDAP Directory Server:
- 接続ドメインのディレクトリサーバが汎用ディレクトリサーバ(Netscape社のディレクトリサーバなど)の場合に選択してください。