15.5.2 adpdaexpコマンド
ユーザがクライアントから登録した見出しの値を保存します。このコマンドで見出しのバックアップを作成できます。
このコマンドを実行する前に,次の条件を満たしているか確認してください。
- マスタ管理サーバのアドレスサービスが起動している。
- システム管理者でログオンしている。
- <この項の構成>
- (1) コマンド書式
- (2) 戻り値
- (3) メッセージ
(1) コマンド書式
- 構文
adpdaexp [-f ユーザ登録ファイル] [-e ログファイル] [-m ID[,ID]] [-s] [-h] -p A 保存ファイル
- 引数とオプション
- -f ユーザ登録ファイル:
- 見出しの値を保存するユーザを記述したファイルを,128文字以内で指定します。ファイルは,一括登録ユティリティのgmaxexpコマンドで出力したユーザ登録ファイルを指定します。ユーザ登録ファイルに記述のないユーザの見出しの値は保存されません。このオプションを指定しなかった場合,全ユーザの見出しの値を保存します。
- -e ログファイル:
- エラーが発生した場合に,標準出力に加えて,指定したファイルにもメッセージを出力します。ログファイル名は128文字以内で指定してください。
- -m ID:
- 保存する見出しIDを指定します。コンマで区切って複数指定することもできます。見出しIDと見出しIDの間は,空白などを挿入しないでコンマだけで区切ってください。このオプションを指定しなかった場合,すべての見出しの値を保存します。例えば,見出しIDが"PDAID02"と"PDAID05"の見出しの値だけを保存する場合は,次のように指定します。
- -m PDAID02, PDAID05
- -s :
- エラーメッセージを標準出力に表示しないことを指定します。
- -h :
- コマンドのオプションに関するヘルプを標準出力に表示します。このオプションを指定すると,ほかのオプションは無視され,ヘルプの表示だけ行います。
- -p A :
- 見出しの値を保存する場合に指定する引数です。必ずこのとおりに指定してください。
- 保存ファイル :
- 見出しの値を保存するファイル名を,128文字以内で指定します。保存したファイルは,adpdasetコマンドで指定して見出しの値を回復することができます。既に保存ファイルが存在する場合,既存のファイルに追加します。保存したファイルの内容を変更してはいけません。
(2) 戻り値
- 0
- 正常に処理を終了しました。又はヘルプを表示しました。
- 4
- [Ctrl]+[C]による中止要求を受け付けました。
- 10
- mオプションで指定された見出しIDがシステムに登録されていません。又は,mオプション指定時にシステムに見出しIDが1件も登録されていません。
- 16
- システムでエラーが発生しました。
(3) メッセージ
- Usage:adpdaexp [-f in_file] [-e error_file] [-p A|D] [-m ID[,ID]] [-s] [-h] out_file
- 要因
- コマンドのオプションや引数指定に誤りがあります。
- 対処
- コマンドのオプションや引数を見直して再度実行してください
- GMB003E ファイルが作成できません。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- ファイル作成に失敗しました。
- 対処
- ファイルに書き込み権限があるかどうか確認して再実行してください。
- GMB017E ホームサーバ情報の取得に失敗しました。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- ホームサーバの情報が取得できませんでした。
- 対処
- ホームサーバが登録されているかどうか確認して再実行してください。
- GMB023E ファイル***が見つかりません。
- 要因
- 指定したファイルが見つかりません。
- 対処
- ファイルが存在するかどうか確認して再実行してください。
- GMB032E メモリ確保に失敗しました。
- 要因
- サーバの空きメモリが不足しています。
- 対処
- サーバのメモリを増設する,使用していないアプリケーションを終了して空きメモリを増やす,仮想記憶容量を増やすなどの方法でアプリケーションが使用できるメモリ容量を増やしてください。
- GMB049E ファイル***がオープンできません。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- ファイルを開けませんでした。
- 対処
- 障害受付窓口にご連絡ください。
- GMB050E ファイル***にエラーログを出力しました。
- 要因
- 登録情報出力処理で警告を含むエラーがありました。
- 対処
- ログファイルを確認して,メッセージに対応する対処を実行してください。
- GMB054E ユーザアカウント***以外の方は実行できません。処理を終了します。
- 要因
- システム管理者以外のユーザがコマンドを実行しました。
- 対処
- システム管理者で再実行してください。
- GMB056E システムエラーが発生しました。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- OSの処理でエラーが発生しました。
- 対処
- 障害受付窓口にご連絡ください。
- GMB069E ファイル***のレコードnの設定に誤りがあります。
- 要因
- fオプションで指定したユーザ登録ファイルのnレコードの設定に誤りがありました。
- 対処
- ユーザ登録ファイルの誤りを修正して再実行してください。オプションで指定するユーザ登録ファイルは,gmaxexpコマンドで出力したファイルを指定してください。
- GMB075E ファイル***が重複しています。
- 要因
- ユーザ登録ファイル,保存ファイル,又はログファイルの名称が重複しています。
- 対処
- 別々のファイルを指定して再実行してください。
- GMB078E ファイル***の読み込みに失敗しました。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- ファイルの読み込みに失敗しました。
- 対処
- 障害受付窓口にご連絡ください。
- GMB079E ファイル***の書き込みに失敗しました。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- ファイルの書き込みに失敗しました。
- 対処
- 障害受付窓口にご連絡ください。
- GMB080E ***処理に失敗しました。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- 登録情報の開始処理,ユーザ任意情報一覧の取得処理,ユーザIDの取得処理,見出しID一覧の取得処理のどれかに失敗しました。
- 対処
- 付加情報を参考にしてください。不明な場合は障害受付窓口にご連絡ください。
- GMB088E ファイルの名称が長すぎます。
- 要因
- 指定したファイル名の長さが上限を超えています。
- 対処
- ファイル名を短くして再実行してください。
- GMB104E ***から###への名称変更に失敗しました。
- 付加情報:XXXXX
- 要因
- 表示されたファイルの名称変更に失敗しました。
- 対処
- ファイルにアクセス権限があるか確認してください。
- GMB123E 指定された見出しID***は重複しています。
- 要因
- mオプションで指定した見出しIDが重複しています。
- 対処
- mオプションで指定した見出しIDを修正して再度実行してください。
- GMB124E 見出しID***はシステムに登録されていません。
- 要因
- mオプションで指定した見出しID***はadpdheadコマンドで登録されていません。
- 対処
- 見出しIDが間違っていないか確認して再実行してください。
- GMB125E 見出しIDがシステムに登録されていません。
- 要因
- 見出しIDが一つも登録されていません。
- 対処
- このコマンドは見出しの値を保存するコマンドのため,見出しを登録してから実行してください。
- GMB126E 指定された見出しID***は最大長を超えています。
- 要因
- mオプションの引数で指定した見出しID***は最大長を超えています。
- 対処
- 見出しID***を修正して再度実行してください。
- GMB127E 指定された見出しIDが不正です。
- 要因
- mオプションの引数で指定した見出しIDが不正です。
- 対処
- 見出しIDを修正して再度実行してください。
- GMB013I 中止要求により処理を終了します。
- 要因
- ユーザからの処理の中止要求(Ctrl-C)を受け付けました。
- 対処
- 情報メッセージです。保存処理を中断したため,保存ファイルを消去して再実行してください。
- GMB014I n件の登録情報を出力しました。
- 要因
- 処理が終了したため,保存した見出しの値を表示しました。
- 対処
- 情報メッセージのため対処は不要です。
上記以外のメッセージが表示された場合は,メッセージの内容を確認してください。不明な場合は障害受付窓口にご連絡ください。