15.4.3 ユーザ任意情報の保存と回復の例

次に,ユーザ任意情報の保存と回復の実例を示します。

<この項の構成>
(1) ユーザ任意情報の保存と回復の概要
(2) ユーザ任意情報の保存と回復の手順

(1) ユーザ任意情報の保存と回復の概要

この例では,移行前サーバに登録されているすべてのユーザについて,見出しの値を保存し,移行後サーバで保存した見出しの値を回復します。移行後サーバは,ユーザ任意情報の設定値以外の情報(ユーザの登録状態や見出しIDなど)はすべて移行前サーバと同一の状態に回復されているものとします。

(2) ユーザ任意情報の保存と回復の手順

移行前サーバと移行後サーバに,システム管理者でログインして,両方のサーバでAddress Serverが稼働していることを確認します。また,登録状態や見出しIDなども同一であることを確認します。確認したら,次の手順どおりにコマンドを実行してユーザ任意情報の見出しの値を移行します。

  1. 移行前サーバで,gmaxexpコマンドを使用してすべてのユーザ情報を出力します。
    兼任ユーザも出力するため,gmpublicinfoファイルに「ADDITIONAL_POSITION_EXP=Y」の記述があることを確認してから,次のコマンドを実行してください。
    gmaxexp -a u c:¥temp¥usr.csv
  2. 移行前サーバで,見出しの値を保存します。
    次のコマンドを実行します。
    adpdaexp -f c:¥temp¥usr.csv -e c:¥temp¥adpdaexp.log -p A c:¥work¥pdadata
  3. 移行前サーバで保存したファイル(c:¥work¥pdadata)を,移行後サーバのc:¥workにコピーします。
  4. 移行後サーバで,見出しの値を回復します。
    次のコマンドを実行します。
    adpdaset -f c:¥work¥pdadata -e c:¥temp¥adpdset.log