18.7 Mail - SMTPとの連携時の運用

アドレス管理ドメイン間をMail - SMTPを利用して相互接続する場合の注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) アドレスマッピングファイルについて
(2) Mail - SMTPのMAPPING_MODEについて

(1) アドレスマッピングファイルについて

Directoryのo,ouは,O/R名のO,OUとは関係がありません。したがって,Groupmax Directory Server用にアドレスマッピングファイルを変更する必要はありません。

(2) Mail - SMTPのMAPPING_MODEについて

MAPPING_MODEの設定を「all」で運用することを推奨します。また,「all」の設定から「table」へモードを変更する場合は,Address Serverの登録情報からE-mailアドレス情報の削除を行う必要があります。

Mail - SMTPの運用時の「アドレスマッピングルールの優先順位に関する設定(mapping_mode)」によって以下の作業を行う必要があります。なお,作業はアドレスマッピングファイル(rfc1327-mapping1)が更新されるたびに再実行する必要があります。

(a) MAPPING_MODEの設定が「table」の場合
  1. Mail - SMTPをインストールしたコンピュータで,次に示すアドレスマッピングファイルのバックアップを行います。
    <Mail - SMTPインストール先ディレクトリ>¥rfc1327-mapping1
  2. 手順1でバックアップしたファイルを,Groupmax Directory Serverをインストールしたコンピュータのファイルにリストアします。
    <Groupmax Directory Serverインストール先ディレクトリ>¥config¥rfc1327-mapping1
  3. Address Serverに登録されている情報からE-mailアドレスを削除します。
  4. Directory Serverセットアップを起動してデータを再構築します。
  5. Information Propagatorを起動します。
(b) MAPPING_MODEの設定が「all」の場合
  1. Mail - SMTPをインストールしたコンピュータで,次に示すアドレスマッピングファイルのバックアップを行います。
    <Mail - SMTPインストール先ディレクトリ>¥rfc1327-mapping1
  2. 手順1でバックアップしたファイルを,Groupmax Directory Serverをインストールしたコンピュータのファイルにリストアします。
    <Groupmax Directory Serverインストール先ディレクトリ>¥config¥rfc1327-mapping1
  3. Directory Serverセットアップを起動してデータを再構築します。
  4. Information Propagatorを起動します。
(c) MAPPING_MODEの設定が「db」の場合

rfc1327-mapping1ファイルをGroupmax Directory Serverのインストール先ディレクトリにコピーする必要はありません。

  1. 既に<Groupmax Directory Serverインストール先ディレクトリ>¥config¥rfc1327-mapping1ファイルが存在している場合はファイルを削除し,Directory Serverセットアップを起動してデータを再構築してください。
  2. Information Propagatorを起動してください。
注意
MAPPING_MODEの設定を「table」とし,かつ運転席よりE-mailアドレス情報を削除しなかった場合,Groupmax Directory ServerはMAPPING_MODEの設定が「all」で動作しているものとみなし,Address Serverに登録されているE-mailアドレス情報をGroupmax Directory Serverに登録して動作します。そのため,Address ServerからE-mailアドレス情報を削除しない場合は,MAPPING_MODEを「all」に設定し,Groupmax Directory Serverのデータを再構築してください。