3.1.5 SAVE_MBコマンドの実行

ユーザ登録ファイルにユーザ,組織の移動処理が含まれていた場合,移動する前にメールボックスバックアップユティリティ(SAVE_MBコマンド)を実行してユーザ,組織が受発信したメールが保存されているメールボックスを保存する必要があります。

これは移動処理が,内部処理ではユーザ,組織を一度削除してから,再度追加することで実現されているためです。ユーザ,組織を削除するとメールボックスは初期化されます。初期化されたメールボックスは,再度ユーザ,組織を追加しただけでは元の状態には戻りません。これを防ぐためにSAVE_MBコマンドでメールボックスを保存します。保存したメールボックスを,再度ユーザ,組織を追加した後で回復すればメールボックスは移動前の状態に戻ります。

また,SAVE_MBコマンドは,内部処理でユーザ,組織を削除したときに初期化されるパスワードや掲示版の未既読などの情報もメールボックスと一緒に保存することができます。SAVE_MBコマンドで保存できるメールボックス以外の情報を次に示します。

SAVE_MBコマンドの詳細は,「4.3 メールボックスの保存 SAVE_MBコマンド」を参照してください。

SAVE_MBコマンドが保存するのは,ユーザ登録ファイルで"処理区分"にMを指定しているユーザ,組織の情報です。M以外を指定しているユーザ,組織の情報は保存されません。保存した情報は,移動先のホームサーバごとに作成されるディレクトリの下に格納されます。

SAVE_MBコマンドでメールボックスなどの情報を保存すると,保存したユーザ,組織のメールボックスは閉塞されます。閉塞されているメールボックスを持つユーザ,組織は,LOAD_MBコマンドを実行して閉塞が解除されるまでメールの送受信ができません。