1.2.5 X.400-MHS

メールサーバを使用する場合は,メールのやり取りをするために必要なX.400-MHSの設定が必要になります。ここでは,X.400-MHSの設定に必要な用語について説明します。

MTA
メッセージ(メール)を送信および受信するための配信,転送用プログラムです。メールサーバに必ず一つあります。
隣接MTA
自MTAとネットワーク上で直接メールを送信および受信するMTAを,隣接MTAとして登録します。各サーバ単位に隣接MTAを登録します。
Mail Serverでは,隣接MTAの自動設定機能を提供しますので,通常は隣接MTAの設定は必要ありません。
ルーティング
メールの宛先に従って,どの隣接MTAへメールを転送するかまたはどの隣接MTAを経由して転送するかの経路を決めておくことをルーティングといいます。メールは,あらかじめ設定されたルーティング情報に従って,宛先のユーザがいるMTAまで転送されます。
Mail Serverでは,ルーティング情報の自動設定機能を提供します。
ルーティンググループ
ルーティングを自動設定するための単位です。ルーティンググループ内のすべてのMTAが隣接MTAとして自動的に登録され,相互にルーティングされます。
ルーティングマスタMTA
ルーティンググループ間でメッセージを転送します。各ルーティンググループには,必ず一つだけルーティングマスタMTAを登録します。ルーティングマスタMTAは相互に隣接MTAとして自動的に登録され,相互にルーティングされます。
ルーティングマスタMTAは,異なるルーティンググループにわたって登録することもできます。