1.2.2 サーバの種類
次に,各サーバの機能と実行する処理を示します。
- マスタ管理サーバ
- アドレス管理ドメイン全体を管理するサーバです。一つのアドレス管理ドメインに一つだけあり,サーバマシンで動作します。
- マスタ管理サーバの機能を次に示します。
- アドレス管理ドメイン全体のシステム構成情報の管理
- サイトの登録
- アドレスサーバ,メールサーバの登録
- ユーザや組織の登録
- グループの登録
- 役職の定義
- 各サーバへの登録情報の配布
- 運転席または一括登録で,ユーザ,組織,グループおよび掲示板アクセス権限を登録すると,最初にマスタ管理サーバのデータベースに登録されます。その後,マスタ管理サーバは,登録された情報の複製(レプリカ)をアドレスサーバに転送します。そして,アドレスサーバは,受け取った情報を自分のデータベースに登録します。これをレプリケーションといいます。
- アドレスサーバ/メールサーバ
- Address Serverがインストールされ,サイトに登録されたサーバをアドレスサーバと呼びます。アドレスサーバは各Groupmaxアプリケーションからの要求に従って,ログインしようとするユーザを認証します。
- アドレスサーバ上にMail Serverがインストールされ,メールアプリケーション情報が設定されたサーバをメールサーバと呼びます。メールサーバは,複数のメールアプリケーションプログラムから構成されています。Address ServerおよびMail Serverのクライアントからの要求に従って,電子メールや掲示板などのサービスを提供します。
- アドレスサーバ,メールサーバはマスタ管理サーバのマシン上にも設定できます。
- アドレス管理ドメイン内にメールサーバを設定する場合は,マスタ管理サーバにもメールサーバを設定してください。
- レプリケーション中継サーバ
- サイト内で一つ設定します。マスタ管理サーバから登録情報の複製(レプリカ)を受信し,サイト内の各アドレスサーバへレプリカを転送します。レプリケーション中継サーバを設定することで,マスタ管理サーバから各サイトへのレプリカの転送が1回で済みます。
- アドレスサーバをレプリケーション中継サーバとして設定するには,Address Server - Replication Optionのインストールとセットアップが必要です。マスタ管理サーバは,レプリケーション中継サーバに設定できません。
- ディレクトリサーバ
- 各アドレス管理ドメインのマスタ管理サーバに設定します。アドレス管理ドメイン間でアドレス情報をアクセスできるようにします。Hitachi Directory Gatewayとあわせて利用すると,アクセス性能を向上できます。Hitachi Directory Gatewayについては,マニュアル「日立ディレクトリサービス管理者ガイド」を参照してください。