付録A.3 マスタ管理サーバのバージョンアップ
(1) Version 5からのバージョンアップ手順
ここでは,マスタ管理サーバをVersion 5からVersion 6へバージョンアップする場合の手順について説明します。
- マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。
ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービスおよびメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
- Object Serverを停止します。
データベースファイルのバックアップおよびインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
- マシンをシャットダウンし,再起動します。
マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
- Version 5環境をバックアップします。
マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
- インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリおよびファイル
- Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
- Object Server,Address ServerおよびMail Serverをインストールします。
Object Server,Address ServerおよびMail Serverをインストールします。
Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- Object Serverを起動します。
この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
- アドレスサービスを起動します。
この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
- サーバを起動します。
メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
- マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
- 運転席を起動します。
バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
- Version 6環境をバックアップします。
バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 5の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
- 起動設定を戻します。
シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。
(2) Version 3からのバージョンアップ手順
ここでは,マスタ管理サーバをVersion 3からVersion 6へバージョンアップする場合の手順について説明します。
- マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービスおよびメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
- Object Serverを停止します。
データベースファイルのバックアップおよびインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
- マシンをシャットダウンし,再起動します。
マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
- Version 3環境をバックアップします。
マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
- インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリおよびファイル
- Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
- Object Server,Address ServerおよびMail Serverをインストールします。
Object Server,Address ServerおよびMail Serverをインストールします。Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- servicesファイルを変更します。
次のポートを追加してください。
imap 143/tcp
adrshd 20141/tcp
- Object Serverを起動します。
この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
- アドレスサービスを起動します。
この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
- サーバを起動します。
メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
- マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
- 運転席を起動します。
バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
- Version 6環境をバックアップします。
バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version 3の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
- 起動設定を戻します。
シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。
(3) Version2.0からのバージョンアップ手順
ここでは,マスタ管理サーバをVersion2.0からVersion 6へバージョンアップする場合の手順について説明します。
- マスタ管理サーバのアドレスサービスを停止します。
マスタ管理サーバのバージョンアップ作業は停止状態で実行する必要があります。ただし,ほかのアドレスサーバのアドレスサービスおよびメールアプリケーションは,停止する必要はありません。
- Object Serverを停止します。
データベースファイルのバックアップおよびインストールのために,Object Serverも停止する必要があります。
- マシンをシャットダウンし,再起動します。
マシンをシャットダウンします。ただし,アドレスサービス(Address Server)が自動的に起動する設定になっている場合は,設定を外して自動的に起動しないようにしてからシャットダウンしてください。
- Version2.0環境をバックアップします。
マスタ管理サーバ上のAddress Server,Mail Serverの全環境をバックアップします。次のファイルをバックアップしてください。
- インストール先ディレクトリ下のすべてのディレクトリおよびファイル
- Groupmax製品が使用するすべてのデータベースファイル
- Object Server,Address ServerおよびMail Serverをインストールします。
Object Server,Address ServerおよびMail Serverをインストールします。Address ServerとMail Serverは更新でインストールしてください。Object Serverのインストールについては,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- servicesファイルを変更します。
次のポートを追加してください。
imap 143/tcp
adrshd 20141/tcp
pop3 110/tcp
popcfg 106/tcp
Version2.0の02-00からバージョンアップする場合は,次のポートも追加してください。
adagt_ap 9080/tcp
adreq_ap 9081/tcp
- Object Serverを起動します。
この起動が,バージョンアップ後のObject Serverの起動確認になります。
- バージョンアップコマンドを実行します。
advup2_6コマンドをマスタ管理サーバ上で実行してください。実行できるのは,システム管理者だけです。
- Address_Mailセットアップを実行します。
Address_Mail Serverセットアップ画面が表示されたらOKボタンを押下してください。
- アドレスサービスを起動します。
この起動が,バージョンアップ後のアドレスサービスの起動確認になります。
- サーバを起動します。
メールサーバの場合は,メールアプリケーションを起動してください。この起動が,バージョンアップ後のサーバの起動確認になります。
- マスタ管理サーバ用のジャーナルをクリアします。
旧バージョンの環境でマスタ管理サーバ用のジャーナルを取得していた場合は,そのジャーナルファイルを削除してください。
- 運転席を起動します。
バージョンアップしたサーバに運転席がある場合は,運転席を起動してください。この起動が,バージョンアップ後の運転席の起動確認になります。
- Version 6環境をバックアップします。
バックアップは絶対に必要ではありません。ただし,今後,ディスク障害等が発生した場合に,Version2.0の環境まで戻らないために,この時点でのバックアップをお勧めします。
- 起動設定を戻します。
シャットダウン時に自動起動の設定を変更した場合,自動起動の設定を元に戻してください。