8.2.2 限定機能の拡張

システムオプションダイアログボックスで「パスワード変更時,パスワードのチェックをする」をチェックしている場合,アドレスサーバ単位で次のように設定できます。

注意
クライアントは何文字以上に設定されているかを表示できませんので,この機能を使用する場合は,ユーザに対して制限値を連絡してください。

gmpublicinfoファイルに環境変数を設定することによって上記の項目を設定できます。設定したアドレスサーバだけに有効です。設定を有効にするためのアドレスサービスの再起動は不要です。gmpublicinfoファイルを変更した直後から反映されます。

SAME_USERID_PASSWD
ユーザID(組織ID)と同じ文字列を指定できないようにする場合はgmpublicinfoファイルに次の記述をしてください。
SAME_USERID_PASSWD=N
SHORT_PASSWD
パスワードの文字数を規定する場合は,gmpublicinfoファイルに次の記述をしてください。
SHORT_PASSWD=n
nには0~8の数字を指定します。0を指定した場合は無制限です。この場合はパスワードなしでも構いません。6文字以上のパスワードでないと許可しない場合の設定を次に示します。
SHORT_PASSWD=6
SAME_PREVIOUS_PASSWD
前パスワードと同じ文字列を指定できるようにする場合はgmpublicinfoファイルに次の記述をしてください。
SAME_PREVIOUS_PASSWD=Y

実際に運用する場合に,どのような設定をすればよいかを示します。なお,システムオプションダイアログボックスで「パスワード変更時,パスワードのチェックをする」にチェックされていることが前提条件です。

P※1U※2L※3gmpublicinfoファイルの設定内容
SAME_USERID_PASSWD=N, SHORT_PASSWD=6
×SAME_USERID_PASSWD=N
×SHORT_PASSWD=6
×SAME_PREVIOUS_PASSWD=Y, SAME_USERID_PASSWD=N, SHORT_PASSWD=6
××SAME_PREVIOUS_PASSWD=N
××SAME_PREVIOUS_PASSWD=Y, SAME_USERID_PASSWD=N
××SAME_PREVIOUS_PASSWD=Y, SHORT_PASSWD=6
×××SAME_PREVIOUS_PASSWD=Y

(凡例)○は限定することを示す。×は限定しないことを示す。

注※1 前パスワードと同じ文字列は指定できません。

注※2 ユーザID(組織ID)と同じ文字列は指定できません。

注※3 6文字以上のパスワードでないと指定できません。