付録F.3 サンプルバッチファイル

稼働中バックアップを実行する場合は,各コマンドのバッチファイルを作成して運用すると便利です。

バッチファイルのサンプルを次に示します。必要に応じて御利用ください。

 

@echo off

echo バックアップのための環境変数を設定します。
SET USERNAME=Administrator (注)Address Server及びMail Server
               インストール時のログオンIDを
               USERNAMEに設定してください。
               例として"Administrator"を
               設定しています。

SET USERDOMAIN=domain (注)USERNAMEに設定したユーザが所属する
               ドメイン名を指定してください。
               例として"domain"を設定しています。

echo 稼働中バックアップを開始します。
echo バックアップ準備コマンド[ADpreBK]を実行します。
rem Dドライブの¥mlbackupディレクトリ下のbfileファイルにメッセージを出力します。

ADpreBK -m D:¥mlbackup¥bfile
if ERRORLEVEL 1 goto ERR_END

echo バックアップ開始コマンド[ADstrBK]を実行します。
rem Dドライブの¥mlbackupディレクトリ下のbfileファイルにメッセージを出力します。

ADstrBK -m D:¥mlbackup¥bfile
if ERRORLEVEL 1 goto ERR_END

echo バックアップ取得コマンド[MLgetBK]を実行します。
rem Dドライブの¥mlbackupディレクトリ下にバックアップデータを格納します。
rem Dドライブの¥mlbackupディレクトリ下のbfileファイルにメッセージを出力します。

MLgetBK -d D:¥mlbackup -m D:¥mlbackup¥bfile
if ERRORLEVEL 1 goto ERR_END

echo バックアップ終了コマンド[ADstpBK]を実行します。
rem Dドライブの¥mlbackupディレクトリ下のbfileファイルにメッセージを出力します。

ADstpBK -m D:¥mlbackup¥bfile

rem echo 二次媒体へコピーします。
rem 二次媒体へのコピー処理を記述してください。
rem call ADRcopy
goto END

:ERR_END
echo エラー終了。バックアップ終了コマンド[ADstpBK]を実行します。
rem Dドライブの¥mlbackupディレクトリ下のbfileファイルにメッセージを出力します。

ADstpBK -m D:¥mlbackup¥bfile

:END
echo 稼働中バックアップが終了しました。
@echo on

 

なお,System Manager - TCP/IPのバックアップスケジュールに稼働中バックアップ用バッチファイルを指定することで,バックアップ処理をスケジュールすることができます。なお,スケジュールする前に,次の注意事項を必ず守ってください。

System Manager - TCP/IPを使用したバックアップスケジュール操作時の注意事項
スケジュールを設定する前に,次の点について確認してください。
  • バックアップ用バッチファイルをリモートドライブに置く場合は,Groupmax SM Backupサービスのログオンアカウントをリモートドライブにアクセスできるアカウントに設定してからサービスを起動してください。設定しないとスケジュールの設定および実行ができない場合があります。
  • 作成したバックアップ用バッチファイルは,必ずコマンドラインで実行を確認してからスケジュールを設定してください。バックアップ用バッチファイルが不正な動作をした場合,正常にスケジュールが監視されない場合があります。
  • バックアップ用バッチファイルで画面入力待ちとなる処理は決して実行しないでください。バックグラウンドでスクリプトが実行されるため,画面入力待ちとなった場合,スクリプトが終了しない状態となり,サーバマシンでのシステムリブートが必要となります。
  • スケジュールを設定する場合,コマンドラインとパラメタは必ずフルパスで指定してください。

バックアップスケジュールの詳細については,マニュアル「Groupmax System Manager - TCP/IP/System Agent - TCP/IP Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。