クラスタ環境でAddress Server,Mail Serverを使用しているときにフェールオーバが発生した場合の注意事項を説明します。
- gmaxsetコマンド実行時にフェールオーバが発生した場合は,ユーザ登録ファイルの途中のレコードまで登録が完了していても,実行部処理結果(M)欄には○印が設定されません。どこまで登録が完了しているかgmaxexpコマンドや運転席を使用して確認し,未登録部分だけを再実行してください。
- gmaxgsetコマンド実行時にフェールオーバが発生した場合は,グループ定義ファイルの途中のレコードまで登録が完了していても,実行結果欄には○印が設定されません。どこまで登録が完了しているかgmaxgexpコマンドや運転席を使用して確認し,未登録部分だけを再実行してください。
- フェールオーバが発生したときにクライアントからログインしていたユーザは,そのまま問題なく使用できる場合と,再ログインが必要な場合があります。
- メールサーバ間でメールの受け渡し中にフェールオーバが発生すると,同じメールが2通ユーザに届く場合があります。不要な1通をユーザが削除してください。
- クライアントからメール発信中や記事登録中にフェールオーバが発生すると,発信や記事登録に失敗します。メールや記事をクライアントに保存しておき,メールサーバが別ノードで起動してから再度メールを発信したり,記事を登録したりしてください。メールの場合,不完全な状態で登録される場合がありますので,X400_MAIL_SYNCコマンドを実行して,不完全なメールを削除してください。X400_MAIL_SYNCコマンドの詳細については,「16.32 X400_MAIL_SYNC」を参照してください。