付録B.4 IMAP4クライアント利用時の注意事項
(1) フォルダ名称について
掲示板名やユーザが作成するフォルダ名称に,次に示す制限事項があります。
- フォルダ名称に次の半角文字が含まれる場合,"?"(ASCIIコード3f)に置換されて表示されます。
"/","¥"
- フォルダ名称に半角の空白(ASCIIコード0x20)を含む場合は,"_"(ASCIIコード5f)に置換されて表示されます。
- フォルダ名称に次の漢字が含まれる場合,"?"(SJISコード8148)に置換されて表示されます。
"\"(SJISコード815F),"∥"(SJISコード816C),"¢"(SJISコード8191),"£"(SJISコード8192),"¬"(SJISコード81CA)およびEAA4以降のSJISコードの漢字および外字
- フォルダ名称に次の漢字が含まれる場合,"―"(SJISコード815c)に置換されて表示されます。
"-"(SJISコード817C),"~"(SIJSコード8160)
- 御使用のIMAP4クライアントによっては,フォルダ名称中にSJISコードの下1バイトが"¥"(ASCIIコード5C)を含む文字がある場合,そのフォルダおよびサブフォルダにアクセスできない場合があります。そのような場合,フォルダ名称(掲示板の場合は掲示板名)を変更してください。
- 御使用のIMAP4クライアントがフォルダ名称の半角大文字と半角小文字を同一に扱う場合,IMAP4クライアントから該当するフォルダおよびサブフォルダにアクセスできない場合があります。そのような場合,フォルダ名称(掲示板の場合は掲示板名)を変更してください。
- 御使用のIMAP4クライアントによっては,フォルダ名称中に"_"(ASCIIコード5f)がある場合,そのフォルダおよびサブフォルダにアクセスできない場合があります。そのような場合,フォルダ名称(掲示板の場合は掲示板名称)を変更してください。
(2) ユーザフォルダに保存されたメッセージについて
IMAP4クライアントからユーザフォルダを作成できます。ユーザフォルダ使用時は,次に示す注意事項があります。
- 作成したフォルダにコピーできるメールは,Inboxおよびユーザフォルダのメールだけです。Groupmaxで始まるフォルダ,そのサブフォルダおよびローカルフォルダのメールはユーザフォルダにコピーできません。
- ユーザフォルダに保存したメッセージは受信メールの一部としてカウントされ,自動削除の削除対象となります。したがって,定期的にメールの自動削除を実行する運用の場合は,ユーザフォルダに保存したメッセージが自動的に削除されることがありますので,注意してください。
- ほかのフォルダで同一メールを未読から既読に変更した場合は,連動して未読から既読に変更されます。
- フォルダ間でメールのコピーを実行した場合に,コピー先のフォルダに同一内容のメールがあると上書きされます。ただし,コピー先のフォルダが現在アクセス中の場合は,同一内容のメールは上書きされません。
- フォルダの最大値は次のとおりです。
項目 | 最大値 |
---|
1フォルダに保存できるメッセージ数 | 512 |
フォルダ数 | 63 |
フォルダ名称(1階層当たり)の文字数(すべて半角の場合) | 32 |
フォルダの階層数 | 3 |
(3) Groupmaxで始まるフォルダについて
Mail ServerのIMAP4機能では,ユーザの受信メール(Inbox)以外に次の情報にアクセスすることができます。
(a) GroupmaxSentMail
ユーザがIntegrated DesktopまたはGroupmax WWW Desktopクライアントを利用して送信したメールをこのフォルダで取得できます。取得だけで削除およびメールのコピーはできません。また,ユーザがIMAP4クライアントを使用して送信したメッセージの内容をこのフォルダに追加できません。このフォルダのメールは,IMAP4クライアントからは常に既読の状態で見えます。
(b) GroupmaxBBS
このフォルダのサブフォルダに,掲示板の階層構造およびアクセス権に従ったフォルダがあります。個々のフォルダがそれぞれの掲示板に対応しています。それぞれのフォルダにアクセスすることによって,掲示板の記事を閲覧できます。閲覧だけで記事の削除,掲示,コピーなどはできません。また,掲示板名によっては,一部の文字が別の文字に置換されていたり閲覧できなかったりする場合があります。その場合,IMAP4クライアントを利用するために,掲示板名を変更する必要がある場合があります。フォルダ名称ついての詳細は,「(1)フォルダ名称について」を参照してください。
(4) フラグ情報について
Mail ServerのIMAP4機能では,サーバ上にメールのフラグ情報を保存できます。フラグ情報を保存できるフォルダは,Inboxおよびユーザフォルダです。送信メールや掲示板フォルダはフラグ情報をサーバ上に保存できません。このため,別のIMAP4クライアントで送信メールや掲示板のフォルダを閲覧した場合に,フラグ情報が復元されません。
(5) Trashフォルダについて
Mail ServerのIMAP4機能では,削除したメールをTrashフォルダから削除元のフォルダへ戻すUndo機能を利用できません。このため,Trashフォルダにメッセージを移動すると,その時点でサーバ上からメールが削除されます。
(6) サーバ上での検索機能について
Mail ServerのIMAP4機能では,メールおよび掲示板の記事の送信者(検索対象はE-mailアドレス部分だけです),主題,フラグ情報および送受信日時を検索できます。
送信者については,Sender:ヘッダフィールドの内容をFrom:ヘッダフィールドの内容よりも優先して検索します。
(7) Mail Server停止時にログイン中だった場合について
Mail Server停止時にログイン中の場合,次に示す情報は,停止時に保存できなかったため,最後にログアウトした時点の状態に戻ります。
- ユーザフォルダ
- ユーザフォルダ中のメッセージ
- フラグ情報
- フォルダの購読情報