2.2 アドレスサーバ環境構築のための事前準備
(1) システム管理者のユーザアカウントの登録
Address Serverのシステム管理者のユーザアカウントがWindows NTに登録されている必要があります。新規にユーザアカウントを登録する手順を次に示します。
- [スタート]メニューの[プログラム(P)]から[管理ツール(共通)]の[ドメインユーザーマネージャ]を選択します。
次のユーザーマネージャウィンドウが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010020.gif)
- メニューの[ユーザー(U)]から[新しいユーザー(U)...]を選択します。
次の新しいユーザーダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010030.gif)
- ユーザー名(U),パスワード(P),パスワードの確認入力(C)を入力します。
デフォルトで[ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要(M)]がチェックされているので,チェックを外してください。
![[図データ]](figure/h2010040.gif)
- [グループ(G)]ボタンを選択します。
次のグループメンバーシップダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010050.gif)
- 「所属しないグループ(N)」のリストから「Administrators」を選択して,[<-追加(A)]ボタンを選択します。
「所属するグループ(M)」のリストに「Administrators」が表示されます。
![[図データ]](figure/h2010060.gif)
- [OK]ボタンを選択してグループメンバーシップダイアログボックスを終了します。
- 新しいユーザーダイアログボックスで[追加]ボタンを選択します。
ユーザアカウントが追加されます。
- [閉じる]ボタンを選択して,新しいユーザーダイアログボックスを終了します。
- ログオフして新しいユーザアカウントでログオンします。
(2) hostsファイルの設定
host1とhost2のマシンのhostsファイルをメモ帳などのエディタで開いて,host1とhost2のホスト名とそのIPアドレスが設定されているかどうかを確認してください。設定されていない場合は追加してください。hostsファイルは次の場所に格納されています。
<Windows NTインストール先ディレクトリ>¥system32¥drivers¥etc¥hosts
(3) プログラムのインストール
日立総合インストーラ(HCD_INST.EXE)を起動してインストールを開始します。Object ServerおよびAddress Serverをインストールします。なお,マスタ管理サーバ+運転席をインストールするhost1とアドレスサーバをインストールするhost2では,インストール方法が異なります。それぞれの方法に従ってください。
(a) マスタ管理サーバ+運転席(host1)のインストール
- 日立総合インストーラ(HCD_INST.EXE)を起動します。
- インストールプログラムの画面に従って作業を進め,インストールする製品を選択するためのダイアログボックスが表示されたら,インストールするサーバセット製品名を選択します。
- [インストールの実行]をクリックします。
サーバセット製品をインストールするGroupmax統合インストーラが起動されます。
- 「カスタム」を選択します。
インストールする製品を選択するためのダイアログボックスが表示されます。
- 「Groupmax Object Server Version 6」および「Groupmax Address Server Version 6」を選択します。
管理者の会社名と個人名を入力するダイアログボックスが表示されます。
- 会社名と個人名を入力し,[開始(S)]ボタンを選択します。
Object Serverのインストール先ディレクトリを指定するダイアログボックスが表示されます。
- Object Serverインストール先ディレクトリを入力します。
デフォルトとして次のディレクトリが表示されています。
<Windows NTインストール先ドライブ>:¥Win32app¥HITACHI¥Groupmax¥ObjectSV
そのまま[続行(G)]ボタンを選択します。指定したディレクトリがない場合,作成するかどうか問い合わせてきますので[はい]を選択します。
Object Serverがインストールされます。
- [終了(E)]ボタンを選択します。
Object Serverのインストールが完了します。
続いて,次のAddress Serverインストールダイアログボックスが表示され,Address Serverのインストールが開始されます。
![[図データ]](figure/h2010230.gif)
- 「マスタ管理サーバ+運転席(M)」をチェックして,[続行(G)]ボタンを選択します。
次のインストール先ディレクトリを指定するためのダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010240.gif)
- [続行(G)]ボタンを選択します。
![[図データ]](figure/h2010250.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
インストール処理が開始されます。処理が終了すると次のメッセージ
が表示されます。
![[図データ]](figure/h2010260.gif)
- [終了(E)]ボタンを選択します。
Address Serverのインストールは完了です。
(b) アドレスサーバ(host2)のインストール
- 日立総合インストーラ(HCD_INST.EXE)を起動します。
- インストールプログラムの画面に従って作業を進め,インストールする製品を選択するためのダイアログボックスが表示されたら,インストールするサーバセット製品名を選択します。
- [インストールの実行]をクリックします。
サーバセット製品をインストールするGroupmax統合インストーラが起動されます。
- 「カスタム」を選択します。
インストールする製品を選択するためのダイアログボックスが表示されます。
- 「Groupmax Object Server Version 6」および「Groupmax Address Server Version 6」を選択します。
管理者の会社名と個人名を入力するダイアログボックスが表示されます。
- 会社名と個人名を入力し,[開始(S)]ボタンを選択します。
Object Serverのインストール先ディレクトリを指定するダイアログボックスが表示されます。
- Object Serverインストール先ディレクトリを入力します。
デフォルトとして次のディレクトリが表示されています。
<Windows NTインストール先ドライブ>:¥Win32app¥HITACHI¥Groupmax¥ObjectSV
そのまま[続行(G)]ボタンを選択します。指定したディレクトリがない場合,作成するかどうか問い合わせてきますので[はい]を選択します。
Object Serverがインストールされます。
- [終了(E)]ボタンを選択します。
Object Serverのインストールが完了します。
続いて,次のAddress Serverインストールダイアログボックスが表示され,Address Serverのインストールが開始されます。
![[図データ]](figure/h2010270.gif)
- 「アドレスサーバ (Q)」をチェックして,[続行(G)]ボタンを選択します。
次のインストール先ディレクトリを指定するためのダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010280.gif)
- [続行(G)]ボタンを選択します。
![[図データ]](figure/h2010290.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
インストール処理が開始されます。処理が終了すると次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010300.gif)
- [終了(E)]ボタンを選択します。
Address Serverのインストールは完了です。
(4) システムのリブート
Object ServerおよびAddress Serverのインストールが終了すると,リブートするようにメッセージが表示されるので,Windows NTをリブートします。
リブートが完了したら,管理者のアカウントでログオンします。
(5) servicesファイルの設定
エディタなどを使用してservicesファイルを設定できますが,Object Serverが提供するGroupmaxサーバ環境設定ユティリティで簡単に設定できます。
次にその操作手順を示します。
- [スタート]メニューの[プログラム(P)]の[Groupmaxサーバ]から[Groupmax環境設定]を選択します。
次のGroupmax環境設定ウィンドウが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010070.gif)
- 通信環境設定アイコンを起動します。
次のポート番号の設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010080.gif)
- 「Address/Mail Server」だけがチェックされている状態にします。
- [設定]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010090.gif)
- [OK]ボタンを選択します。
servicesファイルの設定は完了です。
(6) データベース定義ファイルの作成
データベース定義ファイルとして,次の二つのファイルを作成します。
- 初期設定パラメタファイル(esetinit.txt)
- ユーザ数,実装メモリなどのシステム情報から,生成される初期設定パラメタを格納するファイルです。
- システム共通定義ファイル(esetrc.txt)
- Object Serverシステムに共通の環境を設定するためのファイルです。初期設定パラメタファイルの生成時に自動生成されます。
これらのファイルを作成した後,システムに登録します。次に操作手順を示します。
- [スタート]メニューの[プログラム(P)]の[Groupmaxサーバ]から[Groupmax環境設定]を選択します。
Groupmax環境設定ウィンドウが表示されます。
- Object Server簡易設定アイコンを起動します。
次のObject Server簡易設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010100.gif)
- 「データベース定義ファイルの作成(M)」をチェックして,[次へ(N)...>]ボタンを選択します。
次のデータベース定義ファイルの作成ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010110.gif)
- デフォルトの状態で[次へ(N)...>]ボタンを選択します。
次のシステム構成の設定 - データベース初期設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010120.gif)
- 「システム環境の設定」でhost1とhost2に実装しているメモリサイズを指定します。「プログラムの選択」で「電子アドレス帳(A)」だけをチェックした状態にします。
- [完了]ボタンを選択します。
次のデータベース容量の確認ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010130.gif)
- [OK]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010140.gif)
- [OK]ボタンを選択します。
Object Server簡易設定ダイアログボックスに戻ります。
![[図データ]](figure/h2010141.gif)
- Object Server簡易設定ダイアログボックスで,「システム環境への登録(E)」をチェックして,[次へ(N)...>]ボタンを選択します。
次のシステム環境への登録ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010150.gif)
- データベース定義ファイルの作成ダイアログボックスで指定したパラメタ名称「myhost」をリストから指定して[登録(E)]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010160.gif)
- [はい(Y)]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010170.gif)
- [OK]ボタンを選択します。
これでデータベース定義ファイルの作成と,システムへの登録は完了です。
(7) データベースの初期化
システムに登録したデータベース定義ファイルを基にデータベースを初期化します。次に操作手順を示します。
- [スタート]メニューの[プログラム(P)]の[Groupmaxサーバ]から[Object Server管理ツール]を選択します。
次のObject Server管理ツールウィンドウが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010180.gif)
- データベース環境設定アイコンを起動します。
次のデータベースの環境設定ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010190.gif)
- [データベースの初期化(I)...]ボタンを選択します。
次のデータベースの初期化ダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010200.gif)
マルチサーバ構成の場合,ノードIDによってデータベースに登録されている情報を識別します。そのため,サーバごとにユニークな数値を設定する必要があります。
- ここでは,host1ではノードIDに「1」を,host2ではノードIDに「2」を指定して[OK]ボタンを選択します。
次のメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010210.gif)
- [OK]ボタンを選択します。
これでデータベースの初期化は完了です。
(8) Object Serverサービスの開始
次に操作手順を示します。
- コントロールパネルからサービスアイコンを起動します。
次のサービスダイアログボックスが表示されます。
![[図データ]](figure/h2010220.gif)
- Object Serverを指定して[開始(S)]ボタンを選択します。
サービスを開始していることを知らせるメッセージが表示されます。サービスの開始処理が終了すると,このメッセージが消えて,サービスの状態が「開始」になります。