gmpublicinfoファイルは,Address ServerおよびMail Serverの設定値を定義するファイルです。ファイルの位置は,<インストール先ディレクトリ>¥nxcdir¥gmpublicinfoです。ファイルの設定例を次に示します。
gmpublicinfoファイルに設定できる環境変数の一覧を表5-5に示します。設定できるサーバが全サーバになっている場合,マスタ管理サーバとアドレスサーバの両方で有効です。アドレスサーバにはメールサーバが含まれます。なお,LOG_DIR_SV_RESPONSE,MNG_JOURNALおよびNXS_REP_DIRでディレクトリを指定する場合は絶対パスで指定します。
- NXS_REP_DIR
- アドレスサーバにこの環境変数を指定することで,指定した後に実行されるユーザ・組織・掲示板などの登録・変更・削除の履歴をファイルに出力します。これによって,一括登録ユティリティなどで大量に登録・変更・削除を実行した場合にも,その内容を履歴で確認できるようになります。
- 履歴を出力したいアドレスサーバのgmpublicinfoファイルに次のように設定します(マスタ管理サーバに指定をしても履歴は出力されません)。
NXS_REP_DIR=<出力先ディレクトリ>
- 出力先のディレクトリ名は絶対パスで指定します。指定したディレクトリに作成されたaddress.datというファイルに履歴は出力されます。以降,登録・変更・削除のたびに履歴はaddress.datに追記されます。履歴を初期化する場合やaddress.datのサイズがディスクの空き容量を圧迫している場合は,次の注意を守ってaddress.datを削除してください。
- 設定したアドレスサーバのアドレスサービス再起動によって反映されます。この設定は,設定したアドレスサーバにだけ有効です。
-
- 注
- address.datの削除は,必ずアドレスサービスを終了した後に実行してください。
-
- address.datの中に履歴は次の形式で記録されます。なお,処理区分には,登録の場合「A」,変更の場合「C」,削除の場合「D」が設定されます。
- 最上位組織の登録・変更・削除
C,処理区分,最上位組織ID,,,,,,,,,,,
- 組織の登録・変更・削除
G,処理区分,組織ID,,,,,,,,,,,,,,,
- ユーザの登録・変更・削除
U,処理区分,,,ユーザID, 以降コンマが34個続きます
- グループの登録・変更・削除
T,処理区分,グループID,
- グループメンバの登録・削除
M,処理区分,グループID,組織ID,ユーザID
- 「組織ID」と「ユーザID」は登録・削除の対象によって,どちらか一方だけが設定されます。
- 掲示板メンバの登録・変更・削除
L,処理区分,掲示板ID,アクセス権,最上位組織ID,組織ID,ユーザID,グループID
- 「最上位組織ID」,「組織ID」,「ユーザID」,「グループID」はアクセス権の操作の対象によって,どれか一つが設定されます。
- 「アクセス権」にはread権の場合は「R」,write権の場合は「W」,delete権の場合は「D」,アクセス権なしの場合は「N」が設定されます。
- 掲示板その他権限の変更
A,処理区分,掲示板ID,アクセス権
- 「アクセス権」にはread権の場合は「R」,write権の場合は「W」,delete権の場合は「D」,アクセス権なしの場合は「N」が設定されます。