付録K.5 稼働情報のバックアップを取得する

<この項の構成>
(1) gmonbkupコマンド
(2) バックアップとリストア手順

(1) gmonbkupコマンド

Address Server - Monitorの稼働情報をバックアップするためには,バックアップ前にgcolbkupコマンドを使用してバックアップデータをコピーします。Address Server - Monitorのバックアップコマンドであるgmonbkupコマンドについて説明します。

gmonbkupコマンドは,<Address Server - Monitorインストールディレクトリ>¥Toolディレクトリにあります。バックアップとリストアの手順については「バックアップとリストア手順 」を参照してください。

機能
Address Server - Monitorが作成する稼働情報ファイル,及びセットアップ情報をコピー先ディレクトリにコピーします。テープなどのバックアップ媒体に保存する場合は,gmonbkupコマンドが正常終了した後に,コピー先ディレクトリを格納してください。
形式

gmonbkup [-s] <コピー先ディレクトリ>

引数を指定しなかった場合,簡単な使用方法を出力します。

usage: gmonbkup [-s] destination_dir

引数
-s
標準出力へのメッセージの表示を抑止します。バッチ運用などでメッセージを標準出力に出力すると問題がある場合に指定します。
コピー先ディレクトリ
Address Server - Monitorのバックアップ情報のコピー先ディレクトリを指定します。ドライブ名を含めて100文字以内のディレクトリ名を指定します。
終了値
コマンド終了時,次の値で終了します。
0
正常終了。
1
引数が指定されていません。
20
Address Server - Monitorが正常にインストールされていません。
21
指定したディレクトリパスが100文字を超えています。
22
コピー先ディレクトリ¥MonDataディレクトリの削除が正しくできませんでした。
23
コピー先ディレクトリ¥MonDataがディレクトリではありません。
24
コピー時にエラーが発生しました。
25
コピー先ディレクトリの完全バス名の取得に失敗しました。
26
Address Server - Monitorのセットアップが完了していません。
27
コピー先ディレクトリの削除確認で"n"を応答したため,コマンドを中断しました。
28
Address Server - Monitorセットアップが処理中のためコマンドの実行を中止しました。
29
コピー先ディレクトリの確認で"n"を応答したため,コマンドを中断しました。
30
指定したコピー先ディレクトリがデータ格納ディレクトリ下であるため,コマンドを中断しました。
注意
  • コピー先ディレクトリ¥MonDataディレクトリが存在する場合,コピー先ディレクトリ¥MonData以下を削除しても良いかの確認メッセージが出力されます。"n"を応答すると,コマンドはコピーを行わずに終了します。-sオプションが指定されている場合,削除の確認は行われずに強制的に既存コピー先ディレクトリ¥MonDataディレクトリ以下を削除するので注意してください。
  • コピー先ディレクトリを複数指定した場合は,最後に指定したディレクトリが有効になります。
  • コピー先ディレクトリにスペースを含むディレクトリを指定する場合は,コピー先ディレクトリを""で囲んでください。
    <例>
    gmonbkup "C:¥Program Files¥Backup¥990701"

(2) バックアップとリストア手順

バックアップ手順
Address Server - Monitorのデータ格納ディレクトリをバックアップする手順を次に示します。バックアップはサービスの起動中でも停止中でも実行できます。
  1. システム管理者のアカウントでログオンする
  2. <Address Server - Monitorインストールディレクトリ>¥Tool¥gmonbkup <コピー先ディレクトリ> を実行する
    データ格納ディレクトリの内容及び,設定環境が<コピー先ディレクトリ>にコピーされます。
  3. <コピー先ディレクトリ>をテープなどのバックアップ媒体にバックアップする
注意
  • データ量が多い場合gmonbkupコマンドの実行に時間がかかる場合があります。
  • コピー先ディレクトリには十分な空き容量があることを確認してください。コピーに必要な空き容量は,データ格納ディレクトリ下の容量をWindows NTエクスプローラのディレクトリのプロパティなどで確認してください。
リストア手順
Address Server - Monitorのバックアップデータからのリストアする手順を次に示します。
  1. Address Server - Monitorをインストールする(インストールされた状態の場合この手順は不要です)
  2. システム管理者のアカウントでログオンする
  3. 「Address Server - Monitor」サービスが起動している場合,サービスを停止する
  4. バックアップしたデータを任意のディレクトリに格納する。
  5. Address Server - Monitorセットアップを起動する。
  6. 格納したディレクトリのMonDataを除いたパスをデータ格納ディレクトリとして設定する
    このとき,「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報をコピーする(C)」のチェックは必ずオフにします。
  7. 「OK」をクリックする
  8. 「Address Server - Monitor」サービスを起動する