Address Server - Data CollectionをHACMP for AIXのクラスタとして登録する方法を説明します。
アプリケーションをクラスタに登録するためには,smitコマンドを使って登録します。
ここでは,Groupmaxのリソース・グループの追加及びアプリケーション・サーバの追加方法について記述します。詳細は,AIXのマニュアル等を参照してください。
ここでは運用サーバをノード1,待機サーバをノード2として記述します。
Groupmax用のリソース・グループを追加します。
# smit cm_add_grp |
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リソース・グループの追加 |
Groupmax用のアプリケーション・サーバを追加し,Groupmaxの始動スクリプト,停止スクリプトを登録します。
# smit cladserv.dialog |
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アプリケーション・サーバの追加 |
始動スクリプト及び停止スクリプトに指定したスクリプトの例は,「付録E.4 スクリプトファイルの例」を参照してください。
「(1)リソ-ス・グループの追加」で作成したリソース・グループGmaxAに対していくつかの項目を設定します。
# smit cm_cfg_res.select |
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リソース・グループの選択 |
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リソース・グループのリソース/属性の変更/表示 |
Address Server - Data Collection,Address Server及びObject ServerのサービスをHACMPに監視させ,サービスがダウンした場合に,フェールオーバーさせる必要がある場合に設定します。
設定は,「アプリケーション・モニターの構成」画面から「ユーザー定義アプリケーション・モニターの追加」画面で設定します。ただし,この設定を行うためにはHACMP/ES機能がインストールされている必要があります。
ユーザー定義アプリケーション・モニターの追加 |
モニター・メソッドに指定したスクリプトの例は,「付録E.4 スクリプトファイルの例」を参照してください。
ノード1で定義したクラスタ・リソースをノード2と同期させます。
# smit clsyncnode.select |
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クラスター・リソースの同期化 |
同期化中に画面に出力されるエラーメッセージに注意し,正常に終了することを確認してください。エラーが発生した場合は適切な処置を行い,再度同期化を行ってください。
クラスタ・トポロジー及びリソースを検証します。
# smit clverify.dialog |
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クラスターの検証 |
検証中に画面に出力されるエラーメッセージに注意し,正常に終了することを確認してください。エラーが発生した場合は適切な処置を行い,再度トポロジー及びリソースの同期化を行ってから検証を再実行してください。
各ノードでクラスタサービスを始動させ,クラスタを利用可能にします。
# smit clstart.dialog |
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クラスター・サービスの始動 |
「クラスター情報デーモンを始動する」で「はい」を選択することにより,HACMPクラスターステータスモニター(/usr/sbin/cluster/clstat)を利用できるようになります。