Address Server - Data Collection をMC/ServiceGuardのパッケージとして登録する方法を説明します。
Groupmaxパッケージを追加するためクラスタ定義ファイルを設定する必要があります。Address Server - Data Collectionでは,Address Serverのクラスタ環境設定で作成したクラスタ定義ファイルを使用します。
サンプルファイルについては「付録D.6(1) クラスタ定義ファイル」を参照してください。
Address Serverのクラスタ環境設定で作成したGroupmaxパッケージ用のパッケージ定義ファイルを編集する必要があります。ここではAddress Serverのクラスタ環境設定で作成したGroupmaxパッケージのパッケージ名称をgmaxpkgと仮定します。
表D-3 ネットワーク構成
項番 | パラメータ | 説明 | 設定例 |
---|---|---|---|
1 | SERVICE_NAME | サービス名称 | collectSV |
2 | SERVICE_FAIL_FAST_ENABLED | サービスの障害をノードの障害とするか※1 | NOまたはYES |
3 | SERVICE_HALT_TIMEOUT | サービスの障害時の待ち時間 | 300 |
Address Serverのクラスタ環境設定で作成したGroupmaxパッケージ用のパッケージ制御スクリプト(例 : /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh)を編集する必要があります。
表D-4 パッケージ制御スクリプトのパラメータ
項番 | パラメータ | 説明 | 設定例 |
---|---|---|---|
1 | SERVICE_NAME[2] | Address Server - Data Collectionのサービス名称 | collectSV |
2 | SERVICE_CMD[2] | Address Server - Data Collectionの監視コマンド名※1 | "/opt/GAColct/tool/gcolobsv" |
3 | SERVICE_RESTART[2] | Address Server - Data Collectionの監視コマンドのリトライ | "" |
4 | function customer_defined_run_cmds | アプリケーション起動コマンドを列挙する。 Address Server, Mail Server の前に起動するように,「/opt/GAColct/tool/gcolsrv -start」を記述する。 | /opt/HiOODB/bin/xodstart/opt/GAColct/tool/gcolsrv -start/opt/GroupMail/bin/GM_START/opt/GroupMail/bin/APSTART |
5 | function customer_defined_halt_cmds | アプリケーション停止コマンドを列挙する。Mail Server ,Address Serverの後に停止するように,「/opt/GAColct/tool/gcolsrv -stop」を記述する。 | /opt/GroupMail/bin/APSTOP/opt/GroupMail/bin/GM_STOP/opt/GAColct/tool/gcolsrv -stop/opt/HiOODB/bin/xodstop |
いままで作成したファイルの確認と各ノードへの配布方法について説明します。
#cd /etc/cmcluster
#cmcheckconf -v -C クラスタ定義ファイル名
-P /etc/cmcluster/gmaxpkg/gmaxpkgconf.ascii
"Verification completed with no errors found."となるまで修正を行います。
#chmod +x /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh
#rcp /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh
node2:/etc/cmcluster/gmaxpkg
(Groupmaxパッケージ用のサブディレクトリ「/etc/cmcluster/gmaxpkg」は事前に各ノード上に作成してください)
#cmapplyconf -v -C クラスタ定義ファイル名
-P /etc/cmcluster/gmaxpkg/gmaxpkgconf.ascii
上記ですべての設定が完了しました。cmrunclコマンドでクラスタを起動して,Groupmaxパッケージが正常に起動するか確認してください。起動が正常に行われたかどうかは,/opt/GAColct/tool/gcolsrv -statusコマンドで確認できます。
起動が確認できましたら,フェールオーバーさせてください。そしてフェールオーバー先でGroupmaxパッケージが正常に起動するか確認してください。起動が正常に行われたかどうかは,/opt/GAColct/tool/gcolsrv -statusコマンドで確認できます。