Address Server - Data Collectionの状態監視コマンドである,gcolobsvコマンドについて説明します。
gcolobsvコマンドは,次のディレクトリにあります。
- HP-UX,AIX
- /opt/GAColct/tool
(a) 機能
「Address Server - Data Collection」サービスの監視を行ないます。監視しているサービスが異常終了した場合,指定した回数だけサービスの再起動を行ない,再起動回数が指定回数を超えるとgcolobsvは一部動作しているプロセスを停止した後,終了します。
(b) 形式
gcolobsv [-retry <リトライ回数>] [-interval <監視間隔(秒)>]
(c) 引数
- -retry <リトライ回数>
- 「Address Server - Data Collection」サービスが異常終了した場合の再起動回数を指定します。
- 指定できる値は,0~100(回)の範囲の整数です。
- このオプションを指定しなかった場合,0(回)が仮定され,サービスの再起動は行ないません。「Address Server - Data Collection」サービスが異常終了した時点で終了します。
- -interval <監視間隔(秒)>
- 「Address Server - Data Collection」サービスの異常終了を監視する間隔を秒単位で指定します。
- このオプションを指定しなかった場合,60(秒)が仮定されます。
- 指定できる値は,1~86400(秒)の範囲の整数です。
(d) 終了値
コマンド終了時,次の値で終了します。
- 1
- 引数が不正です。
- 2
- 実行者がスーパーユーザではありません。
- 20
- Address Server - Data Collectionが正常にインストールされていません。
- 26
- Address Server - Data Collectionのセットアップが完了していません。
- 31
- シグナル SIGTERM,SIGHUP,SIGINT,SIGQUITを受信したため終了しました。
- 40
- 既にgcolobsvが起動中です。
- 41
- 「Address Server - Data Collection」サービスが異常終了しました。(再起動の上限値を超えた場合を含む)
(e) 注意事項
- gcolobsvコマンドを停止する場合は,[Ctrl]+[C](シグナルSIGINT)で停止してください。([Ctrl]+[C]は[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押すことを表します)
- 引数-intervalにあまり小さい監視間隔を指定するとシステムの負荷が増加します。
- gcolcsvコマンドを実行する場合は,あらかじめ環境変数LANGをHP-UXの場合japanese,AIXの場合Ja_JPに設定してください。
- AIXでgcolobsvコマンドを実行する場合は,環境変数PSALLOCにearlyを設定することを推奨します。