3.4.1 Address Server - Data Collectionの設定
(1) データ格納ディレクトリ
データ格納ディレクトリにはAddress Server - Data Collectionが取得した稼働情報やCSVファイルが格納されます。データ格納ディレクトリには任意のディレクトリを設定することができます。設定されたディレクトリにColDataディレクトリが作成されます。
データ格納ディレクトリとして指定するために必要なディスク容量については「付録F データ格納ディレクトリのディスク容量の見積り」を参照してください。
(a) 項目の説明
- 「ディレクトリ名(P)」
データ格納ディレクトリのディレクトリ名を指定します。
- セットアップ画面を初めて起動した場合
- デフォルトのディレクトリ名として,Address Server - Data Collectionインストールディレクトリが設定されます。
- 再セットアップの場合
- 既存のデータ格納ディレクトリが設定されます。
- 「参照(V)...」
データ格納ディレクトリのディレクトリ名指定を補助します。
「参照(V)...」ボタンをクリックすると「ディレクトリ選択」画面を表示し,ディレクトリを選択できます。
「ディレクトリ選択」画面については,「3.4.2 ディレクトリ選択画面」を参照してください。
- 「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報をコピーする(C)」
再セットアップで「ディレクトリ名(P)」を変更すると,このチェックボックスが選択できるようになります。チェックボックスをオンにすることにより変更前のデータが変更後のデータ格納ディレクトリにコピーされます。
- 「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報を削除する(D)」
「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報をコピーする(C)」をオンにした場合にこのチェックボックスが選択できるようになります。このチェックボックスをオンにするとデータをコピーした後に,変更前のデータ格納ディレクトリが削除されます。
(b) 注意事項
- 「ディレクトリ名(P)」に設定したディレクトリがない場合は,「XXXXXXディレクトリを作成しますか?」のメッセージが表示されます。ディレクトリを作成してセットアップを完了する場合は,「OK」を選択してください。ディレクトリを作成しない場合は,「キャンセル」を選択してください。
- 「ディレクトリ名(P)」に設定したディレクトリにColDataディレクトリがある場合は,「XXXXXXデータ格納ディレクトリが既に存在します。データ格納ディレクトリの設定を続けますか?」のメッセージが表示されます。このColDataディレクトリをデータ格納ディレクトリに使用する場合は,「OK」を選択してください。データ格納ディレクトリに使用しない場合は,「キャンセル」を選択してください。
- データ格納ディレクトリにネットワークドライブや,特別なアクセス権限のあるディレクトリを指定する場合は次の設定が必要です。
- 「コントロールパネル」から「管理ツール」の「サービス」を開く
- 「Address Server - Data Collection」を選択し,「プロパティ」ボタンをクリックする
- 「ログオン」タブを選択後,「アカウント(T)」を選択し,データ格納ディレクトリにフルコントロール許可のあるアカウントを指定する
- 指定したアカウントの「パスワード(P)」と「パスワードの確認入力(C)」を設定し,「OK」をクリックする
(2) モニタ情報の取得
Address Server - Monitorの「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を利用するための情報を取得するかどうかを選択します。
(a) 項目の説明
- 「取得間隔の設定(I)」ボタン
Address Server - Monitorに提供する監視情報を取得する/しないの設定と,間隔を設定します。Address Server - Data Collectionはここで指定した間隔で監視情報を取得します。
「取得間隔の設定(I)」ボタンをクリックすると,「取得間隔の設定」画面を表示します。
「取得間隔の設定」画面については,「3.4.5 取得間隔の設定画面」を参照してください。
- 「サービス開始時にモニタ情報を取得するサービス開始時にモニタ情報を取得する(M)」チェックボックス
「サービス開始時にモニタ情報を取得する(M)」のチェックボックスをオンにするとData Collectionサービス起動時にモニタ情報を取得します。チェックをオフにすることによって,サービス起動時にシステムへの負荷を軽減することができます。
チェックをオフにした場合の初回のモニタ情報の取得タイミングは,Data Collectionサービス起動後,モニタ情報の取得間隔を経過した時点となります。ただし,セキュリティ情報については,この指定に関係なく毎時00分の時点で取得されます。
セットアップ画面をはじめて起動した場合は,デフォルトでオンになっています。
(b) 注意事項
- Address Server - Monitorを使用しない場合は「取得間隔の設定」画面でチェックをオフにすることをお勧めします。オフにすることにより,情報取得を行わないためマシンの負荷が軽減できます。
- 「取得間隔の設定」画面でチェックの状態を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。
Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」(Windows用)を参照してください。
- Address Server - Monitorでレスポンス情報を監視する場合は,これ以外の設定も必要です。「3.4.7 Address Serverの設定」を参照してください。
(3) 稼働情報の設定
稼働情報の取得に関する設定を行います。
(a) 項目の説明
- 「データ採取時刻の設定(T)」ボタン
Address Server - Data Collectionが稼働情報CSVファイルを作成するための情報を採取する時刻を設定します。ここで指定した時刻に,Address Server,Mail Serverの前日分の稼働情報の採取,及びObject Serverからの組織やユーザ情報の採取などが行われます。
「データ採取時刻の設定(T)」ボタンをクリックすると,「データ採取時刻設定」画面が表示されます。「データ採取時刻設定」画面については,「3.4.6 データ採取時刻設定画面」を参照してください。
- 「編集方法の設定(E)」ボタン
Address Server - Monitorで作成されるgrpmailuser.csv, grpmailboard.csv, groupmaxnt.csv, mailtop10.csv, boardtop10.csvの掲示板アクセス件数の編集方法を,アクセスという行為でカウントするのか,アクセスが成功した場合だけカウントするのかを選択することができます。
また,Address Server - Data Collectionで作成されるメール送信履歴情報(mlsend.csv),メール受信履歴情報(mlrecv.csv)に同報者情報を出力するかどうかの設定を行うことができます。
「編集方法の設定(E)」ボタンをクリックすると「編集方法の設定」画面が表示されます。「編集方法の設定」画面については,「3.4.4 編集方法の設定画面」を参照してください。
- 「ファイル保存期間の設定(K)」ボタン
稼働情報として採取した情報など,Address Server - Data Collectionがデータ格納ディレクトリに作成したファイルの保存期間を設定します。保存期間を長く設定するほど,データ格納ディレクトリのディスク使用量が増加します。
「ファイル保存期間の設定(K)」ボタンをクリックすると,「ファイル保存期間の設定」画面が表示されます。「ファイル保存期間の設定」画面については,「3.4.3 ファイル保存期間の設定画面」を参照してください。
Address Server - Monitorが数日間停止していために稼働情報の収集が行われなかった場合でも,ここで設定した期間は稼働情報が保存されているため,Address Server - Monitorが停止中の稼働情報をまとめて収集することができます。
- 「稼働情報CSVファイルサイズ警告(S)」
チェックをオンにした場合,CSVファイルのサイズが「しきい値」を超えるとイベントログに警告メッセージを出力します。
稼働情報CSVファイルのサイズの確認は,稼働情報の採取後,稼働情報CSVファイルが作成された時点で行なわれます。
しきい値の指定はMB(メガバイト)単位で1~1000の値を指定できます。セットアップ画面をはじめて起動した場合のしきい値は100MBです。
MB(メガバイト)は1024×1024バイトです。
(b) 注意事項
「編集方法の設定(E)」で設定する値は,すべてのAddress Server - Data Collectionで同じにしてください。同じにしないとAddress Server - Monitorで集計した値に統一性がなくなります。
(4) ホスト名の設定
Address Server - Data Collectionのホスト名を255文字以内で指定します。
(a) 項目の説明
- 「ホスト名(N)」
- セットアップ画面を初めて起動した場合は,仮のホスト名が表示されます。
- 指定したホスト名はAddress Server - Monitorで作成されるCSVファイルのホスト名として使用されます。
(b) 注意事項
- 登録するホスト名には,Address Serverを構築したときに,アドレスサーバの登録で「ドメイン名/ホスト名」に指定した値を使ってください。アドレスサーバで登録したホスト名と異なる場合は,Address Server - Monitorで作成されるCSVファイルが正しく集計されません。
- 指定したホスト名がhostsファイル,DNSサーバのどちらにもに登録されていない場合,ホスト名のIPアドレス解決ができるようにLAN環境を設定してください。
- クラスタ機のフェールオーバー機能を使用する場合は,ホスト名に必ずネットワーク名を指定してください。クラスタ環境の設定の詳細については「付録C Windows NTクラスタ環境の設定」を参照してください。
(5) その他
(a) 項目の説明
- 「OK」ボタン
「OK」ボタンをクリックすると,セットアップ画面で設定した内容が適用されます。
- 「キャンセル」ボタン
「キャンセル」ボタンをクリックすると,セットアップ画面で設定した内容を適用せずに終了します。
(b) 注意事項
「Address Server - Data Collection」サービスが起動している場合は,設定の変更はできません。「Address Server - Data Collection」サービスが起動している場合,「Address Server - Data Collectionサービスが起動中です。Address Server - Data Collectionサービス停止後に,OKボタンをクリックして下さい。」を表示し,設定画面に戻ります。