3.2 LAN環境の設定

LAN環境の設定では,Address Server - Data Collection及びAddress Server - Monitorで使用するホスト名とサービス名及びポート番号を登録します。

<この節の構成>
(1) ホスト名の登録
(2) サービス名とポート番号の登録
(3) ファイアウォールの設定

(1) ホスト名の登録

登録には,hostsファイルを使用する場合とDNS(Domain Name System)を利用する場合があります。

注意
最後のエントリ(行)にも,必ず改行を入れてください。

(2) サービス名とポート番号の登録

servicesファイルに,次のサービス名とポート番号を追加します。すべてのAddress Server - Data Collection,Address Server - Monitorに登録してください。

gadcolct 20144/tcp
サービス名とポート番号は,次のファイルに登録します。
Windows NT
<Windows NTインストールディレクトリ>¥system32¥drivers¥etc¥services
HP-UX,AIX
/etc/services
次のファイルに追加の例があります。
Windows NT
<インストールディレクトリ>¥Sample¥services
HP-UX,AIX
/opt/GAColct/Sample/services

(3) ファイアウォールの設定

Address Server - Data CollectionとAddress Server - Monitorとの間ではTCP/IPによる通信を行います。Address Server - Data CollectionとAddress Server - Monitorとの間にファイアウォールの適用を考えている場合は,通信が遮断されないように,ファイアウォールにポート番号を設定する必要があります。次の説明を参考にしてください。

(a) Address Server - Data CollectionとAddress Server - Monitor間

Address Server - Data CollectionとAddress Server - Monitor間のファイアウォールにポート番号を設定する場合は,次のサービス名称及びポート番号を指定します。ただし,ポート番号定義は,servicesファイルのポート番号定義を同じにしたときだけ有効です。

  gadcolct    20144/tcp   # Address Server - Data Collection/Monitor

(b) OS標準のファイアウォールの設定

Windows Server 2003,Windows Server 2008,及びWindows Server 2012は,OS標準のファイアウォール機能があります。OS標準のファイアウォールを使用する場合は,ファイアウォールにAddress Server - Data CollectionやAddress Server - Monitorが使用するポート番号を設定する必要があります。

Windows Server 2008及びWindows Server 2012ではファイアウォール機能がデフォルトで有効になることから,ファイアウォールにポート番号を設定するためのサンプルのバッチファイルを提供しています。サンプルのバッチファイルは次のファイルです。

  <インストール先ディレクトリ>¥Sample¥fwport.bat

サンプルのバッチファイルの内容を次のように書き換えて,管理者権限で実行します。

注1
サンプルのバッチファイルはWindows Server 2003のファイアウォールには対応していません。
注2
ファイアウォールの設定画面にある「Windowsファイアウォールによるプログラムのブロック時に通知を表示する」(Windows Server 2008の場合は「Windowsファイアウォールによる新しいプログラムのブロック時に通知を受け取る」,Windows Server 2008 R2の場合は「Windowsファイアウォールが新しいプログラムをブロックしたときに通知を受け取る」,Windows Server 2012の場合は「Windowsファイアウォールが新しいアプリをブロックしたときに通知を受け取る」)にチェックを入れないでください。チェックを入れた場合は,コマンド実行時に「Windowsセキュリティの重要な警告」ダイアログが表示されることがあります。「Windowsセキュリティの重要や警告」ダイアログが表示された場合は「ブロックを解除する」ボタンを押してください。