3.8.1 環境設定情報ファイルの形式
(1) データ格納ディレクトリ
データ格納ディレクトリにはAddress Server - Data Collectionが取得した稼働情報やCSVファイルが格納されます。データ格納ディレクトリには任意のディレクトリを設定することができます。設定されたディレクトリにColDataディレクトリが作成されます。
データ格納ディレクトリとして指定するために必要なディスク容量については「付録F データ格納ディレクトリのディスク容量の見積り」を参照してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトのディレクトリ名として,Address Server - Data Collectionインストールディレクトリ(HP-UX及びAIXの場合は,/var/opt/GAColct)が設定されます。
- 再セットアップで「データ格納ディレクトリ」を変更した場合,gcolsetコマンドの-copyオプションを指定することにより,現在のデータ格納ディレクトリの内容を引き継いで使用することができます。また,-moveオプションを指定した場合は,変更前のデータ格納ディレクトリの内容を変更後のデータ格納ディレクトリにコピーした後,変更前のデータ格納ディレクトリの内容は削除されます。-copyも-moveも指定しなかった場合はデータ格納ディレクトリを単に変更後のデータ格納ディレクトリに設定します。
- 「データ格納ディレクトリ」に設定したディレクトリがない場合,データ格納ディレクトリを自動的に作成します。
(2) モニタ情報の取得
(a) セキュリティ情報の取得(Y/N)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するセキュリティ情報の監視情報を取得するかどうかを選択します。Address Server - Monitorに提供する情報を定期的に取得する場合には,「Y」を設定してください。定期的に取得しない場合には,「N」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「Y」が設定されます。
- Address Server - Monitorを使用しない場合は「セキュリティ情報の取得」の設定を「N」に設定することをお勧めします。「N」に設定することによって,情報取得を行わないためマシンの負荷が軽減できます。
- 「セキュリティ情報の取得」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 「セキュリティ情報の取得」の設定を変更した場合,メッセージ「KDGD155-W モニタ情報の取得の設定が変更されました。Address Serverのサービスを再起動する必要があります」を出力します。
(b) セキュリティ情報の取得間隔(時間)(1-24)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するセキュリティ情報の監視情報を取得する間隔を設定します。
単位は時間です。1~24の整数を指定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「2」が設定されます。
- 「セキュリティ情報の取得(Y/N)」の設定が「N」の場合,本設定は無効となります。
- 間隔を短くするほど,マシンへの負荷が高くなります。
(c) レスポンス情報の取得(Y/N)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するレスポンス情報の監視情報を取得するかどうかを選択します。Address Server - Monitorに提供する情報を定期的に取得する場合には,「Y」を設定してください。定期的に取得しない場合には,「N」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「Y」が設定されます。
- Address Server - Monitorを使用しない場合は「レスポンス情報の取得」の設定を「N」に設定することをお勧めします。「N」に設定することによって,情報取得を行わないためマシンの負荷が軽減できます。
- 「レスポンス情報の取得」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 「レスポンス情報の取得」の設定を変更した場合,メッセージ「KDGD155-W モニタ情報の取得の設定が変更されました。Address Serverのサービスを再起動する必要があります」を出力します。
- Address Server - Monitorでレスポンス情報を監視する場合は,これ以外の設定も必要です。「3.4.7 Address Serverの設定」を参照してください。
(d) レスポンス情報の取得間隔(分)(10-1440)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するレスポンス情報の監視情報を取得する間隔を設定します。
単位は分です。10~1440の整数を指定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「20」が設定されます。
- 「レスポンス情報の取得(Y/N)」の設定が「N」の場合,本設定は無効となります。
- 間隔を短くするほど,マシンへの負荷が高くなります。
(e) メールボックス使用量の取得(Y/N)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するメールボックス使用量の監視情報を取得するかどうかを選択します。Address Server - Monitorに提供する情報を定期的に取得する場合には,「Y」を設定してください。定期的に取得しない場合には,「N」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「N」が設定されます。
- Address Server - Monitorを使用しない場合は「メールボックス使用量の取得」の設定を「N」に設定することをお勧めします。「N」に設定することによって,情報取得を行わないためマシンの負荷が軽減できます。
- 「メールボックス使用量の取得」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 「メールボックス使用量の取得」の設定を変更した場合,メッセージ「KDGD155-W モニタ情報の取得の設定が変更されました。Address Serverのサービスを再起動する必要があります」を出力します。
(f) メールボックス使用量の取得間隔(時間)(1-24)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するメールボックス使用量の監視情報を取得する間隔を設定します。
単位は時間です。1~24の整数を指定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「12」が設定されます。
- 「メールボックス使用量の取得(Y/N)」の設定が「N」の場合,本設定は無効となります。
- 間隔を短くするほど,マシンへの負荷が高くなります。
(g) メールキュー情報の取得(Y/N)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するメールキュー情報の監視情報を取得するかどうかを選択します。Address Server - Monitorに提供する情報を定期的に取得する場合には,「Y」を設定してください。定期的に取得しない場合には,「N」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「Y」が設定されます。
- Address Server - Monitorを使用しない場合は「メールキュー情報の取得」の設定を「N」に設定することをお勧めします。「N」に設定することによって,情報取得を行わないためマシンの負荷が軽減できます。
- 「メールキュー情報の取得」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 「メールキュー情報の取得」の設定を変更した場合,メッセージ「KDGD155-W モニタ情報の取得の設定が変更されました。Address Serverのサービスを再起動する必要があります」を出力します。
(h) メールキュー情報の取得間隔(分)(10-1440)
Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供するメールキュー情報の監視情報を取得する間隔を設定します。
単位は分です。10~1440の整数を指定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「20」が設定されます。
- 「メールキュー情報の取得(Y/N)」の設定が「N」の場合,本設定は無効となります。
- 間隔を短くするほど,マシンへの負荷が高くなります。
(i) サービス開始時にモニタ情報を取得する(Y/N)
「Address Server - Data Collection」サービス開始時にAddress Server - MonitorのData Collectionサーバのモニタ情報を監視する機能を利用するための情報を取得するかどうかを選択します。「Address Server - Data Collection」サービス開始直後にAddress Server - Monitorに提供する情報を取得する場合には,「Y」を設定してください。サービス開始直後に取得しない場合には,「N」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「Y」が設定されます。
- Address Server - Monitorでサービス開始直後の情報を必ずしも監視する必要がない場合は,「サービス開始時にモニタ情報を取得する」の設定を「N」に設定することをお勧めします。「N」に設定することによって,情報取得を行わないためサービス開始直後のマシンの負荷を軽減できます。
- 本設定を「N」にした場合,初回のモニタ情報の取得タイミングは,サービス開始後モニタ情報の取得間隔を経過した時点となります。
- セキュリティ情報については,本指定に関わらず,毎時00分の時点で取得されます。
(3) ホスト名
Address Server - Data Collectionのホスト名を255文字以内で指定します。
指定したホスト名はAddress Server - Monitorで作成されるCSVファイルのホスト名として使用されます。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,仮のホスト名が設定されます。
- 設定するホスト名には,Address Serverを構築したときに,アドレスサーバの登録で「ドメイン名/ホスト名」に指定した値を使ってください。アドレスサーバで登録したホスト名と異なる場合は,Address Server - Monitorで作成されるCSVファイルが正しく集計されません。
- 指定したホスト名がhostsファイル,DNSサーバのどちらにもに登録されていない場合,ホスト名のIPアドレス解決ができるようにLAN環境を設定してください。
(4) データ採取時刻(00:00-23:55)
Address Server - Data Collectionが稼働情報CSVファイルを作成するための情報を採取する時刻を設定します。ここで指定した時刻に,Address Server,Mail Serverの前日分の稼働情報の採取,及びObject Serverからの組織やユーザ情報の採取などが行われます。
00:00~23:55の範囲で,5分単位に,HH:MM形式で設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「10:00」が設定されます。
- 「データ採取時刻」に設定する時刻は,Address Serverが確実に起動している時刻を設定してください。
- サーバに負荷がかからないように,深夜から早朝にかけての時刻に設定することをお勧めします。
- 5分単位の値以外を設定した場合,セットアップ実行時にエラーとなります。
(5) 掲示板アクセスのカウント方法(全て(Y)/成功時のみ(N))
Address Server - Monitorで作成されるgrpmailuser.csv, grpmailboard.csv, groupmaxnt.csv, mailtop10.csv, boardtop10.csvの掲示板アクセス件数の編集方法を設定します。
「Y」を設定すると,例えば権限がない掲示板に対して記事掲示を行うと操作はエラーになりますが,Address Server - Data Collectionでは記事掲示1回とカウントします (操作の成功,失敗を含めすべてカウントされます)。
「N」を設定すると,例えば権限がない掲示板に対して記事掲示を行うと操作はエラーになりますが,Address Server - Data Collectionではカウントしません (操作の成功時だけカウントされます)。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「Y」が設定されます。
- 「掲示板アクセスのカウント方法」で設定する値は,すべてのAddress Server - Data Collectionで同じにしてください。同じにしないとAddress Server - Monitorで集計した値に統一性がなくなります。
(6) 稼働結果データの保存期間(日)(1-99, 無制限(0))
Address Server - Data Collectionが作成する稼働結果データの保存期間を設定します。保存期間を過ぎた稼働結果データは削除されます。(ただし,CSVファイルは削除されません)。
設定可能な範囲は,0~99(日)までの整数です。0を設定した場合は,作成した稼働結果データファイルは削除されません。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「60」が設定されます。
- 保存期間を超えた稼働結果データは,「データ採取時刻」に設定した時刻に,情報を採取した後に削除されます。
- 稼働結果データの保存期間は,Address Server - Monitorで稼働情報の編集を定期的に行う間隔の2倍以上の期間を設定してください。例えば,月に1回一月分の稼働情報の編集を行う場合,60日以上の期間を設定するようにします。
- Address Server - Monitorを使用しない場合は,連休時など,最大のサーバ連続停止期間の2倍の期間を設定してください。例えば,夏季連休が一番長い連休で7日間の場合,14日以上の期間を設定するようにします。
- Address Server - Monitorが数日間停止していために稼働情報の収集が行われなかった場合でも,ここで設定した期間は稼働情報が保存されているため,Address Server - Monitorが停止中の稼働情報をまとめて収集することができます。
- 保存期間を長く設定するほど,データ格納ディレクトリのディスク使用量が増加します。
(7) 稼働情報CSVファイルサイズ警告(Y/N)
Address Server - Data Collectionが作成する稼働情報CSVファイルのサイズが指定サイズを超えたとき,syslogへ警告メッセージを出力することができます。
「Y」を設定すると,個々の稼働情報CSVファイルが「CSVファイルサイズ警告のしきい値」で指定したサイズを超えたときにsyslogへ警告メッセージを出力します。
「N」を設定すると,syslogへの警告メッセージ出力を行いません。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「N」が設定されます。
- 稼働情報CSVファイルがしきい値を超えた場合,syslogにメッセージ「KDGD600-W The size of CSV file XXX exceeded YYY MB.」を出力します。
- AIXでは「Y」の設定を行なってもsyslogに警告が出力されない場合があります。この場合,/etc/syslog.confにsyslog出力の設定を行ってください。/etc/syslog.confの設定例を下記に示します。
# /etc/syslog.conf sample
*.info /var/adm/syslog |
(a) CSVファイルサイズ警告のしきい値(MB) (1-1000)
「稼働情報CSVファイルサイズ警告」機能を使用する場合に警告のしきい値となるファイルサイズを指定します。
単位はMB(メガバイト)です。1~1000の整数を指定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「100」が設定されます。
- 「稼働情報CSVファイルサイズ警告(Y/N)」の設定が「N」の場合,本設定は無効となります。
- MB(メガバイト)は1024×1024バイトです。
- 稼働情報CSVファイルのサイズのチェックは,日次の稼働情報の採取完了時に行なわれます。
- しきい値に1~1000以外の値が指定された場合,「KDGD122-E ファイルの指定値が不正です。(key=XXX)」のメッセージが表示されます。
(8) Data Collectionのログの保存期間(日)(1-99, 無制限(0))
Address Server - Data Collectionが作成するログファイルの保存期間を設定します。保存期間を過ぎたログファイルは削除されます。
設定可能な範囲は,0~99(日)までの整数です。0を設定した場合は,作成したAddress Server - Data Collectionのログファイルは削除されません。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「60」が設定されます。
- 保存期間を超えたAddress Server - Data Collectionのログファイルは,「データ採取時刻」に設定した時刻に,情報を採取した後に削除されます。
- 稼働結果データの保存期間は,Address Server - Monitorで稼働情報の編集を定期的に行う間隔の2倍以上の期間を設定してください。例えば,月に1回一月分の稼働情報の編集を行う場合,60日以上の期間を設定するようにします。
- Address Server - Monitorを使用しない場合は,連休時など,最大のサーバ連続停止期間の2倍の期間を設定してください。例えば,夏季連休が一番長い連休で7日間の場合,14日以上の期間を設定するようにします。
- 保存期間を長く設定するほど,データ格納ディレクトリのディスク使用量が増加します。
(9) メール送信履歴情報に同報者情報を出力する(Y/N)
Address Server - Data Collectionで作成されるメール送信履歴情報(mlsend.csv) 出力するかどうかを設定します。
メール送信履歴情報に同報者情報を出力する場合は「Y」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「N」が設定されます。
- 「メール送信履歴情報に同報者情報を出力する」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
(10) メール受信履歴情報に同報者情報を出力する(Y/N)
Address Server - Data Collectionで作成されるメール受信履歴情報(mlrecv.csv)に同報者情報を出力するかどうかを設定します。
メール受信履歴情報に同報者情報を出力する場合は「Y」を設定してください。
- 注意
- 初めて設定状況をファイルに出力した場合,デフォルトの設定として,「N」が設定されます。
- 「メール受信履歴情報に同報者情報を出力する」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
- 「メール受信履歴情報に同報者情報を出力する」の設定は,ディスク使用量削減のため,「N」にすることをお勧めします。