付録J.4 画面の説明

<この項の構成>
(1) Address Server - Data Collectionセットアップ画面
(2) ディレクトリ選択画面
(3) ファイル保存期間の設定画面
(4) 編集方法の設定画面
(5) 取得間隔の設定画面
(6) データ採取時刻設定画面

(1) Address Server - Data Collectionセットアップ画面

「スタート」メニューから「Groupmaxサーバ」を選択し,さらに「Address Server - Data Collection セットアップ」をクリックすると起動されます。

「Address Server - Data Collection セットアップ」を起動すると次の画面が表示されます。

Address Server - Data Collectionセットアップ画面
[図データ]
データ格納ディレクトリ
データ格納ディレクトリにはAddress Server - Data Collectionが取得した稼働情報やCSVファイルが格納されます。データ格納ディレクトリには任意のディレクトリを設定することができます。設定されたディレクトリにColDataディレクトリが作成されます。
データ格納ディレクトリとして指定するために必要なディスク容量についてはマニュアルの「付録Fデータ格納ディレクトリのディスク容量の見積り」を参照してください。
項目の説明
ディレクトリ名(P)
データ格納ディレクトリのディレクトリ名を指定します。
セットアップ画面を初めて起動した場合
デフォルトのディレクトリ名として,Address Server - Data Collectionインストールディレクトリが設定されます。
再セットアップの場合
既存のデータ格納ディレクトリが設定されます。
「参照(V)...」
データ格納ディレクトリのディレクトリ名指定を補助します。
「参照(V)...」ボタンをクリックすると「ディレクトリ選択 」画面を表示し,ディレクトリを選択できます。
「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報をコピーする(C)」
再セットアップで「ディレクトリ名(P)」を変更すると,このチェックボックスが選択できるようになります。チェックボックスをオンにすることにより変更前のデータが変更後のデータ格納ディレクトリにコピーされます。
「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報を削除する(D)」
「変更前データ格納ディレクトリ以下の情報をコピーする(C)」をオンにした場合にこのチェックボックスが選択できるようになります。このチェックボックスをオンにするとデータをコピーした後に,変更前のデータ格納ディレクトリが削除されます。
注意事項
  • 「ディレクトリ名(P)」に設定したディレクトリがない場合は,「XXXXXXディレクトリを作成しますか?」のメッセージが表示されます。ディレクトリを作成してセットアップを完了する場合は,「OK」を選択してください。ディレクトリを作成しない場合は,「キャンセル」を選択してください。
  • 「ディレクトリ名(P)」に設定したディレクトリにColDataディレクトリがある場合は,「XXXXXXデータ格納ディレクトリが既に存在します。データ格納ディレクトリの設定を続けますか?」のメッセージが表示されます。このColDataディレクトリをデータ格納ディレクトリに使用する場合は,「OK」を選択してください。データ格納ディレクトリに使用しない場合は,「キャンセル」を選択してください。
  • データ格納ディレクトリにネットワークドライブや,特別なアクセス権限のあるディレクトリを指定する場合は次の設定が必要です。
  1. 「コントロールパネル」から「管理ツール」の「サービス」を開く
  2. 「Address Server - Data Collection」を選択し,「プロパティ」ボタンをクリックする
  3. 「ログオン」タブを選択後,「アカウント(T)」を選択し,データ格納ディレクトリにフルコントロール許可のあるアカウントを指定する
  4. 指定したアカウントの「パスワード(P)」と「パスワードの確認入力(C)」を設定し,「OK」をクリックする
モニタ情報の取得
Address Server - Monitorの「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を利用するための情報を取得するかどうかを選択します。
項目の説明
「取得間隔の設定(I)」ボタン
Address Server - Monitorに提供する監視情報を取得する/しないの設定と取得する間隔を設定します。Address Server - Data Collectionはここで指定した間隔で監視情報を取得します。
「取得間隔の設定(I)」ボタンをクリックすると,「取得間隔の設定 」画面を表示します。
「サービス開始時にモニタ情報を取得する(M)」チェックボックス
「サービス開始時にモニタ情報を取得する(M)」のチェックボックスをオンにするとData Collectionサービス起動時にモニタ情報を取得します。チェックをオフにすることにより,サービス起動時にシステムへの負荷を軽減することができます。
チェックをオフにした場合の初回のモニタ情報の取得タイミングは,Data Collectionサービス起動後,モニタ情報の取得間隔を経過した時点となります。但し,セキュリティ情報については,この指定に関わらず毎時00分の時点で取得されます。
セットアップ画面をはじめて起動した場合は,デフォルトでオンになっています。
注意事項
  • Address Server - Monitorを使用しない場合は「取得間隔の設定」画面でチェックをオフにすることをお勧めします。オフにすることにより,情報取得を行わないためマシンの負荷が軽減できます。
  • 「取得間隔の設定」画面でチェックの状態を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
  • Address Server - Monitorでレスポンス情報を監視する場合は,これ以外の設定も必要です。「Address Serverの設定 」を参照してください。
稼働情報の設定
稼働情報の取得に関する設定を行います。
項目の説明
「データ採取時刻の設定(T)」ボタン
Address Server - Data Collectionが稼働情報CSVファイルを作成するための情報を採取する時刻を設定します。ここで指定した時刻に, Address Server,Mail Serverの前日分の稼働情報の採取,及びObject Serverからの組織やユーザ情報の採取などが行われます。
「データ採取時刻の設定(T)」ボタンをクリックすると,「データ採取時刻設定 」画面が表示されます。
「編集方法の設定(E)」ボタン
Address Server - Monitorで作成されるgrpmailuser.csv, grpmailboard.csv, groupmaxnt.csv, mailtop10.csv, boardtop10.csvの掲示板アクセス件数の編集方法を,アクセスという行為でカウントするのか,アクセスが成功した場合だけカウントするのかを選択することができます。
また,Address Server - Data Collectionで作成されるメール送信履歴情報(mlsend.csv),メール受信履歴情報(mlrecv.csv)に同報者情報を出力するかどうかの設定を行うことができます。
「編集方法の設定(E)」ボタンをクリックすると「編集方法の設定」画面が表示されます。
「ファイル保存期間の設定(K)」ボタン
稼働情報として採取した情報など,Address Server - Data Collectionがデータ格納ディレクトリに作成したファイルの保存期間を設定します。 保存期間を長く設定するほど,データ格納ディレクトリのディスク使用量が増加します。
「ファイル保存期間の設定(K)」ボタンをクリックすると,「ファイル保存期間の設定 」画面が表示されます。
Address Server - Monitorが数日間停止していために稼働情報の収集が行われなかった場合でも,ここで設定した期間は稼働情報が保存されているため,Address Server - Monitorが停止中の稼働情報をまとめて収集することができます。
「稼働情報CSVファイルサイズ警告(S)」
チェックをオンにした場合, CSVファイルのサイズが「しきい値」を超えるとイベントログに警告メッセージを出力します。
稼働情報CSVファイルのサイズの確認は,稼働情報の採取後,稼働情報CSVファイルが作成された時点で行なわれます。
しきい値の指定はMB(メガバイト)単位で1~1000の値を指定できます。セットアップ画面をはじめて起動した場合のしきい値は100MBです。
MB(メガバイト)は1024×1024バイトです。
注意事項
  • 「編集方法の設定(E)」で設定する値は,すべてのAddress Server - Data Collectionで同じにしてください。同じにしないとAddress Server - Monitorで集計した値に統一性がなくなります。
ホスト名の設定
Address Server - Data Collectionのホスト名を255文字以内で指定します。
項目の説明
「ホスト名(N)」
セットアップ画面を初めて起動した場合は,仮のホスト名が表示されます。
指定したホスト名はAddress Server - Monitorで作成されるCSVファイルのホスト名として使用されます。
注意事項
  • 登録するホスト名には,Address Serverを構築したときに,アドレスサーバの登録で「ドメイン名/ホスト名」に指定した値を使ってください。アドレスサーバで登録したホスト名と異なる場合は,Address Server - Monitorで作成されるCSVファイルが正しく集計されません。
  • 指定したホスト名がhostsファイル, DNSサーバのどちらにもに登録されていない場合,ホスト名のIPアドレス解決ができるようにLAN環境を設定してください。
  • クラスタ機のフェールオーバー機能を使用する場合は,ホスト名に必ずネットワーク名を指定してください。クラスタ環境の設定の詳細についてはマニュアルの「付録C Windows NTクラスタ環境の設定」を参照してください。
その他
項目の説明
「OK」ボタン
「OK」ボタンをクリックすると,セットアップ画面で設定した内容が適用されます。
「キャンセル」ボタン
「キャンセル」ボタンをクリックすると,セットアップ画面で設定した内容を適用せずに終了します。
注意事項
  • 「Address Server - Data Collection」サービスが起動している場合は,設定の変更はできません。「Address Server - Data Collection」サービスが起動している場合,「Address Server - Data Collectionサービスが起動中です。Address Server - Data Collectionサービス停止後に,OKボタンをクリックして下さい。」を表示し,設定画面に戻ります。

(2) ディレクトリ選択画面

Address Server - Data Collectionセットアップ画面の「参照(V)...」ボタンをクリックすると表示されます。

Address Server - Data Collectionのデータ格納ディレクトリのディレクトリ名を選択します。

ディレクトリ選択画面
[図データ]
項目の説明
「OK」ボタン
「OK」ボタンをクリックすると,「ディレクトリ名(P)」に表示されているディレクトリをデータ格納ディレクトリとしてAddress Server - Data Collectionセットアップ画面の「ディレクトリ名(P)」に設定します。
「キャンセル」ボタン
「キャンセル」ボタンをクリックすると,内容を変更せずに終了します。
注意事項
  • ドライブとして選択できるのはハードディスク及びネットワークドライブだけです。

(3) ファイル保存期間の設定画面

Address Server - Data Collectionセットアップ画面の「ファイル保存期間の設定(K)」ボタンをクリックすると表示されます。

Address Server - Data Collectionが作成する稼働結果データ,及び,ログファイルの保存期間を設定します。保存期間を過ぎた稼働結果データ,及びログファイルは削除されます(ただし,CSVファイルは削除されません)。

ファイル保存期間の設定画面
[図データ]
項目の説明
「稼働結果データ(D)」
「XX日」又は「無制限」をチェックします。日数指定の範囲は,1日から99日までです。「無制限」を選択した場合は,作成した稼働結果データファイルは削除されません。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,デフォルトの日数60日が表示されます。
「Data Collectionのログ(L)」
「XX日」又は「無制限」をチェックします。日数指定の範囲は,1日から99日までです。「無制限」を選択した場合は,作成したAddress Server - Data Collectionのログファイルは削除されません。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,デフォルトの日数60日が表示されます。
「OK」ボタン
「OK」ボタンをクリックすると,設定した内容を記憶して画面を終了します。セットアップ画面の「OK」が選択されると適用されます。
「キャンセル」ボタン
「キャンセル」ボタンをクリックすると,指定した内容を記憶せずに画面を終了します。
指定できる範囲は,1日から99日までです。
保存期間「無制限」を選択した場合,作成したファイルは削除されません。
初回セットアップ時の,デフォルトの保存期間は60日です。
注意事項
  • 保存期間を超えた稼働結果データとAddress Server - Data Collectionのログは,「データ採取時刻の設定(T)」に設定した時刻に,情報を採取した後に削除されます。
  • 稼働結果データの保存期間は,Address Server - Monitorで稼働情報の編集を定期的に行う間隔の2倍以上の期間を指定してください。例えば,月に1回一月分の稼働情報の編集を行う場合,60日以上の期間を指定するようにします。
  • Address Server - Monitorを使用しない場合は,連休時など,最大のサーバ連続停止期間の2倍の期間を指定してください。例えば,夏季連休が一番長い連休で7日間の場合,14日以上の期間を指定するようにします。

(4) 編集方法の設定画面

Address Server - Data Collectionセットアップ画面の「編集方法の設定(E)」ボタンをクリックすると表示されます。

Address Server - Data Collection及び,Address Server - Monitorが作成する稼働情報CSVファイルに関する設定を行います。

編集方法の設定画面
[図データ]
掲示板アクセス編集
Address Server - Monitorで作成されるgrpmailuser.csv, grpmailboard.csv, groupmaxnt.csv, mailtop10.csv, boardtop10.csvの掲示板アクセス件数の編集方法を設定します。
項目の説明
「アクセス失敗時もカウント(F)」
「アクセス失敗時もカウント(F)」を選択すると,例えば権限がない掲示板に対して記事掲示を行うと操作はエラーになりますが,Address Server - Data Collectionでは記事掲示1回とカウントします。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,「アクセス失敗時もカウント(F)」が選択されています。
「アクセス成功時のみカウント(S)」
  • アクセス成功時のみカウントする場合
    「アクセス成功時のみカウント(S)」を選択すると,例えば権限がない掲示板に対して記事掲示を行うと操作はエラーになりますが, Address Server - Data Collectionではカウントしません。
注意事項
  • 「アクセス失敗時もカウント(F)」,又は「アクセス成功時のみカウント(S)」すべてのAddress Server - Data Collectionで同じにしてください。同じにしないとAddress Server - Monitorで集計した値に統一性がなくなります。
同報者情報の出力
Address Server - Data Collectionで作成されるメール送信履歴情報(mlsend.csv),メール受信履歴情報(mlrecv.csv)に同報者情報を出力するかどうかを設定します。
項目の説明
「メール送信履歴情報に同報者情報を出力する(M)」
「メール送信履歴情報に同報者情報を出力する(M)」のチェックボックスをオンにするとメール送信履歴情報(mlsend.csv)に同報者情報を出力するようになります。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,デフォルトでオフになっています。
「メール受信履歴情報に同報者情報を出力する(R)」
「メール受信履歴情報に同報者情報を出力する(R)」のチェックボックスをオンにするとメール受信履歴情報(mlrecv.csv)に同報者情報を出力するようになります。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,デフォルトでオフになっています。
注意事項
  • 同報者情報の出力する場合は,ディスク使用量の削減のため,「メール送信履歴情報に同報者情報を出力する(M)」をオン,「メール受信履歴情報に同報者情報を出力する(R)」をオフにすることをお勧めします。
  • 「同報者情報の出力」の設定を変更した場合,Address Serverのサービス(アドレスサービス)を再起動する必要があります。 Address Serverのサービス(アドレスサービス)の再起動方法については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。
その他
項目の説明
「OK」ボタン
設定した内容を記憶して画面を終了します。セットアップ画面の「OK」が選択されると適用されます。
「キャンセル」ボタン
設定した内容を記憶せずに画面を終了します。

(5) 取得間隔の設定画面

Address Server - Data Collectionセットアップ画面の「取得間隔の設定(I)」ボタンをクリックすると表示されます。

Address Server - Monitorで「Data Collectionサーバの稼働状況を監視する」機能を使用する場合に,Address Server - Monitorに提供する監視情報を取得する間隔を設定します。

取得間隔設定画面
[図データ]
項目の説明
各情報のチェックボックスをオンにするとAddress Server - Monitorに提供する情報を定期的に取得するようになります。
「セキュリティ情報(S)」
チェックをオンにした場合,Address Server - Monitorに提供するセキュリティ情報を取得します。
単位は時間です。1~24の整数を指定してください。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,2が指定されています。
「レスポンス情報(R)」
チェックをオンにした場合,Address Server - Monitorに提供するレスポンス情報を取得します。
単位は分です。10~1440の整数を指定してください。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,20が指定されています。
「メールボックス使用量(B)」
チェックをオンにした場合,Address Server - Monitorに提供するメールボックス使用量の情報を取得します。
単位は時間です。1~24の整数を指定してください。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,12が指定されています。
「メールキュー情報(Q)」
チェックをオンにした場合,Address Server - Monitorに提供するメールキュー情報を取得します。
単位は分です。10~1440の整数を指定してください。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,20が指定されています。
「OK」ボタン
設定した内容を記憶して画面を終了します。セットアップ画面の「OK」が選択されると適用されます。
「キャンセル」ボタン
設定した内容を記憶せずに画面を終了します。
注意事項
  • 間隔を短くするほど,マシンへの負荷が高くなります。

(6) データ採取時刻設定画面

Address Server - Data Collectionセットアップ画面の「データ採取時刻の設定(T)」ボタンをクリックすると表示されます。

Address Server - Data Collectionが稼働情報CSVファイルを作成するための情報を採取する時刻を設定します。

データ採取時刻設定画面
[図データ]
項目の説明
「時(H)」
採取開始時刻の時間部分を指定します。0~23を選択してください。1時間間隔で選択できます。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,10が指定されています。
「分(M)」
採取開始時刻の分部分を指定します。0~55を選択してください。5分間隔で選択できます。セットアップ画面をはじめて起動した場合は,0が指定されています。
「OK」ボタン
設定した内容を記憶して画面を終了します。セットアップ画面の「OK」が選択されると適用されます。
「キャンセル」ボタン
設定した内容を記憶せずに画面を終了します。
注意事項
  • 「採取開始時刻」に設定する時刻は,Address Serverが確実に起動している時刻を指定してください。Address Serverが起動していない場合,稼働情報CSVファイルの宛先などの情報がニックネームに変換できず,OR名で出力されます。
  • サーバに負荷がかからないように,深夜から早朝にかけての時刻に設定することをお勧めします。