付録J.3 Address Server - Data Collection を使う

<この項の構成>
(1) Address Server - Data Collection のセットアップ
(2) 稼働情報CSVファイル
(3) 運用上の注意事項

(1) Address Server - Data Collection のセットアップ

(a) LAN環境の設定

LAN環境の設定では,Address Server - Data Collection及びAddress Server - Monitorで使用するホスト名とサービス名及びポート番号を登録します。

ホスト名の登録
登録には,hostsファイルを使用する場合とDNS(Domain Name System)を利用する場合があります。
  • hostsファイルを使用する場合
    ホスト名は,次のファイルに登録します。
    <Windows NTインストールディレクトリ>¥system32¥drivers¥etc¥hosts
    接続するすべてのAddress Server - Monitorのホスト名とIPアドレスを登録してください。
    最後のエントリ(行)にも,必ず改行を入れてください。
  • DNSを利用する場合
    DNSを利用する場合,DNSサーバにホスト名を登録してください。
    接続するすべてのAddress Server - Monitorのホスト名とIPアドレスを登録してください。
サービス名とポート番号の登録
<Windows NTインストールディレクトリ>¥system32¥drivers¥etc¥servicesファイルに,次のサービス名とポート番号を追加します。
gadcolct   20144/tcp
<インストールディレクトリ>¥Sample¥servicesファイルに追加の例があります。
ファイアウォールの設定
ファイアウォールの設定については,マニュアルの「3.2 LAN環境の設定」の「(3)ファイアウォールの設定」を参照してください。
(b) 時間の設定

Address Server - Monitorを使用する場合は,Windows NTのコントロールパネルにある「日付と時刻」を使って,次に示す時間の設定を確認してください。

(c) Address Server - Data Collectionのセットアップ

Address Server - Data Collectionのセットアップの手順を次に示します。

  1. システム管理者のアカウントでログオンする
  2. 「Address Server - Data Collection」サービスが起動している場合は,サービスを停止する
  3. 「スタート」メニューから「Groupmaxサーバ」を選択し,さらに「Address Server - Data Collection セットアップ」をクリックする。
  4. Address Server - Data Collectionのセットアップ画面が表示されます。
  5. 必要に応じてセットアップ画面内の設定を行い,「OK」をクリックする
    設定が完了します。

セットアップの各画面の設定の詳細については「画面の説明 」を参照してください。

(d) Address Serverの設定

Address Server - Data Collectionが確実にデータを取得できるように,Address Serverを設定する必要があります。ここで説明する設定を実行した場合は,「Address Server」サービスの再起動が必要です。

注意
ここで説明する設定を行った場合,Address Server/Mail Serverの動作に多少オーバヘッドが発生するため十分注意して必要最小限のユーザについて設定するようにしてください。
gmpublicinfoファイルの設定
gmpublicinfoファイルはAddress Server,及びMail Serverの設定値を定義するファイルです。ファイルの場所は,<Address Serverインストールディレクトリ>¥nxcdir¥gmpublicinfoです。
gmpublicinfoファイルに次の設定を行います。
NXCLOG_COUNT およびNXCLOG_SIZE
Address Server - Data Collectionは,Address Serverの出力するnxclogファイルから稼働結果情報を取得しています。「採取開始時刻」に,nxclogファイルに必要分(最低前日分)の情報が残っていないとデータも不十分な情報となってしまいます。Address Server - Data Collectionを正しく使用するために,nxclogファイルの世代およびサイズを調整する必要があります。
nxclogファイルはデフォルトで5世代,最大1000世代で管理されています。nxclog及びnxclog.001~nxclog.999がそのファイルです。Address Server - Data Collectionはすべての世代を参照しています。このためAddress Server - Data Collectionでは少なくとも,すべてのファイル上に常に最近2日分の以上の情報が格納されるように設定する必要があります。
NXCLOG_COUNTにはnxclogファイルのバックアップファイル数を指定します。gmpublicinfoファイルにNXCLOG_COUNTが記述されていない場合は,4(5世代)が仮定されます。
例えば,nxclogを10世代で管理する場合は,次のように指定します。

NXCLOG_COUNT=9

NXCLOG_SIZEにはnxclogファイルの個々の最大サイズをMB(メガバイト)単位で指定します。gmpublicinfoファイルにNXCLOG_SIZEが記述されていない場合は,10MBが仮定されます。
例えば,最大ファイルサイズを20MBに指定する場合は,次のように指定します。

NXCLOG_SIZE=20

gmpublicinfoファイルにNXCLOG_COUNT=9および,NXCLOG_SIZE=20の記述がある合,総nxclogファイルサイズは,200MBになります。
LOG_DIR_SV_RESPONSE
Address Server - Monitorでレスポンス情報を表示する,又はAddress Server - Data Collectionでmlresprv.csvファイルを取得する場合に設定が必要です。フルパスで指定してください。ただし,ドライブ直下(例えば C:¥ など)は指定できません。
指定したディレクトリはあらかじめ作成しておく必要があります。
ファイルの記述例を次に示します。

LOG_DIR_SV_RESPONSE=C:¥LogDir

記述例のサンプルは,<Address Server - Data Collectionインストールディレクトリ>¥Sample¥gmpublicファイルにあるので参照してください。
注意
  • LOG_DIR_SV_RESPONSEに指定するディレクトリには,既に存在するスペースを含まないディレクトリを指定する必要があります。また,次に説明するloguser.txtで指定したユーザ数×LOG_VALID_SV_RESPONSEに指定した値×2(MB)の空き容量が必要です。
  • LOG_DIR_SV_RESPONSEに指定したディレクトリには,Address Serverのシステム管理者のユーザアカウントに対して,書き込み権限を設定してください。
  • Address Server - Monitorでレスポンス情報を監視したり,mlresprv.csvを利用する必要がない場合は,LOG_DIR_SV_RESPONSE,及びLOG_VALID_SV_RESPONSEの指定は削除してください。
LOG_VALID_SV_RESPONSE
レスポンスを監視する1ユーザ当たりのログの最大サイズをMB(メガバイト)単位で1~9までの範囲で指定します。通常1を指定します。
ファイルの記述例を次に示します。

LOG_VALID_SV_RESPONSE=1

記述例のサンプルは,<Address Server - Data Collectionインストールディレクトリ>¥Sample¥gmpublicファイルにあるので参照してください。
loguser.txtファイルの設定
Address Server - Monitorでレスポンス情報を表示する,又はAddress Server - Data Collectionでmlresprv.csvファイルを取得する場合に設定が必要です。
loguser.txtファイルはレスポンスを監視するユーザのユーザIDを指定するファイルです。<Address Serverインストールディレクトリ>¥nxcdir¥loguser.txtを新規に作成してください。
このファイルで指定したユーザのレスポンス情報が監視できます。
監視するユーザのユーザIDを一行に1ユーザ指定します。
ファイルの記述例を次に示します。

UserId1
UserId2
UserId3

記述例のサンプルは,<Address Server - Data Collectionインストールディレクトリ>¥Sample¥loguser.txtファイルにあるので参照してください。
注意
  • 指定するユーザは最小限必要なユーザだけ指定してください。ここで指定したユーザ数に比例してAddress Serverの動作のオーバヘッドが大きくなります。
  • ユーザID以外の余計な空白,タブなどは含まないようにしてください。
  • 改行コードだけの行は無視されます。
  • Address Server - Monitorでレスポンス情報を監視したり,mlresprv.csvを利用する必要がない場合は,<Address Serverインストールディレクトリ>¥nxcdir¥loguser.txtファイルを削除してください。
isplocal.iniファイルの設定
Address Server - Data Collectionでmlpop3.csvファイルを取得する場合に参照するisplog.logファイルのバックアップ数を定義するファイルです。
ファイルの場所は,<Address Serverインストールディレクトリ>¥isp¥isplocal.ini です。
Address Server - Data Collectionは,Address Serverの出力するisplog.logファイルからmlpop3.csvファイルの情報を取得しています。「採取開始時刻」に,isplog.logファイルに必要分(最低前日分)の情報が残っていないとデータも不十分となってしまいます。Data Collectionを正しく使用するために,isplog.logファイルの世代を調整する必要があります。
isplog.logファイルはデフォルトで3世代,最大50世代で管理されています。isplog.logおよびisplog01.log~,isplog49.logがそのファイルです.。1ファイルあたりのサイズは5MBです。Address Server - Data Collectionはすべての世代を参照しています。このためAddress Server - Data Collectionでは少なくとも,すべてのファイル上に常に最近2日分の以上の情報が格納されるように設定する必要があります。
isplog.logの世代数は,LogBackupで指定します。例えばisplog.logを10世代で管理したい場合は,次のように指定します。

LogBackup=10

LogBackupに10を指定した場合,総isplog.logファイルサイズは,50MBになります。
(e) サービスの起動と停止

稼働結果を取得するためには,「Address Server - Data Collection」サービスが起動している必要があります。

ここでは,サービスの起動と停止の方法について説明します。

起動方法
サービスの起動方法には自動と手動とがあります。それぞれの起動方法について説明します。
なお,Address Server - Data Collectionが稼働結果を取得したり,Address Server - Monitorに稼働結果を転送するためには「Address Server - Data Collection」サービスが起動している必要があります。このため,サービスが自動で起動するように設定することをお勧めします(インストール直後は「自動」起動に設定されています) 。
注意
「Address Server - Data Collection」サービスを手動で起動する場合は,先に「Address Server」サービスを起動してください。自動で起動する場合は,「Address Server」サービスのスタートアップの種類も自動にしてください。
自動で起動する場合
自動起動を設定した場合,次のマシン起動時から有効になります。
  1. 「コントロールパネル」から「管理ツール」の「サービス」を開く。
  2. 「Address Server - Data Collection」サービスを選択し,「プロパティ」ボタンを選択する。
  3. 「スタートアップの種類」で「自動」を選択する。
  4. 「OK」を選択する。
注意
「ログオン」タブで「デスクトップとの対話サービスに許可」をチェックしないでください。
手動で起動する場合
  1. 「コントロールパネル」から「管理ツール」の「サービス」を開く。
  2. 「Address Server - Data Collection」サービスを選択する。
  3. 「サービスの開始」を選択する。
停止方法
「Address Server - Data Collection」サービスを停止するための手順を次に示します。
  1. 「コントロールパネル」から「管理ツール」の「サービス」を開く。
  2. 「Address Server - Data Collection」サービスを選択する。
  3. 「サービスの停止」を選択する。

(2) 稼働情報CSVファイル

(a) 稼働情報CSVファイルの概要

稼働情報とは,Address Server - Data Collectionが採取したAddress Server,及びMail Serverの稼働結果に関する情報です。システム管理者には19種類の稼働情報CSVファイルを提供します。

(b) 稼働情報CSVファイルの分類

Address Server - Data Collectionが出力する稼働情報CSVファイルは,Address Server - Data Collectionセットアップで指定したデータ採取時刻に定期的に出力されます。一回に出力されるデータは前日までの稼働結果(通常は毎日出力されるので前日のデータだけになる)で既存の稼働情報CSVファイルに追加されていきます。

稼働情報CSVファイルは19種類あり,Address Server稼働CSVファイル,及びMail Server稼働情報CSVファイルに分類されます。これらはさらに,履歴タイプと日単位タイプ,及びユーザ実行タイプに分類されます。履歴タイプは,Address Server,及びMail Serverの事象を,そのまま出力したファイルです。日単位タイプは,1日毎に0時0分0秒から23時59分59秒までの情報をユーザ,記事,掲示板に着目してまとめたファイルです。ユーザ実行タイプは,コマンドの実行によって出力されるファイルです。

稼働情報CSVファイルの項目の詳細については, マニュアルの「4.3 稼働情報CSVファイルの詳細」を参照してください。

Address Server稼働情報CSVファイル
履歴タイプ
  • adpasswd.csv(パスワード変更履歴情報)
  • adauthen.csv(認証履歴情報)
日単位タイプ
  • aduser.csv(ユーザ操作日単位情報)
Mail Server稼働情報CSVファイル
履歴タイプ
  • mllogin.csv(ログイン・ログアウト履歴情報)
  • mlsend.csv(メール送信履歴情報)
  • mlrecv.csv(メール受信履歴情報)
  • mlopen.csv(メール参照履歴情報)
  • mldel.csv(メール削除履歴情報)
  • mlnput.csv(記事掲示履歴情報)
  • mlnopen.csv(記事参照履歴情報)
  • mlndel.csv(記事削除履歴情報)
  • mlpop3.csv(インターネットクライアント履歴情報)
  • mlsvcom.csv(サーバ間メール転送履歴情報)
  • mlresprv.csv(受信メールレスポンス履歴情報)
日単位タイプ
  • mluser.csv(ユーザ操作日単位情報)
  • mlnews.csv(掲示板記事参照日単位情報)
  • mlboard.csv(掲示板記事操作日単位情報)
ユーザ実行タイプ
  • mlstat.csv(メールボックス使用情報)
  • mlbstat.csv(掲示板使用情報)
(c) 稼働情報CSVファイルのフォーマット

CSVファイルのフォーマットについては,マニュアルの「4.3稼働情報CSVファイルの詳細」を参照してください。

(d) gcolcsvコマンド

Address Server - Data Collectionのユーザ実行タイプの稼働情報CSVファイルを出力するためにはgcolcsvコマンドを使用します。ここではgcolcsvコマンドについて説明します。

gcolcsvコマンドは,<Address Server - Data Collectionインストールディレクトリ>¥Toolディレクトリにあります。このコマンドの実行手順の詳細については「ユーザ実行タイプの稼働情報CSVファイルを出力する」を参照してください。

機能
ユーザ実行タイプの稼働情報CSVファイルを出力します。出力先は次のディレクトリです。
<Address Server - Data Collectionセットアップで指定したデータ格納ディレクトリ>¥ColData¥Csvディレクトリ
このコマンドで出力できる稼働情報CSVファイルは, mlstat.csv(メールボックス使用情報)及び,mlbstat.csv(掲示板使用情報)です。
形式

gcolcsv { -mlstat [-all [-d <保存期間> [-r]]] | -mlbstat }  [-f]  [-s]

引数を指定しなかった場合,簡単な使用方法を出力します。

usage: gcolcsv {-mlstat [-all [-d <1-999> [-r]]] | -mlbstat } [-f] [-s]

引数
-mlstat
mlstat.csv(メールボックス使用情報)を出力します。-mlbstatオプションと同時に指定することはできません。
-all
mlstat.csvに未既読情報を出力する場合に指定します。
-mlstatオプションが指定された場合だけ有効です。
-d <保存期間>
保存期間外メールをカウントする場合の保存期間(日数)を指定します。保存期間は1から999まで指定することができます。
保存期間は省略できません。
-allオプションが指定された場合だけ有効です。
-r
保存期間外メールをカウントする場合,未読メールもカウント対象とする場合に指定します。
-dオプションが指定された場合だけ有効です。
-mlbstat
mlbstat.csv(掲示板使用情報)を出力します。-mlstatオプションと同時に指定することはできません。
-f
出力する稼働情報CSVファイルを上書きする場合に指定します。このオプションを省略すると,出力対象の稼働情報CSVファイルが既に存在する場合,上書きせずに追加出力されます。
-s
標準出力へのメッセージ出力を抑止します。バッチ運用などでメッセージを標準出力に表示すると問題がある場合に指定します。

引数を指定しなかった場合,簡単な使用方法を出力します。

usage: gcolcsv {-mlstat [-all [-d <1-999> [-r]]] | -mlbstat } [-f] [-s]

終了値
コマンド終了時,次の値で終了します。
0
正常終了。
1
引数が不正です。
20
Address Server - Data Collectionが正常にインストールされていません。
26
Address Server - Data Collectionのセットアップが完了していません。
31
終了シグナルを受信しました。
80
Address Serverが起動していません。
81
Mail Serverがインストールされていません。
82
Mail Serverが正常にインストールされていません。
83
gcolcsvコマンドが実行中又は,Address Server - Data Collectionセットアップが処理中のため,コマンドの実行を中止しました。
84
Address Serverが停止したためコマンドの実行を中止しました。
85
稼働情報の取得ができませんでした。
86
範囲外の保存期間が指定されました。
注意
  • このコマンドを実行するためには,Mail Serverがインストールされている必要があります。
  • このコマンドを実行するためには,Address Serverが起動している必要があります。
  • このコマンドは,「Address Server - Data Collection」サービスの起動状態に関わらず実行できます。
  • mlstat.csv及び,mlbstat.csv出力中にコマンドを強制終了した場合,mlstat.csv及び,mlbstat.csvの出力内容に不正な行が出力される場合があります。
  • Address Server - Data Collectionセットアップが処理中の場合,gcolcsvコマンドは実行できません。
(e) ユーザ実行タイプの稼働情報CSVファイルを出力する

ユーザ実行タイプの稼働情報CSVファイルを出力する方法を説明します。この操作で作成される稼働情報CSVファイルの詳細については,マニュアルの「4.3.2 Mail Server稼働情報CSVファイル」の「(3)ユーザ実行タイプ」を参照してください。gcolcsvコマンドの詳細については,「gcolcsvコマンド」を参照してください。

ユーザ実行タイプの稼働情報CSVファイルを出力するためには,次の手順で,gcolcsvコマンドを実行してください。

  1. システム管理者のアカウントでログオンする。
  2. <Address Server - Data Collectionインストールディレクトリ>¥Tool¥gcolcsvを実行する。
    稼働情報CSVファイルが,次のディレクトリに出力されます。
    <Address Server - Data Collectionセットアップで指定したデータ格納ディレクトリ>¥ColData¥Csvディレクトリ
注意
  • データ量が多い場合gcolcsvコマンドの実行に時間がかかる場合があります。
  • 毎日定刻に1回実行するなど,自動的に実行させたい場合は,OSの機能を使用してください。

(3) 運用上の注意事項

Address Server - Data Collectionを使用するにあたっては次の注意事項があります。

●クライアントからの1日のアクセスが大量にあって,Address Server,Mail Serverのログに1日の情報が格納できない場合は,正常な稼働情報が取得できません。Address Server,Mail Serverのログの詳細については,マニュアルの「3.4.7 Address Serverの設定」を参照してください。
●<Address Serverインストールディレクトリ>¥nxcdirディレクトリにあるnxclogファイル及びnxclog.001~nxclog.999を移動・削除・編集しないでください。
●Address Server - Monitorで稼働情報CSVファイルを取得する場合には,最上位組織ID,組織ID,組織略称は,Address Serverのアドレス管理ドメイン内でユニークに設定する必要があります。
●Address Server - Data Collectionが作成するファイル(稼働情報CSVファイルなど)を直接修正しないでください。修正する場合は,別のファイルにコピーしたものを使用してください。
●稼働情報CSVファイルは毎日情報が追加されていきます。ディスク領域が不足している場合は, 稼働情報CSVファイルを定期的に別なディスクに移動してください。この場合, 稼働情報CSVファイルの移動は「Address Server - Data Collection」サービスが停止した状態で行ってください。
●セットアップ直後は,CSVファイルは出力されません。出力されるのは,Address Server - Data Collectionが1時間以上動作した日の翌日以降です。
●稼動情報CSVファイルのmluser.csvの記事削除数及びmlboard.csvの記事削除成功/失敗数には期限切れによる記事削除数はカウントされません。
● POP3または,IMAP4を使用するにあたっては,次の注意事項があります。
  • メール送信数のカウントについて(mlsend.csv)
    POP3または,IMAP4クライアントどちらを使用した場合も,Groupmax Mail Serverを介さずに直接sendmailに送信メールを渡すため,メール送信数をカウントすることができません。
  • メール受信数のカウントについて(mlrecv.csv)
    メールボックスにメールが格納されたときにカウントします。Groupmax専用クライアントの場合と同じです。
  • 受信メール参照数のカウントについて(mlopen.csv)
    POP3は一般的に受信メール一覧を表示するときに,メールを1件ずつダウンロードし,ダウンロードしたメールはメールサーバから削除します。このダウンロード1件をメール参照1件としてカウントしています。つまり一覧を表示しただけですべてのメールを参照したようにカウントします。
    IMAP4は一般的に受信メール一覧を表示するときに,メールを1件ずつダウンロードしますが,ダウンロードしたメールを削除しません。このダウンロード1件をメール参照1件としてカウントしています。つまり一覧を表示しただけですべてのメールを参照したようにカウントします。IMAP4メールクライアントのキャッシュがなくなると再度ダウンロードすることがあります。
  • ログイン,ログアウトのカウントについて(aduser.csv,mlpop3.csv)
    POP3または,IMAP4クライアントどちらを使用した場合でも,サーバ内でログイン,ログアウトが発生するため,実際の認証回数よりも多くなります。
  • IMAP4を使用した掲示板へのアクセス回数のカウントについて
    IMAP4は一般的に記事一覧を表示するときに,記事を1件ずつダウンロードしますが,ダウンロードした記事は削除しません。このダウンロード1件を記事参照1件としてカウントしています。つまり一覧を表示しただけですべての記事を参照したようにカウントします。