Address Server - Data Collection の環境設定を行う前に,MC/ServiceGuardが正常に動作する環境を作成する必要があります。
Address Server - Data Collectionデータ格納ディレクトリに設定するディスク環境を,まず最初に作成する必要があります。ディスク環境の作成方法についてはHP-UXのマニュアル等を参照してください。
但し,項番6と7については,「付録D.3 Address Server - Data Collection環境の作成」で説明する手順の中で作成します。
環境を作成した結果の例を次に示します。
表D-1 ディスク構成
項番 | 作成項目 | 値 |
---|---|---|
1 | ノード1から見たDB以外のデータ用の共有ディスクの物理ボリューム | /dev/dsk/c3t0d0 |
2 | ノード2から見たDB以外のデータ用の共有ディスクの物理ボリューム | /dev/dsk/c3t0d0 |
3 | Groupmaxパッケージ※1のDB以外のデータ用のボリューム・グループ | /dev/vg03 |
4 | Groupmaxパッケージ※1のDB以外のデータ用の論理ボリューム | /dev/vg03/lvol1 |
5 | Groupmaxパッケージ※1のDB以外のデータ用のマウントディレクトリ | /gmaxpkgd |
6 | Address Server - Data Collectionデータ格納ディレクトリ | /gmaxpkgd/GACOLCT |
7 | Address Server - Data Collection定義ディレクトリ用リンクファイル | /opt/GAColct/Conf |
図D-2 ディスク構成例
各ノードのローカルIPアドレスとは別にGroupmaxパッケージ用のパッケージIPアドレスを設定する必要があります。すべてのノードがパッケージIPアドレスを解決できるように,DNS定義ファイルまたはhostsファイルに設定してください。設定内容の例を次に示します。
ネットワーク構成は図D-2ディスク構成を参照してください。
表D-2 ネットワーク構成
項番 | 作成項目 | 値 |
---|---|---|
1 | ノード1のローカルIPアドレス | 172.1.1.1 |
2 | ノード1のドメイン名またはホスト名 | node1 |
3 | ノード2のローカルIPアドレス | 172.1.1.2 |
4 | ノード2のドメイン名またはホスト名 | node2 |
5 | Groupmaxパッケージ用のパッケージIPアドレス | 172.1.1.3 |
6 | Groupmaxパッケージ用のパッケージドメイン名またはホスト名 | gmaxhost |
ノード1とノード2のスーパーユーザ(root)は,同じユーザIDでかつ同じグループIDを持つグループに所属させてください。