Groupmax Address Server - Monitor/Data Collection Version 6 システム管理者ガイド

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付録D.4 パッケージ登録

Address Server - Data Collection をMC/ServiceGuardのパッケージとして登録する方法を説明します。

<この項の構成>
(1) クラスタ定義ファイルの設定
(2) パッケージ定義ファイルの作成
(3) パッケージ制御スクリプトの編集
(4) 各ファイルの確認と配布

(1) クラスタ定義ファイルの設定

Groupmaxパッケージを追加するためクラスタ定義ファイルを設定する必要があります。Address Server - Data Collectionでは,Address Serverのクラスタ環境設定で作成したクラスタ定義ファイルを使用します。

サンプルファイルについては「付録D.6(1) クラスタ定義ファイル」を参照してください。

(2) パッケージ定義ファイルの作成

Address Serverのクラスタ環境設定で作成したGroupmaxパッケージ用のパッケージ定義ファイルを編集する必要があります。ここではAddress Serverのクラスタ環境設定で作成したGroupmaxパッケージのパッケージ名称をgmaxpkgと仮定します。

Groupmaxパッケージ用パッケージ定義ファイルの編集
エディタなどを使用してパッケージ定義ファイルを編集してください。Address Server - Data Collection用に追加の設定が必要と思われる最低限のパラメータを次に示します。
サンプルファイルについては「付録D.6(2) パッケージ定義ファイル」を参照してください。

表D-3 ネットワーク構成

項番 パラメータ 説明 設定例
1 SERVICE_NAME サービス名称 collectSV
2 SERVICE_FAIL_FAST_ENABLED サービスの障害をノードの障害とするか※1 NOまたはYES
3 SERVICE_HALT_TIMEOUT サービスの障害時の待ち時間 300

注※1
collectSVに対してNOを指定した場合は,Address Server - Data Collectionのプロセスが障害になってもノード障害としない。YESを指定した場合は,Address Server - Data Collectionのプロセスが障害になるとノード障害とする。

(3) パッケージ制御スクリプトの編集

Address Serverのクラスタ環境設定で作成したGroupmaxパッケージ用のパッケージ制御スクリプト(例 : /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh)を編集する必要があります。

Groupmaxパッケージ用パッケージ制御スクリプトの編集
エディタなどを使用してパッケージ制御スクリプトを設定してください。設定が必要と思われる最低限のパラメータを次に示します。
サンプルファイルについては「付録D.6(3) パッケージ制御スクリプト」を参照してください。

表D-4 パッケージ制御スクリプトのパラメータ

項番 パラメータ 説明 設定例
1 SERVICE_NAME[2] Address Server - Data Collectionのサービス名称 collectSV
2 SERVICE_CMD[2] Address Server - Data Collectionの監視コマンド名※1 "/opt/GAColct/tool/gcolobsv"
3 SERVICE_RESTART[2] Address Server - Data Collectionの監視コマンドのリトライ ""
4 function customer_defined_run_cmds アプリケーション起動コマンドを列挙する。 Address Server, Mail Server の前に起動するように,「/opt/GAColct/tool/gcolsrv -start」を記述する。 /opt/HiOODB/bin/xodstart/opt/GAColct/tool/gcolsrv -start/opt/GroupMail/bin/GM_START/opt/GroupMail/bin/APSTART
5 function customer_defined_halt_cmds アプリケーション停止コマンドを列挙する。Mail Server ,Address Serverの後に停止するように,「/opt/GAColct/tool/gcolsrv -stop」を記述する。 /opt/GroupMail/bin/APSTOP/opt/GroupMail/bin/GM_STOP/opt/GAColct/tool/gcolsrv -stop/opt/HiOODB/bin/xodstop

注※1
監視コマンド(gcolobsv)に指定できる引数については「付録D.5 コマンドリファレンス」を参照してください。

(4) 各ファイルの確認と配布

いままで作成したファイルの確認と各ノードへの配布方法について説明します。

(a) 各設定ファイルの内容確認
#cd  /etc/cmcluster
#cmcheckconf -v -C クラスタ定義ファイル名
 -P /etc/cmcluster/gmaxpkg/gmaxpkgconf.ascii
"Verification completed with no errors found."となるまで修正を行います。
(b) パッケージ制御スクリプトを配布します。
#chmod  +x  /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh
#rcp /etc/cmcluster/gmaxpkg/control.sh 
node2:/etc/cmcluster/gmaxpkg
(Groupmaxパッケージ用のサブディレクトリ「/etc/cmcluster/gmaxpkg」は事前に各ノード上に作成してください)
(c) バイナリクラスタ定義ファイルを作成し,各定義ファイルを配布します
#cmapplyconf -v -C クラスタ定義ファイル名
-P /etc/cmcluster/gmaxpkg/gmaxpkgconf.ascii
(d) クラスタの起動確認

上記ですべての設定が完了しました。cmrunclコマンドでクラスタを起動して,Groupmaxパッケージが正常に起動するか確認してください。起動が正常に行われたかどうかは,/opt/GAColct/tool/gcolsrv -statusコマンドで確認できます。

起動が確認できましたら,フェールオーバーさせてください。そしてフェールオーバー先でGroupmaxパッケージが正常に起動するか確認してください。起動が正常に行われたかどうかは,/opt/GAColct/tool/gcolsrv -statusコマンドで確認できます。