エラーが発生した場合,まず「9.1 一般的なエラーへの対処方法」を参照して対処してください。移動処理で不具合が発生している場合は,エラーの内容に応じて以下を参照して対処してください。
(a) メールボックスのバックアップ(保存)に失敗した場合
ユーザの情報は更新されていません。エラー要因からエラーが発生した原因を特定してください。そして,エラー要因を取り除いてAddress - Assist Viewerから再度登録してください。
(b) 登録情報の更新に失敗した場合
ユーザの情報は削除されています。バックアップデータは変更前のユーザのホームサーバのバックアップデータ格納先に退避されています。エラー要因を取り除き,変更後のユーザをAddress - Assist Viewerから新規追加してください。追加に成功すると,退避されているバックアップデータは自動的に転送/回復されます。ただし,ユーザの追加では,エラーが発生したAddress - Assist ViewerからユーザIDを変更しないで登録してください。他のAddress - Assist Viewerから登録したり,ユーザIDを変更すると転送/回復は実行されません。
運転席や一括登録ユティリティ,他のAddress - Assist Viewerからユーザを登録した場合,Assist Viewerの制御ファイルを削除する必要があります。[Address - Assist Viewer]サービスを停止してから,<Assistインストールディレクトリ>¥System¥ Save ¥ユーザIDのファイルを削除してください。
また,失敗したユーザを主体ユーザとする兼任ユーザが削除されています。失敗したユーザの兼任ユーザ情報を再登録してください。
また,失敗したユーザをグループメンバ・掲示板メンバに登録している場合,メンバ登録が削除されています。該当グループ・掲示板のメンバに再登録してください。
(c) バックアップデータの転送やメールボックスのリストア(回復)に失敗した場合
ユーザの情報は更新されていますが,メールボックスの回復が完了していないため,メールボックスは閉塞されています。バックアップデータはセットアップで指定したバックアップデータ格納先に退避されています。以下の手順で回復してください。一括登録ユティリティの使い方やコマンドについては,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド ユティリティ編」を参照してください。
- バックアップデータをユーザの(変更後)ホームサーバの作業領域に移動する。
まず,ホームサーバの作業領域にディレクトリを作成します。ディレクトリの名称はホームサーバ名で作成してください。次に,バックアップデータの転送が失敗している場合,ユーザの変更前ホームサーバにあるバックアップデータを変更後ホームサーバに転送します。転送する場合は「binary」で,バックアップデータ格納先のユーザIDのディレクトリの全データをそのまま作業領域のホームサーバ名ディレクトリに転送します。バックアップデータの転送が成功している場合又はユーザのホームサーバ変更がない場合は,バックアップデータ格納先に保存されているユーザIDのディレクトリの全データをそのまま作業領域のホームサーバ名ディレクトリにコピーします。バックアップデータは,必ずバックアップデータ格納先以外の作業領域にコピーしてください。また,作業領域には失敗したユーザのバックアップデータ以外は格納しないでください。
- 実行に失敗した情報をcsvファイルに出力する。
Address - Assist Viewerから[スケジュール情報]を展開して失敗したスケジュールを選択します。そして[ファイル]-[CSVファイル出力]を選択して登録する情報をファイルに出力します。出力したファイルは編集しないでください。
- 出力したcsvファイルをユーザのホームサーバに転送する。
出力したcsvファイルをLOAD_MBコマンドで指定するユーザ登録ファイルとして使用するため,ユーザのホームサーバに転送します。転送する場合は「ASCII」で転送します。
- ユーザのホームサーバでLOAD_MBコマンドを実行する。
メールボックスなどを回復するために,一括登録ユティリティのLOAD_MBコマンドを実行します。コマンドプロンプトを起動して以下のように実行してください。csvファイル出力時にチェックが完了しているため,gmaxchkコマンドを実行する必要はありません。
LOAD_MB -v ユーザ登録ファイル 作業領域のホームサーバ名ディレクトリ
ユーザ登録ファイルには,出力したcsvファイルを指定します。作業領域のホームサーバ名ディレクトリには,ディレクトリの絶対パスを指定します。例えば次のようになります。
d:¥Groupmax¥Addr¥bin¥LOAD_MB -v c:¥work¥usr_file.csv c:¥work¥ws155
- Assist Viewerの制御ファイルを削除する。
[Address - Assist Viewer]サービスを停止してから,手動でバックアップデータの転送やメールボックスのリストア(回復)をしたユーザに対するAssist Viewerの制御ファイルを削除します。
バックアップデータの転送に失敗した場合は,<Assistインストールディレクトリ>¥System¥ Trans ¥ユーザIDのファイルを削除します。メールボックスのリストア(回復)に失敗した場合は,<Assistインストールディレクトリ>¥System¥Load¥ユーザIDのファイルを削除します。