2.4.4 gmpublicinfoファイルの設定(共通)

Address Serverのgmpublicinfoファイルに必要な設定を行ないます。gmpublicinfoファイルはAddress Serverインストール先のnxcdirディレクトリの中にあります。

設定を有効にするには,マスタ管理サーバの[Address Server]サービス(アドレスサービス)を再起動してから,Assist Viewer及び[Address - Assist Viewer]サービスの再起動してください。

<この項の構成>
(1) メールボックス保存オプションの設定
(2) Groupmax連携機能の設定
(3) 運用を容易にする設定
(4) 部門管理者オプションの設定

(1) メールボックス保存オプションの設定

メールボックスを移動(ホームサーバ又は最上位組織を変更)する場合,デフォルトではユーザ及び組織のメールボックスを保存/回復します。また,メールボックス以外にパスワードや掲示板記事の未既読情報など,移行できるすべての情報を保存/回復します。この設定で使用したくない場合,保存対象のメールボックスや保存する情報を指定できます。

保存対象の設定
保存対象を指定する場合,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに次のキーワードと値を設定したレコードを追加してください。キーワードの指定をしない場合は,デフォルトとして組織・ユーザを保存します。

ASSIST_SAVE_TYPE=N, g, u, a

設定する値の意味は以下のとおりです。どれか1つを設定してください。
N:メールボックスやパスワードなどの保存/回復を実行しません。移動するとメールボックスやパスワードなどはすべて初期化されます。
g:組織だけ保存/回復します。ユーザを移動するとメールボックスやパスワードなどは初期化されます。
u:ユーザだけ保存/回復します。組織を移動するとメールボックスやパスワードなどは初期化されます。
a:組織・ユーザ共にメールボックスやパスワードなどを保存します。デフォルト値と同一です。
例えば,ユーザだけ保存/回復する場合は以下のように設定します。

ASSIST_SAVE_TYPE=u

保存する情報の設定
バックアップデータを指定する場合,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに次のキーワードと値を設定したレコードを追加してください。キーワードの指定をしない場合は,デフォルトとしてメールボックス・パスワード(親展パスワードも含む)・掲示板記事の未既読情報・パスワード有効期間・代行受信設定・IMAPなどの個人情報を保存します。

ASSIST_SAVE_OPTION=mwjbdr i

設定する値の意味は以下のとおりです。iを除いて複数指定できます。その場合,値と値の間にタブや空白などを挿入しないで,続けて指定してください。
m:メールボックス・IMAPなどの個人情報を保存します。その他のオプションと同時に指定できます。
w:パスワード(親展パスワードも含む)を保存します。その他のオプションと同時に指定できます。
j:掲示板記事の未既読情報を保存します。その他のオプションと同時に指定できます。
b:パスワード有効期間を保存します。その他のオプションと同時に指定できます。
d:代行受信設定を保存します。その他のオプションと同時に指定できます。
r:メールボックス・IMAPなどの個人情報を保存します(mオプションと同じ)。その他のオプションと同時に指定できます。
i:上記のすべての項目を保存します。その他のオプションと同時には指定できません。デフォルト値と同一です。
例えば,メールボックス,パスワード及びパスワード有効期間を保存する場合は以下のように設定します。

ASSIST_SAVE_OPTION=mwb

パスワードだけ保存する場合は以下のように設定します。

ASSIST_SAVE_OPTION=w

上記レコードを追加した場合,マスタ管理サーバの[Address Server]サービス(アドレスサービス)を再起動してください。

(2) Groupmax連携機能の設定

Groupmax連携機能を使用する場合,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに次のレコードを追加してください。このキーワードの指定をしない場合は,Groupmax連携機能は働きません。

FLUSH_NOTIFY=Y

上記レコードを追加した場合,マスタ管理サーバの[Address Server]サービス(アドレスサービス)を再起動してください。

Groupmax連携機能については「第7章 Groupmax連携機能」を参照してください。

(3) 運用を容易にする設定

Address - Assist実行時のエラーを減少できる設定を次に示します。この設定は任意ですが,運用時の重複エラーや登録エラーを回避できるため,設定することを推奨します。ただし,設定はAddress Serverと共通のため,設定を実施した場合はAddress Serverの運転席などから登録した場合にも設定内容が適用されます。設定については,マニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。

O/R名を自動生成する設定
O/R名を自動生成することで,ユーザの追加や移動時のO/R名の重複エラーを防げます。ただし,O/R名が重複していた場合,O/R名の「/S=」のオペランドはシステムが重複しないように自動生成します。O/R名を自動生成する場合,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに次のレコードを追加してください。

ORNAME_GEN=AUTO

上記レコードを追加した場合,マスタ管理サーバの[Address Server]サービス(アドレスサービス)を再起動してください。
上長ユーザIDの存在チェックを行わない設定
ユーザ登録,ユーザ変更時に設定した上長ユーザIDが実際に存在するユーザであるかのチェックを行なわないようにすることで,上長ユーザを先に登録しなくてもユーザの追加,変更や移動時の登録エラーを防げます。上長ユーザIDの存在チェックを行わない場合,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに次のレコードを追加してください。

CHECK_SUPERIOR=N

上記レコードを追加した場合,マスタ管理サーバの[Address Server]サービス(アドレスサービス)を再起動してください。

注 E-mailアドレスのユニークチェックを実施しない設定をすると,ユーザの追加や移動時に,E-mailアドレスの重複エラーを防ぐこともできます。ただし,誤って重複したE-mailを設定してもそのまま登録されます。詳細についてはマニュアル「Groupmax Address/Mail Version 7 システム管理者ガイド 基本操作編」を参照してください。

(4) 部門管理者オプションの設定

部門管理者の実行で管理対象以外のユーザ情報を参照禁止にする場合,マスタ管理サーバのgmpublicinfoファイルに次のレコードを追加してください。このキーワードの指定をしない場合は,部門管理者の実行で管理対象以外のユーザ情報を参照できます。

USER_OTHER_AUTHORITY=N

上記レコードを追加した場合,マスタ管理サーバの[Address Server]サービス(アドレスサービス)を再起動してください。