aspublicinfoファイルは,Address - Assist Viewer及びAddress - Assist Serviceの設定値を定義するファイルです。ファイルは,以下の位置に作成してください。
NT版:<Assistインストールディレクトリ>¥System¥Common¥aspublicinfo
HP-UX版及びAIX版:/var/opt/GAAssist/System/Common/aspublicinfo
ファイルの例を次に示します。
ADDRESS_START_CHECK=N
ASSIST_TERM_WAIT_TIME=60
SEARCH_MAX_COUNT=200
ASSIST_NEXT_RETRY_TIME=120
ASSIST_TRNS_WAIT_TIME=120
aspublicinfoファイルに設定できる環境変数を表2-1に示します。
表2-1 環境変数一覧
環境変数 | 設定例 | 設定できるサーバ |
---|---|---|
ADDRESS_START_CHECK | N | 全Assist Viewer |
ASSIST_TERM_WAIT_TIME | 60 | 全Assist Viewer |
SEARCH_MAX_COUNT | 200 | 全Assist Viewer |
ASSIST_NEXT_RETRY_TIME | 120 | 全Assist Viewer |
ASSIST_TRNS_WAIT_TIME | 120 | 全Assist Viewer |
全Address Serverが起動していない場合や登録情報の整合性が確保されていない状態でAddress - Assist Viewerを使用する場合に指定します。Groupmaxシステムがマルチサーバで構成されている場合,登録情報の追加,削除及び変更を行ったときに,各Address Serverに登録情報を自動配布します。このとき,回線障害が発生したり,各Address Serverが起動されていなかったりするとAddress Server間で整合性が取れなくなることがあります。このため,Assist Viewerでは,Assist Viewer起動時に全Address Serverの起動と登録情報の整合性が確保されているかどうかをチェックしています。Address Serverが起動されていない場合や登録情報の整合性が確保されていない場合は,Assist Viewerの起動を抑止していますが,登録情報の追加,削除及び変更に必要なAddress Serverが起動していればAssist Viewerを操作できる設定にできます。
Assist Viewer起動時にAddress Serverの起動チェックを行わない場合はaspublicinfoファイルに「ADDRESS_START_CHECK=N」を指定してください。ADDRESS_START_CHECKをaspublicinfoファイルに指定していない場合,又は「ADDRESS_START_CHECK=N」以外を指定している場合は,Address Serverの起動チェックを行います。Assist Viewer起動時にAddress Serverの起動チェックを行います。指定を変更する場合は,Assist Viewer及び[Address - Assist Viewer]サービスの再起動が必要です。
[Address - Assist Viewer]サービスが停止しない場合,強制終了させる時間を指定します。サービスの停止時に回線障害等の障害が発生し,サービスを強制終了させる時間を設定できます。
aspublicinfoファイルに「ASSIST_TERM_WAIT_TIME=60」のように指定してください。30から1440までの分単位で指定します。ASSIST_TERM_WAIT_TIMEをaspublicinfoファイルに指定していない場合,又はASSIST_TERM_WAIT_TIMEに指定した値が不正な場合,[Address - Assist Viewer]サービスの強制停止時間を30に仮定します。指定を変更する場合は,[Address - Assist Viewer]サービスの再起動が必要です。
検索の表示件数の最大値を変更する場合に設定します。
aspublicinfoファイルに「SEARCH_MAX_COUNT=200」のように指定してください。100から1000までの数字で指定します。SEARCH_MAX_COUNTをaspublicinfoファイルに指定していない場合,又は最大値の範囲以外を指定している場合は,検索の表示件数の最大値は100件です。指定を変更する場合は,Assist Viewerの再起動が必要です。
[Address - Assist Viewer]サービスがメールボックスデータの移動処理中に電源断等で強制停止した場合,次回の処理を再開始させる時間を指定します。
aspublicinfoファイルに「ASSIST_NEXT_RETRY_TIME=120」のように指定してください。30から1440までの分単位で指定します。ASSIST_NEXT_RETRY_TIMEをaspublicinfoファイルに指定していない場合,又はASSIST_NEXT_RETRY_TIMEに指定した値が不正な場合,[Address - Assist Viewer]サービスの次回再開始時間を120に仮定します。指定を変更する場合は,[Address - Assist Viewer]サービスの再起動が必要です。
メールボックスデータの移動処理中にサーバからAssist Viewerに応答が返らない場合,処理を強制終了してAssist Viewerに応答する時間を指定します。メールボックスデータの移動処理中に回線障害等の障害が発生しサーバからの応答が断たれる場合に,Assist Viewer自身が応答を返す時間を設定できます。
aspublicinfoファイルに「ASSIST_TRNS_WAIT_TIME =120」のように指定してください。1から1440までの分単位で指定します。ASSIST_TRNS_WAIT_TIMEをaspublicinfoファイルに指定していない場合,又はASSIST_TRNS_WAIT_TIMEに対する指定が数値以外である場合,[Address - Assist Viewer]サービスの応答監視時間を120に仮定します。ASSIST_TRNS_WAIT_TIMEに指定した値が1440を超える場合,又はASSIST_TRNS_WAIT_TIMEに指定した値が1未満の場合は応答監視時間を1440に仮定します。指定を変更する場合の操作は必要ありません。ただし,[Address - Assist Viewer]サービスがメールボックスデータの移動処理中に設定を変更した場合,その処理は変更前の設定で動作します。