10.3.1 ケースの生成パターンの作成

ケースの生成パターンは,ソースノードパラメタを設定するときに必要となります。例題「発注2」では,ソースノードパラメタを設定するときに,あらかじめ作成されていた「発注2パターン」を指定しました。このように,ソースノードパラメタを設定する前に,業務に合ったパターンを作成しておきます。

ケースの生成パターンの作成例を図 10-12に示します。

図10-12 ケースの生成パターンの作成例

[図データ]

図 10-12について説明します。

ケース数(件)
ケースの発生件数がグラフで表示されます。
件数設定
一定時間の間に何件のケースを投入するかを設定します。例えば,「9時から12時まで,1時間に10件のケースを投入する」というように設定します。
初期投入
初期投入されるケースの詳細が表示されます。初期投入は,通常のケースの発生とは別に,あるタイミングで発生するケースを考慮して設定されたパラメタです。例えば,ほかの支社から定期便で送られてくる案件や,夜間に作成された案件などがある場合,これらの件数が初期投入の件数として設定されます。初期投入されるケースは,既にほかの部署で作成されているため,ソースノードを飛ばして次のノードに送付されます。
図 10-12の初期投入の内容は次のようになります。
初期投入件数
初期投入されるケースは5件です。
開始時刻,投入間隔,投入件数
シミュレーションの開始後もケースが定期的に投入される場合に,それぞれの値が表示されます。この例題では定期的に投入されるケースがないので,それぞれ0件となっています。
パターン設定
ケースの重みを設定します。

なお,一つのケース生成パターン中で,重みの異なるケースを発生させるように設定できます。

例えば,「9時から17時までの間に,重み1.0の案件を毎時10件発生させる。また,それとは別に,14時から15時の間に重み1.2のケースを5件発生させる」というケース生成パターンが設定できます。

重みの異なるケースを発生させるケース生成パターンの場合,パターン設定の[総計]をクリックすると,すべてのケースの総計が表示されます。