10.3.5 複数のビジネスプロセスの流量シミュレーション

例題「発注2」では,一つのビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行しました。しかし,実際には一つの部署又は一人のユーザが,複数の業務をすることも考えられます。シミュレータでは,複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションができます。これによって複数の業務をしたときの案件の処理状況や,ユーザの稼動状況などが分かります。そして,あるビジネスプロセスの状況を考慮して,別のビジネスプロセスを修正するといったことができます。

複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行するには,一つのシミュレーション情報ファイルにビジネスプロセスを複数読み込み,それぞれのパラメタを設定します。そして,シミュレーション条件を設定してシミュレーションを実行します。この流れを図 10-16に示します。

図10-16 複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行する流れ(例)

[図データ]

〈注意〉
複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行するときにパラメタを再利用する場合は,読み込み元で設定されている単位時間が,読み込み先で設定した単位時間と同じかどうかを確認する必要があります。単位時間の設定が異なる場合,パラメタの実質の時間を読み込み元と同じにするには,パラメタの値を変更する必要があります。