流量シミュレーション機能は,投入するケースの量に応じたビジネスプロセスの状況をシミュレーションする機能です。ケースを投入したときのユーザの稼動状況や,ケースの処理状況などを把握できます。流量シミュレーションを実行することによって,定義したビジネスプロセスが実際に運用できるかどうかを検証できます。
シミュレータは,ビジュアル定義(Workflow Definer)のワークフロー定義で定義したビジネスプロセス,及びユーザが設定するパラメタを基に流量シミュレーションを実行します。シミュレーションの実行後,ケースの滞留件数や処理件数などのシミュレーション結果を出力します。この流量シミュレーションの流れを図 10-1に示します。
図10-1 流量シミュレーションの流れ
図 10-1について説明します。
図10-2 シミュレーション結果の出力例
表10-1 流量シミュレーション機能で使用するファイル
ファイルの種類 | ファイル名 | ファイルの内容 | |
---|---|---|---|
ビジネスプロセス定義情報ファイル | *.BPD | ビジネスプロセス定義 | |
パラメタファイル | シミュレーション情報ファイル | *.FSI | ビジネスプロセス定義,パラメタ, シミュレーション条件 |
ビジネスプロセス情報ファイル | *.CSV | ソース,作業机,分岐の各ノードのパラメタ | |
シミュレーション実行情報ファイル | *.FPI | シミュレーション実行中の情報 | |
ロール情報ファイル | *.CSV | ロールパラメタ | |
ロール一覧出力ファイル | *.TXT | ロールパラメタ | |
ユーザ情報ファイル | *.CSV | ユーザパラメタ,組織パラメタ | |
ユーザ一覧出力ファイル | *.TXT | ユーザパラメタ,組織パラメタ | |
ログファイル | *.CSV | シミュレーション結果 |
02-31より前のシミュレータで出力したロール情報ファイル(拡張子 *.FRI)も,02-31以降のシミュレータで読み込んで利用できます。
ただし,一度読み込んだロール情報はロール情報ファイル(*.FRI)には保存できません。02-31以降のロール情報ファイル(*.CSV)に保存してください。
ロール情報ファイル(*.FRI)の読み込み方法を次に示します。