2.2.2 ビジュアル定義のユーザ

ビジュアル定義では,ユーザによって利用できる機能が異なります。ビジュアル定義では,Workflowを利用するユーザ(ワークフローユーザ)にユーザ権限を設定します。ユーザ権限は4種類あり,その権限によって作業内容が異なります。ユーザ権限を次に示します。

図2-6 ユーザ権限

[図データ]

ドメイン内のWorkflowのすべての情報を管理します。Workflowのユーザを設定したり,ロール情報及び配布情報を操作したりできます。

ビジネスプロセスを管理したり,ドメイン内の業務の流れを監視したりします。ロール及びビジネスプロセスを定義できます。ロール定義及びビジネスプロセス定義はWorkflow管理サーバに登録し,各Workflowサーバに配布できます。また,配布管理を使って,配布情報を操作できます。

ビジネスプロセスを管理します。ワークフロー運用管理者と同様に,ロール及びビジネスプロセスを定義できます。なお,ロール定義やビジネスプロセス定義をWorkflow管理サーバに登録することはできますが,配布情報は操作できません。

業務の担当者に当たり,Workflowで定義されたビジネスプロセスに従って,配布された文書を処理します。ビジュアル定義では,ワークフロー定義を使ってビジネスプロセスを定義できます。しかし,Workflow管理サーバにログインできないので,サーバに登録したり,登録済みの情報を操作したりすることはできません。

ビジュアル定義では,ユーザ権限に加えてビジネスプロセスやロールなど,情報ごとにアクセス権限を設定できます。例えば,ロールの更新権限のないビジネスプロセス管理者は,ワークフローロール定義にログインしてもロールの情報を参照するだけになります。更新権限を設定されてはじめて情報を操作できるようになります。このようなアクセス権限は,各情報を定義するときに設定します。ユーザ権限に加えて,情報ごとにアクセス権限を設定することで,Workflowの定義内容が誤って更新されることがなくなります。