10.2.1 例題「発注2」の内容

**会社の情報システム部に勤務している志村さんは,Workflowによる発注業務の電子化を検討しています。発注業務の電子化について,志村さんはこれまでに次の作業を終了しています。

この発注業務のビジネスプロセスは,例題「発注2」として,ファイルに保存されています。なお,例題「発注2」で定義しているロールはすべて業務ロールですが,以降の説明ではロールと表記します。

志村さんが次の作業に入る前に,例題「発注2」はどのようなビジネスプロセスなのか見てみましょう。なお,次に説明する内容は「発注1」の説明と同じですので,9章で「発注1」の説明をお読みになった方は,次の説明をお読みにならなくてもかまいません。

  1. 提案元担当者が発注依頼書を作成し,提案元課長及び提案元部長の審査・承認を受けます。
  2. 発注の提案が却下された場合は,提案中止となります。発注の提案が承認された場合は,経理課長の審査を受けます。
  3. 発注金額が20万円以上の場合は,経理部長の承認を受けます。発注金額が20万円未満の場合は,資材発注係の確認を受けます。
  4. 発注の提案が却下された場合は,発注中止となります。発注の提案が承認された場合は,資材発注係の確認を受けます。
  5. 資材発注係は発注依頼書を確認し,発注します。

志村さんは経路解析が終了した例題「発注2」の流量シミュレーションを実行し,運用がスムーズにいくかをチェックします。「10.2.2 流量シミュレーションの流れ」では,この例題「発注2」の流量シミュレーションの流れを示します。「10.2.3 流量シミュレーションの実行」では,志村さんが流量シミュレーションを実行します。読者の皆さんも一緒に例題「発注2」の流量シミュレーションを実行してみましょう。