9.3.1 ビジネスプロセスの不正箇所の表示

経路解析機能は,解析結果をグラフィカル表示することで,ビジネスプロセスの不正箇所を表示します。この項では,例題「発注1」で出てきた「異常分岐」以外のビジネスプロセスの不正箇所の表示を説明します。

<この項の構成>
(1) 無限ループ
(2) 通過していないノード・待合不正

(1) 無限ループ

ループ経路表示をすることで,ケースが無限ループするおそれがある経路が発見できます。また,ケースが無限ループする経路も表示します。

例えば,ループの中に分岐ノード又は作業机ノードがない場合は,ループを抜ける要因がないので,そのループは無限ループになります。また,ループ内の作業机ノードに定義されているケース属性候補に誤りがある場合もあります。

経路解析機能では,ケースが通過した経路とループ経路のアローの属性を変更することができます。無限ループを見付けるなどの注意を促すために,アローを目立つ色にしたり,太くしたりできます。

操 作
  1. [オプション]-[アローの設定]を選択します。
    [アローの設定]ダイアログが開きます。
  2. 経路の種類には,次のどちらかを選択します。
    • 経路:ケースが通過した経路
    • ループ経路:ループするおそれのある経路
  3. アローの種類,アローの太さ,色を設定します。

(2) 通過していないノード・待合不正

ケースが通過した全経路を表示して,通過していないノードを発見できます。

また,複数ケースの全経路を表示して,すべての待合ノードで待ち合うことができるかどうかを確認できます。