付録A 用語解説
(英字)- Workflow管理サーバ
- Addressが管理するドメイン内に一つだけ存在し,各Workflowサーバを管理するサーバです。Workflowでは,定義したビジネスプロセスやロールは,一度Workflow管理サーバに登録してから各Workflowサーバに配布します。
- Workflowサーバ
- Workflowが動作するサーバです。Workflow管理サーバの管理下にあります。
(ア行)- アイコン
- フロー図でノードを表現する手段です。処理アイコンと制御アイコンがあります。
- アロー
- ノードからノードへの方向を示す矢印です。
- 案件
- トレーに配布されたデータと,そのデータに対してユーザがする作業です。トレーに配布されるデータが案件の単位になります。ビジネスプロセス定義に従って案件が処理されることで,ワークが完成します。
- 案件受付状態
- 配布される案件の受付を許可するかどうかを識別するユーザの状態です。
- すべての案件を受け付ける状態(受付許可),代行者に案件を配布する状態(代行者配布),すべての案件を受け付けない状態(受付禁止)があります。
- 一時停止
- 案件単位又はワーク単位で,案件の送付を一時的に停止することです。
- 一般ユーザ
- Workflowを利用するユーザのうち,自分のユーザトレーの案件だけを処理できるユーザです。
- ユーザ権限の一種です。一般ユーザの権限を持つユーザは,1.の一般ユーザになることができます。
- 運用モニタ(Workflow Monitor)
- ワークフロー管理システムの運用管理を行うプログラムです。モニタ機能及び業務管理機能があります。
- エラートレー
- 何らかの原因で送付できなくなった案件が格納されるトレーです。ビジネスプロセス管理者のトレーがエラートレーとなります。
- 応用フローモデル
- ビジュアル定義で事前に定義されない,動的なフロー制御機能です。応用フローモデルには,相談,引き戻し,差し戻し,代行,振り替えがあります。
- オブジェクト
- Workflowで管理されるデータです。
- 重み
- 流量シミュレーションで案件の内容の重さを決める値のことです。実際の業務では,同じ種類の案件でも,内容によって処理に時間が掛かる場合と掛からない場合があります。重みの異なる案件を発生させるように設定すれば,このような状況に対応したシミュレーションを実行できます。
- 例えば,処理時間が10単位時間の案件と12単位時間の案件を発生させるとします。10単位時間で処理される案件に重み1.0を設定したとき,12単位時間で処理される案件には,重み1.2を設定します。
(カ行)- 回収
- 基本フローモデルの一つで,同報した複数の案件を待ち合わせて一つにまとめることです。
- 解析条件パラメタ
- 経路解析で使用する,ノードのパラメタです。ケース又はケース属性の候補値を解析処理の対象にするかどうかを設定します。
- 階層アイコン
- 幾つかの制御アイコンと処理アイコンを組み合わせて作成したフロー図を代替するアイコンです。階層アイコンを使用して,ビジネスプロセスを階層化できます。
- 階層化ロール
- ロールの一種であり,複数のロールをグループ化したものです。階層化ロール内は,業務ロールと組織ロールを組み合わせて階層的に構成できます。
- 階層連携
- 基本フローモデルの一つで,ほかのビジネスプロセスと連携する形態の一つです。案件は,連携元の階層連携ノードから連携先のソースノードに,複写されたイメージで遷移します。連携先のシンクノードから連携元の階層連携ノードに案件が戻り,再び連携元で定義されているビジネスプロセスで案件が処理されます。
- 基本フローモデル
- ビジュアル定義を使って事前に定義するフロー制御機能です。基本フローモデルには, 待合,分割,複写,分岐,同報,回収,統合,直列連携,階層連携があります。
- キャンセル
- ワーク又は案件の実行を取り消すことです。
- 業務管理機能
- 運用モニタの機能の一つで,運用モニタで参照した情報を基に業務を管理するための機能です。業務管理機能を使って,ワークの優先度を変更したり,案件を特定のユーザに振り替えたりできます。
- 業務ロール
- ロールの一種です。業務の役割を基にユーザをグループ化したものです。
- 経路
- 経路解析で,ケースが通過する一連のノードの並びです。
- 経路解析機能
- シミュレータ(Workflow Simulator)の機能の一つです。ケースがシンクに到達しない経路や分岐が不正な経路,無限ループになるおそれのある経路などの情報をビジネスプロセスから抽出して解析する機能です。
- ケース
- Workflowで回覧される文書やメモを格納する入れ物です。ケースには複数の文書とメモを格納でき,ケース名,ケース属性はソースノードで定義します。また,ケースを複写することによって,別のケースを作成することもできます。この場合,複写ノードで,新しく作成したケースのケース名を定義します。
- なお,ケースには,ビジュアル定義で定義するケースのほかに,システムが自動的に作成するルートケースがあります。
- ケース属性
- ケースが持つ属性です。ソースノードで定義します。
- ケース属性値パラメタ
- 経路解析で使用する,ノードのパラメタです。ユーザが経路解析を実行するために,直接入力して定義するものに対して,ケース属性に定義できる値を複数指定します。
- 更新できるユーザ
- ユーザに対するアクセス権限は,組織単位に設定します。「更新できるユーザ」として表示されるのは,組織名です。「更新できるユーザ」として表示された組織に属するユーザの情報は,更新することができます。
- 候補値無効パラメタ
- 経路解析で使用する,分岐ノードのパラメタです。分岐ノードの解析後に,ケース属性を無効にしたい属性を指定します。
(サ行)- 再開始
- 案件単位又はワーク単位で,一時停止された案件の送付を再開始することです。
- 再配布
- 同じワークで同一のロールに案件が再度送付されたとき,そのロールで以前に処理したユーザに案件を配布する機能です。
- 作業者
- 処理ノードで案件を処理する人又はロールです。ロールを作業者に設定する場合は,特定のロール名を指定します。また,ユーザを作業者に指定する場合は,特定のユーザではなく,全ユーザが作業者になります。作業者に特定のロール名を指定した処理アイコンの上には,そのロール名が表示されます。
- 作業机ノードパラメタ
- 流量シミュレーションで使用する,作業机ノードのパラメタです。作業机ノードパラメタには,「ケースの処理に掛かる時間」があります。
- 差し戻し
- 応用フローモデルの一つで,案件を以前に処理したユーザの一人に戻すことです。
- 参照できるユーザ
- アクセス権限の一つで,ビジネスプロセスやロールの参照を許されているユーザです。
- ユーザに対するアクセス権限は組織単位に設定します。「参照できるユーザ」として表示されるのは,組織名です。「参照できるユーザ」として表示された組織に属するユーザの情報は,参照することができます。
- 自動配布
- 送付先にロールが定義されている場合,ロールに割り当てられた特定のユーザ又はロールに,案件を自動的に配布する機能です。
- 自動配布キー
- 案件をロール内のユーザ又はロールに自動配布する場合に,配布先を特定するための属性です。ロール単位に複数の自動配布キーを持つことができます。自動配布条件を設定する時の予約属性の一つです。
- 自動配布キー値
- 自動配布キー名に割り当てられたユーザ又はロールの集まりです。自動配布キー名に対して複数のキー値を持つことができます。また,複数のキー値にユーザ又はロールを重複して登録できます。
- シミュレーションファイル
- 流量シミュレーションに必要な情報を格納するファイルのことです。シミュレーションを実行するには,まずシミュレーションファイルを作成します。そして,作成したシミュレーションファイルにビジネスプロセス定義を読み込ませたり,パラメタを設定したりします。
- シミュレーションファイルは,例えば次のような使い方ができます。
- 既存のシミュレーションファイルを開いて,パラメタの続きを設定する
- シミュレーションファイルに,ほかのシミュレーションファイル中のパラメタを読み込んで再利用する
- シミュレータ(Workflow Simulator)
- ビジュアル定義で定義したビジネスプロセスが実際に機能を果たすかどうかを,事前にシミュレートして確認できるプログラムです。シミュレータには経路解析機能と流量シミュレーション機能があります。
- 処理アイコン
- ユーザ又はプログラムの処理をアイコンで表現したものです。ソース,シンク,作業机があります。
- 処理状態
- 案件に対する処理状態です。案件の処理状態には,ユーザが一度も処理しないでトレー内にある状態(処理待ち),ユーザが処理するためトレーから取り出した状態(処理中),ユーザが一度処理して仕掛かり中のままでトレーに戻した状態(保留中)などがあります。
- 処理ノード
- ビジネスプロセス定義上で,ユーザ又はプログラムが処理する場所をアイコンで表現したものです。ソースノード,シンクノード及び作業机ノードがあります。
- シンクノード
- ビジネスプロセスの終端を示すノードです。
- シングルサーバ環境
- ワークフローシステムを一つのサーバで構築する環境です。サーバが一つなので,Workflow管理サーバとWorkflowサーバは同一になります。また,Workflow管理サーバに登録したビジネスプロセス定義などを,別のサーバに配布して登録する必要がありません。このため,登録サーバ,配布先サーバの区別も不要です。
- 制御アイコン
- 基本フローモデルをアイコンで表現したものです。待合,分割,複写,分岐, 同報,回収,統合,直列連携及び階層連携があります。
- 制御ノード
- ビジネスプロセス定義上で,Workflowが処理する場所をアイコンで表現したものです。待合ノード,分割ノード,複写ノード,分岐ノード,同報ノード,回収ノード,統合ノード,直列連携ノード及び階層連携ノードがあります。
- 遷移状態
- ノード間の遷移に関する案件の状態です。ノード間の遷移を一時的に停止した状態(一時停止),ワークを取り消された状態(キャンセル),ワークが終了した状態(終了),ワークが削除された状態,遷移エラーが発生した状態(遷移エラー)があります。
- 相談
- 応用フローモデルの一つで,ユーザが自分のトレーに配布された案件を,任意のユーザに配布することです。配布された案件は,ユーザが処理した後は,必ず相談したユーザに戻ります。
- 送付
- 案件をノードからノードへ遷移させることです。
- ソースノード
- ビジネスプロセスの開始を示すノードです。ソースノードで案件を作成し,投入します。
- ソースノードパラメタ
- 流量シミュレーションで使用する,ソースノードのパラメタです。ソースノードパラメタには,「ケースの作成に掛かる時間」や「ケースの生成パターン」などがあります。
- 組織
- Addressでの組織に相当します。部や課などの部署を基にユーザをグループ化したものです。
- 組織パラメタ
- 流量シミュレーションで使用するパラメタで,Addressでの組織に相当します。組織パラメタには,「組織名」,「組織ID」などがあります。
- 組織ロール
- ロールの一種であり,Addressでの組織に相当します。部や課などの部署を基にユーザをグループ化したものです。
(タ行)- 代行
- 応用フローモデルの一つで,あらかじめ指定した代行者に案件を自動的に振り替えることです。
- タイトル
- ワークに付ける題名です。ユーザがソースノードで案件を投入するときにタイトルを付けます。
- 単位時間
- 流量シミュレーションを実行するには,業務に合った作業時間の単位を決め,その単位でパラメタを設定したりシミュレーションを実行したりします。このように,ある単位で決められた時間のことを単位時間といいます。
- ユーザは,作業時間の単位を考慮して,1単位時間を何分何秒にするかを設定します。例えば,作業が数十秒単位で処理されるビジネスプロセスの場合には10秒を1単位時間にします。単位時間はパラメタを設定する前に設定します。
- 直列連携
- 基本フローモデルの一つで,ほかのビジネスプロセスと連携する形態の一つです。案件は,連携元の直列連携ノードから連携先のソースノードに,複写されたイメージで遷移します。連携先のビジネスプロセスで案件の処理が終了したことが確認されると,連携元の案件は次のノードに遷移します。
- 統合
- 基本フローモデルの一つで,案件内の複数のケースをまとめることです。
- 同報
- 基本フローモデルの一つで,同一の案件を複数のノードに送付することです。
- ドメイン
- Addressの最上位の階層で,マスタ管理サーバが管理する範囲です。Workflowは,サーバが複数ある構成でも,同一ドメイン内であればサーバを意識しないで利用できます。
- ドメイン管理者
- Workflowを利用するユーザのうち,ドメイン内のWorkflowのすべての資源を管理するユーザです。ドメイン内のすべてのWorkflowの業務を行うことができます。
- ユーザ権限の一種です。ドメイン管理者の権限を持つユーザは,1.のドメイン管理者になることができます。
- トレー
- 送付又は配布されてきた案件が格納される入れ物のことです。Workflowが,ユーザ及びロールごとに一つ割り当てます。
(ナ行)- 能力係数
- 流量シミュレーションで設定する,「ユーザがどのくらいの時間で案件を処理するか」を決める係数です。ユーザが案件を処理するときは,その作業に対して熟練しているかどうかなどで同じ案件でも処理時間が異なってきます。ユーザの作業に対する経験年数や熟練度などを考慮して,それに応じた能力係数を設定します。
- 例えば,10単位時間で一つの案件を処理できるユーザに能力係数1.0を設定したとき,同じ案件を5単位時間で処理できるユーザには能力係数2.0を設定します。
- ノード
- ユーザ又はワークフロー管理システムが何らかの処理をする場所のことです。処理ノードと制御ノードがあり,フロー図上は,それぞれ制御アイコン,処理アイコンで表現されます。
- ノード名
- ノードの名称です。ノード名には,そのノードで行う作業の名前を指定します。
(ハ行)- 配布
- ノードに送付された案件を作業者のトレーに格納することです。
- 定義したビジネスプロセスやロールをWorkflow管理サーバに登録した後,各Workflowサーバに送信することです。
- 配布管理者
- ビジネスプロセス定義又はロール定義の配布を指示したり配布先を変更したりするユーザです。ワークフロー運用管理者以上のユーザ権限を持つユーザが配布管理者になることができます。
- 配布種別
- 案件が応用フロー制御機能(相談,差し戻し,引き戻し,代行)によって配布されたことを識別する種別です。
- 引き戻し
- 応用フローモデルの一つで,ユーザが以前に処理した案件を,自分のトレーに戻すことです。送付先のノードで処理されていない案件だけを引き戻すことができます。
- ビジネスプロセス
- 同じ組織(グループ)内に所属する人たちが作業を分担,協調しながら完成させる仕事(業務)のことです。
- ビジネスプロセス管理者
- Workflowを利用するユーザのうち,ビジネスプロセスを管理するユーザです。ビジネスプロセスを定義してWorkflow管理サーバに登録したり,業務の流れを管理したりします。ビジネスプロセス管理者のうち,主ビジネスプロセス管理者は,送付不可能となった案件を格納するトレーを保有しています。
- ユーザ権限の一種です。ビジネスプロセス管理者の権限を持つユーザは,1.のビジネスプロセス管理者になることができます。
- ビジネスプロセス情報
- 流量シミュレーションに使うソースノード,作業机ノード,及び分岐ノードの各パラメタをまとめてビジネスプロセス情報と呼びます。ビジネスプロセス情報は,ビジネスプロセス情報ファイルに保存し,再利用します。
- ビジネスプロセス定義
- 業務での案件の流れを定義したものです。ビジネスプロセス定義に従って,Workflowが案件の流れを制御します。
- ビジネスプロセス登録サーバ
- Workflow管理サーバに登録されているビジネスプロセスを管理するサーバです。ビジネスプロセスを登録するときにWorkflowサーバの中から一つ指定します。ビジネスプロセスに投入される案件や案件の履歴情報などをサーバ内のワークフローデータベースで管理します。
- ビジネスプロセスパラメタ
- 流量シミュレーションで再利用できるパラメタの一つです。例えば,複数のシミュレーションを実行するときに,あるビジネスプロセスのパラメタを「ビジネスプロセスパラメタ」という単位で読み込んで再利用できます。この場合,次の内容を再利用できます。
- ビジネスプロセス名
- ソースノードに対応するケース生成パターン名(名称だけを利用できる)
- 各ノードでの作業時間
- 分岐ノードでの分岐比率
- ノードにロールが割り付けられていた場合は,そのロール名(名称だけを利用できる)
- ビジネスプロセス連携
- ビジネスプロセス間で案件の受け渡しを行うことです。ビジネスプロセス連携の形態には,直列連携と階層連携があります。
- ビジュアル定義(Workflow Definer)
- ビジネスプロセスを画面上でビジュアルに定義する機能を提供するプログラムです。Workflowのユーザを定義するワークフローユーザ定義,ロールを定義するワークフローロール定義,ワークフローを定義するワークフロー定義,及びビジネスプロセス定義やロール定義などを配布する配布管理があります。
- ヒストリ
- オブジェクトとして格納する履歴情報のことです。ワークの送付,配布履歴情報を持つワークヒストリとユーザが処理した案件の履歴情報を持つユーザヒストリがあります。
- 複写
- ケース及びケース中の文書やメモを複写し,別ケースとして複数の回覧先に送付することです。
- 振り替え
- 応用フローモデルの一つで,ロールやユーザに配布された案件をロール内のユーザやロールに送付することです。
- フロー図
- 仕事の流れ(ワークフロー)を図に表したものです。
- 分割
- 基本フローモデルの一つで,案件中の複数の文書をケース単位に複数の案件に分けることです。
- 分岐
- 基本フローモデルの一つで,指定された条件に従って,案件の送付先を振り分けることです。
- 分岐ノードパラメタ
- 流量シミュレーションで使用する,分岐ノードのパラメタです。分岐ノードパラメタには,「各分岐先に流すケースの割合」があります。
- 分岐比率
- 流量シミュレーションでは,分岐ノードに対して,各分岐先にどのくらいの割合でケースを送付するのかを設定します。この分岐先に送付する割合のことを分岐比率といいます。
- 文書
- ケースに格納して送付する書類のことです。各種アプリケーション固有の形式で作成された文書実体ファイルと,文書実体を管理する文書オブジェクトで構成されています。
(マ行)- 待合
- 基本フローモデルの一つで,複数のアローから送付されてくるケースを一つにまとめることです。
- 窓口名
- ほかのビジネスプロセスと連携する場合に指定する,ビジネスプロセスの連携先を示す値です。 連携元のWorkflowサーバには,窓口名など,ほかのビジネスプロセスと連携するための情報を定義する連携情報定義ファイルが設定されています。そのため,連携元で連携したい窓口名とビジネスプロセス名を指定すると,連携したいビジネスプロセスと連携できます。
- マルチサーバ環境
- ワークフローシステムを,複数のサーバで構築する環境です。マルチサーバ環境でWorkflowを使用する場合,一つのワークフローシステムにWorkflow管理サーバを一つ設定し,そのほかのサーバはWorkflowサーバとして設定します。ビジネスプロセスをWorkflowサーバで使用するには,Workflow管理サーバにビジネスプロセスを登録し,登録したビジネスプロセスをWorkflowサーバに配布します。
- メモ
- 文書の付加情報のことです。メモにはテキストメモ,イメージメモ,音声メモの3種類があります。
- モニタ機能
- 運用モニタの機能の一つで,Workflowの運用状況を参照するための機能です。モニタ機能を使って,ユーザの作業量や業務の進ちょく状況などを参照できます。
(ヤ行)- 役職パラメタ
- 流量シミュレーションで使用する,役職のパラメタです。例えば部長,課長など,組織の中でのユーザの役職を設定します。
- ユーザ
- Workflowの利用者のことです。
- ユーザ権限
- Workflowの使用権限です。ユーザ権限には,ドメイン管理者,ワークフロー運用管理者,ビジネスプロセス管理者,及び一般ユーザがあります。
- ユーザトレー
- ユーザごとに割り当てられたトレーです。
- ユーザパラメタ
- 流量シミュレーションで使用する,ユーザのパラメタです。ユーザパラメタには,「稼動パターン」や「ケースの取り出し方」などがあります。
(ラ行)- 流量シミュレーション機能
- シミュレータ(Workflow Simulator)の機能の一つです。投入するケースの量に応じたビジネスプロセスの状況をシミュレーションする機能です。ビジュアル定義で定義したビジネスプロセスについて,ケースの発生件数や各ノードでの作業時間などを擬似的に設定し,設定した環境での作業状況をシミュレーションします。これによって,ユーザの稼動状況やケースの処理状況などを把握できます。このシミュレーションの結果から,定義したビジネスプロセスを実際に運用しても問題がないかどうかを検証できます。
- ルートケース
- 案件の待ち合わせなどで一つの案件に複数のケースがあるとき,ケースを管理するためにシステムが自動的に生成するケースのことです。
- 例外処理
- ビジュアル定義で定義した定型的な回覧経路ではなく,業務の途中で発生する非定型(例外的)な回覧経路で案件を送付することです。例外処理には,差し戻し,引き戻し,相談,代行,案件の振り替えがあります。
- ロール
- 仕事をする上での役割です。ユーザをロールでグループ化できます。作業者にユーザではなくロールを割り当てることで,ロールに割り当てられたユーザが変更されてもビジネスプロセスを変更する必要がなくなります。ロールには,業務ロール,組織ロール及び階層化ロールの三種類があります。
- ロール定義
- 仕事をする上での役割(ロール)を定義したものです。ロール定義の情報として,ロールに属するユーザ,ロールの階層関係や自動配布キーなどがあります。
- ロール定義者
- ロールを定義し管理するユーザです。自分がロール定義者となっているロールを修正できます。ビジネスプロセス管理者以上のユーザ権限を持つユーザがロール定義者になることができます。
- ロール登録サーバ
- Workflow管理サーバに登録されているロールを管理するサーバです。ロールを登録するときにWorkflowサーバの中から一つ指定します。ロールに割り当てられているロールトレーなどをサーバ内のワークローフローデータベースで管理します。
- ロールトレー
- ロールに割り当てられたトレーのことです。ロールトレーに入れられた案件は,ビジネスプロセス管理者を除き,ロールに割り当てられたユーザだけが処理できます。案件を処理する時は,ロールトレーからユーザトレーに一度取り出す必要があります。
- ロールパラメタ
- 流量シミュレーションで使用する,ロールのパラメタです。ロールパラメタはビジネスプロセス中のロールにユーザを割り当てたものです。
(ワ行)- ワーク
- ビジネスプロセスの開始から終了までを一つの単位とする,業務の実例(ビジネスプロセスインスタンス)のことです。
- ソースノードから投入された案件をシンクノードまでの各ノードでユーザが処理することによって,一つのワークが終了します。
- ワークID
- 同一業務のワークを識別するための識別子です。
- ワークフロー運用管理者
- ユーザ権限の一種です。ワークフロー運用管理者の権限を持つユーザは,ビジネスプロセス管理者及び配布管理者になることができます。
- ワークフロー管理システム
- ビジネスプロセスを一連の仕事(ワーク)の流れ(フロー)として定義し,運用できるようにしたシステムです。
- ワークフローデータベース
- Workflowの情報を管理するデータベースです。文書の実体を格納する文書実体ファイルと,文書の属性を管理するオブジェクト管理ファイルとに分かれています。