1.2.2 各ツールでの作業とユーザ権限

Workflowには次の四つのユーザ権限があります。

これらのうちどのユーザ権限を持っているかによって,Workflowの各ツールでできる作業が違います。各ツールでの作業と,その作業ができるユーザ権限について説明します。

<この項の構成>
(1) ビジュアル定義での作業とユーザ権限
(2) シミュレータでの作業とユーザ権限
(3) 運用モニタでの作業とユーザ権限

(1) ビジュアル定義での作業とユーザ権限

ビジュアル定義での作業とユーザ権限の関係を,表 1-1に示します。

表1-1 ビジュアル定義での作業とユーザ権限の関係


作業内容
ユーザ権限
ドメイン管理者※1ワークフロー運用管理者ビジネスプロセス管理者一般ユーザ
ワークフロー
ユーザ定義
ユーザ情報の定義※2※2×
ユーザ情報の参照×
ワークフロー
ロール定義
ロールの新規作成×
ロール定義の参照×
ロール定義の変更※3※3×
ワークフロー
定義
フロー図の作成
フロー図のサーバへの登録×
配布管理配布定義※4××
配布状況の確認×
配布管理者の変更※5※5×
配布定義の内容変更※4××

(凡例)○:作業可 △:条件によって作業可(各注を参照) ×:作業不可

注※1 ドメイン管理者は,ワークフローユーザ定義を使ってWorkflowのユーザ権限を設定できます。

注※2 自分が更新権限を持っている組織に属するユーザのユーザ情報(Workflowのユーザ権限以外)だけを操作できます。

注※3 自分がロール定義者になっているロールだけを操作できます。

注※4 自分が配布管理者になっている,ビジネスプロセス又はロールだけを操作できます。

注※5 自分がビジネスプロセス管理者又はロール定義者になっている,ビジネスプロセス又はロールだけを操作できます。


(2) シミュレータでの作業とユーザ権限

シミュレータは,ドメイン管理者から一般ユーザまでのすべてのユーザが使えます。

ただし,ビジネスプロセスをシミュレートした結果,エラーなどがあった場合は,ビジネスプロセスの定義内容を変更する作業が必要になるため,ビジネスプロセス管理者以上の権限を持つ方がシミュレータを使用することをお勧めします。

(3) 運用モニタでの作業とユーザ権限

運用モニタでの作業とユーザ権限の関係を,表 1-2に示します。

表1-2 運用モニタでの作業とユーザ権限の関係


作業内容
ユーザ権限
ドメイン管理者ワークフロー運用管理者ビジネスプロセス管理者一般ユーザ
業務状況及びユーザ情報の参照※1
業務状況及びユーザ情報の変更※2※2×

(凡例)○:作業可 ×:作業不可

注※1 参照権限を持っているビジネスプロセス及びユーザの情報を参照できます。

注※2 更新権限を持っているビジネスプロセス及びユーザの情報を変更できます。