10.3.4 流量シミュレーションのパラメタの再利用

流量シミュレーションで使用するパラメタはファイルに保存しておいて,必要なときに再利用できます。複数の業務に共通のパラメタや,よく使用するパラメタなどを保存しておいて再利用すれば,パラメタを一から設定する手間が省けます。

パラメタを再利用するには,シミュレーション情報ファイルを開いて,又はビジネスプロセスを読み込んで単位時間を設定した後,パラメタが保存されているファイルを読み込みます。パラメタを再利用する流れを図 10-14に示します。

図10-14 流量シミュレーションのパラメタを再利用する流れ

[図データ]

再利用するパラメタを保存したり読み込んだりするファイルを次に示します。

それぞれのファイルからパラメタを再利用する方法を次に説明します。

<この項の構成>
(1) シミュレーション情報ファイルのパラメタの再利用
(2) ビジネスプロセス情報ファイルのパラメタの再利用
(3) ロール情報ファイル,又はロール一覧出力ファイルのパラメタの再利用
(4) ユーザ情報ファイル,又はユーザ一覧出力ファイルのパラメタの再利用

(1) シミュレーション情報ファイルのパラメタの再利用

シミュレーション情報ファイルから再利用できるパラメタには,次のものがあります。

これらのパラメタを保存する方法,及び読み込む方法を説明します。

保存する方法
パラメタの設定後,[ファイル]-[上書き保存]又は[ファイル]-[名前を付けて保存]を選択して,シミュレーション情報ファイルを保存します。
読み込む方法
必要なパラメタを,そのパラメタを設定するダイアログから読み込みます。
例えばユーザパラメタを読み込む場合,[パラメタ]-[ユーザ]を選択してダイアログを開き,[インポート]をクリックします。次に,読み込みたいパラメタが入っているシミュレーション情報ファイルを指定します。
〈注意〉
ビジネスプロセスパラメタを読み込むときは,読み込み元で設定されている単位時間が,読み込み先で設定した単位時間と同じかどうかを確認する必要があります。図 10-15に示すように,単位時間の設定が異なる場合,パラメタの実質の時間を読み込み元と同じにするには,パラメタの値を変更する必要があります。
図10-15 1単位時間が異なるパラメタを読み込んだ例
[図データ]

(2) ビジネスプロセス情報ファイルのパラメタの再利用

ビジネスプロセス情報ファイルから再利用できるパラメタには,次のものがあります。

これらのパラメタを保存する方法,及び読み込む方法を説明します。

保存する方法
パラメタの設定後,[ファイル]-[ビジネスプロセス情報の保存]を選択して,各ノードのパラメタを保存します。
読み込む方法
[ファイル]-[ビジネスプロセス情報の読み込み]を選択して,読み込みたいパラメタが入っているビジネスプロセス情報ファイルを指定します。

(3) ロール情報ファイル,又はロール一覧出力ファイルのパラメタの再利用

ロール情報ファイル,又はロール一覧出力ファイルから,ロールパラメタを再利用できます。

ロール一覧出力ファイルとは,ビジュアル定義のワークフローロール定義で出力したファイルです。ロール一覧出力ファイルの出力方法の詳細については,ビジュアル定義のワークフローロール定義のオンラインヘルプを参照してください。

ロールパラメタを保存する方法,及び読み込む方法を説明します。

保存する方法
パラメタの設定後,[ファイル]-[ロール情報の保存]を選択して,ロールパラメタを保存します。
読み込む方法
ロール情報ファイルを読み込む場合は[ファイル]-[ロール情報の読み込み]-[シミュレータ形式]を選択します。
ロール一覧出力ファイルを読み込む場合は[ファイル]-[ロール情報の読み込み]-[Workflow Definer形式]を選択します。
その後,読み込みたいパラメタが入っているファイルを指定します。

(4) ユーザ情報ファイル,又はユーザ一覧出力ファイルのパラメタの再利用

ユーザ情報ファイル,又はユーザ一覧出力ファイルから,ユーザパラメタ,及びユーザの属する組織の組織パラメタを再利用できます。

ユーザ一覧出力ファイルとは,ビジュアル定義のワークフローユーザ定義で出力したファイルです。ユーザ一覧出力ファイルの出力方法の詳細については,ビジュアル定義のワークフローユーザ定義のオンラインヘルプを参照してください。

ユーザパラメタ,及び組織パラメタを保存する方法,及び読み込む方法を説明します。

保存する方法
パラメタの設定後,[ファイル]-[ユーザ情報の保存]を選択して,ユーザパラメタと組織パラメタを保存します。
読み込む方法
  1. ユーザ情報ファイルを読み込む場合は[ファイル]-[ユーザ情報の読み込み]-[シミュレータ形式]を選択します。ユーザ一覧出力ファイルを読み込む場合は[ファイル]-[ユーザ情報の読み込み]-[Workflow Definer形式]を選択します。
  2. [ユーザ情報の読み込み]ダイアログが表示されるので,読み込みたいパラメタが入っているファイルを指定します。また,[読み込みオプション]で,読み込みたいパラメタを選択します。選択肢には,「すべて」,「ユーザのみ」,及び「組織のみ」があります。