Workflowには次の四つのユーザ権限があります。
これらのうちどのユーザ権限を持っているかによって,Workflowの各ツールでできる作業が違います。各ツールでの作業と,その作業ができるユーザ権限について説明します。
(1) ビジュアル定義での作業とユーザ権限
ビジュアル定義での作業とユーザ権限の関係を,表 1-1に示します。
表1-1 ビジュアル定義での作業とユーザ権限の関係
作業内容 | ユーザ権限 | ||||
---|---|---|---|---|---|
ドメイン管理者※1 | ワークフロー運用管理者 | ビジネスプロセス管理者 | 一般ユーザ | ||
ワークフロー ユーザ定義 | ユーザ情報の定義 | ○ | △※2 | △※2 | × |
ユーザ情報の参照 | ○ | ○ | ○ | × | |
ワークフロー ロール定義 | ロールの新規作成 | ○ | ○ | ○ | × |
ロール定義の参照 | ○ | ○ | ○ | × | |
ロール定義の変更 | ○ | △※3 | △※3 | × | |
ワークフロー 定義 | フロー図の作成 | ○ | ○ | ○ | ○ |
フロー図のサーバへの登録 | ○ | ○ | ○ | × | |
配布管理 | 配布定義 | ○ | △※4 | × | × |
配布状況の確認 | ○ | ○ | ○ | × | |
配布管理者の変更 | ○ | △※5 | △※5 | × | |
配布定義の内容変更 | ○ | △※4 | × | × |
(凡例)○:作業可 △:条件によって作業可(各注を参照) ×:作業不可
注※1 ドメイン管理者は,ワークフローユーザ定義を使ってWorkflowのユーザ権限を設定できます。
注※2 自分が更新権限を持っている組織に属するユーザのユーザ情報(Workflowのユーザ権限以外)だけを操作できます。
注※3 自分がロール定義者になっているロールだけを操作できます。
注※4 自分が配布管理者になっている,ビジネスプロセス又はロールだけを操作できます。
注※5 自分がビジネスプロセス管理者又はロール定義者になっている,ビジネスプロセス又はロールだけを操作できます。
(2) シミュレータでの作業とユーザ権限
シミュレータは,ドメイン管理者から一般ユーザまでのすべてのユーザが使えます。
ただし,ビジネスプロセスをシミュレートした結果,エラーなどがあった場合は,ビジネスプロセスの定義内容を変更する作業が必要になるため,ビジネスプロセス管理者以上の権限を持つ方がシミュレータを使用することをお勧めします。
(3) 運用モニタでの作業とユーザ権限
運用モニタでの作業とユーザ権限の関係を,表 1-2に示します。
表1-2 運用モニタでの作業とユーザ権限の関係
作業内容 | ユーザ権限 | |||
---|---|---|---|---|
ドメイン管理者 | ワークフロー運用管理者 | ビジネスプロセス管理者 | 一般ユーザ | |
業務状況及びユーザ情報の参照 | ○ | ○ | ○ | ○※1 |
業務状況及びユーザ情報の変更 | ○ | ○※2 | ○※2 | × |
(凡例)○:作業可 ×:作業不可
注※1 参照権限を持っているビジネスプロセス及びユーザの情報を参照できます。
注※2 更新権限を持っているビジネスプロセス及びユーザの情報を変更できます。