例題「発注2」では,一つのビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行しました。しかし,実際には一つの部署又は一人のユーザが,複数の業務をすることも考えられます。シミュレータでは,複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションができます。これによって複数の業務をしたときの案件の処理状況や,ユーザの稼動状況などが分かります。そして,あるビジネスプロセスの状況を考慮して,別のビジネスプロセスを修正するといったことができます。
複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行するには,一つのシミュレーション情報ファイルにビジネスプロセスを複数読み込み,それぞれのパラメタを設定します。そして,シミュレーション条件を設定してシミュレーションを実行します。この流れを図 10-16に示します。
図10-16 複数のビジネスプロセスの流量シミュレーションを実行する流れ(例)