5.3.2 階層連携ノード
階層連携ノードは,ほかのビジネスプロセスと連携するためのノードの一つで,連携先の案件を連携元に戻し,連携元でさらに案件を処理する必要がある場合に使用します。
案件は,連携元の階層連携ノードから連携先のソースノードに,複写されたイメージで遷移します。連携先のビジネスプロセスで案件の処理が終了すると,連携先のシンクノードから連携先の階層連携ノードに案件が戻り,再び連携元で定義されているビジネスプロセスで案件が処理されます。
ここでは,まず支社が本社に商品の発注を申請し,次に本社は商品を発注できるかどうかを判断し,申請を許可して商品を発注したり,申請を却下したりします。最後に,本社はその判断結果(発注可否及び却下理由)を支社に戻します。
階層連携ノードを使ったフロー例を,図5-17に示します。
図5-17 階層連携ノードを使ったフロー例
![[図データ]](figure/zu050017.gif)
なお,階層連携ノードを使用する場合,連携先のビジネスプロセスで案件が削除されたり,キャンセルされたりする場合があります。これらの可能性を念頭に入れて,連携元のビジネスプロセスを定義してください。
上記の例題で使用している,階層連携ノードの属性の定義方法を,次に示します。なお,ケース「発注書」には,ケース属性「発注品名」,「納入場所」,「申請者」,「発注可否」,「却下理由」が設定されているものとします。
- 操 作
- 階層連携ノードをダブルクリックします。
[階層連携]ダイアログが表示されます。
- [基本属性]タブを選択します。
[基本属性]タブが開きます。
- ノード名を入力します。
ここでは,「本社申請」と入力します。
- 窓口名を指定します。
ここでは,窓口名グループボックスで[固定値]をクリックし,値に窓口名「本社」を入力します。
窓口名は,Workflowサーバに設定されている連携情報定義ファイルに定義されている窓口名と同じものを入力します。連携情報定義ファイルについては,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」,「Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド」(Windows用)を参照してください。
- 連携先ビジネスプロセス名を指定します。
ここでは,連携先ビジネスプロセス名グループボックスで[固定値]をクリックし,値に連携先ビジネスプロセス名「発注業務」を入力します。
- [引き渡し情報]タブを選択します。
[引き渡し情報]タブが開きます。
- 連携先に引き渡す属性グループボックスで,連携先に引き渡したい属性を持つケースを選択します。
ここでは, 「発注書」を選択します。
選択できるのは,この階層連携ノードに遷移するケースだけです。
選択したケースに定義されている属性が,属性名リストボックスに表示されます。
- 属性名リストボックスで,連携先に引き渡したい属性を選択します。
ここでは,「発注品名」及び「納品場所」の先頭にあるチェックボックスにチェックマークを付けます。
- 連携先に添付ファイルを引き渡すチェックボックスにチェックマークを付けます。
案件に添付されているファイルを,案件とともに連携先に引き渡します。
- [受け取り情報]タブを選択します。
[受け取り情報]タブが開きます。
- 連携先から受け取る属性グループボックスのケース名リストボックスから,連携先から受け取りたい属性を持つケースを選択します。
ここでは,「発注書」を選択します。選択できるのは,この階層連携ノードに遷移するケースだけです。
選択したケースに定義されているケース属性が,属性名リストボックスに表示されます。
- 属性名リストボックスで,連携先から受け取りたい属性を選択します。
ここでは,「却下理由」及び「発注可否」の先頭にあるチェックボックスにチェックマークを付けます。
- 連携先から添付ファイルを受け取るチェックボックスにチェックマークを付けます。
案件に添付されているファイルを,案件とともに連携先から受け取ります。
- [OK]をクリックします。
階層連携ノードの属性が定義され,[ビジネスプロセス定義]ウィンドウに戻ります。
階層連携ノードを使用したビジネスプロセスを定義する場合の注意事項については,オンラインヘルプを参照してください。