定義したビジネスプロセスが実際に機能を果たすかどうかを解析するのが経路解析機能です。ビジネスプロセスの開始から終了までの通過経路,分岐先が分からない経路,無限ループのおそれのある経路などの情報を出力します。
主な経路解析機能を次に示します。
(1) ワークフロー定義でチェックできなかったビジネスプロセスの間違いを検出できる
ビジュアル定義で定義されたビジネスプロセスの定義情報から,ビジネスプロセスを解析します。そして,ワークフロー定義でチェックできなかったビジネスプロセスの間違いを検出できます。経路解析によってビジネスプロセスの間違いを検出した例を図 6-2に示します。
図6-2 経路解析によってビジネスプロセスの間違いを検出した例
(2) 解析結果がグラフィカルに表示できる
経路解析で得られた解析結果はメッセージとしてアウトプットウィンドウにすべて出力されます。その中のエラーメッセージをダブルクリックすると,そのエラーに対する経路が表示できます。解析結果からビジネスプロセスのどこに問題があるかが一目で分かります。解析結果のグラフィカルな表示を図 6-3に示します。
図6-3 解析結果のグラフィカルな表示(ループ経路の例)
(3) ワークフロー定義への解析結果の反映
経路解析が終了したら,ビジュアル定義のワークフロー定義を起動して,解析結果を基にビジネスプロセスの内容を変更できます。また,ビジネスプロセスの内容を変更した後は,経路解析をもう一度実行して間違いがないかを確認できます。ワークフロー定義への解析結果の反映を図 6-4に示します。
図6-4 ワークフロー定義への解析結果の反映