ASP変換での画面と処理定義の変換方式について説明します。
(1) 画面の変換方式
ASP伝票を表示するときに使用するWWWブラウザの種類によって,画面の変換方式は異なります。
(a) Internet Explorer 5以降のWWWブラウザを使用する場合
Internet Explorer 5以降のWWWブラウザを使用する場合,伝票の画面は,DHTMLの機能によって,伝票の各項目が座標指定されて表示されます。これによって,その他のWWWブラウザを使用する場合より,画面表示に関して,変換前と後での,項目の大きさや項目間の間隔の違いが少ないASP変換ができます。
なお,この場合,[ASP環境設定]ダイアログボックスの「使用するブラウザ」オプションで,「IE5」又は「IE6以降」を選択する必要があります。[ASP環境設定]ダイアログボックスの設定については,「2.4.1 変換時の環境設定」を参照してください。
(b) その他のWWWブラウザを使用する場合
Internet Explorer 3.02,Internet Explorer 4.0又はNetscapeを使用する場合,伝票の画面は,HTMLの<TABLE>タグによって,画面全体が一つの表として変換されます。表の行数や列数は,伝票の座標値をグリッド値で分割して求められます。
伝票画面の表形式の変換例を図2-3に示します。
図2-3 伝票画面の表形式の変換例
表2-1 変換方式と使用されるグリッド値
変換方式 | グリッドの設定 | 使用されるグリッド値 |
---|---|---|
標準変換 | なし | 初期値 |
あり | ||
詳細変換 | なし | |
あり | 伝票作成時に設定した値 |
(2) 処理定義の変換方式
Groupmax Form Clientで作成した処理定義は,WWWサーバで実行されるVBScriptと,WWWブラウザで実行されるJavaScriptとに変換できます。WWWブラウザで処理を実行することを指定しなかった場合は,すべての処理定義が,WWWサーバで実行されるVBScriptに変換されます。
(3) WWWブラウザでの処理の実行
WWWブラウザで実行する処理定義は,CLIENTSIDE ASP注釈で囲むことで,WWWブラウザで実行できるJavaScriptに変換できます。JavaScriptに変換する処理定義の最初には開始宣言「(* ASP CLIENTSIDE START」を,最後には終了宣言「(* ASP CLIENTSIDE END」を指定します。処理定義の変換方式を,図2-4に示します。
図2-4 処理定義の変換方式
なお,CLIENTSIDE ASP注釈の指定には,次に示すような制限があります。制限に反する指定をした場合,ASP変換又は実行時にエラーになります。