伝票のデータ及び案件情報を,Exchangeユーザのメールボックスヘメッセージとして出力します。
対象:VBScriptの直接記述
構文
return GfExchgOutput(sSubject, sMessage, aryCategories, sErrCode, sErrMsg)
指定項目
GfExchgOutput関数の構文の指定項目を,次に示します。
指定項目 | 内容 |
---|---|
return | 出力したメッセージのメッセージIDを文字列で返します。異常終了した場合,""(空文字列)を返します。 |
sSubject | 出力するメッセージの件名を文字列で指定します。Nullを指定した場合,伝票のタイトルが仮定されます。 |
sMessage | 出力するメッセージの本文を文字列で指定します。Nullを指定した場合,""(空文字列)が仮定されます。 |
aryCategories | Outlookなどで使用する分類項目を,文字列の配列で指定します。Nullを指定した場合,分類項目は作成されません。 |
sErrCode | エラー発生時にエラー詳細コードが設定されます。 |
sErrMsg | エラー発生時にエラーメッセージが設定されます。 |
解説
GfExchgOutput関数を使うと,伝票項目のデータ,案件の添付ファイル及び案件情報を,ExchangeメッセージとしてExchangeのメールボックスの中のフォルダに作成できます。
GfExchgOutput関数で作成したメッセージは,Groupmax Workflow - Development Kit for ASPの送信ログコントロールを使用して作成された,送信ログのページを経由して表示できます。Groupmax Workflow - Development Kit for ASPの送信ログコントロールについては,Groupmax Workflow - Development Kit for ASPとともにインストールされるHTMLマニュアルを参照してください。
GfExchgOutput関数を使用するには,Exchange環境の設定が必要です。Exchange環境の設定については,「2.7.4 Exchangeと連携するための環境設定」を参照してください。
Exchangeサーバ名,エイリアス名などのExchange出力の動作環境は,GfExchgSetInf関数で設定します。
オプションの指定
GfExchgOutput関数を使用するには,伝票の共通処理に,次のExchange連携オプションASP注釈を記述してください。
(* ASP OPTION EXCHANGE=1
案件添付ファイルの操作
Exchangeメッセージへの添付ファイルの追加と削除は,@添付ファイル操作,又は案件添付ファイル操作関数(スクリプトの直接記述)で実行します。添付ファイルの追加と削除は,案件の処理中にだけ実行できます。
案件情報の出力
案件処理(@案件投入又は@案件遷移)の後にGfExchgOutput関数を実行すると,自動的に案件情報もExchangeメッセージの中に作成されます。案件情報は,直前に正常終了した案件処理(@案件投入又は@案件遷移)の情報から作成されます。
Exchangeメッセージに案件情報が作成されていると,Groupmax Workflow - Development Kit for ASPの送信ログコントロールを使用して作成された送信ログのページを経由して,案件控えを参照できます。案件控えの表示には,GfExchgOutput関数を実行した伝票と同じASP伝票が使われます。案件控えを表示するために伝票が起動された場合,自動的にExchangeメッセージが読み込まれ,伝票中の項目に項目値が設定されて,案件控えが表示されます。このとき,次に示す処理は実行されません。
Exchangeメッセージの作成方法
GfExchgOutput関数を実行すると,伝票の項目名と同じ名称のフィールドがExchangeメッセージの中に作成されます。伝票項目に格納されているデータは,Exchangeメッセージの中に作成された,項目名と同じ名称のフィールドに出力されます。ローカル変数などの変数と同じ名称のフィールドは作成されないため,ローカル変数などのデータはExchangeメッセージの中には出力されません。フィールドを作成するときの規則を次に示します。
伝票項目の種別 | 伝票項目の状態 | フィールドの型 | フィールドの内容 |
---|---|---|---|
見出し,メモ | - | 文字列型 | 入力文字列 |
明細 | 入力行数※が1以上 | 文字列型で入力行数※分の配列 | 入力文字列 |
入力行数※が0 | 文字列型 | ""(空文字列) | |
チェックボックス | オン | 文字列型 | "1"(文字列) |
オフ | 文字列型 | "0"(文字列) | |
ラジオボタン | - | 文字列型 | 選択状態のエントリの1から始まる番号(文字列) |
捺印 | 捺印 | バイナリ型(65) | Gif形式のデータ |
未捺印 | 文字列型 | ""(空文字列) |
添付ファイルは,CdoFileData型の添付ファイルとしてメッセージに添付されます。
項目名の制限
GfExchgOutput関数を実行する伝票の中の項目名には,Exchangeが分類データ名として使用している"Keywords"は使用できません。使用すると分類データが不正になります。