2.7.3 [Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスでの設定
[Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスで,次の情報を設定します。
- 日付関数を使用するために必要な日付処理の情報
- 案件を文書として登録するために必要な文書管理の情報
- ASP伝票を実行するために必要なWWWサーバの作業環境の情報
- 保守用ログを取得するために必要なログ出力の情報
[Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスを表示するには,Groupmax Form for Active Server Pagesをインストールしたフォルダに格納されている,FASrvEnv.exeを実行します。初期設定でのGroupmax Form for Active Server Pagesのインストールフォルダは,次のとおりです。
C:¥Program Files¥HITACHI¥Groupmax¥FormASP
- <この項の構成>
- (1) 日付情報の設定
- (2) 文書管理の設定
- (3) 作業環境の設定
- (4) Groupmax Form for ASPの保守用ログ出力の設定
(1) 日付情報の設定
日付関数を使用するために必要な,日付関数実行時の日付の処理や出力に関する情報を設定します。
設定方法を次に示します。
- [Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスで[日付関数情報]タブを選択する
- 年号・曜日の出力,西暦2000年以降の出力,西暦の出力桁数に関する情報を設定する
- [OK]ボタンをクリックする
[日付関数情報]タブで設定するオプションについて説明します。次に示す図は,各オプションに初期値が設定されている状態です。
![[図データ]](figure/zu020503.gif)
- 年号情報
- 表現
日付関数の実行結果として出力される,西暦又は各年号を表す名称(¥年号に設定される年号名称)を指定します。半角10文字以内で入力します。なお,関数の処理に新年号を使用する場合は,「新年号」の欄に年号名称を入力します。
- 開始年・開始月・開始日
各年号の開始年月日を入力します。この情報は,西暦で指定した日付を和暦に変更する処理で使用します。なお,「新年号」の表現を設定した場合は,新年号についても開始年月日を入力します。
- 曜日情報
- 表現
日付関数の実行結果として出力される,各曜日を表す名称(¥曜日に設定される曜日名称)を入力します。半角10文字以内で入力します。
- 西暦2000年の仮定する年
- 年に関する処理で,オペランドの値が2桁以下の場合に,0から何年を西暦2000年代として処理するかを設定します。1~99の間で入力します。例えば,10を設定した場合は,オペランドが0~10のときに2000年代(2000~2010年)として処理され,11以降のときに1900年代(1911年~)として処理されます。
- 関数実行結果の年の桁数
- 日付関数の実行結果として出力される年の桁数を下2桁か4桁で指定します。
- 下2桁の場合は「2桁」 ,下4桁の場合は「4桁」を選択します。
- この設定は,DATE,NDATE,CDATE,DASK関数の実行で有効です。
- [初期値]ボタン
- すべてのオプションの値を初期値にします。
(2) 文書管理の設定
案件を文書として登録するために必要な,文書管理に関する情報を設定します。
設定方法を次に示します。
- [Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスで[文書管理]タブを選択する
- 文書管理に関する情報を設定する
- [OK]ボタンをクリックする
[文書管理]タブで設定するオプションについて説明します。次に示す図は,各オプションに初期値が設定されている状態です。
![[図データ]](figure/zu020504.gif)
- 登録用属性ファイル名
- Groupmax Document ManagerのAP管理情報ファイルで,登録用属性ファイル名として特定のファイル名を指定してある場合に,そのファイル名を設定します。@文書登録を実行すると,設定したファイル名で登録用属性ファイルが登録されます。
- 登録用属性ファイル名を設定しなかった場合,@文書登録を実行すると,主文書ファイルと同じファイル名のARFファイル(*.arf)が,登録用属性ファイルとして登録されます。
- @文書登録のテキストデータ出力スイッチ省略時,テキストデータを出力する
- テキストデータ出力スイッチの指定を省略して@文書登録を実行したときに,Groupmax Document Managerで使用する全文検索用のテキストデータを出力するかどうかを設定します。
- @文書登録を実行した時,即時に全文検索登録を行う
- @文書登録を実行したときに,全文検索用のテキストデータを登録するかどうかを設定します。チェックボックスをオフにした場合,@文書登録を実行したときに全文検索用のテキストデータが出力されても,Groupmax Document Managerには登録されません。
(3) 作業環境の設定
ASP伝票を実行するために必要な,WWWサーバの作業環境に関する情報を設定します。案件処理,文書管理との連携,Exchangeとの連携を行う場合は,必ず作業ディレクトリのアクセス権を設定し,IISのコンピュータMIMEマップを取り込んでください。
設定方法を次に示します。
- [Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスで[作業環境]タブを選択する
- WWWサーバの作業環境に関する情報を設定する
- [OK]ボタンをクリックする
[作業環境]タブで設定するオプションについて説明します。次に示す図は,各オプションに初期値が設定されている状態です。
![[図データ]](figure/zu020501.gif)
- 作業ディレクトリのパス
- ASP伝票の実行に使用する,作業ディレクトリのパスを指定します。作業ディレクトリのパスが指定されていない場合,WWWサーバで実行中のASP伝票が格納されているフォルダが作業ディレクトリとして使用されます。作業ディレクトリには,WWWユーザの書き込みのアクセス権を設定しておいてください。
- 登録されているファイルタイプとファイルダウンロード時の動作
- 添付ファイルをWWWブラウザに送信するときのHTTPヘッダ内のMIMEの種類,及びファイルダウンロード時の動作が表示されます。次のときに使用されます。
- 作業ディレクトリのパスが設定されているときの@添付ファイル操作
- Exchangeメッセージを表示したときの添付ファイルの表示
- 一般文書を表示したときの添付ファイルの表示
- 作業ディレクトリのパスが設定されていない時は,IISのコンピュータMIMEマップが@添付ファイル操作で使用されます。登録されているファイルタイプは,[IISから取込]ボタンでIISのコンピュータMIMEマップを取り込みます。また,[追加]ボタン,[削除]ボタン,[編集]ボタンで登録されているファイルタイプの追加,編集,削除もできます。
- 拡張子
- ファイル拡張子を表示します。
- 内容の種類(MIME)
- ファイル拡張子に対応するMIMEタイプを表示します。
- アタッチ
- 添付ファイルをダウンロードするとき,attachmentヘッダを付けるかどうかを指定します。
- オープン
- 添付ファイルをダウンロードするとき,別WWWブラウザを開くかどうかを指定します。
- 別ブラウザをオープンすると,伝票とは別にブラウザをオープンし,ダウンロードしたファイルをオープンしたブラウザに表示します。標準は,別ブラウザをオープンするにしてください。別ブラウザをオープンしない場合,拡張子とattachmentヘッダを付けるかどうかの設定は,使用するブラウザを考慮した上で慎重に行ってください。そうしないと,伝票の表示がダウンロードしたファイルの内容に置き換わり操作できなくなります。
- [IISから取込]ボタン
- IISのコンピュータMIMEマップが取り込まれます。IISのコンピュータMIMEマップを変更した場合は,このボタンをクリックして取り込んでください。
- このボタンをクリックすると,[追加]ボタン,[削除]ボタン,[編集]ボタンを使って変更したファイルタイプの情報は失われ,IISのコンピュータMIMEマップから取り込んだ情報にすべて置き換わります。
- [追加]ボタン
- ファイルタイプを追加するダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスで拡張子とMIMEタイプを指定して,ファイルタイプを追加できます。
- [削除]ボタン
- [登録されているファイルタイプ]で選択したファイルタイプが削除されます。
- [編集]ボタン
- [登録されているファイルタイプ]で選択したファイルタイプを編集するダイアログボックスが表示されます。ダイアログボックスで拡張子とMIMEタイプを指定して,ファイルタイプを変更できます。
(4) Groupmax Form for ASPの保守用ログ出力の設定
システムに問題が発生した場合に,保守用ログを取得するために必要な情報を設定します。保守用ログを出力すると,伝票の処理速度が遅くなります。この情報は,保守用ログを取得する必要がある場合だけ設定してください。
設定方法を次に示します。
- [Groupmax Form for ASP設定のプロパティ]ダイアログボックスで[保守用ログ]タブを選択する
- 保守用ログを出力するために必要な情報を設定する
- [OK]ボタンをクリックする
[保守用ログ]タブで設定するオプションについて説明します。次に示す図は,各オプションに初期値が設定されている状態です。
![[図データ]](figure/zu020502.gif)
- 保守用ログのパス
- 保守用ログの出力先のパスを指定します。
- パスを指定しなかった場合,保守用ログファイル(*.log)は,WWWサーバで実行中のASP伝票が格納されているフォルダに出力されます。
- 出力されるログファイルのファイル名は,ASP伝票と同じファイル名になります。ログ出力時に,出力先に同じファイル名のログファイルがあった場合,上書きされないで,既にあるログファイルにログ情報が追加されます。
- なお,ログファイルを出力する場合,ASP伝票の格納先のファイルシステムがNTFS形式の場合は, WWWユーザに,格納先フォルダに対する書き込みのアクセス権を与えておく必要があります。
- 保守用ログの収集
- 出力するログの種類を,チェックボックスから選択します。
- 出力できるログの種類と内容を,表2-5に示します。
表2-5 ログの種類と内容
種類 | 内容 |
---|
トレース | 関数を開始又は終了したときの情報 |
警告 | 処理を中断しなくても済むエラーが発生したときの情報 |
エラー | 処理を中断させるエラーが発生したときの情報 |
重大なエラー | 処理を強制終了させるエラーが発生したときの情報 |
SQL文 | @SQL実行で実行したSQL文 |