2.3.3 VBScriptの直接記述

WWWサーバで実行されるVBScriptを,Groupmax Form Clientの処理定義ウィンドウでの直接記述もできます。VBScriptを直接記述することで,VBScriptが提供している関数群,及びActive Server Pagesが提供しているコンポーネント群を使用できます。処理定義ウィンドウで直接記述したVBScriptは,ASP変換時に,そのままASP伝票に出力されます。

なお,VBScriptは,WWWサーバでだけ実行できます。WWWブラウザでは実行できません。

VBScriptの記述について説明します。

<この項の構成>
(1) 項目処理の記述
(2) 項目処理の実行直前に実行する処理の記述
(3) 項目処理の実行直後に実行する処理の記述
(4) 関数の記述
(5) スクリプトファイルのインクルード
(6) 注意事項

(1) 項目処理の記述

WWWサーバで実行させる項目処理の一部又はすべてを, VBScriptで記述できます。項目処理中にVBSCRIPT ASP注釈「(* ASP VBSCRIPT START」と「(* ASP VBSCRIPT END」を記述して,その間に注釈としてVBScriptで処理を記述します。VBScriptは,開始処理,前処理,共通処理,後処理,最終処理にも記述できます。

[図データ]

VBSCRIPT ASP注釈は,一つの項目処理の中で複数の箇所に記述できます。次に示す処理コマンドが記述された項目処理を変換すると,複数のVBScript関数に分割されるので,VBSCRIPT ASP注釈を記述するときに注意してください。

@案件投入,@案件遷移,@メッセージボックス,@添付ファイル操作,

@共通手続

(2) 項目処理の実行直前に実行する処理の記述

WWWサーバで実行される項目処理の直前に実行する処理を,VBScriptで記述できます。例えば, WWWブラウザから,文字列項目としてASP記述で記述したHTMLタグに設定した値を取得し,取得した値をローカル変数に設定できます。

任意の共通処理に,VBONREQUEST ASP注釈「(* ASP VBONREQUEST START」と「(* ASP VBONREQUEST END」を記述して,その間に注釈としてVBScriptで処理を記述します。ここで記述された処理は,開始処理又は前処理の直前,WWWブラウザで@処理終了が実行されたときの後処理又は最終処理の直前にも実行されます。

[図データ]

(3) 項目処理の実行直後に実行する処理の記述

WWWサーバで実行される項目処理の直後に実行する処理を,VBScriptで記述できます。例えば, セッション変数を経由して,文字列項目としてASP記述で記述したHTMLタグに,ローカル変数の値を設定できます。

任意の共通処理に,VBONRESPONSE ASP注釈「(* ASP VBONRESPONSE START」と「(* ASP VBONRESPONSE END」を記述して,その間に注釈としてVBScriptで処理を記述します。ここで記述した処理は,開始処理又は前処理の直後,後処理又は最終処理の直後にも実行されます。

[図データ]

(4) 関数の記述

VBScriptから呼び出す関数を,VBScriptで記述できます。任意の共通処理に,VBFUNCTION ASP注釈「(* ASP VBFUNCTION START」と「(* ASP VBFUNCTION END」を記述して,その間に注釈としてVBScriptの関数を記述します。

[図データ]

(5) スクリプトファイルのインクルード

WWWサーバ上の, VBScriptで作成されたスクリプトファイルをインクルードするためのサーバサイドインクルード文を記述できます。部品として作成したVBScript関数群のスクリプトファイルをインクルードする場合に使用します。

任意の共通処理に,INCLUDE ASP注釈「(* ASP INCLUDE START」と「(* ASP INCLUDE END」を記述して,その間に「(* <!--#INCLUDE VIRTUAL="読み込むスクリプトファイル名"-->」のようにサーバサイドインクルード文の形式で,スクリプトファイルを指定します。

[図データ]

(6) 注意事項

VBScriptを記述するときの注意事項を説明します。