2.4.1 変換時の環境設定

Groupmax Form Clientの伝票処理ウィンドウで[ファイル]-[ASP環境設定...]を選択すると,[ASP環境設定]ダイアログボックスが表示されます。[ASP環境設定]ダイアログボックスを,図2-8に示します。

図2-8 [ASP環境設定]ダイアログボックス

[図データ]

[ASP環境設定]ダイアログボックスで指定するオプションについて説明します。

生成フォルダ
DMA伝票を変換して作成したASP伝票を格納するフォルダを指定します。[参照...]ボタンをクリックして,表示されるダイアログボックスでフォルダを指定します。
フォルダを指定しなかった場合は,変換元のDMA伝票と同じフォルダに格納されます。
使用するブラウザ
使用するWWWブラウザがInternet Explorerの場合は,「Internet Explorer」を選択し,バージョンに応じて,コンボボックスから「IE3.02」,「IE4」,「IE5」又は「IE6以降」を選択してください。Netscapeを使用する場合は「限定しない」を選択してください。
変換の形式について,ブラウザによって次のような違いがあります。
  • 「IE3.02」,「IE4」又は「限定しない」を選択した場合
    HTMLの<TABLE>コマンドによって,画面全体が一つの表として変換されます。
  • 「IE5」又は「IE6以降」を選択した場合
    DHTMLによって,伝票画面の各部が座標指定で表示されます。表として変換する場合より,画面表示に関して,変換前と後での,項目の大きさや項目間の間隔の違いが少ないASP変換ができます。
    また,文字列の入力領域への,かな漢字変換の自動起動及び抑止の属性設定が有効になります。
囲み罫線の表示
このオプションは,「使用するブラウザ」オプションで,「IE3.02」,「IE4」又は「限定しない」を指定した場合に設定できます。「IE5」又は「IE6以降」を指定した場合は,囲み罫線は必ず表示されるため,このオプションは設定する必要はありません。
WWWブラウザ上で項目の囲み罫線を表示させたい場合は,「する」を選択します。
WWW上での囲み罫線の表示形式は,項目の囲み罫線の指定と,囲み罫線の表示の指定によって,WWWブラウザごとに異なります。WWWブラウザごとの囲み罫線の表示形式を,表2-2に示します。

表2-2 WWWブラウザごとの囲み罫線の表示形式

項目の囲み罫線の指定囲み罫線の表示の指定囲み罫線の表示形式
Internet ExplorerNetscape
あり「する」表示されます。1フレームが表示されます。2
「しない」表示されません。表示されません。
なし「する」フレームが表示されます。2
「しない」表示されません。
注※1
色の指定だけ有効です。罫線の指定は無効になります。
注※2
WWWブラウザが設定するフレームがすべての項目に表示されます。
文字列項目のエンコード
文字列項目にHTML及びXSLTを記述したとき,エンコードを実行して文字列として表示させる場合は「する」を,エンコードを実行しないでHTML及びXSLTを実行した結果を表示させる場合は「しない」を選択してください。
「しない」を選択する場合は,実行するHTML及びXSLTにエラーが発生しないようにしてください。また,表示させるHTML及びXSLTのデータより大きい文字列項目を作成してください。
グリッド変換方式
このオプションは,「使用するブラウザ」オプションで,「IE3.02」,「IE4」又は「限定しない」を指定した場合に設定できます。「IE5」又は「IE6以降」を指定した場合は,画面の各項目がDHTMLの座標指定によって表示されるため,このオプションは設定する必要はありません。
グリッドの初期値を基準にして画面を変換するときは「標準変換」を,伝票作成時に設定したグリッド値を基準にして画面を変換するときは「詳細変換」を選択します。なお,「詳細変換」を選択すると,選択内容を確認するダイアログボックスが表示されます。
画面の変換方式の詳細については,「2.3.2(1) 画面の変換方式」を参照してください。
項目名の変換表
ASP変換では,DMA伝票の作成時に指定した項目名が英数字の項目名に変換されます。変換前と変換後の項目名が記述された変換表を作成する場合,「作成する」を選択してください。
変換表の記述形式は,列Aが変換前の項目名,列Bが変換後の項目名になります。変換表は,DMA伝票のあるフォルダにCSV形式で作成されます。ファイル名には,DMA伝票のファイル名が設定されます。
コメント
Groupmax Form Clientで作成した処理定義中の注釈(スクリプトの直接記述部分以外)は,VBScriptやJavaScriptのコメントとして変換されます。コメントに変換して展開する場合は「展開する」を,展開しない場合は「抑止する」を選択してください。
コンボボックスの初期表示
見出し項目及び明細項目には,伝票作成時にコンボボックスを設定できます。コンボボックスを設定して業務を開始したとき,コンボボックスのリストから値を選択していない項目に,空白を表示する場合は「空白」を,「未選択」という文字列を表示する場合は「未選択」を選択してください。
なお,このオプションで選択した,空白又は文字列「未選択」が表示されている項目の値は,コンボボックスのリストから値を選択していない状態(¥NIL)と同じになります。
ブラウザ標準の囲み罫線
使用するブラウザが"IE5"又は"IE6以降"の場合に,ブラウザ標準の囲み罫線を使用するかどうかを指定します。
ブラウザ標準の囲み罫線を表示する場合は「使用する」を指定します。囲み罫線を実線で表示する場合は「使用しない」を指定します。
数値項目の数値チェック
見出し・明細項目の属性が数値で種別が入力の場合に,入力データに対する数値チェックを行うかどうかを指定します。数値チェックを行う場合は「する」を指定します。数値チェックを行わない場合は「しない」を指定します。
XSLファイル
このオプションは,「使用するブラウザ」オプションで,「IE6以降」を指定した場合に設定できます。
@文書登録コマンドで登録する一般文書の表示用のスタイルシート用にXSLファイルを使用する場合は「作成する」を指定します。XSLファイルを使用しない場合は「作成しない」を指定します。