2.7.4 Exchangeと連携するための環境設定

項目のデータ,案件の添付ファイル,及び案件情報を,Exchangeユーザのメールボックスのフォルダに,Exchangeのメッセージとして作成するには,Exchange環境とIIS環境を設定する必要があります。

Exchangeと連携するための環境設定について,次に説明します。

<この項の構成>
(1) Exchange環境の設定
(2) IIS環境の設定

(1) Exchange環境の設定

ASP伝票からExchangeサーバにアクセスするには,CDOを使用します。CDOの.mmpファイルを作成するために,次に示す設定1又は設定2のどちらかを実施してください。

.mmpファイルは,CDOが,CDOセッション中のプロファイル情報を格納するのに使用するテンポラリファイルです。ASPファイルでCDOを使用すると,デフォルトの場合,WindowsのインストールディレクトリであるIISサーバディレクトリに.mmpファイルが生成されます。.mmpファイルはCDOセッションがクローズすると自動的に削除されます。

(a) 設定1

ASP伝票にアクセスするユーザに,Exchangeサーバの,Windows NT又はWindows 2000のインストールディレクトリ(標準はc:¥WINNT)に対する書き込みのアクセス権を与えてください。

この方法は,Windowsディレクトリに対する書き込みのアクセス権を与えることになるため,運用には注意が必要です。

(b) 設定2

次に示す手順で,レジストリを編集してください。

注意事項
レジストリを編集する場合は,細心の注意を払い,自己の責任で編集してください。レジストリの編集を誤ると,オペレーティングシステムを再インストールしなければならないなどの重大な問題が発生する可能性があります。そのような問題が発生しても,弊社では責任を負いかねます。
レジストリの編集を誤ったときに備え,レジストリを編集する前に,レジストリのバックアップを取っておいてください。また,修復ディスク ユーティリティを使用して,修復情報を更新し,修復ディスクを作成しておいてください。修復ディスク ユーティリティについては,Windows NT又はWindows 2000のオンラインヘルプを参照してください。
  1. Exchangeサーバが使用するディレクトリ(例:C:¥MyComputer¥Temporary)を作成する
  2. ASP伝票にアクセスするユーザに,1.で作成したディレクトリに対する書き込みのアクセス権を与える
  3. レジストリエディタ(Regedt32.exe)を起動する
  4. レジストリ[HKEY_LOCALMACHINE¥Software¥Microsoft¥Windows Messaging Subsystem]を選択し,[編集]-[値の追加]を選択する
    [値の追加]ダイアログボックスが表示されます。
  5. 「値の名前」にProfileDirectoryと入力し,「データタイプ」でREG_SZ(文字列)を選択する
    [文字列エディタ]ダイアログボックスが表示されます。
  6. [文字列]に,作成したディレクトリのパスを指定し,[OK]ボタンをクリックする
    レジストリに,文字列値[ProfileDirectory]が追加され,文字列値[ProfileDirectory]のデータとして,作成したディレクトリのパスが設定されます。

(2) IIS環境の設定

Exchangeと連携するASP伝票を実行する仮想ディレクトリの認証方法に,基本認証と統合Windows認証のうちのどちらか,又は両方を運用に応じて指定してください。認証方法に基本認証を使用する場合,ユーザには,IISが稼働しているシステムにローカルログオンする権限が必要です。