ASP注釈を記述することでも,ASP変換の方法を設定できます。記述できるASP注釈を,次に示します。
(1) WWWブラウザへの変数の送信を抑止する
ASP伝票中で使用されるシステム変数,グローバル変数,ローカル変数の設定内容は,WWWブラウザで処理を実行するために,すべてWWWブラウザに送信されます。しかし,パスワード情報などの機密情報を保護するために,変数をWWWブラウザに送信したくない場合もあります。
ASP注釈で変数送信抑止オプションを記述すると,WWWブラウザへの変数の送信を抑止できます。このASP注釈は,任意の共通処理に,次に示すどちらかの形式で指定します。形式1と形式2は,併用できません。
(a) WWWブラウザに送信しない変数を指定する形式(形式1)
WWWブラウザに送信しない変数を指定する記述形式(形式1)は,次のとおりです。
(* ASP OPTION NOTUSEVAR=変数〔,変数〕…
又は
(* ASP OPTION NOTUSEVAR=開始変数:終了変数
WWWブラウザへの送信抑止を指定した変数は,WWWブラウザに送信されません。WWWブラウザに送信されなかった変数は,WWWブラウザでの処理の実行に使用できません。
各要素について,次に説明します。
変数の指定を省略すると,伝票内のすべての変数のWWWブラウザへの送信が抑止されます。
(b) WWWブラウザに送信する変数を指定する形式(形式2)
WWWブラウザに送信する変数を指定する記述形式(形式2)は,次のとおりです。
(* ASP OPTION USEVAR=変数〔,変数〕…
又は
(* ASP OPTION USEVAR=開始変数:終了変数
WWWブラウザへの送信を指定しなかった変数は,WWWブラウザに送信されません。WWWブラウザに送信されなかった変数は,WWWブラウザでの処理の実行に使用できません。
各要素について,次に説明します。
変数の指定を省略すると,伝票内のすべての変数がWWWブラウザに送信されます。
(2) 自動捺印を抑止する
捺印項目をクリックすると,自動的に捺印されたり,捺印が取り消されたりします。しかし,こうした自動捺印を抑止したい場合があります。
ASP注釈で自動捺印抑止オプションを記述すると,捺印項目をクリックしても,自動的に捺印されたり,捺印が取り消されたりしません。自動捺印抑止オプションは,@捺印や@捺印取消を使用した捺印処理を作成する場合に,捺印項目をクリックしたときの動作を制御するために使用します。自動捺印抑止オプションが指定されている捺印項目では,自動的な捺印及び捺印の取り消しが抑止され,捺印項目の項目処理だけが実行されます。
自動捺印抑止オプションは,任意の共通処理にASP注釈として次のように記述します。
(* ASP OPTION NOAUTOSTAMP〔=捺印項目〔,捺印項目〕…〕
各要素について,次に説明します。