7.3.1 処理の種類

伝票発行業務では,伝票の起動・終了などの伝票単位の操作に応じた処理や,データの入力などの項目単位の操作に応じた処理を定義できます。

<この項の構成>
(1) 処理の種類と実行の流れ
(2) 項目のイベント処理

(1) 処理の種類と実行の流れ

伝票発行業務では,業務を開始する,データを入力する,業務を終了するなどの実行のタイミング(イベント)に応じて,処理を定義できます。

定義できる処理を,次に示します。

 

処理実行の流れを,図7-15に示します。

図7-15 処理実行の流れ

[図データ]

(2) 項目のイベント処理

項目処理では,項目に対する操作(イベント)に応じて処理を定義できます。これを,項目のイベント処理といいます。

項目のイベント処理を,次に示します。

項目のイベント処理の実行の流れを,図7-16に示します。

図7-16 項目のイベント処理の実行の流れ

[図データ]

イベント処理を定義できる項目を,表7-1に示します。

表7-1 イベント処理を定義できる項目

イベント処理定義できる項目
クリック処理見出し項目,明細項目,ボタン項目,捺印項目
ダブルクリック処理見出し項目,明細項目,ボタン項目,捺印項目
データ入力前処理見出し項目,明細項目
データ入力後処理見出し項目,明細項目
項目処理
(データ確定後処理)
見出し項目,明細項目,総括項目,ボタン項目,捺印項目,メモ項目,リッチテキスト項目
キー入力処理見出し項目,明細項目,ボタン項目
ドロップダウン処理見出し項目,明細項目
選択変更処理見出し項目,明細項目

なお,キー操作に対する処理の優先順位は,次のとおりです。

  1. 項目に定義したキー入力処理
  2. 伝票に定義したキー入力処理
  3. システムで決められた処理

これらの処理が複数定義されていた場合は,優先順位が最も高い処理だけが実行されます。

また,捺印項目にダブルクリック処理を定義しなかった場合,ダブルクリックすると,捺印又は捺印の取り消しが実行されます。