7.1.2 伝票発行業務の例

顧客別の売上伝票を発行する業務の例を,図7-3に示します。

この例では,商品データベースSHOHINと得意先データベースTOKUIのデータを基に,売上伝票を発行します。また,売上伝票のデータを売り上げデータベースUDATAに格納します。SHOHINには,扱っている文房具の情報が格納されています。TOKUIには,顧客コードと顧客名の情報が格納されています。

図7-3 売上伝票を発行する業務の例

[図データ]

この画面にデータを入力するときの処理の流れを次に示します。文中の1.~7.は,図中の丸付き数字に対応しています。

  1. 業務を開始したとき,伝票発行画面(以降画面といいます)の「得意先コード」に,ブロックカーソルがあります。
  2. 得意先コードを入力すると,TOKUIから該当するレコードが読み込まれて,「得意先名」が表示されます。
  3. ブロックカーソルは,明細部の先頭行の「コード」に移動します。コードを入力すると,SHOHINから該当するレコードが読み込まれて,商品名と単価が表示されます。
  4. 数量を入力すると,売上金額が計算されて表示されます。
  5. 「合計」にも,金額が表示されます。
  6. ブロックカーソルは,次の行に移動します。処理3~処理5を必要なだけ繰り返します。
  7. データの入力終了を指示すると,1画面分の売上伝票データのうち得意先コード,コード,数量,金額がUDATAに格納されます。また,画面と同じ形式の伝票が印刷されます。

以降,処理1~処理7を必要なだけ繰り返して,売上伝票を印刷し,データベースにレコードを格納します。

画面には,キーボードで入力したデータや,その内容を基に計算されたデータなどが表示されます。このように,データを入力したりデータが表示されたりする領域を,処理項目といいます。図7-3では,「T020」,「佐藤商会」,「A003」などのデータが表示されている領域が処理項目です。