付録F 用語解説

(英字)
OLE項目
伝票・帳票で,ほかのアプリケーションで作成したグラフなどのオブジェクトを,OLE機能を使って埋め込む項目です。ほかのアプリケーションで作成済みのオブジェクトを,リンクして埋め込むこともできます。
(ア行)
アタッチ
ODBC準拠のデータベース,ORACLEデータベース,及びISAMファイルを,Groupmax Form Client又はGroupmax Form Serverが扱えるデータファイルに作り替えることです。内部的にはGroupmax Form用のデータ定義ファイル(ファイルタイプ「.SDF」)を作成します。
後処理
伝票発行業務で,1画面分のデータ処理が終わった後に実行する処理です。データを印刷する処理や,データベースを更新する処理などを定義します。
印刷前処理
伝票発行業務で,伝票を印刷したときに実行する処理です。伝票発行操作(書式印刷以外で伝票を印刷する操作)をしたときに,印刷処理を実行する前に実行します。
(カ行)
開始処理
伝票発行業務で,伝票発行業務を開始したときに一度だけ実行する処理です。伝票処理を起動したときに,最初の前処理を実行する前に実行します。
画像項目
伝票・帳票で,画像(ビットマップ形式ファイル)を表示・印刷する項目です。処理コマンドを使って,画像の表示・非表示を切り替えたり,画像を回転させたりできます。
関数
「SUM」や「AVR」のように,与えられたパラメタに従って,ある一定の処理をして結果を返すものです。演算文中で指定します。時刻や日付を算出するもの,項目のデータの合計や平均値などを算出するものなどがあります。
キー入力処理
伝票発行業務で,指定したキーを押したときに実行する処理です。
共通処理
伝票発行業務で,複数の画面項目に共通する処理定義に名前を付けて保存したものです。共通処理を一度だけ記述すれば,複数の項目から呼び出して利用できます。
グループ伝票
複数の伝票をまとめて,データを共有できるようにしたものです。グループ伝票は,一つのメイン伝票と複数のメンバ伝票とで構成されます。メイン伝票がメンバ伝票を,またメンバ伝票がメンバ伝票を呼び出す階層構造で構成されます。
合成項目
一つのデータベース中で離れて定義されている(隣接していない)項目を,まとめて一つの項目としたものです。通常の項目と同様に扱えます。ETOILE/OPの台帳ファイルなどで定義できます。
項目処理
伝票発行業務や書式印刷業務で,処理項目ごとに定義する処理です。
項目属性
データベース定義,伝票編集,書式編集などの各ウィンドウで設定した項目の詳細情報のことです。項目名(処理項目名),項目長(桁数),文字数値属性,入出力の区別などいろいろな情報を各項目のダイアログボックスで設定します。
コマンドプロシジャ
あらかじめオフィスサーバ側でMIOS7/AS2のコマンドで作成した処理手続きのことです。ETOILE/OPの手順処理定義と同様にオフィスサーバ側で実行できます。
コンボボックス
伝票発行画面の見出し項目と明細項目に作成できます。コンボボックスを作成すると,項目を一覧から選択して,指定できます。
(サ行)
再開始処理
メール形式ファイルを,起動したときに実行する処理です。
最終処理
伝票発行業務で,伝票発行業務を終了したときに一度だけ実行する処理です。伝票処理を終了したときに,最後の後処理を実行した後に実行します。
システム定数
システムが固有に持つ特定の値のことです。処理の実行状態の判定などに使用します。項目にデータがないことを表す「¥NIL」があります。
システム変数
システムの実行状態が自動的に保存される変数のことです。システムの状態によって処理を変更したい場合などに使用します。処理された明細データの件数,検索されたレコードの件数,レコードの占有状態,選択されたPFキー番号などを保存します。
集団項目
データベース中で隣接して定義されている複数の項目を,まとめて一つの項目としたものです。通常の項目と同様に扱えます。Groupmax FormやETOILE/OPで定義できます。
主キー
データベース中のレコードの検索や分類などにキーとして使用する項目のことです。データベースの各項目の中で一意なデータを持つ項目(その項目中で重複のないデータを持つ項目)を指定します。一つのデータベースに一つだけ指定します。
小計領域
帳票で,明細項目のデータの小計を印刷する領域です。明細部に作成できます。
条件印刷領域
帳票で,特定の条件が成立したときだけ印刷する領域です。見出し部及び総括部に作成できます。通常の領域とは別に,条件印刷領域ウィンドウで,文字列や処理項目を設定して作成します。
書式
帳票の印刷形式のことです。書式印刷業務で作成します。
書式印刷業務
データベースや伝票の内容を,作成した書式に従って,帳票として印刷する業務です。伝票発行業務や手順業務から呼び出して実行します。
書式処理ウィンドウ
書式印刷業務を作成するウィンドウです。帳票の印刷形式(書式)を作成する書式編集ウィンドウと,処理定義を作成する処理定義ウィンドウとで構成されます。
書式編集ウィンドウ
帳票の印刷形式(書式)を作成するウィンドウです。
処理項目
伝票・帳票で,データや処理結果を表示・印刷する項目です。伝票の処理項目には,見出し項目,明細項目,及び総括項目があります。帳票の処理項目には,通常の処理項目と,明細部で繰り返し印刷する明細項目とがあります。
処理コマンド
業務の処理定義で使うコマンドです。ウィンドウのメニューに表示されるコマンドと区別するために,処理コマンドと呼びます。
処理コマンド簡易入力
処理コマンド及びオペランドを簡単に入力できる機能です。入力したい処理コマンドを選択して,ダイアログボックスで値や条件を設定すると,処理コマンド及びオペランドが自動的に入力されます。
処理順番一覧
伝票発行業務及び書式印刷業務で設定した処理項目は,見出し項目又は処理項目から,明細項目,総括項目(伝票の場合だけ)の順番で処理されます。このとき,各項目内では設定された順序に処理が実行されます,また,明細項目内では左から右の順序に実行されます。この実行順序の一覧を示したものを処理順番一覧といいます。この一覧を使って,見出し部及び明細部内での順序を入れ替えられます。
処理定義
伝票発行・データベース更新・書式印刷・手順の各業務で,実行したい処理の手続きを記述したものです。処理コマンドや関数などを組み合わせて作成します。
処理定義ウィンドウ(ドキュメントウィンドウ)
業務の処理定義を作成するウィンドウです。
スケルトン生成機能
処理定義のひな型(スケルトン)を自動的に作成する機能です。作成したい処理のパターンを選択して,ダイアログボックスで値や条件を設定すると,基本的な処理定義が生成されます。伝票発行業務を作成するときに利用できます。
スパイラルアプローチ
業務のプロトタイプ(試作版)を作成してから,利用者の意見を取り入れながら修正・追加を繰り返して,業務を完成させていく開発手法です。
総括項目
伝票で,明細項目のデータの合計などを表示する項目です。明細項目にデータが入力されるに従って,総括項目のデータも変化します。総括項目の集まりを,総括部といいます。
総括部
伝票・帳票で,明細項目のデータの合計などを表示・印刷する領域です。総括部は,項目見出しなどの文字列と,総括項目(伝票)又は処理項目(帳票)とで構成されます。帳票の場合,ページ項目や条件印刷領域も作成できます。
(タ行)
タイマ処理
伝票発行業務で,設定した時間が経過するごとに(設定した時間の間隔で)実行する処理です。時間(タイマ)は,コマンドで設定します。
帳票
データベースや伝票の内容を,書式印刷業務で作成した書式に従って印刷したものです。
データベース更新業務
データベースのデータの内容を変更したり,データを追加・削除したりする業務です。伝票発行業務や手順業務から呼び出して実行します。
データベース更新処理定義ウィンドウ
データベース更新業務の処理定義を作成するウィンドウです。
データベース定義ウィンドウ
データベースの形式を定義するウィンドウです。項目を作成して属性を定義したり,項目を変更・追加したりします。
データベース編集ウィンドウ
データベースのデータを対話形式で編集するウィンドウです。項目にデータを入力したり,データを更新したりします。データの抽出・分類などの加工もできます。
手順業務
伝票発行業務・データベース更新業務・書式印刷業務を組み合わせて,一つの業務にまとめたものです。ほかの手順業務を組み合わせることもできます。手順業務では,データベースを加工・複写する業務や,サーバと処理を分散する業務も作成できます。
手順処理定義ウィンドウ
手順業務の処理定義を作成するウィンドウです。
伝票
伝票発行画面の形式及びデータを,そのまま印刷したものです。
伝票自動生成機能
伝票の形式,構成,項目,ボタンなどの必要な情報をダイアログボックスで指定して,伝票を自動的に作成する機能です。ダイアログボックスで,利用するデータベースや項目などを選択して,伝票を簡単に作成できます。
伝票処理ウィンドウ
伝票発行業務を作成するウィンドウです。伝票発行画面の形式を作成する伝票編集ウィンドウと,処理定義を作成する処理定義ウィンドウとで構成されます。
伝票発行ウィンドウ(伝票発行画面)
伝票発行業務を実行するときに,データを入力したり表示したりするウィンドウです。
伝票発行業務
伝票発行画面でデータを入力して,伝票を発行する業務です。Groupmax Formで業務を作成する場合,画面でデータを入力したり表示したりする処理は,すべて伝票発行業務として作成します。
伝票編集ウィンドウ
伝票発行画面の形式を作成するウィンドウです。
ドキュメントウィンドウ(処理定義ウィンドウ)
業務の処理定義を作成するウィンドウです。
(ナ行)
捺印項目
伝票で,捺印する項目です。また,帳票で,捺印の印影を印刷する項目です。伝票では,捺印項目をダブルクリックすると,捺印できます。捺印対象項目を指定しておけば,捺印することでその項目のデータを変更できなくすることができます。帳票では,伝票で捺印した印影を,印刷できます。
(ハ行)
ファイルパス設定ウィンドウ
業務で使うファイルの格納場所(ファイルパス)の情報を設定するウィンドウです。設定した情報は,ファイルパス設定ファイルとして保存します。
ファイルパス設定ファイル
業務で使うファイルの格納場所(ファイルパス)の情報を保存したファイルです。業務を実行するとき,この情報に従って,処理コマンドで指定したファイルが検索されます。
副キー
データベース中のレコードの検索時間の短縮などのために使用するキー項目のことです。一つのデータベースに複数個指定できます。
部品ファイル
伝票発行画面や書式の項目を,部品として登録したファイルです。項目の形式と処理定義とを合わせて登録します。複数の項目をまとめて部品にすることもできます。頻繁に使う項目を部品ファイルに登録しておけば,必要なときに取り込んで再利用できます。
ページ項目
帳票で,ページ数を印刷する項目です。見出し部及び総括部に作成できます。
変数
処理定義で使用するデータを一時的に保存するものです。利用者が任意にデータを保存できるワーク変数と,システムが実行状態を保存するシステム変数があります。
ボタン項目
伝票発行画面に作成する,プッシュボタン・チェックボックス・ラジオボタンの総称です。ボタンをクリックしたり候補を選択したりすると,処理が実行されます。チェックボックス及びラジオボタンは,ほかの項目のデータに応じて,候補を選択状態にすることもできます。
(マ行)
前処理
伝票発行業務で,1画面分のデータを処理する前に,あらかじめ実行しておく処理です。変数などの初期設定処理や,画面に項目を追加する処理などを定義します。
見出し項目
伝票で,画面のデータ全体に関係する情報などを示す項目です。見出し項目の集まりを,見出し部といいます。
見出し部
伝票・帳票のタイトルなどの見出し情報を表示・印刷する領域です。見出し部は,タイトル・項目見出しなどの文字列と,見出し項目(伝票)又は処理項目(帳票)とで構成されます。帳票の場合,ページ項目や条件印刷領域も作成できます。
明細項目
伝票・帳票で,同じ形式のデータ(レコード)を,縦方向に繰り返して表示・印刷する項目です。明細項目の集まりを,明細部といいます。
明細部
伝票・帳票で,同じ形式のデータ(レコード)を繰り返し表示・印刷する領域です。明細部は,文字列(項目見出し)と明細項目とで構成されます。帳票の場合,小計領域も作成できます。
メイン伝票
グループ伝票の一つで,メンバ伝票を呼び出す伝票です。
メール形式ファイル
伝票のフォーマット(画面形式及び処理定義)や項目のデータが保存されるファイルです。
伝票発行業務の作成時にメール形式ファイルを作成すると,伝票のフォーマットを保存できます。伝票発行業務の実行時にメール形式ファイルを作成すると,伝票のフォーマット及び項目のデータを保存できます。伝票をメール送信したときや,伝票を文書として登録したときにも,伝票はメール形式ファイルとして送信・登録されます。
メール形式ファイルには,実行に必要なファイルを添付ファイルとして保存することもできます。
メタキャラクタ
ファイル名やデータなどを検索する場合,指定する文字列の不特定な部分を表す文字「*」及び「?」のことです。ワイルドカードともいいます。例えば,「Aで始まる文字列」のようにあいまいな条件で検索したい場合に,「A*」と指定して利用します。
メニューウィンドウ
実行できる業務を,メニュー形式で表示するウィンドウです。メニューウィンドウに手順業務を登録すれば,ボタンをクリックするなどの簡単な操作で,業務を実行できます。
メニュー編集ウィンドウ
メニューウィンドウを作成するウィンドウです。
メモ項目
伝票・帳票で,指示や注意事項などのメモ(文字列)を表示・印刷する項目です。伝票では,見出し項目に入り切らない長いデータを入力したいときに,メモ項目を利用できます。帳票では,伝票でメモ項目に入力したデータを,印刷できます。
メモリファイル
手順処理で使用する一時的な作業用ファイルのことで,「%IN」や「%OUT」で指定します。データベースを操作する処理コマンドの入出力用データベースとして利用できます。メモリファイルの利用によって不要なファイルの作成を防ぐとともに,業務の実行性能を上げる場合にも利用できます。
メンバ伝票
グループ伝票の一つで,メイン伝票から呼び出される伝票です。メンバ伝票からほかのメンバ伝票を呼び出すこともできます。
文字列
伝票・帳票のタイトルや項目の見出しなど,常に同じ内容を表示・印刷する文字列です。
(ヤ行)
要素項目
集団項目や合成項目を構成する各項目のことです。
(ラ行)
ライブラリファイル
作成した処理定義を登録したファイルです。頻繁に使う処理定義をライブラリファイルに登録しておけば,必要なときに取り込んで再利用できます。
リッチテキスト項目
伝票・帳票で,書式付きの文字列(リッチテキスト)を表示・印刷する項目です。伝票では,リッチテキスト項目のデータに,文字修飾やインデントなどの書式を設定できます。帳票では,伝票でリッチテキスト項目に入力したデータを,印刷できます。
リモートファイル
ETOILE/OPの台帳ファイルのように,Groupmax Form Clientで利用できるオフィスサーバ側のデータベースのことをいいます。また,クライアント側から利用するサーバ側のファイルのことをリモートファイルということもあります。
レコード占有
伝票発行業務やデータベース更新業務でサーバ側のデータベースを更新する場合,対象となるレコードをほかの処理から更新できないようにすることをいいます。@レコード入力などデータベースを参照する処理コマンドのオペランドで指定します。
ローカルファイル
Groupmax Form Clientで作成したデータベースで,クライアント側に保存されているものです。
(ワ行)
ワーク変数
利用者が処理定義で使用するデータを一時的に保存する変数のことです。指定した処理定義中だけで有効なローカル変数,複数の処理定義間でも有効なグローバル変数,ファイル名を保存するファイル名変数,及び日付を保存する日付変数があります。