商品別の売上データを使って,顧客別の売上金を集計する業務の例を,図9-2に示します。
図9-2 売上金を集計する業務の例
商品別の売上データ(更新元データ)は,「第3編 7.1 伝票発行業務の概要」の業務の例で説明した売上データベースUDATAに格納されています。売上金の集計結果を格納する得意先データベースTOKUIが,更新対象です。この例では,UDATAの「金額」のデータをTOKUIの「売上金」のデータに加算していきます。
UDATAの「得意先コード」とTOKUIの「コード」が,この更新業務での照合項目です。例えば,「得意先コード」が「T020」のレコードを,「コード」が同じく「T020」であるレコードと対応付けて,売上金を加算していきます。
UDATAのレコードに対応するものがTOKUIの中にないときは,TOKUIにレコードを追加します。例えば,「得意先コード」が「T080」のレコードは対応するレコードがないので,新しくレコードを追加します。このとき,「コード」と「売上金」の内容には,UDATAのレコードの内容を使います。
また,次のような業務も作成できます。
複数のデータベースを更新する例を,図9-3に示します。
図9-3 複数のデータベースを更新する例