付録A.1 伝票発行業務の処理コマンド

伝票発行業務の処理定義(伝票発行処理)で使う処理コマンドを,表A-1~表A-10に示します。

表A-1 処理の流れを制御する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@判定開始,
@成立,
@不成立,
@判定終了
指定された条件の判定結果(成立又は不成立)に応じて,異なる処理を実行する
@分岐開始,
@分岐値,
@分岐終了
指定された条件(項目などの値)に応じて,異なる処理を実行する
@反復開始,
@反復終了
指定された条件が成立している間,処理を繰り返し実行する
@JUMP,@番地指定された箇所へ処理を移す
@処理終了実行中の伝票発行処理を終了する
@メイン伝票グループ伝票内で,メンバ伝票の処理を終了して,メイン伝票に戻る
@タイマ登録タイマ処理を実行するためのタイマを起動する
@タイマ削除@タイマ登録で起動されたタイマを停止する
@次伝票現在の伝票の処理を終了して,再び初期状態の伝票発行画面を表示する
@項目追加伝票発行画面にない項目を追加する

表A-2 データを操作する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@代入項目や変数に値を代入する
@文字代入項目や変数の内容(文字列)の一部を,ほかの項目や変数に代入する
@検索代入項目や変数の内容(文字列)から,検索パターンと一致する文字列を検索して,ほかの項目や変数に代入する
@文字置換項目や変数の内容(文字列)の一部を,ほかの文字列に置き換える
@文字削除項目や変数の内容(文字列)の一部から,指定された文字列を削除する
@属性変換項目や変数のデータの属性を変換して,指定された変数に代入する
@四捨五入項目や変数の内容又は演算結果を四捨五入して,指定された項目に代入する
@切捨て項目や変数の内容又は演算結果を切り捨てて,指定された項目に代入する
@切上げ項目や変数の内容又は演算結果を切り上げて,指定された項目に代入する
@演算精度除算をするとき及びROOT関数で平方根を求めるときの,小数部の有効桁数を設定する
@ファイル変換CSV形式ファイルをデータベースに変換する
データベースをCSV形式ファイルに変換する
@行挿入伝票発行画面の明細部に行を挿入する
@行削除伝票発行画面の明細部から行を削除する
@捺印捺印項目に捺印する
@捺印取消捺印項目への捺印を取り消す
@捺印情報捺印の情報(ユーザID,日付など)を取得する
@明細情報明細部の情報を取得する
この処理コマンドは,WWW上で実行する伝票でだけ使える
@ログインチェック指定されたユーザID・パスワードが,Groupmaxにログイン中のユーザID・パスワードと同じかどうかをチェックする
@CSV出力伝票のデータをCSV形式ファイルとして新規に出力する
@CSV入力CSV形式ファイルを伝票データとして入力する。
@画像設定項目に指定されたビットマップ形式ファイルのデータ(画像)を表示する
項目に表示している画像を消去する
@画像回転項目に表示している画像を回転させる
@FAX画像表示FAXCの認識結果データから画像を取り込み,伝票に表示する
@FAX画像消去@FAX画像表示で表示した画像を消去する
@初期値複数の項目や変数に,まとめて初期値を代入する
@オプション設定Groupmax Formに関係するレジストリキーの値にデータを設定する
@データ回復一つ前の伝票発行画面で項目に入力されたデータを,現在の画面の同じ項目に表示する
@重複チェック明細項目に入力されたデータが重複していないかどうかチェックする
@ファイル削除指定されたファイルを削除する。

表A-3 表示・応答をする処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@電文表示伝票発行画面のステータスバーにメッセージを表示する
@電文消去@電文表示で表示したメッセージを消去する
@PFキー応答PFキー応答ダイアログボックスを表示して,PFキー(Fキー)が押されるまで処理を中断する
@メッセージボックスメッセージボックスを表示して,応答があるまで処理を中断する
@ボタン切替プッシュボタン,チェックボックス,又はラジオボタンのクリックを抑止したり,抑止を解除したりする
@コンボボックス伝票発行画面の項目に作成されたコンボボックスのリストに,候補を追加したり,削除したりする
@再表示伝票発行画面の項目のデータを表示し直す
@消去伝票発行画面の項目のデータを消去して,そのデータを無効にする
@色指定伝票発行画面の項目の文字色,又は領域の背景色を変更する
@入力切替伝票発行画面の表示項目を入力項目に切り替える
@表示切替伝票発行画面の入力項目を表示項目に切り替える
@明細スクロール明細行のスクロールを制御する
明細部の先頭に,指定された行を表示する
@再入力データが入力された項目を,再び入力待ちにする

表A-4 処理を呼び出す処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@外部呼出DLL内の関数(外部関数)を呼び出す
関数を使って,データベースのレコードも変更できる
@メール伝票から,メール又はワークフロー案件を発信する
伝票をメール形式ファイルとして出力する
@メール送信Groupmax Mailを利用して,バッチ形式でメールを送信する
@メール宛先Groupmax Mailを利用するときの宛先を取得する。
@手順実行クライアントの手順業務を呼び出す
@共通手続あらかじめ作成された共通処理を呼び出して実行する
@伝票発行ほかの伝票(伝票発行業務)を呼び出して,伝票発行画面を表示したり,伝票を発行(印刷)したりする
@伝票表示ほかの伝票を呼び出して表示する
この処理コマンドは,WWW上で実行する伝票でだけ使える
@サーバ実行Windows NTサーバに登録された手順業務を呼び出す
伝票のデータをサーバに引き継いで利用できる
@バッチ呼出Windows NTサーバの実行形式プログラムを,JP1/NetBatchを利用して実行する
@AP起動コマンドラインで指定したアプリケーションを起動する。
@ASP関数呼出VBScriptまたはJavaScriptで作成した外部の関数を呼び出す。
この処理コマンドは,Groupmax Form for ASPで動作する伝票でだけ使える

表A-5 印刷を実行する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@レポート印刷伝票発行画面のデータやデータベースのデータを,EUR(エンドユーザ帳票作成機能)で作成した印刷形式(フォームシート)を使って印刷する
@書式印刷伝票発行画面のデータを,書式印刷業務で作成した書式を使って印刷する
@サーバ印刷伝票発行画面のデータを,サーバ側のプリンタで印刷する
@FAX番号伝票を,ファクシミリ(FAX)を使って印刷する
@プリンタ情報取得プリンタを設定するダイアログボックスを表示して,ダイアログボックスで指定された情報を取得する
@プリンタ設定@書式印刷で帳票を印刷するときの,プリンタ情報を設定する
@PDF情報伝票をPDFファイルに出力するときの情報を設定する

表A-6 データベースを操作する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@レコード入力データベースのレコードを読み込む
@最終レコードデータベースの最終レコードを読み込む
@占有解除サーバ側データベースのレコードの占有を,すべて解除する
@連続終了@レコード入力によるレコードの連続入力を中止する
@更新データベースから読み込んだレコードを即時更新する
@DBクローズデータベースファイルをクローズして,接続を解除する
@レコード削除データベースのレコードを削除する
@レコード登録伝票発行画面に入力したデータを,データベースにレコードとして登録する
@DB更新データベース更新業務を呼び出して,データベースを更新する
@サーバ更新クライアントの伝票発行画面のデータで,サーバのデータベースを更新する
@DB参照データベースの内容をダイアログボックスに一覧表示する
一覧から選択されたデータを伝票発行画面の項目に取り込む
@一括読込データベースのレコードをまとめて読み込んで,伝票発行画面の項目にデータを取り込む
@FAXデータ受信FAXCの認識結果データを,FAXコレクターを介して受信する
@受信データ削除FAXC及びFAXコレクターの認識結果データを削除する

表A-7 案件を処理する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@案件データ入力ワークフローの案件に添付されてきたデータ又は本文を,伝票に読み込む(案件の単一処理用)
@案件データ出力ワークフローの案件を投入するときや遷移させるときに,案件データ又は本文として添付する,伝票データを出力する(案件の単一処理用)
@案件投入伝票の発行情報(データ)を,案件としてワークフローのビジネスプロセスに投入する(案件の単一処理用)
@案件遷移ワークフローの案件の処理を終了して,遷移させる(案件の単一処理用)
@案件切替案件一括処理用の伝票から呼び出された単一処理用の伝票で,処理する案件を切り替える
@案件トレー操作ワークフローのロールトレーやユーザトレーにある案件を操作する
@案件属性値案件のケースの属性値を設定・参照する(案件の単一処理用)
@案件ロール指定案件を投入するときや遷移させるときに,配布先ロールを指定する(案件の単一処理用)
@案件コメント案件を例外処理するときに,コメントを編集する(案件の単一処理用)
@案件複写先指定案件を投入するときや遷移させるときに,複写先を指定する(案件の単一処理用)
@案件次ノード指定案件を投入するときや遷移させるときに,遷移先(以降のノードでの作業者)を指定する(案件の単一処理用)
@案件次ノード選択案件を投入するときや遷移させるときに,遷移先を指定するダイアログボックスに表示するノード名を,選択する(案件の単一処理用)
@案件次ノードスキップ案件を投入するときや遷移させるときに,遷移先での処理をスキップする(案件の単一処理用)
@案件差戻先指定案件を差し戻すときに,差し戻し先を指定する(案件の単一処理用)
@案件振替先指定案件を振り替えるときに,振り替え先を指定する(案件の単一処理用)
@案件相談先指定案件を相談先へ転送するときに,相談先を指定する(案件の単一処理用)
@添付ファイル操作案件のケースの添付ファイルを操作する(案件の単一処理用)
@案件ロールユーザ取得案件の業務ロール内のユーザ一覧を取得して,データベースに格納する
@案件宛先案件のワークフローユーザを宛先として取得する
@案件ロール取得案件の配布先ロールの情報を取得する
@案件複写先取得案件の複写先の情報を取得する
@案件差戻先取得案件の差し戻し先の情報を取得する
@案件振替先取得案件の振り替え先の情報を取得する
@案件情報処理中の案件の情報を取得する
@案件ケース情報処理中の案件のケース情報を取得する
@案件ユーザ情報ワークフローサーバに登録されたユーザ情報を取得する
@案件詳細案件一括処理用の伝票から,単一処理用の伝票を呼び出す
@案件一括入力ワークフローの複数の案件を,伝票にまとめて読み込む(案件の一括処理用)
@案件一括データ入力ワークフローの案件に添付されてきたデータ又は本文を,伝票に読み込む(案件の一括処理用)
@案件一括データ出力ワークフローの案件を投入するときや遷移させるときに,案件データ又は本文として添付する,伝票データを出力する(案件の一括処理用)
@案件一括遷移ワークフローの案件の処理を終了して,遷移させる(案件の一括処理用)
@案件一括属性値案件のケースの属性値を設定・参照する(案件の一括処理用)
@案件一括ロール指定案件を遷移させるときに,配布先ロールを指定する(案件の一括処理用)
@案件一括コメント案件を例外処理するときに,コメントを編集する(案件の一括処理用)
@案件一括複写先指定案件を遷移させるときに,複写先を指定する(案件の一括処理用)
@案件一括次ノード指定案件を遷移させるときに,遷移先(以降のノードでの作業者)を指定する(案件の一括処理用)
@案件一括次ノード選択案件を遷移させるときに,遷移先を指定するダイアログボックスに表示するノード名を,選択する(案件の一括処理用)
@案件一括次ノードスキップ案件を遷移させるときに,遷移先での処理をスキップする(案件の一括処理用)
@案件一括差戻先指定案件を差し戻すときに,差し戻し先を指定する(案件の一括処理用)
@案件一括振替先指定案件を振り替えるときに,振り替え先を指定する(案件の一括処理用)
@案件一括相談先指定案件を相談先へ転送するときに,相談先を指定する(案件の一括処理用)
@一括添付ファイル操作案件のケースの添付ファイルを操作する(案件の一括処理用)

表A-8 SQL文を実行する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@SQL接続ODBCデータベース(又はORACLEデータベース)に接続する
@SQL解除@SQL接続で確立されたデータベースとの接続を解除する
@SQL実行@SQL接続で接続されたデータベースに対して,SQL文を実行する
@SQLフェッチ@SQL実行で実行したSELECT文(問い合わせ)の実行結果を,1件ずつ受け取る
@SQLロールバック@SQL接続で接続されたデータベースに対する変更を取り消す(ロールバック)
@SQLコミット@SQL接続で接続されたデータベースに対する変更を確定する(コミット)
@SQLプロシジャ@SQL接続で接続されたデータベースに登録されている,プロシジャ(ストアドプロシジャ)を呼び出す

表A-9 文書を処理する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@文書登録実行中の伝票をGroupmax Document Managerに登録する
@業務文書登録伝票のデータをフォーム文書として登録する
@業務文書更新伝票のデータでフォーム文書を更新する
@業務文書添付ファイルフォーム文書の添付ファイルを操作する
@回答文書応答文書用のフォーム(伝票)を呼び出す
@業務文書入力フォーム文書データを伝票へ読み込む

表A-10 Notes文書を処理する処理コマンド(伝票発行処理)

処理コマンド機能
@NOTES文書登録伝票のデータをLotus Notesの文書として登録する
@NOTES文書更新伝票のデータでLotus Notesの文書を更新する
@NOTES添付ファイルLotus Notesの文書の添付ファイルを操作する
@NOTES文書入力Lotus Notesの文書のデータを,伝票へ読み込む