7.11 WWWの利用

Groupmax Formの伝票を変換して,次に示すように,WWWブラウザ上で実行できます。

Groupmax Formで作成した電子印を使って,WWWブラウザ上で伝票に捺印することもできます。

WWWブラウザ上で伝票を利用する場合,項目や処理コマンドの種類など,伝票の機能に制限があります。Java変換した伝票及びHTML変換した伝票の機能の制限については,マニュアル「Groupmax Form Version 5 World Wide Web 使用の手引」を参照してください。また,ASP変換した伝票の機能の制限については,マニュアル「Groupmax Form Version 6 for Active Server Pages 使用の手引」を参照してください。

<この節の構成>
(1) Javaを利用して伝票を作成する
(2) ASP用の伝票を作成する
(3) HTML形式の伝票を作成する
(4) アップロードツールの利用

(1) Javaを利用して伝票を作成する

Javaで処理定義を作成した伝票を変換して,Groupmax WWWで実行すると,WWWブラウザ上で,フォーム文書データベースのデータを登録・参照したり,ワークフローの案件を処理したりできます。

Javaを利用して伝票を作成するには,Groupmax Form for WWWが必要です。

複数の明細部を作成する

伝票処理ウィンドウで[オプション]-[WWW変換オプション]-[複数明細]を指定すると,繰り返し回数が異なる複数の明細部を作成できます。

明細部の外枠をクリックして[属性]-[項目属性]を選択すれば,明細部の名称や明細処理行数を指定できます。

Javaで伝票の処理定義を作成する

伝票処理ウィンドウで[ファイル]-[Javaビルド詳細]-[スクリプト変換]を選択すると,処理定義をJava言語に変換できます。変換した処理定義を編集するには,[処理定義]-[Javaエディタ切替]を選択し,[処理定義]メニューから編集する処理を選択します。選択した処理を定義するJavaエディタウィンドウが表示されます。

処理定義の作成が終わったら,次に示す手順で伝票をコンパイルします。

  1. [ファイル]-[Javaビルド詳細]-[Javaソース生成...]を選択する
    伝票定義ファイル(ファイルタイプ「.DMA」),Javaソース変換用ファイル(ファイルタイプ「.DMJ」),テンプレートファイル(ファイルタイプ「.HTML」),及びJavaソースファイル(ファイルタイプ「.JAVA」)が作成されます。
  2. [ファイル]-[Javaビルド詳細]-[Javaコンパイル]を選択する
    Javaソースファイルがコンパイルされて,アプレットファイル(ファイルタイプ「.CLASS」)が生成されます。

なお,[ファイル]-[Javaビルド一括...]を選択すると,処理定義の変換,Javaソースの生成,及びJavaコンパイルを,一括して実行できます。

また,[ファイル]-[Javaテスト表示...]を選択すると,WWWブラウザ上での伝票の表示や処理定義の実行を確認できます。ただし,処理定義には確認できないものもあります。

Javaで作成した伝票を利用する

WWWブラウザ上で,伝票を利用するには,テンプレートファイルやアプレットファイルなどをGroupmax WWWに登録し,通常の伝票をGroupmax Document Managerに登録します。

(2) ASP用の伝票を作成する

伝票をASPファイルに変換して,WWWサーバのASPで実行すると,WWWブラウザ上で,ワークフローの案件を処理できます。

伝票をASPファイルに変換するには,Groupmax Form Client for ASPが必要です。

伝票をASPファイルに変換する

伝票をASPファイルに変換するには,伝票処理ウィンドウで,[ファイル]-[ASP変換...]を選択します。通常の伝票と同じファイル名で,ASPファイル(ファイルタイプ「.ASP」)が生成されます。

[ファイル]-[ASPテスト表示...]を選択すると,WWWブラウザ上での伝票の表示を確認できます。処理定義の実行は,確認できません。

Javaを利用して伝票を作成する場合と同様に,ASP用の伝票にも,繰り返し回数が異なる複数の明細部を作成できます。

ASP変換した伝票を利用する

WWWブラウザ上で,伝票を利用するには,ASPファイルをWWWサーバに格納します。また,ワークフローの案件を処理できるようにするために,ASPファイルを,Groupmax Workflow - Development Kit for ASPで作成した帳票棚ページや受信トレーページに登録します。

(3) HTML形式の伝票を作成する

伝票をHTML形式のテンプレートファイルに変換して,Groupmax WWWで実行すると,WWWブラウザ上で,フォーム文書データベースのデータを参照・更新できます。

伝票をHTML形式に変換する

伝票をHTML形式に変換するには,伝票処理ウィンドウで,[オプション]-[HTML出力]を選択した後,[ファイル]-[名前を付けて保存...]を選択して,伝票を保存します。HTML変換した伝票は,ファイルタイプ「.HTML」として,通常の伝票と必ず同じファイル名で保存します。

HTML変換した伝票を利用する

WWWブラウザ上で,伝票を利用するには,HTML変換した伝票をGroupmax WWWに登録し,通常の伝票をGroupmax Document Managerに登録します。

(4) アップロードツールの利用

WWWブラウザ上で伝票を実行するのに必要なファイルを,WWWサーバへ格納するときに,アップロードツールを利用できます。

アップロードツールでは,ファイルを格納するWWWサーバを,あらかじめ設定できます。WWWサーバを設定するには,アップロードツールを起動して,ダイアログボックスで,サーバのアドレスなどを指定します。

Javaを利用して伝票を作成する場合や,ASP用の伝票を作成する場合は,JavaコンパイルやASP変換を実行したとき,テンプレートファイルやアプレットファイル,ASPファイルが,設定したWWWサーバに自動的に格納されます。また,任意にアップロードツールを起動して,電子印ファイルなどの必要なファイルを,WWWサーバに格納することもできます。