13.2.1 クライアント及びサーバの環境設定
Groupmax Form Clientの環境設定方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) クライアントの環境設定
- (2) サーバの環境設定
(1) クライアントの環境設定
開発ウィンドウで[オプション]-[クライアントオプション...]を選択すると,[クライアントオプション]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスでの設定内容を,次に示します。
- 手順実行時タイマ間隔値
手順業務を実行するときのシステムタイマ間隔値(コマンドとコマンドの間の時間)を0~65,535(ミリ秒)で指定します。約500ミリ秒の指定をお勧めします。
- 実行時コマンド名表示抑止
手順業務を実行するときに,手順実行ウィンドウに処理コマンド名を表示させない場合に指定します。
- 手順実行時パスワード入力ダイアログ表示抑止
手順業務を実行するときに,パスワード入力ダイアログボックスを表示させない場合に指定します。
- 手順実行画面
手順業務を実行するときに,手順実行ウィンドウを表示させるかどうかを指定します。ウィンドウをアイコン化させることもできます。ウィンドウを表示させなかった場合,メニューコマンドで業務を中断できません。
- 伝票実行時エラーメッセージ抑止
伝票発行業務を実行するとき,エラーメッセージダイアログボックスを表示させない場合に指定します。
- 伝票実行時通知メッセージ抑止
伝票発行業務を実行するとき,通知メッセージダイアログボックスを表示させない場合に指定します。
- 新規登録時EBCDIK/KEISコード格納(ローカルオプション)
データベースを新規作成するときに,EBCDIKコード又はKEISコードの属性で保存する場合に指定します。Groupmax Form Clientの標準の属性は,シフトJISコードです。
作成時と保存時の属性が異なる場合,次のように変換されます。
- EBCDIK/KEISコードで作成してシフトJISコードで保存した場合,「英数」及び「漢字」は「文字」に変換されます。「数値(ゾーン)」及び「数値(パック)」は「数値」に変換されます。
- シフトJISコードで作成してEBCDIK/KEISコードで保存した場合,「文字」は「英数」に変換されます。「数値」は「数値(パック)」に変換されます。
- データベース排他モードオープン(ローカルオプション)
データベースを排他モードで開く場合に指定します。排他モードで開かれたファイルは,ほかの処理から参照,更新できません。
- ISAM内・外部10進モード(ローカルオプション)
Groupmax FormのファイルからISAMファイルに変換するとき,数値及びPCゾーンを一般項目の数値(内・外部10進)に変換したい場合に指定します。
- 浮動小数点変換方法(ローカルオプション)
ODBCファイル又はISAMファイルの浮動小数点型の項目のデータを,Groupmax Formのデータベース・伝票・書式の数値型又は文字型の項目に取り込む場合に,値を丸めるかどうかを指定します。
値を丸めることを指定すると,倍精度浮動小数点の場合は精度14で丸められ,単精度浮動小数点の場合は精度6で丸められます。値を丸めないことを指定すると,変換後に誤差が発生することがあります。
- 数値型符号値(ローカルオプション)
ISAMファイルをCOBOL85と共有して使うとき,数値(内部10進)型の正符号値を統一するために,符号値(C又はF)を選択します。
- CSVファイル出力時の文字列後部スペースカット(ローカルオプション)
次に示す操作又は処理コマンドによって,伝票又はデータベースのデータをCSV形式ファイルへ出力するときに,文字列の末尾の空白を切り捨てる場合に指定します。
マネージャウィンドウでのファイル変換,伝票実行時のデータ保存,
@ファイル変換,@CSV出力,@レポート印刷,@文書登録
伝票発行業務で,データ保存及び@文書登録を実行する場合,この項目を指定しても,メモ項目及びリッチテキスト項目のデータの末尾の空白は,切り捨てられません。
(2) サーバの環境設定
開発ウィンドウで[オプション]-[サーバ環境設定...]を選択すると,[サーバ環境設定]ダイアログボックスが表示されます。サーバを選択して[設定...]ボタンをクリックすると,各サーバの環境設定ダイアログボックスが表示されます。
Windows NTサーバの環境設定
[Windows NTサーバ環境設定]ダイアログボックスでの設定内容を,次に示します。
- ホスト名称又はドメイン名称
サーバのホスト名称又はドメイン名称を,半角255文字以内(英字は大文字だけ)で指定します。ホスト名称及びドメイン名称は,あらかじめHOSTSファイルに登録しておきます。ただし,DNSサーバに登録してあるドメイン名称を指定する場合は,コントロールパネルの「ネットワーク」でDNSを使用できる設定にしておけば,HOSTSファイルに登録する必要はありません。
- ユーザ名,パスワード
Windows NTにログオンするためのユーザ名及びパスワードを指定します。ユーザ名は半角20文字以内で,パスワードは半角14文字以内で,それぞれ指定します。
- 起動ディレクトリ
サーバを起動するときのカレントディレクトリを,半角255文字以内で指定します。サーバの物理ドライブのディレクトリを指定します。
- アイドルタイマ値
サーバがタイムアウトするまでの時間を,2~1440(分)で指定します。
- デバッグ情報
サーバで実行した処理のデバッグ情報を出力するかどうかを指定します。出力する場合は,出力先のファイル(デバッグ情報ファイル)のプレフィックス(ファイル名の先頭2文字)も指定します。プレフィックスの指定を省略した場合は,「ET」が仮定されます。デバッグ情報については,「第4編 13.2.7 デバッグ情報を取得する」を参照してください。
オフィスサーバの環境設定
[OPSサーバ環境設定]ダイアログボックスでの設定内容を,次に示します。なお,[サーバ構成再構築]ボタンを選択すると,初期情報ファイル及び表示されるドライブ名(ニモニック名)を,オフィスサーバの最新情報で更新できます。
- OPS名称又はドメイン名称
サーバのホスト名称又はドメイン名称を,半角255文字以内で指定します。ホスト名称及びドメイン名称は,あらかじめHOSTSファイルに登録しておきます。ただし,DNSサーバに登録してあるドメイン名称を指定する場合は,コントロールパネルの「ネットワーク」でDNSを使用できる設定にしておけば,HOSTSファイルに登録する必要はありません。
- ユーザID,パスワード
サーバのユーザID及びパスワードを指定します。どちらも半角8文字以内の英字(大文字)で指定します。
- セションサイズ
サーバでETOILE/OPを起動するときのセションサイズ(256KB以上)を指定します。
- ワークディレクトリ
サーバを起動するときのカレントディレクトリを,半角21文字以内で指定します。
- アイドルタイマ値
サーバがタイムアウトするまでの時間を,2~1440(分)で指定します。
- デバッグ情報
サーバで実行した処理のデバッグ情報を出力するかどうかを指定します。出力する場合は,出力先のファイル(デバッグ情報ファイル)のプレフィックス(ファイル名の先頭2文字)も指定します。プレフィックスの指定を省略した場合は,「ET」が仮定されます。デバッグ情報については,「第4編 13.2.7 デバッグ情報を取得する」を参照してください。
- 文字編集(サーバオプション)
ETOILE/OPのデータ代入方式を使用する場合に指定します。
- SAM到着順(サーバオプション)
ETOILE/OPで台帳データを検索するときに,大量のデータを持つ順編成ファイルを入力する場合に指定します。
- DBAを使用しない(サーバオプション)
ETOILE/OPでデータベースアクセラレータを使用しない場合に指定します。
- 物理ドット印刷(サーバオプション)
ETOILE/OPで物理ドットモードで印刷する場合に指定します。