14.2.3 Groupmax Form Serverで業務を実行する
Groupmax Form Serverでの業務の実行方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) Groupmax Form Serverで利用できるデータベース
- (2) Groupmax Form Serverで業務を実行する
(1) Groupmax Form Serverで利用できるデータベース
Groupmax Form Serverでは次のデータベースを利用できます。
- Groupmax Formローカルデータベース(Groupmax Formで作成したデータベース)
- ODBCファイル(Groupmax Form Serverでアタッチしたファイル)
- ORACLEファイル(Groupmax Form Serverでアタッチしたファイル)
- ISAMファイル(Windows版ISAMファイル,Windows NT版ISAMファイル)
(2) Groupmax Form Serverで業務を実行する
業務の実行方法を説明します。
業務の実行方法
Groupmax Form Serverで実行できる業務は,書式印刷業務,データベース更新業務,及び手順業務です。これらの業務は次の方法で実行できます。
- クライアントの業務の一部をサーバで実行する
クライアントの業務で,@分散開始~@分散終了の間に処理を定義します。
- サーバに登録した業務をクライアントから呼び出して実行する
クライアントで作成した業務をサーバに登録して,クライアントから@サーバ呼出,@サーバ更新,又は@サーバ印刷で呼び出します。
また,手順業務は,次に示すコマンドを指定して起動することもできます。
GRPOA2SV.EXE 手順処理定義名
Groupmax Form Server使用時の注意事項
Groupmax Form Serverを使うときの注意事項を,次に示します。
- サーバとの接続
@分散開始,@分散終了などでWindows NTサーバで処理を実行させる場合,先に@サーバ接続でサーバと接続しておきます。処理が終わったら,@サーバ解除で接続を解除します。
- 処理コマンドの制限
実行する処理の中に,Windows NTサーバで実行できない処理コマンドが定義されている場合は,すべて無視されます。
- Groupmax Form Serverの起動数
クライアントは256まで同時に接続できます。一つの手順処理では,@サーバ呼出及び@分散開始を,合わせて29まで並行して実行できます。ただし,メモリ及びディスクの容量によっては,これらの制限値より少なくなります。
- イベントログの参照
Windows NTのイベントビューア機能で,イベントログを参照できます。イベントログには,アプリケーションで発生したエラー情報などが出力されます。イベントビューア機能については,Windows NTのマニュアルを参照してください。
- サービスプログラムの切り替え
Groupmax Form Serverは,次の二つのサービスプログラムを起動します。
- ・Form Server
- サービス状態は「開始」で,スタートアップは「自動」です。
- ・Form n(nは8桁の任意の数字)
- サービス状態は「停止」で,スタートアップは「手動」です。
システム管理者は,サービスの停止や自動/手動をコントロールパネルで切り替えられますが,障害の原因になりますので変更しないでください。
再インストールする場合は,コントロールパネルでForm Serverを停止してからインストールしてください。それ以外の場合は,障害の原因になりますので,サービスを停止したり,自動/手動を切り替えたりしないでください。
- Groupmax Form Serverを起動する権利の設定
クライアントのGroupmax Form ClientからGroupmax Form Serverを起動する場合,ログオンする利用者の権利に,サービス起動権利が必要です。システム管理者は,次のように環境設定をしてください。
- プログラムマネージャの「管理ツール」で「ユーザマネージャ」アイコンをダブルクリックする
- [原則]-[ユーザの権利...]を選択する
- [ユーザ権利の原則]ダイアログボックスで「高度なユーザ権利の表示」を選択する
- 「権利」の中から「サービスとしてログオン」を選択して,アカウントに権利を与える
- コネクション要求拒否への対処
「コネクション要求拒否」というエラーが発生した場合,次の点を確認してください。
- HOSTSファイルに登録したIPアドレスの,下3桁の先頭に0がないか
- Form Serverサービスが開始状態になっているか
- ODBCファイル利用時のユーザ権限
ODBCファイルを利用する場合,データベースやドライバによっては,Windows NTをインストールしたときに指定した管理者の権限(ローカルマシン)が必要です。