7.1.3 ほかの業務との関連

ほかの業務との関連を説明します。

<この項の構成>
(1) データベース更新業務との関連
(2) 書式印刷業務との関連
(3) 手順業務との関連
(4) 別の伝票発行業務との関連

(1) データベース更新業務との関連

伝票1画面分のデータでデータベースを更新する

1画面分の伝票データをそのままデータベースに格納したり,伝票データでデータベースのレコードをそのまま置換したりするだけでなく,より細かい更新処理もできます。このためには,@DB更新でデータベース更新処理を呼び出します。この場合,1画面分のデータが,データベース更新処理の更新元データになります。データベース更新業務については,「第3編 9.1 データベース更新業務の概要」を参照してください。

図7-3で,画面で入力したデータを格納する処理を,得意先データベースTOKUIの売上金を更新する処理に変えた例として,データベース更新業務を呼び出す例を,図7-4に示します。

図7-4 データベース更新業務を呼び出す例

[図データ]

サーバ側に登録されたデータベース更新処理も,@サーバ更新で呼び出せます。Windows NTサーバの場合は,クライアントで作成した業務をサーバに登録しておきます。オフィスサーバの場合は,ETOILE/OPで作成した台帳更新処理を利用します。

明細1行分のデータでデータベースを更新する

1画面分のデータで一括してデータベースを更新するのではなく,明細1行分のデータが入力されるごとに,即時にデータベースを更新する方法もあります。このためには,処理定義で@レコード入力と@更新を使って定義します。データベース更新処理を呼び出す必要はありません。

(2) 書式印刷業務との関連

画面と異なる形式の伝票を印刷する場合,書式印刷業務を呼び出します。クライアントにある書式印刷業務だけでなく,サーバの業務も呼び出せます。クライアントの業務を呼び出すには@書式印刷を,サーバの業務を呼び出すには@サーバ印刷を,それぞれ使います。書式印刷業務では,1画面分のデータが印刷対象のデータになります。

クライアントの書式印刷業務を呼び出す例を,図7-5に示します。

図7-5 書式印刷業務を呼び出す例

[図データ]

伝票発行画面の明細項目(同じ形式のデータを繰り返す項目)のデータは,通常,書式印刷業務でも明細項目に印刷します。明細項目でなく,見出し部に作成した項目に印刷した場合は,1行の明細データごとに帳票が1枚印刷されます。

(3) 手順業務との関連

伝票発行業務は,手順業務の一部として組み込めます。手順業務から,@伝票発行で伝票発行業務を呼び出します。

また,伝票発行業務から,@手順実行や@サーバ実行を使って手順業務を呼び出すこともできます。

(4) 別の伝票発行業務との関連

伝票発行業務から,@伝票発行で別の伝票発行業務を呼び出して,実行できます。

呼び出す伝票と呼び出される伝票とをグループ伝票として定義しておけば,グループ内で同じ項目のデータを共有できるので,データの入力作業を減らせます。グループ伝票については,「第3編 7.5 グループ伝票の作成」を参照してください。