付録A.4 手順業務の処理コマンド

手順業務の処理定義(手順処理)で使える処理コマンドを,表A-22~表A-28に示します。

表A-22 処理の流れを制御する処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@判定開始,
@成立,
@不成立,
@判定終了
指定された条件の判定結果(成立,不成立)に応じて,異なる処理を実行する
@分岐開始,
@分岐値,
@分岐終了
指定された条件(変数などの値)に応じて,異なる処理を実行する
@反復開始,
@反復終了
指定された条件が成立している間,処理を繰り返し実行する
@JUMP,@番地指定された箇所へ処理を移す
@分散開始*1
@分散終了*1
クライアントで定義した処理をサーバで実行する
@終了待ち*1サーバでの処理が終わるまで,クライアントの処理を中断する
@異常続行,
@異常終了
処理の実行でエラーが発生したときに,処理を終了しないで続行する
@処理終了実行中の手順処理を終了する

*1:Groupmax Form Server上で手順処理を実行する場合は使用できない。

クライアント上でのみ使用可能。


表A-23 データを操作する処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@代入変数に値を代入する
@文字代入変数の内容(文字列)の一部を,ほかの変数に代入する
@検索代入変数の内容(文字列)から,検索パターンと一致する文字列を検索して,ほかの変数に代入する
@文字置換変数の内容(文字列)の一部を,ほかの文字列に置き換える
@文字削除変数の内容(文字列)の一部から,指定された文字列を削除する
@属性変換変数のデータの属性を変換して,指定された変数に代入する
@演算精度除算をするとき及びROOT関数で平方根を求めるときの,小数部の有効桁数を設定する
@オプション設定*1Groupmax Formに関係するレジストリキーの値にデータを設定する
@ファイル削除*1指定されたファイルを削除する。

*1:Groupmax Form Server上で手順処理を実行する場合は使用できない。

クライアント上でのみ使用可能。


表A-24 表示・応答をする処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@KB入力*1キーボードで入力されたデータを変数に代入する
@電文表示*1手順実行ウィンドウのステータスバーにメッセージを表示する
@電文消去*1@電文表示で表示したメッセージを消去する
@PFキー応答*1PFキー応答ダイアログボックスを表示して,PFキー(Fキー)が押されるまで処理を中断する
@メッセージボックス*1メッセージボックスを表示して,応答があるまで処理を中断する

*1:Groupmax Form Server上で手順処理を実行する場合は使用できない。

クライアント上でのみ使用可能。


表A-25 処理を呼び出す処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@伝票発行伝票発行業務を呼び出して,伝票発行画面を表示したり,伝票を発行(印刷)したりする
@手順実行クライアントの別の手順業務を呼び出す
@手順呼出オフィスサーバで作成したETOILE/OPの手順処理を呼び出す
@サーバ呼出Windows NTサーバに登録された手順業務を呼び出す
@コマプロ呼出オフィスサーバで作成したコマンドプロシジャを呼び出す
@外部呼出DLL内の関数(外部関数)を呼び出す
関数を使って,データベースのレコードも変更できる
@バッチ呼出Windows NTサーバの実行形式プログラムを,JP1/Net Batchを利用して実行する
@サーバ接続クライアントとサーバとを接続する
@サーバ解除クライアントとサーバとの接続を解除する
@AP起動*1コマンドラインで指定したアプリケーションを起動する

*1:Groupmax Form Server上で手順処理を実行する場合は使用できない。

クライアント上でのみ使用可能。


表A-26 印刷を実行する処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@書式印刷データベースのデータを,書式印刷業務で作成した書式を使って印刷する
@印刷*1オフィスサーバのデータベースの内容を,システムで用意した簡単な形式で印刷する
@FAX番号伝票や帳票を,ファクシミリ(FAX)を使って印刷する
@DB印刷*1データベースのデータを,システムで用意した簡単な形式で印刷する
@レポート印刷*1データベースのデータを,EUR(エンドユーザ帳票作成機能)で作成した印刷形式(フォームシート)を使って印刷する
@プリンタ情報取得*1プリンタを設定するダイアログボックスを表示して,ダイアログボックスで指定された情報を取得する
@プリンタ設定*1@書式印刷で帳票を印刷するときの,プリンタ情報を設定する
@PDF情報*1伝票や書式をPDFファイルに出力するときの情報を設定する

*1:Groupmax Form Server上で手順処理を実行する場合は使用できない。

クライアント上でのみ使用可能。


表A-27 データベースを操作する処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@抽出データベースのレコードや項目のデータを様々な条件で抽出(検索,分類,集計,選択)する
@対話検索*1データベースのレコードや項目のデータを対話形式で加工する
@DB更新データベース更新業務を呼び出して,データベースを更新する
@DB加工データベース更新業務を呼び出して,データベースを加工する
@DB検索入力データベースからレコードを検索して,出力データベースに出力する
@レコード併合データベースにほかのデータベースのレコードを併合して,出力する
@項目併合データベースにほかのデータベースの項目を併合して,出力する
@突合併合データベースにほかのデータベースの項目を併合して,出力する
突き合わせ結果によって,レコードを選択して出力できる
@項目選択データベースから項目を選択して出力する
@項目削除データベースから項目を削除して出力する
@DB削除データベースを削除する
@DB消去データベース内のすべてのデータを消去する
@ダウンロード*1サーバのデータベースをクライアントへ転送(ダウンロード)する
@アップロード*1クライアントのデータベースをサーバへ転送(アップロード)する
@ファイル変換CSV形式ファイルをデータベースに変換する
データベースをCSV形式ファイルに変換する
@レコード入力データベースのレコードを読み込む
@FAXデータ受信FAXCの認識結果データを,FAXコレクターを介して受信する
@受信データ削除FAXC及びFAXコレクターの認識結果データを削除する

*1:Groupmax Form Server上で手順処理を実行する場合は使用できない。

クライアント上でのみ使用可能。


表A-28 SQL文を実行する処理コマンド(手順処理)

処理コマンド機能
@SQL接続ODBCデータベース(又はORACLEデータベース)に接続する
@SQL解除@SQL接続で確立されたデータベースとの接続を解除する
@SQL実行@SQL接続で接続されたデータベースに対して,SQL文を実行する
@SQLフェッチ@SQL実行で実行したSELECT文(問い合わせ)の実行結果を,1件ずつ受け取る
@SQLロールバック@SQL接続で接続されたデータベースに対する変更を取り消す(ロールバック)
@SQLコミット@SQL接続で接続されたデータベースに対する変更を確定する(コミット)
@SQLプロシジャ@SQL接続で接続されたデータベースに登録されている,プロシジャ(ストアドプロシジャ)を呼び出す