13.3.3 ISAMファイル使用時の留意点

ISAMファイルを使うときの留意点を説明します。

ISAMファイルとのデータ属性の対応

ISAMファイル(Windows NT版)とGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応を,表13-9~表13-11に示します。

表13-9 ISAMファイル(Windows NT版)とGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ISAMファイルからGroupmax Formファイルに変換する場合)

ISAMデータ属性Groupmax Formデータ属性項目長
文字文字変更なし
2バイト整数数値5桁に変更
4バイト整数数値10桁に変更
計算機浮動型数値18桁に変更
計算機倍長浮動型数値18桁に変更

表13-10 ISAMファイル(Windows NT版)とGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(Groupmax FormファイルからISAMファイルに変換する場合)

Groupmax Formデータ属性ISAMデータ属性項目長
文字文字変更なし
数値(キー項目)計算機倍長浮動型22桁に変更
数値(一般項目)計算機倍長浮動型変更なし
整数2バイト整数変更なし
長整数4バイト整数変更なし
単精度浮動小数点計算機浮動型変更なし
倍精度浮動小数点計算機倍長浮動型変更なし
バイト計算機倍長浮動型22桁に変更
PCゾーン(キー項目)計算機倍長浮動型22桁に変更
PCゾーン(一般項目)計算機倍長浮動型変更なし
論理値計算機倍長浮動型22桁に変更

注※ 数値及びPCゾーンを,一般項目の数値(内・外部10進)に変換したい場合は,マネージャウィンドウのクライアントオプション設定で,[ローカルオプション]ダイアログボックスの「ISAM内・外部10進モード」を指定します。


表13-11 ISAMファイル(Windows NT版)とGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ISAMファイルをアタッチする場合)

ISAMデータ属性Groupmax Formデータ属性※1項目長
文字(キー項目)文字変更なし
文字(キー以外)文字変更なし
2バイト整数(キー項目)整数5桁に変更
2バイト整数(キー以外)整数5桁に変更
4バイト整数(キー項目)長整数10桁に変更
4バイト整数(キー以外)長整数10桁に変更
計算機浮動型(キー項目)単精度浮動小数点22桁に変更
計算機浮動型(キー以外)単精度浮動小数点22桁に変更
計算機倍長浮動型(キー項目)倍精度浮動小数点22桁に変更
計算機倍長浮動型(キー以外)倍精度浮動小数点22桁に変更
内部10進(キー以外)数値※2
外部10進(キー以外)PCゾーン変更なし

注※1 ISAMのキー項目については,自動的に属性が設定されます。キー以外の項目については,ユーザが属性を指定します。

注※2 キー以外の項目で内部10進を数値に変換する場合は,次の式で項目長を求めてください。nは,ISAMデータのバイト長を表します。

項目長=2n-1-小数桁(ただし,n=10の場合,項目長=18,小数桁=0)


ISAMファイルの制限値

Groupmax FormでのISAMファイルの制限値を,表13-12及び表13-13に示します。

表13-12 ISAMファイルの制限値(ISAMファイルを新規作成する場合)

制限項目Groupmax FormでのISAMの仕様及び制限値
定義記述ファイル定義記述ファイル「SDF」を作成
レコード形式固定長として登録
レコード長最大16,108バイト
ページ長2,048バイト
インデクス数最大99個
ファイル拡張子固定
 定義ファイル:XXX.KDF
 インデックスファイル:XXX.K01~XXX.K99
 データファイル:XXX.DRF
キー長最大255バイト
1ファイルのサイズ無制限
レコード件数2ギガ(2×109)件
重複キー副キーだけ
キー圧縮非圧縮
合成キー指定できない

表13-13 ISAMファイルの制限値(既存のISAMファイル(アタッチ済み)を読み込む場合)

制限項目Groupmax FormでのISAMの仕様及び制限値
レコード形式固定長又は可変長が読み込める
レコード長最大16,108バイト
ページ長2,048バイト
インデクス数最大99個
キー長最大255バイト
1ファイルのサイズ無制限
レコード件数2ギガ(2×109)件
重複キー主キー又は副キー
キー圧縮圧縮又は非圧縮
合成キー指定できないが読み込み及び格納はできる

注 更新した場合の制限は,新規作成の場合と同様です。また,ここで示す制限に該当しない場合は,読み込み時にエラーになります。