12.1 ファイルパス設定の概要

ファイルパス設定の概要を説明します。

<この節の構成>
(1) ファイルパス設定の意味
(2) ファイルパスが設定されていない場合の検索規則

(1) ファイルパス設定の意味

Groupmax Formで業務を作成する場合,各業務の処理定義では,入力ファイルや出力ファイルを,ファイル名だけで指定します。ファイルパス(ドライブやディレクトリ)は指定しないので,ファイルの格納場所などの環境が変わっても,処理定義を変更しないで済みます。

業務を実行するとき,目的のファイルを正しく使うためには,実行環境に従ってファイル名とファイルパスとを対応付ける必要があります。これを,ファイルパスの設定といいます。

Groupmax Formでは,ファイルパスをあらかじめ設定して,その情報をファイルパス設定ファイルとして保存できます。業務を実行するときには,ファイルパス設定ファイルを選択することで,入力ファイルや出力ファイルの格納場所を指定できます。

(2) ファイルパスが設定されていない場合の検索規則

業務を実行したとき,指定されたファイルのファイルパスが設定されていない場合,次に示す規則に従って,ファイルが検索されます。

出力ファイルの場合

マネージャウィンドウから業務を起動した場合は,起動時にマネージャウィンドウに表示されていたディレクトリが検索されます。

コマンドを指定して業務を直接起動した場合は,起動時のカレントディレクトリが検索されます。

入力ファイルの場合

次に示す順序で検索されます。

  1. 起動時にマネージャウィンドウに表示されていたディレクトリ(マネージャウィンドウから業務を起動した場合),又は起動時のカレントディレクトリ(コマンドを指定して業務を直接起動した場合)
  2. 開発ウィンドウで設定した添付ファイルダウンロード先のディレクトリ(メール形式ファイルを実行する場合,及び伝票でワークフローの案件を処理している場合)
  3. 実行中の伝票定義ファイルがあるディレクトリ(伝票発行業務を実行している場合)
  4. WindowsのOpenFile関数がパス名なしで指定されたファイルを検索するディレクトリ

なお,設定されたファイルパス(ディレクトリ)にファイルがない場合も,この規則に従って検索されます。