13.3.2 外部データベース使用時の留意点

ODBCファイル,ORACLEファイルを使うときの留意点を説明します。

<この項の構成>
(1) ODBCファイルとのデータ属性の対応
(2) ORACLEファイルとのデータ属性の対応
(3) 外部データベース用の数値属性の扱い

(1) ODBCファイルとのデータ属性の対応

ODBCファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応を,表13-3,表13-4,及び表13-5に示します。

表13-3 ODBCファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ODBCファイルをアタッチする場合)

分類ODBCデータ属性Groupmax Form
データ属性
備考
文字SQL_CHAR文字最大255文字
SQL_VARCHAR最大255文字
(255文字を超える場合,256文字以上の部分を切り捨て)
SQL_LONGVARCHAR
数値SQL_TINYINTバイト-27~27-1
SQL_SMALLINT整数-215~215-1
SQL_INTEGER長整数-231~231-1
SQL_BIGINT文字-263~263-1の範囲の文字列
SQL_REAL単精度
浮動小数点
-3.402823E+38
~3.402823E+38
SQL_FLOAT倍精度
浮動小数点
-1.79769313486231E+308
~1.79769313486231E+308
SQL_DOUBLE
SQL_DECIMAL数値/整数/
長整数
全体桁数によって属性を決定
SQL_NUMERIC
日付
時間
SQL_DATE文字「YYYY-MM-DD」形式の
文字列に変換
SQL_TIME「HH:MM:SS」形式の
文字列に変換
SQL_TIMESTAMP「YYYY-MM-DD
HH:MM:SS.FFFFFF」形式の
文字列に変換
バイナリSQL_BINARY未支援属性内部ではFILLER扱い
SQL_VARBINARY
SQL_LONGVARBINARY
ビットSQL_BIT論理値0,1

注※ SQL-DECIMAL,SQL_NUMERICをアタッチした場合は,その全体桁数によって次のように属性を決定します。


全体桁数小数点以下の桁数Groupmax Formデータ属性
5なし整数
あり数値
10なし長整数
あり数値
5,10以外なしあり共通数値

表13-4 ODBCファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ODBCファイルを新規作成する場合及びGroupmax FormファイルをODBCファイルに変換する場合)

分類Groupmax Form
データ属性
ODBCデータ属性備考
文字文字SQL_CHAR最大255文字
数値バイトSQL_TINYINT-27~27-1
整数SQL_SMALLINT-215~215-1
長整数SQL_INTEGER-231~231-1
単精度浮動小数点SQL_REAL-3.402823E+38~3.402823E+38
倍精度浮動小数点SQL_FLOAT-1.79769313486231E+308
~1.79769313486231E+308
数値SQL_NUMERIC最大18桁の実数を表す内部10進数又は外部10進数
PCゾーン
ビット論理値SQL_BIT0,1

注※ 該当するODBCデータ属性がサーバにない場合の対応規則を次に示します。


分類Groupmax Form
データ属性
ODBCデータ属性第2候補ODBCデータ属性第3候補ODBCデータ属性第4候補
文字文字
数値バイトSQL_NUMERICSQL_DECIMAL
整数
長整数
単精度浮動小数点SQL_FLOATSQL_DOUBLE
倍精度浮動小数点SQL_DOUBLE該当なし
数値SQL_NUMERIC該当なし
PCゾーン
ビット論理値SQL_BITSQL_DECIMAL

表13-5 ODBCファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ODBCファイルから取得したデータをGroupmax Formのデータベースとして出力する場合)

ODBCデータ属性Groupmax Formデータ属性項目長
文字文字変更なし
数値数値変更なし
バイト数値3桁に変更
整数数値5桁に変更
長整数数値10桁に変更
単精度浮動小数点数値18桁に変更
倍精度浮動小数点数値18桁に変更
PCゾーン数値変更なし
論理値数値1桁に変更

注 @抽出などの処理コマンドでODBCファイルから取得したデータを,Groupmax Formのデータベースとして新規に出力する場合,上記の規則に従います。既存のGroupmax Formのデータベースに出力する場合は,出力先の項目長に合わせて変換されます。


(2) ORACLEファイルとのデータ属性の対応

ORACLEファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応を,表13-6及び表13-7に示します。

表13-6 ORACLEファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ORACLEファイルをアタッチする場合)

分類ORACLE
データ属性
Groupmax Form
データ属性
備考
文字CHAR文字 
VARCHAR2最大255文字
(255文字を超える場合,256文字以上の部分を切り捨て)
LONG
数値NUMBER(N,M)数値1≦N≦18,0≦M≦18の場合
倍精度浮動小数点1≦N≦18,0≦M≦18以外の場合
日付DATE文字 
その他ROWID変換しない 
RAW未支援属性内部ではFILLER扱い
LONG RAW
MLSLABEL

表13-7 ORACLEファイルとGroupmax Formファイルとのデータ属性の対応(ORACLEファイルを新規作成する場合及びGroupmax FormファイルをORACLEファイルに変換する場合)

分類Groupmax Form
データ属性
ORACLEデータ属性備考
文字文字96:CHAR最大255文字
数値バイト3:NUMBER(3,0)-27~27-1
整数3:NUMBER(5,0)-215~215-1
長整数3:NUMBER(10,0)-231~231-1
単精度浮動小数点4:FLOAT(10,0)-3.402823E+38~3.402823E+38
倍精度浮動小数点-1.79769313486231E+308
~1.79769313486231E+308
数値2:NUMBER(18,18)最大18桁までの任意の長さ
PCゾーン
ビット論理値3:NUMBER(1,0)0,1

(3) 外部データベース用の数値属性の扱い

Groupmax Formが外部データベース用に指定できる数値属性の扱い方を,表13-8に示します。

表13-8 外部データベース用に指定できる数値属性の扱い方

区分属性扱い方
表示バイト「-」記号及び数字列を表示する
整数
長整数
単精度浮動小数点精度6桁
絶対値が10進数で18桁以内の場合,指数表示しない
絶対値が10進数で19桁以上の場合,指数表示する
倍精度浮動小数点精度14桁
絶対値が10進数で18桁以内の場合,指数表示しない
絶対値が10進数で19桁以上の場合,指数表示する
入力バイト「空白」,「符号」,「数字」の並びで入力できる
整数
長整数
単精度浮動小数点「空白」,「符号」,「数字」,「'.'数字」,
「'E'(符号)数字」の並びで入力できる
倍精度浮動小数点
DB
定義
バイト項目長は固定(指定できない)
整数
長整数
単精度浮動小数点項目長は固定(指定できない)
最大入力桁数は22桁(22桁を超える場合,
「±n.nnn~nE±mmm」で入力する)
倍精度浮動小数点項目長は固定(指定できない)
最大入力桁数は22桁(22桁を超える場合,
「±n.nnn~nE±mmm」で入力する)