14.2.2 Groupmax Form Serverマネージャの利用

Groupmax Form Serverマネージャアイコンをダブルクリックすると,Groupmax Form Serverマネージャが起動されます。

Groupmax Form Serverマネージャの使い方を説明します。なお,Groupmax Form Serverマネージャは同時に二つ以上起動できません。

<この項の構成>
(1) Groupmax Form Serverの初期化
(2) Groupmax Form Serverの強制終了
(3) 共通情報の設定
(4) 外部データベース情報の設定

(1) Groupmax Form Serverの初期化

[ファイル]-[初期化]を選択すると,Groupmax Form Serverを初期化できます。Groupmax Form Serverを起動していない状態で初期化を実行してください。

初期化は,次の場合に実行します。

初期化は,次の順序で実行されます。

  1. Groupmax Form Serverのサービスを停止します。コントロールパネルでのサービス停止と同じ処理です。
  2. ワークファイルを削除します。
  3. Groupmax Form Serverのサービスを開始します。コントロールパネルでのサービス開始と同じ処理です。

(2) Groupmax Form Serverの強制終了

[ファイル]-[強制終了]を選択するとGroupmax Form Serverを強制終了できます。

(3) 共通情報の設定

[設定]-[共通情報の設定...]を選択すると,[共通情報の設定]ダイアログボックスで,業務を実行するために必要な情報を設定できます。Groupmax Form Serverを起動していない状態で設定してください。

アイドルタイマ値

クライアント又はサーバがタイムアウトするまでの時間を,2~1440(分)で指定します。クライアントの[Windows NTサーバ環境設定]ダイアログボックスで既に設定されていても,ここでの設定が優先されます。

日付関数情報

Groupmax Form Serverで処理定義を実行するときの,日付関数の詳細情報を設定できます。年号の表現や開始年などを指定します。

トレース情報

Groupmax Form Serverで実行する処理のデバッグ情報を取得する場合に,デバッグ情報ファイルの出力先と,出力する情報(トレース情報)の種類を指定します。トレース情報には,コマンドトレース,システムトレース,及び通信トレースがあります。デバッグ情報ファイルについては,「第4編 13.2.7 デバッグ情報を取得する」を参照してください。

デバッグ情報を取得するには,クライアントの[Windows NTサーバ環境設定]ダイアログボックスで,デバッグ情報を出力すること,及びデバッグ情報ファイルのプレフィックスを指定しておきます。

アカウント情報

Groupmax Form Serverで使うユーザアカウントを設定します。ここで設定したユーザアカウントでGroupmax Form Serverを起動すると,初回起動時の接続時間を短縮できます。アカウント情報として,ユーザID及びパスワードをそれぞれ半角32文字以内で指定します。

テンポラリディレクトリ情報

Groupmax Form Serverのワークファイルを出力するドライブ,ディレクトリを指定します。

サーバ起動

Groupmax Form Serverのメモリの使い方を適切にするために,次に示す内容を設定します。

(4) 外部データベース情報の設定

Groupmax Form Serverでは,ODBC準拠のデータベースであるMicrosoft SQL Serverのデータファイルや,ORACLEデータベースのデータファイルを利用できます。

Groupmax Form Clientの外部データベースオプションと同様に,これらのファイルを使うときにデータベースと接続するための情報を,あらかじめ設定できます。また,これらのファイルをアタッチして,Groupmax Form Serverで利用できます。

[設定]-[外部データベース情報の設定]-[ODBC...]又は[ORACLE..]を選択すると,[外部データベース情報の設定]ダイアログボックスで,接続情報を設定したり,アタッチしたりできます。Groupmax Form Serverを起動していない状態で設定又はアタッチしてください。

接続情報

データベースに接続するための情報として,データソース名などを設定します。設定した後に[接続確認...]ボタンを選択すれば,その情報に従ってデータベースと接続できるかどうかを確認できます。接続情報は複数設定できるので,それぞれの情報を識別するために,接続識別子も指定します。設定した接続情報の利用方法は,Groupmax Form ClientでODBCファイルを利用する場合と同じです。利用方法については,「第2編 5.1(5) 接続情報の指定」を参照してください。

接続情報の設定内容を,次に示します。

SQL*Net接続文字列の指定形式を,次に示します。

 net_prefix:hostname〔:SID〕

 (凡例)〔 〕:省略できることを示す

アタッチ

ODBCファイル及びORACLEファイルを,Groupmax Form Serverで扱える形式に変換(アタッチ)します。

アタッチするには,[接続...]ボタンを選択してデータベースと接続し,アタッチしたいテーブルを選択します。[アタッチ...]ボタンを選択すると,アタッチされて,データ定義ファイル(ファイルタイプ「.SDF」)が作成されます。

データ定義ファイルには,データベースと接続するときに指定したデータソース名が設定されます。また,「ログインIDとパスワードの保存」(ODBCの場合)又は「ユーザ名とパスワードの保存」(ORACLEの場合)を選択すると,ユーザID及びパスワードも設定されます。これらの情報は,ファイルを使うためにデータベースと接続するときに参照されます。詳細については,「第2編 5.1(5) 接続情報の指定」を参照してください。また,データ属性については,「第4編 13.3.2(1) ODBCファイルとのデータ属性の対応」又は「第4編 13.3.2(2) ORACLEファイルとのデータ属性の対応」を参照してください。

オプション(ORACLEの場合)

使用するORACLEのバージョンが7.2及び7.3の場合,「使用するORACLEのバージョン」の「ORACLE7.2以降を使用する」を選択します。