2.7.1 Groupmax Integrated Desktopの利用
Groupmax Integrated Desktopは,Groupmaxの各プログラムを組み合わせて,統合された作業環境を提供します。Groupmax Workflowの基本的な機能である案件の発信や受信,及び相談や差し戻しなどをGroupmax Integrated DesktopのGUI画面を使って操作できます。さらに,Groupmax Workflowでの定型的な作業と,Groupmax Mailでの非定型的な作業を,一つの作業環境で処理できます。
ここでは,Groupmax Integrated DesktopのGUI画面で使用できるワークフローの機能の概要について説明します。Groupmax Integrated Desktopの機能の詳細については,マニュアル「Groupmax Integrated Desktop Version 7 ユーザーズガイド」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 案件の処理
- (2) 案件及びワークの運用操作
- (3) 定義されている回覧経路以外の処理
- (4) 案件に関連付けられたプログラムの起動
(1) 案件の処理
到着した文書を開いて,内容を確認してから案件を処理します。このとき,処理の内容(例えば,発注が可能か不可かなど)を指定する場合は,属性として指定します。案件は,処理をした後,次の担当者へ送付します。
Groupmax Integrated Desktopを使った案件の処理の例を,図2-8に示します。
図2-8 Groupmax Integrated Desktopを使った案件の処理の例
![[図データ]](figure/zu020702.gif)
(2) 案件及びワークの運用操作
案件及びワークについて,次のような処理ができます。
- 案件及びワークの優先度の変更
自分が投入した案件及びワークの優先度を,「普通」又は「至急」に変更できます。
- 案件の引き戻し
送付先のユーザが文書を開く前であれば,案件を自分のユーザトレーに引き戻せます。文書に不備があり,訂正したい場合などに使用します。
- 案件及びワークの遷移状態の変更
案件及びワークのキャンセルや削除ができます。誤って投入した場合などに使用します。
- 案件の履歴情報の表示
案件がどのような経路で回覧されているか,また現在どのような状態にあるかなどを確認できます。
(3) 定義されている回覧経路以外の処理
到着した案件に対して,次のような処理ができます。ただし,業務を休止しているユーザへの相談,振り替えはできません。
- ほかのユーザへの相談
到着した案件をほかのユーザに配布できます。到着した案件について上長に相談する場合などに使用します。
- 過去のユーザへの差し戻し
到着した案件を,過去に処理したユーザに差し戻せます。到着した文書に不備があり作成者に差し戻す場合などに使用します。
- ほかのユーザへの振り替え
選択した案件を同じロール内のほかの作業者に振り替えて処理できます。特定の作業者に業務の負荷が掛かり,一時的に作業者を変更したい場合などに使用します。
- ほかのユーザの代行
ある特定のユーザが,短期の出張や休暇などで業務を休止する場合,代行者を指定して案件を処理することができます。
業務を休止するユーザは,業務を代行してもらうユーザを選択し,自分のトレーの案件受付状態を「代行者のトレーに配布する」にします。これによって,業務を休止するユーザに配布される案件は,自動的に代行者に配布されます。また,案件は代行者が処理すると次の作業者へ配布されます。
(4) 案件に関連付けられたプログラムの起動
Groupmax Workflow Client - Libraryなどで作成したプログラムを,Groupmax Integrated Desktopから起動できます。