3.4 ワークフロー化した業務の稼働

ここでは,3.3までに開発したワークフローの稼働について説明します。

資材発注業務で,次のような流れがあるとします。

「資材課の担当者は,発注書を作成して,予算確認者に送付する。

予算確認者は,発注書の審査と予算の確認をして,発注が可能かを判断する。発注が可能ならば,発注書を資材発注係に送付する。

資材発注係は発注書を完成させて,発注する。

予算確認者が発注は不可能と判断した場合は,発注を却下する。」

この業務のワークフロー定義例を,図3-6に示します。なお,この業務はビジネスプロセス名「資材発注業務」としてサーバに登録します。

図3-6 資材発注業務の定義例

[図データ]

この定義に基づいて業務を稼働した例を,図3-7に示します。ここでは各処理ノードでGroupmax Integrated Desktopを使用します。操作の手順は次のとおりです。操作の番号は,図3-7の中の数字と一致しています。

  1. 資材担当者は,PC上のアプリケーションプログラムで発注書を作成する。
  2. ビジネスプロセス定義「資材発注業務」を使用することなどを指定する。
  3. 作成した発注書を発信する。
  4. 定義に基づいて,Groupmax Workflowによって発注書が予算確認者に送付される。
  5. 予算確認者は,INBOXで案件の一覧から発注書を選択して開く。
  6. 発注書の内容を確認して,発注可能かどうかを判断する。
  7. 発注可能と判断した場合,「可」を指定して発信する。
  8. 発注不可と判断した場合,「不可」を指定して発信する。
  9. 可が指定された場合,Groupmax Workflowによって発注書が資材発注係に送付される。
  10. 不可が指定された場合,発注は却下され,処理が終了する。
  11. 資材発注係は,INBOXで案件の一覧から発注書を選択して開く。
  12. 資材発注係は送付された発注書を完成して,発注し,処理を完了する。
  13. Groupmax Workflowによって処理が完了する。

    図3-7 ワークフロー化した業務の稼働

    [図データ]