2.3.3 ビジネスプロセスのサーバへの登録と管理

<この項の構成>
(1) Groupmax Workflowのサーバの構成とデータの流れ
(2) サーバへの登録と配布
(3) ビジネスプロセスの管理
(4) ビジネスプロセスの管理者

(1) Groupmax Workflowのサーバの構成とデータの流れ

Groupmax Workflowは,Groupmax Addressが管理するドメイン内でシステムを構築します。Groupmax Workflowが動作するサーバには,役割によって次の2種類があります。

Workflow管理サーバ
Groupmax Addressでのマスタ管理サーバに相当し,Groupmax Addressが管理するドメイン内に一つだけ存在します。
Workflowサーバ
Workflow管理サーバの管理下にあるサーバで,ドメイン内に複数存在します。なお,自分のユーザトレーがあるWorkflowサーバを特にホームサーバといいます。

Groupmax Workflowでは,定義したビジネスプロセスやロールの情報をいったんWorkflow管理サーバに登録し,そこから各Workflowサーバに配布します。ユーザは,自分のホームサーバであるWorkflowサーバに対して業務を行います。

Groupmax Workflowのサーバの構成とデータの流れを図2-4に示します。

図2-4 Groupmax Workflowのサーバの構成とデータの流れ

[図データ]

(2) サーバへの登録と配布

定義したビジネスプロセスは,Groupmax Workflow Definerで実行形式に変換してWorkflow管理サーバに登録します。登録されたビジネスプロセスは,Workflow管理サーバからそのビジネスプロセスを実行する各Workflowサーバに配布されます。ユーザは,自分のホームサーバであるWorkflowサーバに配布されたビジネスプロセスで案件を処理します。

ビジネスプロセスをWorkflow管理サーバに登録するとき,そのビジネスプロセスを管理するWorkflowサーバを指定します。このWorkflowサーバを特にビジネスプロセス登録サーバといいます。ビジネスプロセス登録サーバのワークフローデータベースでは,そのビジネスプロセスに投入された案件や,案件の履歴情報などを管理しています。

ビジネスプロセスのサーバへの登録と配布の流れを図2-5に示します。

図2-5 ビジネスプロセスのサーバへの登録と配布

[図データ]

(3) ビジネスプロセスの管理

一度定義したビジネスプロセスは,コピー,切り取り,貼り付けなどの編集機能を使って修正できます。内容を変更したビジネスプロセスは,再びサーバに登録し,配布することで同じように使用できます。

なお,Workflow管理サーバのワークフローデータベースでは,ビジネスプロセスにバージョンを付けて管理しています。バージョンは,ビジネスプロセスを更新するごとに付けられ,同一の名称で256個まで登録できます。

不要になったビジネスプロセスは,Groupmax Workflow Definerを使用してワークフローデータベースから削除します。

(4) ビジネスプロセスの管理者

ビジネスプロセスを定義するとき,ビジネスプロセスごとに管理者を指定します。ビジネスプロセスの管理者は,自分が管理するビジネスプロセスに対して定義内容を変更したり,業務がスムーズに運用されるように必要に応じて運用操作をしたりできます。管理者には,ビジネスプロセス管理者,ワークフロー運用管理者又はドメイン管理者の権限を持つユーザを指定できます。

ビジネスプロセスの管理者には,複数のユーザを指定できます。その中で主ビジネスプロセス管理者に指定されたユーザのトレーを,特にエラートレーと呼びます。エラートレーには,ビジネスプロセスの運用中にエラーになった案件が配布されます。