3.5.1 業務の進ちょく状況の監視
Groupmax Workflow Monitorを使用すると,業務の負荷状況及び進ちょく状況を監視できます。負荷状況は,ビジネスプロセス,ロール及びユーザごとで参照できます。さらに,特定のワーク及び案件を指定して,進ちょく状況を参照することもできます。
Groupmax Workflow Monitorの操作については,マニュアル「Groupmax Workflow Version 6 ビジュアル定義・シミュレータ・運用モニタ ユーザーズガイド」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) ビジネスプロセス管理者によるビジネスプロセスの管理と運用
- (2) 案件及びワークの運用操作
(1) ビジネスプロセス管理者によるビジネスプロセスの管理と運用
ビジネスプロセス定義には,定義したときにそのビジネスプロセスを管理するユーザが指定されています。ビジネスプロセスの管理者は,自分が管理するビジネスプロセスで業務が滞っているかどうかを確認したり,必要に応じて業務の流れを変更したりできます。
Groupmax Workflow Monitorを使った業務管理の例を示します。
- ロール及びユーザの処理状況を確認する
まず,負荷の懸かりかたが偏っているビジネスプロセスがないかを確認します。ある場合は,負荷の懸かっているビジネスプロセスの,どのノードに負荷が懸かっているかを画面で確認します。負荷の懸かっているノードが確認できたら,次にそのノードで処理するロール又はユーザの状況を確認します。これによって,どの作業者で処理が滞っているかが確認できます。
- 案件をほかの作業者に振り替えて案件数を調整する
ロール情報から,案件数の調整が必要なロールを選択し,ユーザ情報を表示します。どのユーザに負荷が懸かっているかは,ユーザ情報の案件数から判断できます。抱えている案件数の少ないユーザがいたら,負荷の懸かっているユーザの案件情報から振り替える案件を選び,案件数の少ないユーザを振り替え先として指定します。
これによって,ユーザの負荷を均一化でき,ロール全体での作業効率を向上できます。
- 自分が管理する業務だけを絞り込んで表示する
Groupmax Workflow Monitorを使用すると,ビジネスプロセス管理者はドメイン内のすべてのビジネスプロセスの情報を参照できますが,自分が管理しているビジネスプロセスだけに絞り込んで表示できます。これによって,参照する範囲を限定して,検索の効率を向上できます。
(2) 案件及びワークの運用操作
自分が投入した案件及びワークに対して,必要に応じて処理を変更できます。これらの操作はユーザの権限に関係なくできます。なお,ビジネスプロセスの管理者は,自分が管理するビジネスプロセス上のすべての案件及びワークに対して運用操作ができます。
Groupmax Workflow Monitorを使った業務の流れの変更例を示します。
- 案件及びワークの遷移状態を変更する
自分が投入した案件及びワークの処理を一時的に停止できます。この場合,案件又はワークの遷移状態を「一時停止」にします。停止した処理を再開する場合は,遷移状態を「再開始」にします。
- ワークの処理期限を変更する
自分が投入したワークの処理期限を,早めたり延ばしたりなど変更できます。