3.2.2 ワークフローの設計

新しい業務の流れが決定したら,業務をワークフロー化するための設計をします。ここでの作業は,Groupmax Workflowを使ってワークフローを作成する前の準備になります。

<この項の構成>
(1) フロー図の作成
(2) 業務プログラムの開発の検討
(3) 使用する文書の電子化
(4) Groupmax Workflowを使用するユーザの選定

(1) フロー図の作成

3.2.1 現行業務の分析」で検討した新しい業務の流れを,Groupmax Workflowに合わせてフロー図として作成します。作成のポイントは次のとおりです。

でき上がったフロー図に対して,更に次の点を検討します。

完成したフロー図の例を,図3-2に示します。

図3-2 フロー図の作成例

[図データ]

この完成したフロー図を基に,次のワークフローの作成段階でGroupmax Workflow Definerを使ってワークフローを描画します。

(2) 業務プログラムの開発の検討

フロー図が完成した時点で,各処理ノードで案件を処理するのにGroupmax Integrated Desktopの機能又は業務プログラムのどちらを使用するかを検討します。

処理ノードで使用するプログラムとは,案件の投入や操作に使用するプログラムです。例えば,業務に合った画面から案件を投入して操作する場合は,業務プログラムを開発して画面を設計する必要があります。

(a) Groupmax Integrated Desktopの利用の検討

まず,Groupmax Integrated Desktopの機能で対応できる作業かどうかを検討します。Groupmax Integrated Desktopの機能で対応できる作業であれば,業務プログラムを開発する必要はありません。Groupmax Integrated Desktopの機能で対応できる作業にどういうものがあるかは,「2.7.1 Groupmax Integrated Desktopの利用」を参照してください。

(b) 業務プログラムの開発の検討

Groupmax Integrated Desktopの機能で対応できない作業の場合は,業務プログラムの開発を検討します。業務プログラムの開発にGroupmax Workflow Client - Libraryを使うと,プログラムの開発に必要な手間を軽減して,業務に適合した専用の画面を開発できます。

(c) 業務プログラムの開発の検討例

Groupmax Integrated Desktopの機能又は業務プログラムのどちらを使用するかは,各処理ノードでの作業の内容及び量を考慮して決定します。

なお,Groupmax Integrated Desktopの機能と業務プログラムを連携することもできます。この点も併せて,各処理ノードで使用するプログラムを検討してください。

(3) 使用する文書の電子化

次に,業務で使用されている文書が既に電子化されているかどうかを調査します。これから電子化する場合は,使用するアプリケーションプログラムについて,次の検討をします。

なお,文書が電子化されていない場合は,この時点で電子化してください。

(4) Groupmax Workflowを使用するユーザの選定

Groupmax Workflowを使用するユーザを選定します。このとき,ユーザの権限も決定します。各ノードでの作業者をロールにする場合,そのロールにどのユーザを割り当てるかも決定します。