1.1.1 開発の背景

近年,安価で高性能なパーソナルコンピュータが普及し,オフィスの情報の電子化は急速に進んでいます。しかし一方で,これらの情報の電子化が業務の効率の向上にうまく結び付いていない現状もあります。この原因の一つとして,オフィスでの業務の流れを自動化できないことが挙げられます。

オフィスでの仕事の多くは,人と人,部門と部門の間での書類の回覧というプロセスで成り立っています。このプロセスで書類の紛失が発生したり,回覧に時間がかかったりすると,業務全体にわたる効率を低下させる原因になります。さらに,情報の電子化が個人や部門内を対象にしていると,部門間にわたる処理にうまく対処できない問題も生じます。

このような問題点を解決する手段として,ワークフロー管理システムGroupmax Workflowは開発されました。ワークフローとは業務の流れを意味します。Groupmax Workflowは,文書の回覧という業務の流れを自動化して,オフィスでの生産性の向上を支援するソフトウェアです。

さらに,業務の流れや手順などを見直すことで,BPR(Business Process Reengineering)の実現も支援します。

Groupmax Workflowの開発の背景を,図1-1に示します。

図1-1 Groupmax Workflowの開発の背景

[図データ]