1.2.2 Groupmax Workflowの適用業務

業務には,業種に固有なものと,業種には関係ない共通のものとがあります。Groupmax Workflowを導入することで効果を期待できる業務の例を図1-4に示します。

図1-4 Groupmax Workflowの適用業務

[図データ]

また,Groupmax Workflowは,稟議(りんぎ)や査定業務などの一般的なオフィス業務や,発注や人事管理などの基幹業務にも適用できます。

<この項の構成>
(1) 一般的なオフィス業務での適用例
(2) 基幹業務での適用例

(1) 一般的なオフィス業務での適用例

Groupmax Workflowは,WordやExcelなどの流通ソフトウェアで作成した文書を,定義された経路に従って回覧します。したがって,一般的なオフィス業務である,稟議や査定業務などに活用できます。

Groupmax Workflowの一般的なオフィス業務での適用例を,図1-5に示します。

図1-5 一般的なオフィス業務での適用例

[図データ]

図1-5は,企画書の審査及び承認を依頼する業務の例です。担当者は企画書を流通ソフトウェアで作成して回覧します。企画書は,定義された経路で自動的に回覧され,審査及び承認を受けます。さらに,必要に応じてコメントを付けて回覧できます。

文書の形式が担当者によって異なっていても同じ経路で回覧できるため,不定形な文書を扱うオフィス業務に対応できます。

(2) 基幹業務での適用例

Groupmax Workflowは,サーバに構築されたデータベースのデータを定義された経路に従って回覧します。また,回覧したデータを基にデータベースを更新します。資材発注業務や人事管理業務など,従来のオンライン業務に対応した業務を,クライアント・サーバの環境で実現できます。

Groupmax Workflowの基幹業務での適用例を,図1-6に示します。

図1-6 基幹業務での適用例

[図データ]

図1-6は,資材発注業務の例です。依頼者は発注に必要な注番や金額などを決められた帳票(画面)に入力して送付します。帳票は定義された経路で,経理部に送付されます。経理部は送付されたデータをキーとして,サーバ上のデータベースを参照及び更新します。処理が終わると,資材部に送付し発注します。

このように,既に構築されているデータベースと連携した基幹業務に対応できます。

なお,この図の例では,データを入力する画面はGroupmax FormやVisual Basicなどで作成します。Groupmax Workflowは入力されたデータだけを抽出して回覧しています。しかし,ユーザは帳票を回覧するように操作できるので,使いやすく,かつ負荷を軽減したシステムを作成できます。