業務で発生する大量のデータを管理して,有効に活用するためには,データベースの利用が不可欠です。Groupmax Formでは,データベースを作成して,データを分類管理できます。また,流通データベースを利用できます。
(1) 利用できるデータベース
Groupmax Formで利用できるデータベースを,表2-1に示します。
表2-1 利用できるデータベース
Groupmax Formで作成したデータベース | ODBC準拠のデータベース | ISAMファイル | オフィスサーバの台帳ファイル | |
---|---|---|---|---|
Groupmax Form Client | ○ | ○ | ○ | ○ |
Groupmax Form Server | ○ | ○※ | ○ | × |
(凡例)〇:利用できる
×:利用できない
注※ Microsoft SQL Server及びORACLEを利用できます。
データベースの作成
Groupmax Formでは,データベースを作成して,業務データを管理・利用できます。データベーステーブルの項目名や項目属性などは,データベース定義ウィンドウを使って対話操作で定義します。また,テーブルの形式をそのままデータベース編集ウィンドウに表示して,データを入力できます。
データベース作成の流れを,図2-5に示します。
図2-5 データベース作成の流れ
流通データベースなどの利用
Groupmax Formで作成したデータベース以外にも,ODBC準拠のデータベースやISAMファイルを利用できます。また,CSV形式のファイルを利用して,流通アプリケーションとデータを共有できます。さらに,オフィスサーバ(elles7)の台帳ファイルも利用できます。
それぞれのデータベースやファイルを使う場合のプログラム構成を,図2-6に示します。
図2-6 データベースやファイルを使う場合のプログラム構成
(2) データベースを自由に加工(データベース更新業務)
データベースのデータは,日々の業務でいろいろな形で参照・更新されます。このとき,データの抽出・分類・集計などの処理が必要になることもあります。
Groupmax Formでは,豊富なコマンドを組み合わせて処理を定義することで,それぞれの業務に応じた形でデータベースを参照・更新できます。また,伝票の入力データをキーにしてデータベースを検索したり,入力データでデータベースのデータを更新したりできます。
データベースの更新処理の例を,図2-7に示します。
図2-7 データベースの更新処理の例
データベース編集ウィンドウを使って,対話形式でもデータベースを加工できます。データの追加や更新だけでなく,いろいろな条件を指定して抽出・分類・集計などの処理もできるので,非定型的な業務にも対応できます。
データベース編集ウィンドウを,図2-8に示します。
図2-8 データベース編集ウィンドウ
(3) データベースの内容の印刷(書式印刷業務)
データの集計業務などでは,データベースの内容を帳票に印刷します。同じデータでも,業務によって印刷したい形式が異なることがあります。
Groupmax Formでは,データベースの内容を,目的に応じた形式の帳票に印刷できます。帳票の印刷形式(書式)は,伝票発行画面と同様に,マウス操作で作成します。帳票のタイトルや,一度だけ印刷する項目,繰り返し印刷する項目などを組み合わせて,自由な形式を作成できます。さらに,処理定義で書式の項目とデータベースの項目とを結び付けます。このとき,特定の項目の小計や合計を計算して,印刷することもできます。
書式印刷業務の例を,図2-9に示します。
図2-9 書式印刷業務の例