Groupmax Workflowのワークフローと連携した,人事異動の申請業務への適用例を示します。
この業務では,異動の申請や受け付けなどを,ワークフローの案件として処理します。処理の流れ(ビジネスプロセス)はGroupmax Workflowで定義します。申請や受け付けの処理には,Groupmax Formの伝票発行画面を使います。
(1) 業務の内容
人事異動の申請業務の内容を,図3-29に示します。
図3-29 人事異動の申請業務の内容
(2) 業務作成のポイント
ワークフローで案件を処理する場合,各ノード(処理地点)で処理内容は異なります。それぞれの処理内容に合わせた画面を,Groupmax Formの業務として作成します。Groupmax Workflowでは,処理の流れ(ビジネスプロセス)を定義すると共に,各ノードでの案件処理で,Groupmax Formで作成した業務を実行することを指定します。
異動の申請
Groupmax Formで作成した異動申請用の業務を,Groupmax Integrated Desktopのワークプレースに登録しておけば,ワークプレースから「異動申請」画面を起動できます。画面の[申請]ボタンには,異動者・異動日などの入力データを,案件としてワークフローに投入する処理を定義します。
異動の受け付け
このノードの案件処理で,Groupmax Formで作成した異動受け付け用の業務を実行することを,ビジネスプロセスに定義しておきます。この定義によって,Groupmax Integrated Desktopの案件一覧から案件を選択したとき,「異動受付」画面を直接起動できます。
「異動受付」画面には,前のノードで投入された異動者・異動日などのデータを読み込みます。この処理は,伝票発行画面を作成するときに,ダイアログボックスで簡単に定義できます。
画面の[受付]ボタンには,このノードで入力した申請番号などのデータを,前のノードで入力されたデータに追加する処理を定義します。また,案件を処理済みの状態にして遷移させる処理を定義します。
異動の決済
画面の[決済]ボタンに,ラジオボタンの選択結果に応じて,案件のユーザ属性に「承認」又は「非承認」を設定する処理を定義します。さらに,案件を処理済みの状態にして遷移させる処理を定義します。また,[保留]ボタンには,案件を保留の状態にする処理を定義します。