6.1.3 インタフェースの作成

独自のエージェントを作成する場合は,ユーザプログラムのほかに,ユーザが個人エージェントを作成できるようにするためのユーザインタフェースが必要になります。ユーザインタフェースの利用・作成方法には,次の三つがあります。

<この項の構成>
(1) システム標準提供の画面を利用する
(2) Agent - Development Kitのテンプレートを利用して作成する
(3) 独自に作成する

(1) システム標準提供の画面を利用する

Agent Serverが提供している画面を利用する方法です。この場合,エージェント開発者はユーザプログラムだけを作成します。Agent Serverが標準で提供している画面を図6-2に示します。

図6-2 標準提供のエージェント定義画面

[図データ]

標準で提供される画面を利用して個人エージェントを作成するには,一般ユーザはサーバエージェントマネージャを起動してこの画面を開きます。この画面でエージェント名,トリガ監視登録プログラム名やアクション実行プログラム名を入力し,個人エージェントを作成・保存します。このため,エージェント開発者は指定するプログラム名を一般ユーザにあらかじめ知らせておく必要があります。

この画面で作成又は開くことができるエージェントは,一つのトリガ(システム提供のトリガ以外)と一つのアクションを持つエージェントだけです。また,この画面で作成したエージェントは,エージェントマネージャから開くことはできません。

なお,活動ログの参照画面は,標準では提供されません。エージェント開発者が独自に作成する必要があります。

(2) Agent - Development Kitのテンプレートを利用して作成する

Agent - Development Kit提供のテンプレートを基に,個人エージェントを作成するための画面を作成する方法です。

エージェント開発者は,Agent - Development Kit提供の[エージェント定義]ウィンドウを基に,トリガの対象やアクションの内容などの選択項目をテンプレート定義データとして作成します。テンプレート定義データには,選択された項目に応じてどのユーザプログラムを呼び出すかという情報も定義します。これによって,一般ユーザにプログラム名を意識させることなく,必要な情報を指定させることができます。作成したテンプレート定義データは,Agent Serverに格納しておきます。

個人エージェントを作成するには,一般ユーザはIntegrated Desktopを起動し,サーバエージェントのテンプレート一覧を表示させます。エージェント開発者が作成したテンプレートはここに表示されます。一般ユーザはテンプレートを開き,エージェントを動作させる時刻や動作内容を指定して個人エージェントを作成します。

(3) 独自に作成する

エージェント開発者がすべてインタフェースを作成する方法です。複雑なエージェントを作成する場合や画面上で独自の情報を設定させたい場合は,この方法で作成します。

独自に画面を作成する場合は,クライアントとAgent Serverとでやり取りするための制御プログラムを作成する必要があります。作成した画面・制御プログラムは,クライアントに格納しておきます。

個人エージェントを作成するには,一般ユーザはサーバエージェントマネージャを起動して画面を開きます。画面で必要な情報を指定し,個人エージェントを作成・保存します。

なお,この画面で作成したエージェントは,エージェントマネージャから開くことはできません。