8.2.1 制御プログラムを作成する前に
ここでは,制御プログラムを作成するのに必要な基本的な内容について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 使用できる言語
- (2) 提供ライブラリ及びヘッダファイル
- (3) 使用するコンパイラ
- (4) 制御プログラムの格納場所
- (5) Groupmax Agent Version2.0で作成した制御プログラムに関する注意
(1) 使用できる言語
制御プログラムはC言語又はC++言語で開発できます。
(2) 提供ライブラリ及びヘッダファイル
- ライブラリ
- リンクするインポートライブラリは,agtsrvif.libです。
- ヘッダファイル
- Agent Serverが提供する関数は,agtsrvif.hで定義されています。制御プログラムを開発する場合は,agtsrvif.hをインクルードする必要があります。また,windows.hもインクルードする必要があります。
(3) 使用するコンパイラ
制御プログラムのコンパイルには,次のどちらかのコンパイラを使用することを前提としています。
- Microsoft Visual C++ Version5.0 Service Pack 2
- Microsoft Visual C++ Version6.0
(4) 制御プログラムの格納場所
- エージェント定義画面の格納
- コンパイルした制御プログラムは,そのDLL名及び関数名をクライアントのレジストリに登録しておきます。これによって,サーバエージェントマネージャのメニューから画面を開くことができます。
- 定義画面のレジストリへの登録場所を図8-7に示します。
- 図8-7 定義画面のレジストリへの登録場所
![[図データ]](figure/zu0807.gif)
また,関数インタフェースは次のようになります。
- 「新規生成」用の関数
int 関数名(void);
引数:なし
戻り値:
0:正常終了,その他:エラー終了
- 「開く」用の関数
int 関数名(AG_ID agentID);
引数:
agentID:一覧画面で選択されたサーバエージェントのエージェントID
戻り値:
0:正常終了,その他:エラー終了
- 活動ログ参照画面の格納
- 活動ログの参照画面を作成した場合には,図8-8に示す場所にDLL名及び関数名を登録します。
- 図8-8 活動ログ参照画面のレジストリへの登録場所
![[図データ]](figure/zu0808.gif)
また,関数インタフェースは次のようになります。
- 「ログ参照」用の関数
int 関数名(AG_ID agentID);
引数:
agentID:一覧画面で選択されたサーバエージェントのエージェントID
戻り値:
0:正常終了,その他:エラー終了
(5) Groupmax Agent Version2.0で作成した制御プログラムに関する注意
次の製品を使用して作成した制御プログラムは,Version 5ではそのままでは使用できません。Version 5の開発環境で前提となっているVisual C++ Version5.0又はVisual C++ Version6.0に対応できるよう,制御プログラムを修正・リコンパイルする必要があります。
- Groupmax Agent Server (バージョン02-3x)
- Groupmax Agent - Development Kit (バージョン02-31)
APIのインタフェースは変更していませんので,そのまま使用できます。