4.3 メールが新着したら転送する(一般ユーザ用)

この節では,「個人メールの自動転送」エージェントについて説明します。

<この節の構成>
(1) エージェントの機能
(2) テンプレートの指定
(3) 注意事項・補足事項

(1) エージェントの機能

個人メールの自動転送」エージェントは,個人エージェントを作成したユーザあてに特定のメールが到着すると,特定ユーザにそのメールを転送します。

このエージェントを使えば,一般ユーザが不在の場合でも必要な情報をほかのユーザに伝えることができ,円滑に作業を進めることができます。

(2) テンプレートの指定

「個人メールの自動転送」エージェントは,「個人メールが新着したら」というきっかけと,「個人メールを転送する」という動作から成り立ちます。

テンプレートから個人エージェントを作成するには,このきっかけと動作,及びそれぞれの詳細を指定します。指定する情報について説明します。

(a) エージェントが動作するきっかけ

[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントが動作するきっかけ」には次の項目を指定します。

(b) きっかけの詳細

「エージェントが動作するきっかけ」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[個人メール情報指定]ダイアログが開きます。このダイアログで,どのようなメールが到着したら転送するのか,次に示すメールの条件を指定します。各項目で指定した条件をすべて満たした場合に,エージェントが動作します。

主題
メールの主題を指定します。その文字列と等しいのか,又はその文字列を含むのかを指定できます。主題は複数指定でき,指定した主題のどれか一つと一致した場合に条件が成立します。
発信者
メールの発信者を指定できます。発信者は複数指定でき,指定した発信者のどれか一つと一致した場合に条件が成立します。
優先度
メールの優先度(普通・至急)を指定できます。指定しない場合は,普通及び至急のメールが対象となります。
親展
親展のメールかどうかを指定できます。
返信要求
返信要求のあるメールかどうかを指定できます。

(c) エージェントの動作

[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントの動作」には次の項目を指定します。

(d) 動作の詳細

「エージェントの動作」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[転送メール指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。なお,転送メールの主題は,受信メールの主題の先頭に「AF:」を付けたものになります。優先度及び親展は,受信したメールと同じになります。

宛先
メールの転送先を指定します。
転送記号を取り込む
転送メールのメッセージ中に,転送した部分を明確にするための記号を挿入するかどうかを指定します。
転送メールに追加する本文
転送メールに追加したい本文を指定します。追加する本文は,転送する文の上部に追加されます。
なお,転送メールに本文を追加した場合,受信したメールの本文が暗号化などによって編集できない場合は,その旨のメッセージが活動ログに出力され,メールは転送されません。
処理後のメールの状態
受信したメールを転送した後,受信したメールの状態を指定できます。状態には,既読,未読,削除があります。

(3) 注意事項・補足事項

Mailエージェントによる無限転送を避けるため,受信メールの主題に「AF:」が何個あったら転送を停止するか,「AF:」の個数に上限を指定できます。上限は,Mail Agentの管理コマンドで指定できます。管理コマンドの使用方法は,マニュアル「Windows NT Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド」及び「Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド」を参照してください。