1.2 Groupmax Agentの特長

Groupmax Agentのプログラム構成を図1-2に示し,それぞれについて説明します。

図1-2 Groupmax Agentのプログラム構成

[図データ]

Agent Server
サーバエージェントを活動させるために必要な基本となるプログラムです。クライアントから登録されたエージェントを管理し,各サーバへ処理を振り分けます。また,各サーバからの処理結果をクライアントに通知します。
Agent Serverでは,サーバエージェントを独自に開発するためのAPI,サーバエージェントの運用状況を管理するツールなどを提供しています。これらを利用して,サーバエージェントを活動させ,サーバエージェントを円滑に運用できます。
Agent - Application(オプション製品)
すぐに使用できるサーバエージェントのプログラムです。Workflow Server,Mail Server,及びDocument Managerと連携して案件の監視,メールの自動返信や文書の自動削除などの処理をします。ユーザは,テンプレートに個別の情報を指定するだけでこれらのエージェントを活動させることができます。
また,Agent - Applicationでは,これらのエージェントの運用状況を管理するツールを提供しています。
Agent - Applicationは,次のプログラムで構成されています。
  • Agent - Workflow Server(本体)及びAgent - Workflow Function(実行エンジン)
  • Agent - Mail Server(本体)及びAgent - Mail Function(実行エンジン)
  • Agent - Document Manager Server(本体)及びAgent - Document Manager Function(実行エンジン)
これらのプログラムの中から,使用したいエージェントに合わせて,必要なものだけを組み込みます。例えば,Workflowのエージェントを使用する場合は,ワークフローサーバにAgent - Workflow Serverを,エージェントサーバにAgent - Workflow Functionを組み込みます。実行エンジンは,Agent ServerとAgent - Applicationの各本体との間で情報をやり取りするためのプログラムです。
Agent Server Mail Option
メールを送信するためのライブラリです。Groupmax Mailと連携して,エージェントの実行結果などをメールします。Workflowのエージェントやユーザが独自に作成したエージェントでメールを送信するときに,Agent ServerとMail Serverが別マシンにある場合に必要になります。
Agent - Development Kit(オプション製品)
サーバエージェントの開発を支援するプログラムです。Agent - Development Kitでは,サーバエージェントを独自に開発するためのAPIやユーザインタフェースのテンプレートなどを提供しています。提供するAPIには通信支援機能があるので,Agent Serverと別のサーバにあるエージェントのプログラムを効率的に開発できます。また,テンプレートを利用することで,ユーザインタフェースを効率的に作成できます。
Agent Client
エージェントをAgent Serverに登録したり,エージェントの状態を表示させたりするプログラムです。