付録A 用語解説
(英字)- Agent - Application
- Workflow Server,Mail Server,及びDocument Managerと連携して活動するエージェントを提供しています。Agent - Applicationの提供するこれらのエージェントには,一般ユーザ用と管理者用の2種類があり,テンプレートに個別の情報を指定するだけで活動させることができます。また,システム管理者用にこれらのエージェントを管理するツールも提供しています。
- Agent - Development Kit
- サーバエージェントの開発を支援するプログラムです。Agent - Development Kitでは,サーバエージェントを独自に開発するためのAPIや,ユーザインタフェース作成のためのテンプレートを提供しています。
- Agent - Development KitのAPIには通信支援機能があるため,Agent Serverとは別のサーバマシンで動作するエージェントのプログラムを効率的に開発できます。また,テンプレートを利用することによってユーザインタフェースを効率的に作成できます。
- Agent Server
- サーバエージェントを活動させるために必要なGroupmax Agentの基本プログラムです。Agent Serverでは,サーバエージェントを開発するためのAPIや,サーバエージェントが活動する環境などを提供しています。また,システム管理者用にサーバエージェントを管理するツールも提供しています。
- Agentメール送信ライブラリ(Agent Server Mail Option)
- 独自に開発されたエージェントやWorkflowエージェントの実行結果などをGroupmax Mailを使ってメール送信する場合に,Agent ServerとGroupmax Mail Serverを連携させるための機能です。Agent ServerとGroupmax Mail Serverを別々のマシンにインストールする場合,Groupmax Mail Server側のマシンにこのライブラリをインストールする必要があります。
- Document Manager Agent
- Document Managerと連携して活動するエージェントを提供しています。
- Document Manager Agentには,Document Manager側にインストールする本体部分とAgent Server側にインストールする実行エンジン部分があります。
- Document Manager Agent本体(Agent - Document Manager Server)
- Document Manager Agent実行エンジン(Agent - Document Manager Function)
- E-mail
- SMTPに準拠したメールのことです。
- Mail Agent
- Mail Serverと連携して活動するエージェントを提供しています。
- Mail Agentには,Mail Server側にインストールする本体部分とAgent Server側にインストールする実行エンジン部分があります。
- Mail Agent本体(Agent - Mail Server)
- Mail Agent実行エンジン(Agent - Mail Function)
- SMTP
- Simple Mail Transfer Protocolの略で,RFC821で定義されているプロトコルです。
- Workflow Agent
- Workflow Serverと連携して活動するエージェントを提供しています。
- Workflow Agentには,Workflow Server側にインストールする本体部分とAgent Server側にインストールする実行エンジン部分があります。
- Workflow Agent本体(Agent - Workflow Server)
- Workflow Agent実行エンジン(Agent - Workflow Function)
(ア行)- アクション
- きっかけ(トリガ)に対してエージェントがする仕事のことです。ユーザプログラムを作成する場合,次のプログラムでアクションの内容を定義します。
- アクション選択プログラム
- アクション実行プログラム
- アクション実行補助プログラム
- アクション実行プログラム
- アクションを実行するプログラムです。Agent Serverから直接呼び出されます。
- アクションの処理量が多く,実行に時間が掛かる場合は,アクションの処理をアクション実行プログラムとアクション実行補助プログラムに分割します。この場合,アクション実行プログラムには,アクション実行補助プログラムを起動しアクションの実行を依頼する処理を記述します。アクション実行補助プログラムには,実際のアクションの処理を記述します。
- アクション条件
- アクション(エージェントの仕事)を実行する条件のことです。アクションには,必要に応じてアクション条件を設定できます。例えば,メッセージを表示するというアクションに「届いたメールが至急であれば」という条件を設定できます。
- アクション条件は,一つのアクションに対して複数設定できます。この場合,すべての条件を満たしたときにアクションが実行されます。
- アクション選択プログラム
- アクション条件を判定するプログラムです。
- 一般ユーザ
- Agent - Applicationが提供する一般用のエージェントや,エージェント開発者が独自に開発したエージェントを利用する方です。
- 永続メモリ
- エージェントの生存期間,又は一つのトリガ発生からアクションの実行までの間保持される記憶領域です。永続メモリのデータを参照・更新することで,ユーザプログラム間の情報の引き継ぎができます。
- エージェント開発者
- エージェントの活動内容を定義するユーザプログラムを作成したり,ユーザインタフェースを作成したりして,独自のエージェントを開発する方です。開発したエージェントは,目的に応じて管理者や一般ユーザが使用します。
- エージェントキー
- エージェントを一つ一つ識別するためのキーです。Agent Serverがユニークに設定します。
- エージェントサーバ
- Agent Serverのあるサーバマシンのことです。
- エージェント定義データ
- エージェントの名称やユーザプログラムの名称など,エージェント固有の情報をまとめたものです。エージェント定義データは,一般ユーザがエージェントを生成したときに,Agent Serverが作成します。このエージェント定義データの内容に従って,Agent Serverが各ユーザプログラムを呼び出して実行します。これによって一つのエージェントが活動することになります。
(サ行)- サーバエージェント
- サーバで動作するエージェントプログラムです。例えば,「特定の時刻にデータベースの情報を検索して結果をメールする」といった作業をします。
- エージェント開発者は,Agent ServerやWorkflow ServerなどのAPIを使用してサーバエージェントを作成し,Agent Serverに格納しておきます。一般ユーザは,Agent Clientを介してサーバエージェントを自分用にカスタマイズして使用します。
- サーバエージェントマネージャ
- サーバマシンに格納されているエージェントの生成や削除などを,一般ユーザがクライアントマシンから実行するためのツールです。サーバエージェントマネージャについては,マニュアル「Groupmax Integrated Desktop Version 5 ユーザーズガイド」又は「Groupmax Integrated Desktop Version 6 ユーザーズガイド」を参照してください。
- 実行エンジン
- Agent ServerとAgent - Applicationの各本体との間で情報をやり取りするためのプログラムです。
- 制御プログラム
エージェント開発者が独自に作成した画面から,サーバ上のエージェントを制御するプログラムのことです。制御プログラムを使用して,エージェントの生成,編集や活動ログの取得などができます。
クライアントの画面で操作された情報は,制御プログラムによってエージェントサーバに渡されます。エージェント定義データに設定したい情報も制御プログラムで定義します。
- 生存期間
- クライアントがエージェントを生成するときに,そのエージェントの活動がいつまで有効になるかを指定する期間のことです。
(タ行)- トリガ
- エージェントが仕事をするきっかけのことです。
- トリガ監視登録プログラム
- トリガ監視プログラムにトリガの監視を依頼するプログラムです。トリガ監視登録プログラムは,Agent Serverから直接呼び出されます。
- トリガ監視プログラム
- トリガを監視するプログラムです。トリガ監視登録プログラムから呼び出されます。
(ヤ行)- ユーザプログラム
- エージェントの活動内容を定義するプログラムのことです。ユーザプログラムは,次のプログラム群から成ります。
- トリガ監視登録プログラム
- トリガ監視プログラム
- アクション選択プログラム
- アクション実行プログラム
- アクション実行補助プログラム