4.4 メールが新着したらユーザプログラムを起動する(一般ユーザ用)

この節では,「個人メール監視によるユーザプログラムの自動起動」エージェントについて説明します。

<この節の構成>
(1) エージェントの機能
(2) テンプレートの指定
(3) 注意事項・補足事項

(1) エージェントの機能

個人メール監視によるユーザプログラムの自動起動」エージェントは,個人エージェントを作成したユーザあてに特定のメールが到着すると,メールサーバにあるユーザプログラムを起動します。

このエージェントを使えば,一般ユーザはメールの到着時に使用するユーザプログラムを別途起動するという手間が省けます。また,メールサーバにあるユーザプログラムを起動するので,クライアントのディスク容量を節約できます。

(2) テンプレートの指定

「個人メール監視によるユーザプログラムの自動起動」エージェントは,「個人メールが新着したら」というきっかけと,「ユーザプログラムを起動する」という動作から成り立ちます。

テンプレートから個人エージェントを作成するには,このきっかけと動作,及びそれぞれの詳細を指定します。指定する情報について説明します。

(a) エージェントが動作するきっかけ

[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントが動作するきっかけ」には次の項目を指定します。

(b) きっかけの詳細

「エージェントが動作するきっかけ」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[個人メール情報指定]ダイアログが開きます。このダイアログで,どのようなメールが到着したらユーザプログラムを起動するのか,次に示すメールの条件を指定します。各項目で指定した条件をすべて満たした場合に,ユーザプログラムが起動します。

主題
メールの主題を指定します。その文字列と等しいのか,又はその文字列を含むのかを指定できます。主題は複数指定でき,指定した主題のどれか一つと一致した場合に条件が成立します。
発信者
メールの発信者を指定できます。発信者は複数指定でき,指定した発信者のどれか一つと一致した場合に条件が成立します。
優先度
メールの優先度(普通・至急)を指定できます。指定しない場合は,普通及び至急のメールが対象となります。
親展
親展のメールかどうかを指定できます。
返信要求
返信要求のあるメールかどうかを指定できます。

(c) エージェントの動作

[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントの動作」には次の項目を指定します。

(d) 動作の詳細

「エージェントの動作」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[ユーザプログラム指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。

コマンドライン
起動するユーザプログラムのファイル名を指定します。ユーザプログラムはWindowsNTの場合は「Mail Agentインストールフォルダ(ディレクトリ)¥SVup」下,UNIXの場合は「/groupmax/MailAgent/UP」下に格納しておきます。指定できるファイルは,このフォルダ(ディレクトリ)にあるファイルだけです。
個人メールの情報をパラメタで取得する
ユーザプログラムを起動するきっかけとなったメールの情報をパラメタで取得するかどうかを指定します。ユーザプログラムでメールの情報が必要な場合に,この項目をチェックします。
パラメタで取得できる情報には,次のものがあります。
エージェント作成者のユーザID,主題,発信者名(ニックネーム,OR名又はInternet Address),優先度,親展かどうか,返信要求の有無

(3) 注意事項・補足事項

なし