7.2.2 トリガ監視

エージェントが生成されると,Agent Serverはエージェント定義データを参照し,トリガ監視登録プログラム及びトリガ監視プログラムを実行します。トリガ監視登録プログラム及びトリガ監視プログラムの処理と対応する関数を図7-2に示します。

図7-2 トリガ監視登録プログラム及びトリガ監視プログラムの処理と対応する関数

[図データ]

図7-2について説明します。

  1. エージェント定義データからエージェントの情報を読み込み,どのエージェントの活動なのかを識別します。また,トリガパラメタなどの必要な情報を取得します。
  2. トリガが発生すると,アクション選択プログラムやアクション実行プログラムに引き渡す情報(例えば,案件のIDやメールの優先度など)を作成します。まず,トリガ情報を組み立てるための作業領域を確保します。次に,確保した領域に「名前=値」の形式で情報を設定します。
  3. 2.で確保した領域のアドレスを指定し,Agent Serverにトリガ発生通知を発行します。
    Agent Serverは,トリガ発生通知を受信すると,トリガ情報を永続メモリに出力します。さらに,アクション選択プログラム又はアクション実行プログラムを起動します。
  4. 2.で確保した領域を解放します。

なお,Groupmax Agentでは,指定した時刻にトリガを発生させるタイマトリガを提供しています。このトリガを利用する場合は,トリガを監視するプログラムを作成する必要はありません。