4.2 メールが新着したら返信する(一般ユーザ用)
この節では,「個人メールの自動返信」エージェントについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) エージェントの機能
- (2) テンプレートの指定
- (3) 注意事項・補足事項
(1) エージェントの機能
「個人メールの自動返信」エージェントは,個人エージェントを作成したユーザあてに特定のメールが到着すると,特定のメールを返信します。
このエージェントを使えば,一般ユーザは不在の間にメールを送ってきた相手に対してメッセージを伝えることができます。
(2) テンプレートの指定
「個人メールの自動返信」エージェントは,「個人メールが新着したら」というきっかけと,「個人メールを返信する」という動作から成り立ちます。
テンプレートから個人エージェントを作成するには,このきっかけと動作,及びそれぞれの詳細を指定します。指定する情報について説明します。
(a) エージェントが動作するきっかけ
[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントが動作するきっかけ」には次の項目を指定します。
- 何を監視しますか?:個人メール
- どうなったら?:新着したら
(b) きっかけの詳細
「エージェントが動作するきっかけ」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[個人メール情報指定]ダイアログが開きます。このダイアログで,どのようなメールが到着したら返信するのか,次に示すメールの条件を指定します。各項目で指定した条件をすべて満たした場合に,エージェントが動作します。
- 主題
- メールの主題を指定します。その文字列と等しいのか,又はその文字列を含むのかを指定できます。主題は複数指定でき,指定した主題のどれか一つと一致した場合に条件が成立します。
- 発信者
- メールの発信者を指定できます。発信者は複数指定でき,指定した発信者のどれか一つと一致した場合に条件が成立します。
- 優先度
- メールの優先度(普通・至急)を指定できます。指定しない場合は,普通及び至急のメールが対象となります。
- 親展
- 親展のメールかどうかを指定できます。
- 返信要求
- 返信要求のあるメールかどうかを指定できます。
(c) エージェントの動作
[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントの動作」には次の項目を指定します。
- 何を動作の対象にしますか?:個人メール
- どういう動作をしますか?:返信する
(d) 動作の詳細
「エージェントの動作」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[返信メール指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。なお,返信メールの主題は,受信メールの主題の先頭に「AR:」を付けたものになります。また,送信者にだけ返信できます。優先度及び親展かどうかは,受信したメールと同じになります。
- 本文を引用する
- 返信メールのメッセージ中に,受信したメールの内容を引用するかどうかを指定します。引用するよう指定した場合は,引用した文の各行頭に「>」が付きます。また,返信メールに追加する本文は,引用した文の上部に追加されます。
- 受信したメールの本文が暗号化などによって編集できない場合は,その旨のメッセージが活動ログに出力され,メールは返信されません。
- 返信メールに追加する本文
- 返信メールの本文を指定します。
- 処理後のメールの状態
- 受信したメールに対して返信した後,受信したメールの状態を指定できます。状態には,既読,未読,削除があります。
(3) 注意事項・補足事項
- 返信メールの情報として,本文の引用を「しない」にして,返信メールに追加する本文を何も指定しなかった場合は,返信されるメールの本文は空になります。
- Mailエージェントによる無限返信を避けるため,受信メールの主題に「AR:」が何個あったら返信を停止するか,「AR:」の個数に上限を指定できます。上限は,Mail Agentの管理コマンドで指定できます。管理コマンドの使用方法は,マニュアル「Windows NT Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド」及び「Groupmax Agent Version 5 システム管理者ガイド」を参照してください。