3.4 ロールトレーに案件が着信していたら通知する(管理者用)

この節では,「業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用)」エージェントについて説明します。

<この節の構成>
(1) エージェントの機能
(2) テンプレートの指定
(3) 注意事項・補足事項

(1) エージェントの機能

業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用)」エージェントは,指定した業務ロールトレーに案件が到着すると,案件が到着したことをロール内のユーザや特定のユーザに通知します。通知には,E-mail及びGroupmax Mailを使用できます。

このエージェントを使えば,ロールトレーにある案件の滞留を防ぐことができます。また,案件が来ているかどうか,ロールトレーを何度も見るという手間が省けます。

なお,このエージェントは,Workflow管理サーバと同一のマシン上にあるワークフローサーバに登録してください。

(2) テンプレートの指定

「業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用)」エージェントは,「業務ロールトレーに案件が着信していたら」というきっかけと,「メールで通知する」という動作から成り立ちます。

テンプレートから個人エージェントを作成するには,このきっかけと動作,及びそれぞれの詳細を指定します。指定する情報について説明します。

(a) エージェントが動作するきっかけ

[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントが動作するきっかけ」には次の項目を指定します。

(b) きっかけの詳細

「エージェントが動作するきっかけ」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[業務ロールトレー情報指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。

サーバ
監視するロールトレーがあるWorkflow管理サーバのIPアドレス又はドメイン名を指定します。
ロール情報
監視するロールトレーの情報として次の内容を指定します。
ロール名
監視するロールトレーを指定します。
ビジネスプロセス名
監視するロールトレーのあるビジネスプロセスを指定できます。
通知済み案件の再通知
案件が処理されていない場合に,既に通知済みの場合でも再度通知するかどうかを指定します。

(c) エージェントの動作

[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントの動作」には次の項目を指定します。

(d) 動作の詳細

「エージェントの動作」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[送信メール指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。

メッセージ
メッセージの情報として次の内容を指定できます。
通知先
次の通知先を指定できます。「ユーザ指定」を指定した場合は,通知したいユーザの宛先も指定します。
  • ロール内ユーザ
  • エージェント作成者
  • ユーザ指定
ロール内ユーザを指定した場合は,業務ロールの登録サーバと同じサーバ上にトレーを持つ,案件受付状態が「可能」になっているユーザにメールが送信されます。
指定した結果,通知先が重複した場合はそれぞれメールが送信されます。
主題及び本文
送信するメールの主題及び本文を指定します。このほか,送付されるメールの本文には次の情報が自動的に付加されます。
ロールトレー名,トレー監視時刻,該当する案件数,該当する案件ごとの情報(案件の主題,処理期限日,案件投入者名,ビジネスプロセス名,ワークID)
アドレス情報
ユーザID・E-mailアドレス対応ファイルの格納場所をフルパスで指定します。
また,指定した対応ファイルにエラーがあるときに,エラーを通知するかどうかを指定できます。通知するよう指定した場合は,エラーのあったことが活動ログに表示され,詳細情報がファイルに出力されます。

(3) 注意事項・補足事項

監視する時刻のデフォルトは,エージェント登録時及び10:00から6時間ごとです。ただし,エージェントが登録された時刻から次の監視時刻までの間が10分以内の場合は,登録時には監視されません。