Groupmax Agent Version 5 エージェント作成ガイド

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9.2 データベースの集計結果を報告するエージェント

この節では,データベースの集計結果を報告するエージェントのサンプルプログラムについて説明します。このプログラムはWindows NTの場合に使用できます。

エージェントの内容
このエージェントは,データベースアクセスツールDBPARTNERと連携して活動します。毎月,DBPARTNERのエージェントにデータベースで売り上げを集計してもらいます。この集計情報をDBPARTNERのエージェントから受け取り,集計の結果に応じて警告メールを送信します。警告メールは,例えば「今月の売り上げが先月の売り上げの80%以下の場合」のように,条件を満たした場合に送信されます。このエージェントの概要を図9-1に示します。
図9-1 データベースの集計結果をメールするエージェントの概要
[図データ]
データベースとDBPARTNERのエージェントについては,この節の「【参考】データベースとDBPARTNERのエージェント」を参照してください。

サンプルプログラムの格納場所
サンプルプログラムは,Agent Serverの「インストール先フォルダ(ディレクトリ)\GroupmaxAgent\SVsmp」下の次のフォルダ(ディレクトリ)に格納されています。ユーザプログラム作成の参考にしてください。
  • DBCLIENT
  • DBACT

サンプルプログラムの内容
Groupmax Agentは,このエージェントの次のサンプルプログラムを提供しています。
  • エージェント定義画面及び生成処理プログラム(ソースファイル及び実行ファイル)
  • アクション実行プログラム(ソースファイル)
これらのプログラムについてそれぞれ説明します。

エージェント定義画面及び生成処理プログラム
集計方法や警告メール送信の条件などを指定し,エージェントを生成するための画面です。また,画面で指定された情報をエージェントサーバに渡します。エージェント定義画面を図9-2に示します。
図9-2 サンプルプログラムのエージェント定義画面
[図データ]
なお,エージェント定義画面及び生成処理プログラムの実行ファイルは,クライアントに格納して実行してください。ファイル名及び関数名をレジストリの次の場所に設定することで,画面を表示させることができます。
AgentNew−filename : GmDpAgcl.dll
AgentNew−funcname : Newly_SalesReportAgent
レジストリの詳細については,「図8-7 定義画面のレジストリへの登録場所」を参照してください。

アクション実行プログラム
DBPARTNERのエージェントを起動し,集計を依頼します。また,集計結果を受け取ります。この集計結果が警告メール送信の条件を満たしている場合は,集計情報を添付して警告メールを送信します。警告メールの例を図9-3に示します。
図9-3 警告メールの例
[図データ]

【参考】データベースとDBPARTNERのエージェント
DBPARTNERのエージェントは,データベースで売り上げを集計し,その結果をGroupmax Agentのエージェントに渡します。ここでは,サンプルで使用する集計用のデータやDBPARTNERのエージェントについて説明します。なお,説明は,次のPPを利用することを前提としています。
  • DBPARTNER/Server 04-00
  • DBPARTNER/Client32 02-00
  • DBPARTNER Mobile-Client 01-00
  • HiRDB
  • Microsoft Excel for Windows 95 Version 7.0

1.表の形式
集計に使用するデータは,次に示す形式の表で管理されます。表は,DBPARTNER/Client32の表定義機能で作成できます。
表名:BUNSEKI_TBL
列:
列名 属性 データ長
YEAR integer  
SYOHINCODE char 20
SYOHINNAME varchar 60
URIAGEKINGAKU integer  
URIAGESU integer  
URIAGETUKI smallint  
FUROA varchar 20
SITENNAME varchar 40

2.データの例
データの例を図9-4に示します。
図9-4 データの例
[図データ]
Excelなどで作成されたこれらのデータをDBPARTNER/Client32の更新機能で表BUNSEKI_TBLに追加できます。

3.エージェントの登録
1.で作成した表を使って,次の二つのエージェントを作成します。
  • 支店別集計エージェント
  • 商品分類別集計エージェント
エージェントの作成には,DBPARTNER/Client32の抽出機能及びエージェント登録機能を使用します。上記のエージェントの作成についてそれぞれ説明します。

支店別集計エージェント

抽出条件の設定

抽出機能を使ってBUNSEKI_TBLを選択し,図9-5に示すように条件を設定します。

図9-5 支店別集計エージェントの抽出条件の設定

[図データ]

エージェントの登録

ファイルメニューの[エージェントの登録]でエージェントを登録します。エージェント名は,「支店別集計エージェント」です。エージェント名以外は設定不要です。

商品分類別集計エージェント

抽出条件の設定

抽出機能を使ってBUNSEKI_TBLを選択し,図9-6に示すように条件を設定します。

図9-6 商品分類別集計エージェントの抽出条件の設定

[図データ]

エージェントの登録

ファイルメニューの[エージェントの登録]でエージェントを登録します。エージェント名は,「商品分類別集計エージェント」です。エージェント名以外は設定不要です。

4.エージェントの確認
エージェント実行ツールDBPARTNER Mobile-Assistを使って,登録したエージェントを実行させ,実行結果を確認できます。

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