Groupmax Agent Version 5 エージェント作成ガイド
この節では,「業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用)」エージェントについて説明します。
- <この節の構成>
- (1) エージェントの機能
- (2) テンプレートの指定
- (3) 注意事項・補足事項
(1) エージェントの機能
「業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用)」エージェントは,指定した業務ロールトレーに案件が到着すると,案件が到着したことをロール内のユーザや特定のユーザに通知します。通知には,E-mail及びGroupmax Mailを使用できます。
このエージェントを使えば,ロールトレーにある案件の滞留を防ぐことができます。また,案件が来ているかどうか,ロールトレーを何度も見るという手間が省けます。
なお,このエージェントは,Workflow管理サーバと同一のマシン上にあるワークフローサーバに登録してください。
(2) テンプレートの指定
「業務ロールトレー内案件の着信監視(管理者用)」エージェントは,「業務ロールトレーに案件が着信していたら」というきっかけと,「メールで通知する」という動作から成り立ちます。
テンプレートから個人エージェントを作成するには,このきっかけと動作,及びそれぞれの詳細を指定します。指定する情報について説明します。
(a) エージェントが動作するきっかけ
[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントが動作するきっかけ」には次の項目を指定します。
- 何を監視しますか?:業務ロールトレー内案件
- どうなったら?:着信したら
(b) きっかけの詳細
「エージェントが動作するきっかけ」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[業務ロールトレー情報指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。
- サーバ
- 監視するロールトレーがあるWorkflow管理サーバのIPアドレス又はドメイン名を指定します。
- ロール情報
- 監視するロールトレーの情報として次の内容を指定します。
- ロール名
- 監視するロールトレーを指定します。
- ビジネスプロセス名
- 監視するロールトレーのあるビジネスプロセスを指定できます。
- 通知済み案件の再通知
- 案件が処理されていない場合に,既に通知済みの場合でも再度通知するかどうかを指定します。
(c) エージェントの動作
[エージェント定義]ウィンドウの「エージェントの動作」には次の項目を指定します。
- 何を動作の対象にしますか?:GroupMail又はE-mail
通知をGroupmax Mailで送信するか,E-mailで送信するかを選択します。
- どういう動作をしますか?:送信する
(d) 動作の詳細
「エージェントの動作」の横にある[詳細]ボタンをクリックすると,[送信メール指定]ダイアログが開きます。このダイアログで次の詳細情報を指定します。
- メッセージ
- メッセージの情報として次の内容を指定できます。
- 通知先
- 次の通知先を指定できます。「ユーザ指定」を指定した場合は,通知したいユーザの宛先も指定します。
- ロール内ユーザ
- エージェント作成者
- ユーザ指定
- ロール内ユーザを指定した場合は,業務ロールの登録サーバと同じサーバ上にトレーを持つ,案件受付状態が「可能」になっているユーザにメールが送信されます。
- 指定した結果,通知先が重複した場合はそれぞれメールが送信されます。
- 主題及び本文
- 送信するメールの主題及び本文を指定します。このほか,送付されるメールの本文には次の情報が自動的に付加されます。
- ロールトレー名,トレー監視時刻,該当する案件数,該当する案件ごとの情報(案件の主題,処理期限日,案件投入者名,ビジネスプロセス名,ワークID)
- アドレス情報
- ユーザID・E-mailアドレス対応ファイルの格納場所をフルパスで指定します。
- また,指定した対応ファイルにエラーがあるときに,エラーを通知するかどうかを指定できます。通知するよう指定した場合は,エラーのあったことが活動ログに表示され,詳細情報がファイルに出力されます。
(3) 注意事項・補足事項
監視する時刻のデフォルトは,エージェント登録時及び10:00から6時間ごとです。ただし,エージェントが登録された時刻から次の監視時刻までの間が10分以内の場合は,登録時には監視されません。
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