5.6.1 スケジューラに関する情報を参照・更新する

スケジューラとは,Agent Serverが持つ機能の一部で,エージェントの生存期間を何日間隔で監視するかといったような,主に時間に関する情報が設定されています。

  1. メインメニューの「Command:」の後に「2」を入力します。
    システム情報を参照・更新するためのメニューが表示されます。
  2. 「Setup:」の後に「1」を入力します。
    次の内容が表示されます。
    AgentClass(A,B,C) Thread count
    ジョブクラス別のスレッド数が表示されます。Agent Serverのスケジューラは,登録されたエージェントをジョブクラスという単位で管理します。ジョブクラスはA,B,Cの三つに分けられており,Aクラスは,Agent Serverが内部的に実行する処理に割り当てられます。BクラスとCクラスは,ユーザの登録したエージェントに割り当てられます。管理者は,この各ジョブクラスのスレッド数を任意に割り当てられます。各ジョブクラスに同時に起動できるエージェントがどのくらい必要になるかによって,この値を決定します。デフォルトでは,Aクラスに4,Bクラスに32,Cクラスに16のスレッドが設定されています。
    AgentClass(A,B,C) watch time(minutes)
    ジョブクラス別動作期限監視時間が表示されます。動作期限とは,アクション実行に掛かる時間の上限のことです。アクションが実行されたときに動作期限を過ぎた場合は,強制的にアクション実行を終了して,スレッドを解放します。
    Agent LifeTime watch interval(day(s))
    エージェント生存期間の監視時間間隔が表示されます。
    PPServer retry time (hour(s))
    PPサーバ未起動時のAgent Serverからのリトライ間隔が表示されます。
    Max ReserveMessage count
    クライアント未起動時の最大保留メッセージ数が表示されます。ここでいうメッセージとは,メッセージダイアログを表示するアクションが実行された場合に表示させるメッセージダイアログのことです。
    ReserveMessage LifeTime(day(s))
    クライアント未起動時の保留メッセージの生存期間が表示されます。
  3. 2.の内容を変更する場合は,「Change?(y/n[default]):」の後に「y」を入力します。変更しない場合は「n」を入力します。
  4. 変更を指定した場合は,次の内容が表示され,値を更新できます。
    AgentClass(A,B,C) Thread count 1-32[現在のスレッド数]
    ジョブクラス別スレッド数を「4,30,16」のようにA,B,Cの順で指定します。1~32の間で指定します。
    AgentClass(A,B,C) watch time 10-60 minutes[現在の値]
    ジョブクラス別動作期限監視時間を「15,10,15」のようにA,B,Cの順で指定します。10~60の間で指定します。
    Agent LifeTime watch interval 1-30 day(s)[現在の値]
    エージェント生存期間の監視時間間隔を入力します。1~30の間で入力します。
    PPServer retry time 1-24 hour(s)[現在の値]
    PPサーバ未起動時のAgent Serverからのリトライ間隔を入力します。1~24の間で入力します。
    Max ReserveMessage count 0-10[現在の値]
    クライアント未起動時の最大保留メッセージ数を入力します。0~10の間で入力します。
    この値を変更すると,Agent Serverで現在保留しているメッセージはすべて破棄されます。
    ReserveMessage LifeTime 1-7 day(s)[現在の値]
    クライアント未起動時の保留メッセージ生存期間を入力します。1~7の間で入力します。
    この値を変更すると,Agent Serverで現在保留しているメッセージはすべて破棄されます。
  5. 指定したら,「OK?(y/n[default]):」の後に「y」を入力します。

指定例を次に示します。

[図データ]