7.2.1 運用コマンドの概要

ここでは,どのような場合に運用コマンドを使用するかについて説明します。また,運用コマンドの記述形式や使用方法についても説明します。

<この項の構成>
(1) どのような場合に運用コマンドを使用するか
(2) 運用コマンドの実行
(3) 運用コマンドの記述形式
(4) 運用コマンドの説明で使用する記号

(1) どのような場合に運用コマンドを使用するか

Mail Agent本体管理ツールの起動(mamgr)
エージェントの管理・運用やトラブルシュートを支援するMail Agent本体管理ツールを起動する場合に使用します。なお,Mail Agent管理ツールの詳細については,7.3節以降で説明しています。
Mail Agent実行エンジン管理ツールの起動(mafmgr)
エージェントの管理・運用やトラブルシュートを支援するMail Agent実行エンジン管理ツールを起動する場合に使用します。なお,Mail Agent管理ツールの詳細については,7.3節以降で説明しています。
Agent Serverのホスト名一覧表示・Agent Serverとの整合性の確保(mamatch)
Mail Agentのエージェント情報をAgent Serverのエージェント情報と一致させ,両者の整合性を確保する場合に使用します。Mail Agentがダウンした場合や,エージェント情報が失われた場合,このコマンドで整合性を確保することによって回復できます。
Mail Agent本体のトレースの参照(matrc)
Mail Agent本体の内部関数のトレースを参照したい場合に使用します。内部関数のトレースは障害時の保守情報として使用します。
Mail Agent実行エンジンのトレースの参照(maftrc)
Mail Agent実行エンジンの内部関数のトレースを参照したい場合に使用します。内部関数のトレースは障害時の保守情報として使用します。

(2) 運用コマンドの実行

Mail Agentの運用コマンドを実行できるのは,Administrator権限を持つユーザだけです。次の手順で実行してください。Mail Agent本体の運用コマンドを実行する場合とMail Agent実行エンジンの運用コマンドを実行する場合とで操作が異なります。

Mail Agent本体の運用コマンドを実行する場合
  1. コマンドプロンプト画面を表示します。
  2. 次のディレクトリ(フォルダ)に移動します。

    <Mail Agent本体のインストール先>¥MailAgent¥SVbin

  3. 運用コマンドを入力します。
Mail Agent実行エンジンの運用コマンドを実行する場合
  1. コマンドプロンプト画面を表示します。
  2. 次のディレクトリ(フォルダ)に移動します。

    <Mail Agent実行エンジンのインストール先>¥MailAgentFunction¥SVbin

  3. 運用コマンドを入力します。

(3) 運用コマンドの記述形式

形式
コマンド名称 [オプション...]
機能
コマンドの機能を説明しています。
オプション
スラント記号(/)で始まる文字列です。オプションによっては引数が必要な場合があります。

(4) 運用コマンドの説明で使用する記号

運用コマンドの説明で使用する記号を次に示します。

記号意味
[  ]この記号で囲まれているオペランドは省略できることを示す。
(例)ABC [/D ] [/E ]
この場合,次の指定が可能となる。
  • ABC
  • ABC /D
  • ABC /E
  • ABC /D /E