3.4.2 Mail Agentの環境設定

Mail Agentの環境設定では,次の項目を設定します。

  1. servicesファイルの設定
  2. Mail Agent実行エンジンからAgent Serverへのファイルの登録
  3. システム情報の初期化
  4. Object Serverの環境設定
<この項の構成>
(1) servicesファイルの設定
(2)  Mail Agent実行エンジン(Agent - Mail Function)からAgent Serverへのファイルの登録
(3) システム情報の初期化
(4) Object Serverの環境設定

(1) servicesファイルの設定

Mail Agent本体がインストールされているマシンのWindows¥system32¥drivers¥etcにあるservicesファイルに次の内容を追加してください。

agsvrcon      20028/tcp
gmaxmasrv     20081/tcp
gmaxmafsrv    20082/tcp

また,Mail Agent実行エンジンがインストールされているマシンのWindows¥system32¥drivers¥etcにあるservicesファイルに次の内容を追加してください。

gmaxmasrv    20081/tcp
gmaxmafsrv   20082/tcp

 

なお,これらのservicesファイルは,Groupmaxサーバ環境設定ユティリティを使って設定することもできます。Groupmaxサーバ環境設定ユティリティの操作方法は,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。

(2)  Mail Agent実行エンジン(Agent - Mail Function)からAgent Serverへのファイルの登録

Mail Agentの提供する各エージェントを一般ユーザが使用できるようにするために,次のファイルをAgent Serverにコピーしてください。

詳細ダイアログDLLファイルの登録
(コピー元)
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥template¥library¥agtdlg.dll
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥template¥library¥madlg.dll
(コピー先)
  • <GmaxAgentDir>※2¥SVtmp¥templateV3¥library
ヘルプファイルの登録
(コピー元)
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥help¥gmwfagt.hlp
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥help¥gmwfagt.cnt
(コピー先)
  • <GmaxAgentDir>※2¥SVtmp¥helpV3
テンプレート定義データの登録
(コピー元)
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥template¥MAPMRE.htm(個人メールの自動返信エージェント)
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥template¥MAPMFW.htm(個人メールの自動転送エージェント)
  • <MailAgentDir>※1¥SVtmp¥template¥MAPMUPEX.htm(個人メール監視によるユーザプログラムの自動起動エージェント)
(コピー先)
  • <GmaxAgentDir>※2¥SVtmp¥templateV3
注※1 <MailAgentDir>:Mail Agent実行エンジンのインストールフォルダ(ディレクトリ)
注※2 <GmaxAgentDir>:Agent Serverのインストールフォルダ(ディレクトリ)

ただし,上記のテンプレートを特定ユーザだけに使用できるようにする(管理者用のテンプレートを管理者だけが使用できるようにする)には,上記のディレクトリにコピーしないで,「ユーザカスタマイズファイル用フォルダ(ディレクトリ)¥usersV3¥テンプレートを使用するユーザのユーザID」にコピーします。ユーザカスタマイズファイル用フォルダ(ディレクトリ)を参照する場合は,「5.6.3 フォルダ(ディレクトリ)情報を参照・更新する」を参照するか,テンプレートの開発者に問い合わせてください。

注意事項
これらの設定の後でAgent Serverを削除した場合,上記のファイルは削除されます(ただし,ユーザカスタマイズファイル用フォルダ(ディレクトリ)のファイルは削除されません)。Agent Serverを再インストールした場合,上記のファイルを再度コピーする必要があります。

(3) システム情報の初期化

Mail Agent管理ツールを使用してシステム情報を初期化します。Mail Agent管理ツールを起動するには,運用コマンドを使用します。Mail Agentの運用コマンドについては「7.2 Mail Agentの運用コマンド」を,管理ツールによるシステム情報の初期化については「7.4.2 システム情報を初期化する」を参照してください。

Mail Agentでは,本体側(メールサーバ側)と実行エンジン側(エージェントサーバ側)の両方のシステム情報を初期化します。

Mail Agent本体側のシステム情報の初期化
  1. Administrator権限でWindows NTにログオンします。
  2. コマンドプロンプト画面を表示します。
    フォルダ(ディレクトリ)をインストール先フォルダ(ディレクトリ)¥MailAgent¥SVbinに移動します。
  3. 「mamgr」コマンドを入力します。
  4. 管理ツールのメニューコマンドを選択してシステム情報を初期化します。
Mail Agent実行エンジン側のシステム情報の初期化
  1. Administrator権限でWindows NTにログオンします。
  2. コマンドプロンプト画面を表示します。
    フォルダ(ディレクトリ)をインストール先フォルダ(ディレクトリ)¥MailAgentFunction¥SVbinに移動します。
  3. 「mafmgr」コマンドを入力します。
  4. 管理ツールのメニューコマンドを選択してシステム情報を初期化します。

(4) Object Serverの環境設定

システム共通定義ファイルのprc_process_countとtrn_tran_process_countに,3(MailAgent本体が使用する分)を加えてください。なお,すでにprc_process_countとtrn_tran_process_countに最大値が設定されている場合には値を変更しないで,他製品のチューニングによって追加した分を-3するよう他製品のチューニングを見直してください。

注意事項
運用中におけるObject Serverへの接続プロセス数は,xodpinfoコマンドで確認することができます。運用中にObject Serverへの接続数を定期的に確認してObject Serverへの接続数を確認してください。接続数がprc_process_countとtrn_tran_process_countで定義した接続数に満たない場合(MailAgent本体の接続数の3が余っている場合)には,他製品のチューニングの見直しは必要ありません。