5.8.1 バックアップ

障害が発生して環境を再構築する場合のために,バックアップを取得することをお勧めします。

<この項の構成>
(1) Windows NTのバックアップ機能を使用する場合
(2) Agent Server管理ツールを使用する場合

(1) Windows NTのバックアップ機能を使用する場合

  1. Agent Serverが起動中の場合は終了します。
  2. Windows NTの機能を使用して,次に示すAgent Serverのファイル及びローカルレジストリ情報のバックアップを取得します。
    このとき,Agent Serverの情報とPPサーバ側の情報との同期を取るために,PPサーバ側のバックアップも同時に取得することをお勧めします。
    PPサーバ側では,Agent - Applicationのエージェント定義に関する情報をAgent Serverから取得してエージェントを処理します。Agent Serverに定義されている情報とPPサーバ側で取得している定義情報が一致していないエージェントは動作しません。
    Workflow Agentのバックアップについては,「6.9 バックアップとリストア」を,Mail Agentのバックアップについては「7.6 バックアップとリストア」を,Document Manager Agentのバックアップについては,「8.6 バックアップとリストア」をそれぞれ参照してください。
    ファイル
    • インストールディレクトリ¥GroupmaxAgent¥SVqueのファイル(キューファイル)
    • インストールディレクトリ¥GroupmaxAgent¥SVlogのファイル(活動ログファイル)
    • インストールディレクトリ¥GroupmaxAgent¥SVdefのファイル(クライアントが定義したエージェント情報の格納ファイル)
    • インストールディレクトリ¥GroupmaxAgent¥SVmemのファイル(永続メモリファイル)
    • インストールディレクトリ¥GroupmaxAgent¥SVmonのファイル(統計情報の格納ファイル)
    • インストールディレクトリ¥GroupmaxAgent¥SVtmp¥agentのファイル(ユーザエージェント管理ファイル)
    レジストリ
    「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥GroupmaxAgent以下の情報」
    ただし,ローカルレジストリファイル全体のバックアップを取得しておくことをお勧めします。
    なお,上記の情報のバックアップだけを取得する場合は,Windows NTのレジストリエディタを使用します。レジストリエディタについては,Windows NTのマニュアルのレジストリエディタの説明を参照してください。
  3. Agent Serverを起動します。
注意事項
  • Agent Serverを削除してから再インストールした後で,バックアップしたファイルをリストアする場合,Agent Serverがバックアップ取得時と同じ設定でないと,正常にリストアできない可能性があります。管理者は,「5.6 システム情報の参照・更新・初期化」で説明している次の設定について,常に最新の設定情報を把握している必要があります。
    ・Agent Serverのスケジューラに関する情報
    ・定義情報の上限値
    ・フォルダ(ディレクトリ)情報
    ・メールに関する情報
  • ローカルレジストリファイルはシステム内で共有するため,破損しないよう注意して扱ってください。ローカルレジストリファイルについては,Windows NTのマニュアルのシステム構成の説明を参照してください。

(2) Agent Server管理ツールを使用する場合

  1. Agent Serverが起動中の場合は終了します。
  2. メインメニューの「Command:」の後に「4」を入力します。
    バックアップとリストアのメニューが表示されます。
  3. 「Command:」の後に「1」を入力します。
  4. 「Directory name:」と表示されます。
  5. 「Directory name:」の後にバックアップを格納するフォルダ(ディレクトリ)を入力します。
  6. 「Total file size[バックアップするファイルの合計] Backup OK?y/n(default):」と表示されます。
  7. 「Total file size[バックアップするファイルの合計] Backup OK?y/n(default):」の後に「y」を入力します。
    指定したフォルダ(ディレクトリ)にバックアップが格納されます。
  8. 指定したフォルダにファイルが格納されたのを確認したら,Agent Serverを起動します。

この操作によってバックアップを取得できるファイルは,Windows NTで操作する場合に指定するファイルと同じです。指定例を次に示します。

[図データ]