Agent - Mail Serverによって,イベントログに「KDMA02008-E トリガ発生の通知中に通信で障害が発生しました。1時間後にリトライを行います。」というエラーが出力された場合に,1時間のリトライ待ちとなったエージェントの状態を解除し,そのエージェントをすぐに実行します。
本機能は,リトライ状態解除コマンドmatrgrtyにより実行できます。コマンドは,次のフォルダにインストールされます。
<Agent - Mail Serverインストールフォルダ>¥MailAgent¥Svbin
matrgrtyコマンドには,次の二つの機能があります。
- 監視エージェントの一覧表示(/lオプション指定)
監視エージェントの一覧を表示します。リトライ待ちとなっているエージェントだけの一覧も表示できます。
- リトライ待ちのエージェントの再実行(オプション指定なし)
リトライ待ちとなっているエージェントをすべて再実行します。
以下に,本コマンドの形式を示します。
- 形式
matrgrty [/l [/r]]
- オプション
- /l [/r] (l:小文字のエル)
- 監視エージェントの一覧を表示します。/rを同時に指定するとリトライ待ちのエージェントだけ表示します。
![[図データ]](figure/zu0522.gif)
- 次の項目を表示します。
# | 説明 |
---|
(1) | リトライ状態を表す文字列 ACTIVE:監視中 RETRY :リトライ待ち |
(2) | エージェントが登録されているAgentServerのホスト名 |
(3) | エージェントキー |
(4) | エージェント生成者のユーザID |
(5) | 監視ユーザのOR名ID |
- オプション指定なし
- オプションを指定しない場合は,リトライ待ちのエージェントを再実行します。KDMA02008-Eのエラー要因が解消されていないまま再実行(本コマンドの実行)を行うとKDMA02008-Eのエラーとなり,再度リトライ待ちとなります。
- 注意事項
- このコマンドを実行できるのは,Administrator権限を持つユーザだけです。
- このコマンドは,Agent Server,Agent - Mail Function,Agent - Mail Server,およびMail Serverのサービスが起動している場合に正常に実行できます。
- <この項の構成>
- (1) メッセージ,現象からの要因・対処
- (2) 実行例