Agent - Mail Serverがメールの自動転送や自動返信などのアクションを実行中に異常終了した場合,異常終了したアクションおよび実行待ちのアクションは実行されません。メールリカバリ送信機能は,Agent - Mail Serverのアクション処理時の異常終了などに伴い,まだ実行されないアクション(未実行アクション)を実行します。また,「活動(作業中)」のまま実行しないエージェント(異常終了アクション)の回復も行います。
本機能を利用するためには,次の設定をしておく必要があります。
環境変数名 | 値 |
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MA_AGENT_RECOVERY | ON |
gmaxmarcvy 20084/tcp
Agent - Mail Serverの実行中に異常終了が発生したとき,次のファイルを任意のフォルダにバックアップします。
ファイルのバックアップをする前にAgent - Mail Serverのサービスを起動しないでください。起動した場合,本機能によるリカバリーが行えなくなります。
本機能を利用する前に前提となる次のサービスが起動されていることを確認します。
なお,Agent - Mail Serverが起動していないことも確認します。特に,サーバ機の異常等で異常終了の状態となった場合には,上記の前提サービスが正常に起動されてから,本機能をお使いください。サービスが起動されていない場合には正しく実行されません。
本機能は,メールリカバリ送信コマンドmarecvryにより実行できます。コマンドは,次のフォルダにインストールされます。
<Agent - Mail Serverインストールフォルダ>¥MailAgent¥Svbin
marecvryコマンドには,次の三つの機能があります
以下に,本コマンドの形式を示します。
Marecvry [/d <フォルダ名>] [/l] [/e [/t {AR | AF | UP}] [/r]
# | 説明 |
---|---|
(1) | アクションの状態を表す文字列 ERR-NOREC:異常終了したアクションの回復未実行,または回復失敗※1。エージェントの状態は活動(作業中)。 ERR-RECOV:異常終了したアクションの回復成功。エージェントの状態は活動(待機中)。 ACT-NOEXE:未実行アクションを実行していない,または実行失敗※2。 ACT-EXEC:未実行アクションの実行が正常終了した。 ACT-ERROR:未実行アクションの実行が異常終了した。
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(2) | エージェントが登録されているAgentServerのホスト名 |
(3) | エージェントキー |
(4) | エージェント種別 メールの自動転送:AF メールの自動返信:AR ユーザプログラムの自動起動:UP |
(5) | エージェント生成者のユーザID |
(6) | OR名ID |
(7) | メールID |
(8) | アクション実行のきっかけとなったメールの主題 |
項番 | 内容 |
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marecvryコマンドの実行例を以下に示します。
(a)~(d):格納先(/d)の指定を省略(バックアップしたファイルのあるフォルダで実行)
(e)~(g):格納先(/d)を指定した実行例