5.8.2 リストア

バックアップ情報はリストアすることによって回復できます。リストアの場合も,バックアップと同様に,Windows NTの機能を使用することをお勧めします。

<この項の構成>
(1) Windows NTのリストア機能を使用する場合
(2) Agent Server管理ツールを使用する場合

(1) Windows NTのリストア機能を使用する場合

  1. Agent Serverが起動中の場合は終了します。
  2. Windows NTの機能を使って,バックアップファイルをリストアします。
  3. Workflow Agentの場合,エージェント情報を管理ツールを使用して削除します。
    この操作以外に,エージェント情報を削除しないで,リストア後,Agent ServerとPPサーバの情報を比較して,一致していないエージェントを運用コマンドで活動状態にしたり削除して運用を再開することもできます。Agent Serverに登録されていないがPPサーバ側にはエージェント情報があるといったような場合,そのエージェントは動作しません。
    また,Agent ServerとPPサーバ間のエージェント情報を一致させる場合に,整合性の確保コマンドを使用することもできます。整合性の確保については,「9.3.2 サーバ間の情報の一致」を参照してください。
  4. Agent Serverを起動します。
  5. Agent Serverに登録されているエージェントをすべて停止状態にします。
  6. 停止させたエージェントのうち,使用するエージェントを活動状態にします。
    活動させたエージェントを使用できます。
注意事項
Agent Serverを削除してから再インストールした後でリストアした場合,Agent Serverがバックアップ取得時と同じ設定でないと,正常にリストアできない可能性があります。管理者は,「5.6 システム情報の参照・更新・初期化」で説明している次の設定について,常に最新の設定情報を把握している必要があります。
  • Agent Serverのスケジューラに関する情報
  • 定義情報の上限値
  • フォルダ(ディレクトリ)情報
  • メールに関する情報

(2) Agent Server管理ツールを使用する場合

なお,Agent Serverの管理ツールを使用する場合は,次の操作をします。

  1. Agent Serverが起動中の場合は終了します。
  2. メインメニューの「Command:」の後に「4」を入力します。
    バックアップとリストアのメニューが表示されます。
  3. 「Command:」の後に「2」を入力します。
  4. 「Directory name:」と表示されます。
  5. 「Directory name:」の後にリストアするデータが格納されているフォルダ(ディレクトリ)を入力します。
  6. 「Restore OK?y/n(default):」と表示されます。
  7. 「Restore OK?y/n(default):」の後に「y」を入力します。
    指定したフォルダ(ディレクトリ)のデータがリストアされます。
  8. 各ファイルがリストアされたのを確認したら,Agent Serverを起動します。
  9. 登録されているエージェントの状態を確認します。PPサーバ側と状態が一致していない場合は一致させてください。
    Agent ServerとPPサーバ側の状態を一致させる方法については,「9.2 サーバ環境で確認する項目」及び「9.3.2 サーバ間の情報の一致」を参照してください。

指定例を次に示します。

[図データ]