7.2.8 リトライ状態解除機能

Agent - Mail Serverによって,イベントログに「KDMA02008-E トリガ発生の通知中に通信で障害が発生しました。1時間後にリトライを行います。」というエラーが出力された場合に,1時間のリトライ待ちとなったエージェントの状態を解除し,そのエージェントをすぐに実行します。

本機能は,リトライ状態解除コマンドmatrgrtyにより実行できます。コマンドは,次のフォルダにインストールされます。

<Agent - Mail Serverインストールフォルダ>¥MailAgent¥Svbin

matrgrtyコマンドには,次の二つの機能があります。

以下に,本コマンドの形式を示します。

形式

matrgrty  [/l  [/r]]

オプション
/l [/r] (l:小文字のエル)
監視エージェントの一覧を表示します。/rを同時に指定するとリトライ待ちのエージェントだけ表示します。
[図データ]
次の項目を表示します。
#説明
(1)リトライ状態を表す文字列
ACTIVE:監視中
RETRY :リトライ待ち
(2)エージェントが登録されているAgentServerのホスト名
(3)エージェントキー
(4)エージェント生成者のユーザID
(5)監視ユーザのOR名ID
オプション指定なし
オプションを指定しない場合は,リトライ待ちのエージェントを再実行します。KDMA02008-Eのエラー要因が解消されていないまま再実行(本コマンドの実行)を行うとKDMA02008-Eのエラーとなり,再度リトライ待ちとなります。
注意事項
  • このコマンドを実行できるのは,Administrator権限を持つユーザだけです。
  • このコマンドは,Agent Server,Agent - Mail Function,Agent - Mail Server,およびMail Serverのサービスが起動している場合に正常に実行できます。
<この項の構成>
(1) メッセージ,現象からの要因・対処
(2) 実行例

(1) メッセージ,現象からの要因・対処

項番内容
1
現象
リトライ待ちの再実行を行ったが,イベントログに再度KDMA02008-Eのエラーが出力されていた。
要因
このエラーが発生するのは,次の場合が考えられます。
  • Agent - Mail Functionのサービスが起動されていない。
  • Agent - Mail FunctionとAgent - Mail Serverとの間で通信できない状態となっている。
対処
Agent - Mail Functionのサービスが起動されていない場合は起動してください。また,pingコマンド等でネットワーク通信が正常に行われているかご確認ください。
2
現象
コマンド実行すると,コンソールに「Service of Agent - Mail Server is not active」が表示される。
要因
Agent - Mail Serverのサービスが起動されていません。
対処
Agent - Mail Serverのサービスを起動してください。

(2) 実行例

(a) 一覧表示

[図データ]

(b) 一覧表示(リトライ待ちのエージェントだけ表示)

[図データ]

(c) リトライの実行

[図データ]