9.3.1 システムファイルの回復
(1) Agent Serverのファイル回復コマンドの実行
Agent Serverの運用中にOSのダウンなどによってAgent Serverが正常に終了しなかった場合,このコマンドを実行して,Agent Serverのシステムファイルを回復します。また,Agent Serverのファイルが破壊された場合にも,このコマンドを実行して,ファイルを回復します。
- Administrator権限でログオンします。
- コマンドプロンプト画面を表示します。
- 次のフォルダ(ディレクトリ)に移動します。
インストール先フォルダ(ディレクトリ)¥GroupmaxAgent¥SVbin
- 次のコマンドを入力します。
agrecvry
- 注意事項
- agrecvryコマンドによる回復は,エージェント定義情報とエージェント状態ファイル(エージェントがクライアント又はagmgrコマンドによって正常に停止されたかどうかの情報を格納しているファイル)を基に行います。このため,これらのファイルが壊れている場合には回復できません。
- このコマンドを実行すると,活動ログ及び永続メモリの情報が初期化されます。また,Agent Serverで保留していたクライアントへのダイアログ表示要求がすべて破棄されます。
- このコマンドでシステムファイルを回復した後は,Agent Serverを起動し,agmatchコマンドですべてのPPサーバとの整合性を確保する必要があります。整合性の確保が完了していないエージェントは動作しません。ただし,このコマンドの実行後に,agmgrコマンド又はクライアントでエージェントの停止及び再起動を実行したエージェントは動作します。
(2) Workflow Agentのファイル回復コマンドの実行
Workflow Agent Serverの運用中にOSのダウンなどによってWorkflow Agentが正常に終了しなかった場合,このコマンドを実行して,Workflow Agentのファイルを回復します。
- Administrator権限でログオンします。
- コマンドプロンプト画面を表示します。
- 次のフォルダ(ディレクトリ)に移動します。
インストール先フォルダ(ディレクトリ)¥WorkflowAgent¥SVbin
- 次のコマンドを入力します。
warecvry
- 注意事項
- このコマンドを実行すると,Workflow Agentに登録されているエージェントは初回に登録したときの状態に戻ります。このため,エージェントは次のように動作します。
- ユーザトレー内案件の処理期限監視エージェント
- 「再通知なし」を指定している場合,復旧後1回目の監視では前回通知した案件の情報が再度通知されます。
- ユーザトレー内案件の着信監視エージェント
- 「再通知なし」を指定している場合,復旧後1回目の監視では前回通知した案件の情報が再度通知されます。
- サーバ上の業務プログラムの自動起動エージェント
- 復旧前と同じ動作をします。
- ユーザトレー内案件の一括新着監視エージェント
- ユーザトレーに未処理の案件がある場合,復旧後1回目の監視では必ず通知されます。
- ユーザトレー内案件の一括処理期限監視エージェント
- 「再通知なし」を指定している場合,復旧後1回目の監視では前回通知した案件の情報が再度通知されます。
- 業務ロールトレー内案件の着信監視
- 「再通知なし」を指定している場合,復旧後1回目の監視では前回通知した案件の情報が再度通知されます。