Agent Serverの運用を例にして,エージェントの動作に異常がある場合の回復までの流れを図9-1に示します。
図9-1 障害の発生から回復までの流れ(エージェントの動作に異常がある場合)
図9-1に示したように,障害が発生した場合は,まず活動ログ及びイベントログを参照します。次に,状況に応じてシステム環境の設定を参照します。
障害発生時に参照する活動ログ及びイベントログについて説明します。
活動ログやイベントログにエラーコードが出力された場合,その内容については,「付録D 活動ログ及びイベントログのエラーコード」を参照してください。
個々のエージェントに関するエラーや警告を表示します。エラーの場合は,どのような障害が起こったかを表示します。クライアント側では,Groupmax Agentが提供しているサーバエージェントマネージャから,又はIntegrated Desktopの画面から活動ログを参照できます。クライアント側から参照できない場合は,Agent Serverの管理ツールから参照できます。
主に,システム全体に関わるエラーや警告などを表示します。イベントログの[イベントの詳細]ダイアログでは次の情報が表示されます。
例えば,Agent ServerがPPサーバ(Agent Serverと連携する製品のサーバ)と接続できなかった場合は,その旨のメッセージと接続できなかったPPサーバ名が表示されます。この場合,Agent ServerでのPPサーバに関連する設定や,PPサーバ自体の設定を修正することになります。
イベントログに出力される内容の詳細については,「付録E イベントログメッセージの一覧」を参照してください。
Groupmax Agentの障害は,クライアント側の設定に問題がある場合とサーバ側の設定に問題がある場合があります。
まず,活動ログを表示して,クライアント側で生成したエージェントに関してどのようなエラーが発生しているかを確認してください。次に,活動ログに表示されているエラー情報を基に,エラーになっているエージェントの設定を修正します。
クライアント側で障害要因を特定できない場合は,Agent ServerやAgent - Applicationの管理ツールを使用したり,Windows NTのイベントログを参照して障害要因を特定してください。