本機能は,自動転送したメールを返信する際のあて先を変更する機能です。
本機能を利用しない場合,自動転送したメールは,自動転送したユーザへ返信されます。(図 7-1)
本機能を利用する場合,自動転送時に本来の送信者をメールの返信先として設定してから転送します。これにより自動転送したメールは,本来のメール送信者へ返信されます。(図 7-2)
なお,本機能の利用の有無に関わらず,本来のメールに返信先が指定されていた場合は,その返信先を引き継ぎます。(図 7-3)
図7-1 本機能を使わず,返信先指定をせず,自動転送した場合
図7-2 本機能を使い,返信先指定をせず,自動転送した場合
図7-3 返信先指定をし,自動転送した場合
次のシステム環境変数をMail Agentのサービス(サービス名: MailAgent)を起動するマシンに設定してください。ON以外を指定した場合,また環境変数を設定しなかった場合,本機能を利用しません。
環境変数名:MA_FW_REPLYTO
値:ON
表7-2 MA_FW_REPLYTOの指定と動作
# | 環境変数の値 | Mail Agentの動作 |
---|---|---|
1 | ON | 自動転送時に本来の送信者を返信先に指定する。 |
2 | ON以外 | 自動転送時に返信先を指定しない。 |
3 | 指定なし |
送信者がユーザAまたはユーザB,宛先がユーザB,ユーザBの転送先がユーザCとした場合の返信先を,つぎの表 7-3に示します。ハイフン(-)の記載は,メール送信時に送信者自身を返信先として指定することができないためありえないことを示します。
表7-3 MA_FW_REPLYTOの指定と動作
送信者 | MA_FW_REPLYTO | 返信先指定 | |||
---|---|---|---|---|---|
なし | A | B | D | ||
A | OFF | なし=B※1 | - | なし=B※2 | D |
B | なし=B | A | - | D | |
A | ON | A※3 | - | なし=B※5 | D※6 |
B | なし=B※4 | A | - | D |
図7-4 MA_FW_REPRYTOの挙動