SEWB+ クライアントサーバシステム開発ガイド
統合テスト時には,PCからターゲットシステムへ,テストの対象になるドキュメントを転送します。統合テストをするためのシステム統合では,個々に作成されたプログラムを統合し,一つのプログラムとして組み立てるので,それぞれのプログラムの同期や修正履歴を取る必要があります。
- <この項の構成>
- (1) システムバージョン機能の利用
- (2) SI支援ユティリティの利用
SEWB+/REPOSITORYのシステムバージョン機能を利用して,図10-1のようなドキュメントフォルダ構成で運用し,ターゲットシステムへ生成物を転送してください。なお,システムバージョンの詳細については,マニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。
図10-1 転送を考慮したドキュメントフォルダ構成
SI(System Integration)支援ユティリティは,システムバージョンの機能を利用して,サーバ上で異なるシステムバージョンに関連付けられたドキュメントを比較し,抽出します。統合テスト用にターゲットシステムへファイルを転送する場合,SI支援ユティリティを利用すると,特定のシステムバージョンに関連付けられたドキュメントのファイル内容だけをローカルフォルダに抽出できるので,転送するファイルを容易に準備できます。
なお,SI支援ユティリティはリポジトリ管理者だけが実行できます。SI支援の詳細については,「SEWB+/REPOSITORY運用ガイド」を参照してください。
(b) SI支援ユティリティ機能の実行条件
SI支援ユティリティ機能を利用するための実行条件を次に示します。
- 実行場所
SI支援ユティリティは,サーバで実行します。クライアントでは,実行できません。
- 対象となる資源
システムバージョンの設定されているドキュメントだけを対象としています。システムバージョン単位に対象,非対象を指摘できます。したがって,システムバージョンが設定されていない場合,SI支援ユティリティ機能は使用できません。
- 権限
SI支援ユティリティを実行できるのは,システム管理者だけです。
- アクセス権
SI支援ユティリティは,システム管理者が実行するため,資源に設定されているアクセス権に関係なく実行できます。
- 排他処理
SI支援ユティリティは,排他処理を行っていません。そのため,SI支援ユティリティの実行中に,他の処理を並行して実行できます。
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