SEWB+ クライアントサーバシステム開発ガイド
- <この項の構成>
- (1) 処理パターンの抽出
- (2) 標準テンプレート適用の検討
- (3) カスタマイズ仕様及び新規テンプレート仕様の検討
- (4) テンプレート仕様書の作成及びレビュー
システム処理方式で決定した機能分散の方式をプログラム単位に分割して,各プログラムの処理を明確にします。
(1)で抽出した処理パターンに,標準テンプレートを適用するかどうかを検討します。標準テンプレートとは,他プロジェクトで作成したもの及びSEWB+/CS-FRAMEWORK,SEWB+/BATCH-FRAMEWORKなどを指します。検討後,処理パターンを次のように分類しておきます。
- 標準テンプレートをそのまま使用するもの。
- 標準テンプレートをカスタマイズして使用するもの。
- 新規にテンプレートを作成するもの。
処理パターンを分類した後,「標準テンプレートをカスタマイズして使用するもの」「新規にテンプレートを作成するもの」について,テンプレート部分,部品部分及びユーザ追加処理部分の区別を明確にします。それぞれの部分に含まれる内容を次に示します。
- テンプレート:
- プログラムの骨格として,生成後,変更する必要のない処理。
- 入出力項目などプログラム定義のユーザインタフェースとなる項目,及びその設定時の上限値やチェック内容。設定されたデータ項目に対する展開ロジックの仕様。
- 部品,業務ルール及びユーザ追加処理を展開する位置。
- 部品:
- 複数の処理パターンで共通に使用できる処理。ファイル入出力,DBアクセス,トランザクション制御などが該当する。
- ユーザ追加処理:
- APごとに固有な処理。
(4) テンプレート仕様書の作成及びレビュー
共通部品設計での結果をドキュメントにまとめ,AP開発者とレビューをします。ドキュメントとしてまとめる項目を次に示します。また,作成するドキュメント(仕様書)を図に示します。なお,図6-1〜図6-6の仕様書及びテンプレートは,SEWB+/CONSTRUCTIONのサンプルとして提供されています。
All Rights Reserved, Copyright (C) 1999, 2001, Hitachi, Ltd.