(1) 継承関係を利用した登録
業務ルールは,継承できます。業務ルールに継承関係の上位データ項目を関連付けると,その業務ルールは下位データ項目にも適用されます。
業務ルールを整備するときは,継承の関係を考慮してください。ただし,同一項目用業務ルールの設計時には,継承の関係を考慮する必要はありません。
(2) システムで共用する業務ルールの登録
実際に業務ルール辞書を整備するには,まず,ドメイン,つまり継承関係の上位データ項目の業務ルールから登録を始めます。ドメインと業務ルールの関連は,データ項目の体系と同じようにドメインを継承するすべてのデータ項目に引き継がれ,業務ルールを共用することができます。したがって,ドメインの業務ルールは,システムで共用することを目的とした汎用性の高い業務ルールといえます。
ドメインの業務ルールは次の手順で登録します。登録の詳細はマニュアル「SEWB+/REPOSITORY 辞書設計ガイド」を参照してください。
(3) 特定業務で扱う業務ルールの登録
ドメインの業務ルールを業務ルール辞書に登録した後,継承関係の下位データ項目の業務ルールを登録します。特定のデータ項目に関する業務の規則,制度などを業務ルールとして登録します。特定業務を扱う業務ルールも,システムで共用する業務ルールと同様の手順で登録してください。