設定しておくアクセス権を次に示します。
(1) リポジトリのアクセス権
リポジトリの資源を作成したり,更新したりする権限を設定しておきます。アクセス権は,システム管理者又は資源の所有者が設定します。
(a) アクセス権を設定する資源
アクセス権はリポジトリブラウザを使用して設定します。ただし,ルートドキュメントフォルダと辞書フォルダのアクセス権はリポジトリの環境構築ユティリティで設定します。次に資源とアクセス権の関係を示します。なお,アクセス権を指定する場合,「変更」のように幾つかのアクセス権を組み合わせて指定するものがあります。「変更」の組み合わせは資源ごとに異なります。「フルコントロール」はその資源に与えられているすべてのアクセス権を含んでいます。
アクセス権 | 内容 | |
---|---|---|
変更 | 作成 | 下位オブジェクト(ドキュメントフォルダやドキュメント)の作成 |
読み取り | ルートドキュメントフォルダの表示 下位オブジェクト(ドキュメントフォルダやドキュメント)及びプロパティなどの設定情報の参照 | |
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | フォルダの削除 |
アクセス権 | 内容 | |
---|---|---|
変更 | 作成 | 下位オブジェクト(ドキュメントフォルダやドキュメント)の作成 |
読み取り |
| |
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | フォルダの削除 |
アクセス権 | 内容 | |
---|---|---|
変更 | 作成 | 下位オブジェクト(システムバージョンフォルダやシステムバージョン)の作成 |
読み取り |
| |
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | システムバージョンの削除 |
アクセス権 | 内容 | |
---|---|---|
変更 | 設定 | システムバージョンのドキュメントへの設定及び解除 |
読み取り |
| |
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | システムバージョンの削除 |
アクセス権 | 内容 | |
---|---|---|
変更 | 読み取り |
|
書き込み | ドキュメントの内容及びプロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | ドキュメントの削除 |
アクセス権 | 内容 | |
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作成 | 下位オブジェクト(データ項目や業務ルール)の作成 | |
変更 | 読み取り | 下位オブジェクト(データ項目や業務ルール)及びプロパティなどの設定情報の参照 |
書き込み | プロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | 辞書フォルダの削除 |
アクセス権 | 内容 | |
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変更 | 読み取り |
|
書き込み | データ項目の定義内容及びプロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | データ項目の削除 |
アクセス権 | 内容 | |
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変更 | 読み取り |
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書き込み | 業務ルールの定義内容及びプロパティなどの設定情報の更新 | |
削除 | 業務ルールの削除 |
(b) 使用者の種類
使用者は「システム管理者」「所有者」「グループ」「全ユーザ」に分けられ,それぞれにアクセス権を設定します。アクセス権には「読み取り」「書き込み」「作成」「設定」「削除」があります。ただし「設定」はシステムバージョンだけに有効な権限です。
(2) ネットワーク機能利用のアクセス権
リポジトリに管理されている資源は,Windows NT又はWindows 2000のネットワーク機能でも参照できます。リポジトリを利用するにはSEWB+/REPOSITORYのアカウントが必要です。また,Windows NT又はWindows 2000のネットワーク機能を利用するにはWindows NT又はWindows 2000のアカウントが必要です。このため,これらのアカウント名(ユーザ名,グループ名)を同一にする運用をお勧めします。なお,クライアントOSとしてWindows NT又はWindows 2000を利用している場合は,サーバ側のWindows NT又はWindows 2000とクライアント側のWindows NT又はWindows 2000で使用するアカウント名を同一にしてください。異なるアカウント名を使用すると,ドキュメントの参照ができないなどの現象が起きることがあります。
アカウント名設定の詳細については,マニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。