実機テストで不良が見付からなくなればシステムは完成です。完成したシステムは,次のバージョンの基盤となります。また,運用後の保守にも使用します。このため,各種資源を保管しておく必要があります。
システム完成後の資源の保管について,次に示します。
図15-3 システム完成後の資源の保管
SEWB+では,ドキュメントのバージョン管理はしますが,辞書フォルダのバージョン管理はしません。このため,バージョン1の生成物を基盤にしてバージョン2の開発作業をする場合に,バージョン2の開発作業の中でデータ項目辞書に変更を加えると,同じデータ項目を参照しているバージョン1の開発生成物も影響を受けてしまいます。その場合,保守作業をしようとしたときに,同じ内容のプログラムを生成できない可能性があります。
これを避けるには,バージョン1の開発生成物を辞書を含めてエクスポートして保管し,保守作業が必要になったときには,バージョン2開発とは別のリポジトリサーバにインポートします。