5.2.2 ファイル・DB設計時の注意事項

<この項の構成>
(1) データ定義の注意事項
(2) COPY文と@@expand文の機能比較

(1) データ定義の注意事項

SEWB+の辞書は常に最新状態になるよう,自動的に更新されます。このため,データ定義の内容も常に最新状態を反映します。したがって,データ定義は常に最新状態なので履歴をとる必要はありません。ただし,データ定義の状態を保存しておきたい場合は,データ定義のドキュメントを参照専用でチェックアウトして,ローカルで保存してください。

[図データ]

(2) COPY文と@@expand文の機能比較

レコードは,ソースプログラム中に書くCOPY文又はテンプレート記述言語の@@expand文で生成ソースに展開できます。COPY文と@@expand文で展開したときの違いを次に示します。

表5-1  COPY文と@@expand文の機能比較

展開方法
相違点
ソースプログラム中に書く
COPY文
@@expand文
取り込みのタイミングCOBOLソースのコンパイル時COBOLソースの生成時
取得できる関連
  • データ定義とデータ定義から生成したレコードソースの関連
  • データ定義とデータ項目
プログラム定義,ソースプログラム,データ定義,最上位結合項目及びデータ項目間の関連を一度に取得できる。
データ定義変更時該当するデータ定義の生成だけ必要データ定義を参照するすべてのプログラム定義でのソース再生成が必要
COBOL開発マネージャでの修正方法データ定義を開いて,生成してからビルドする(データ定義変更時)。ビルドによって,データ定義の変更内容(データ項目の変更を含む)は自動的に反映される。
ターゲットへの
反映手順
生成したレコードソースだけターゲットシステムへ転送し,ターゲットシステムで取り込んでいるCOBOLソースを再コンパイルする。該当するCOBOLソースをすべて転送し,COBOLソースを再コンパイルする。