SEWB+/CONSTRUCTIONで作成したCOBOL85のソースファイルをコンパイルする場合,COBOL開発マネージャを利用します。COBOL開発マネージャの操作方法の詳細については,マニュアル「COBOL85 操作ガイド」を参照してください。
次にCOBOL開発マネージャの利用の概要について説明します。
(1) プロジェクトファイルの利用
COBOL開発マネージャでソースプログラムをコンパイルする場合は,ファイルなどの開発に必要な資源を一括して管理するためのプロジェクトと,複数のプロジェクトを一括して管理するためのプロジェクトマスタを作成します。
作成方法を,次に説明します。
(a) ファイル関連の登録
AP作成に使用するソースファイル及びプログラム定義ファイルの関連を,次に説明する方法で登録します。
登録したファイルをビルドすると,それぞれのソースファイル及びプログラム定義ファイルで使用されたCOPYメンバ,データ定義ファイル,テンプレート,及び部品の関連が付けられます。
各ファイルの関連を図9-2に示します。
図9-2 各ファイルの関連
(2) ビルド・リビルド機能の利用
ビルド又はリビルドを実行すると,プロジェクトに登録された資源から実行可能ファイル(.exe,.dll)が作成されます。
データ定義やプログラム定義の修正が起こった場合は,ビルド又はリビルド機能で自動的にソースファイルを再生成させて,実行可能ファイルを作成することができます。
(3) COBOL85/TDの利用
COBOL開発マネージャ上でテストをする場合は,COBOL85/TDを起動させます。COBOL開発マネージャ上でのテストは単体テストなので,SEWB+/CONSTRUCTIONで作成したサーバ側のAPをテストする場合は,COBOL85/TDのシミュレーション機能を利用してください。クライアント側のAPをCOBOL85で作成した場合は,クライアント側のAPもテストできます。
OpenTP1を使用しているシステムの場合は,OpenTP1のテスタ機能※を使用して,RPC及びメッセージ送受信のサーバ側の定義部分をテストできます。
単体テスト後,プロジェクトファイル,実行ファイル及びカバレージファイルなど作成されたファイルをリポジトリに登録します。
(4) プロジェクトマスタファイルの登録
COBOL開発マネージャで作成したプロジェクトマスタファイルをリポジトリに登録すると,プロジェクトで定義したビルド時のファイル構成やコンパイルオプションもまとめて管理できます。