13.3.1 辞書のアクセス権の設定

辞書の作成者や利用者というようにユーザを分類してアクセス権を設定すれば,辞書情報に対する操作を制限できるので,プロジェクトの大切な共有資源である辞書情報を保護し,整合性を保てます。ユーザの分類方法については,マニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。

<この項の構成>
(1) アクセス権を設定する単位
(2) 辞書フォルダに設定するアクセス権
(3) データ項目に設定するアクセス権
(4) 業務ルールに設定するアクセス権
(5) アクセス権設定例

(1) アクセス権を設定する単位

辞書に対するアクセス権は,次に示す単位で設定できます。

(2) 辞書フォルダに設定するアクセス権

辞書フォルダに設定できるアクセス権は「読み取り」「書き込み」「作成」「削除」です。辞書フォルダのアクセス権は,リポジトリの環境構築ユティリティで変更できます。

(3) データ項目に設定するアクセス権

データ項目に設定できるアクセス権は「読み取り」「書き込み」「削除」です。データ項目のアクセス権は,クライアントのリポジトリブラウザで変更できます。

(4) 業務ルールに設定するアクセス権

業務ルールに設定できるアクセス権は「読み取り」「書き込み」「削除」です。業務ルールのアクセス権は,クライアントのリポジトリブラウザで変更できます。

(5) アクセス権設定例

辞書フォルダ,データ項目及び業務ルールに設定するアクセス権とその結果を,例に示します。

(a) 設定するアクセス権

この例では,辞書を作成するグループと利用するグループを仮定し,それぞれがデータ項目及び業務ルールに対し,次に示すようなアクセス権を持つよう設定します。

グループ作成変更削除参照
辞書作成者グループ
辞書利用者グループ×××
(凡例)
○:権利がある
△:自分で作成したデータ項目及び業務ルールにだけ権利がある
×:権利がない

(b) 辞書フォルダのアクセス権

辞書フォルダのアクセス権を次のように設定します。

設定項目設定内容
所有者名system又は辞書作成者グループのメンバ
グループ名辞書作成者グループ
所有者のアクセス権フルコントロール
グループのアクセス権フルコントロール
全ユーザのアクセス権読み取り

(c) データ項目及び業務ルールのアクセス権

データ項目及び業務ルールのアクセス権の初期値を示します。なお,アクセス権の初期値はカスタマイズできません。

設定項目設定内容
所有者名作成者
グループ名作成者が属するグループ。属するグループが複数ある場合は,グループ登録ファイルの先頭に定義されたグループ。
所有者のアクセス権フルコントロール
グループのアクセス権変更
全ユーザのアクセス権読み取り