6.5.3 ホストコンピュータ用の文の改行

COBOL-PAD自動生成で生成したソースプログラムをコンパイル,実行するターゲットコンピュータによっては,ソースプログラム中で全角文字を使用する場合,「日本語開始コード」([図データ]で示す)と「半角文字開始コード」([図データ]で示す)の領域が必要になる場合があります(「日本語開始コード」と「半角文字開始コード」を合わせてシフトコードと呼びます)。

COBOL-PAD自動生成では,オプション設定のレコード形式で「固定長」を選択した場合,シフトコードを合わせて72カラムを超えないように,文や文字列定数を自動的に改行します。

ただし,次の項目は改行されませんので,シフトコードを考慮して行を作成してください。

文,又は文字列定数に全角文字が含まれているソースプログラムのレコード形式による改行方法の違いを表6-1に示します。

表6-1 レコード形式による改行方法の違い

レコード形式改行の方法
固定長(80バイト)シフトコードを含めて,72カラム目で改行される。
可変長シフトコードを考慮せず,72カラム目で改行される。
<この項の構成>
(1) 文の場合
(2) 文字列定数の場合

(1) 文の場合

文の場合,文の長さが72カラム目を超えるときに改行されます。改行された2行目以降の文は, [図データ][図データ]コードを含めて72カラム目に文末をそろえ,生成されます。

固定長と可変長の生成を次に示します。

(2) 文字列定数の場合

全角文字を含む文字列定数が複数行になるときは,72カラム目に空白が来ないように右寄せして改行されます。改行された2行目以降は,データの最後が72カラム目に来るように右寄せして展開されます。

展開のされ方を,固定長と可変長の場合に分けて次に示します。