4.6.1 図形を描く

印刷フレームエディタでは,文字列域,印刷キーワード域,ビットマップ域,線及びボックスを描き,PADエディタで印刷時に使用する印刷フレームを作成します。

各図形は,半角文字単位(縦の幅は文字の高さ,横の幅は半角文字の幅)の座標上の点に配置します。グリッドを表示すると,座標上に点が設定され,図形を配置するときに便利です。グリッドの表示については,「4.7.2 グリッドの表示/非表示」を参照してください。

なお,図形は,図形の種類の組み合わせに関係なく隣接させて描けますが,重ね合わせる場合は,表4-9に示す制限があります。

表4-9 図形の配置

 文字列域印刷キーワード/ビットマップ域ボックス
文字列域××××
印刷キーワード/ビットマップ域××××
ボックス××
××
(凡例)
○:交差又は重ね合わせができる。
×:交差又は重ね合わせができない。
<この項の構成>
(1) 文字列域の作成
(2) 印刷キーワード域作成
(3) ビットマップ域作成
(4) ボックス描画
(5) 線描画

(1) 文字列域の作成

文字列域を作成します。文字列域に入力した任意の文字列は,フレーム印刷時に指定位置に常に印刷されます。

操作手順

  1. [モード]メニューから[文字列域作成]を選択するか,又は[図データ]をクリックします。
  2. 文字列域を設定します。
    • 頂点となる点へマウスポインタを移動します。
    • マウスの左ボタンを押して,ドラッグします。
      ドラッグした方向に文字列域が描画されます。
    • 文字列域の大きさが決まったら,マウスのボタンを離します。
      文字列域が点線の枠で描画されます。
  3. マウスポインタを文字列域の内側に移動し,ダブルクリックします。
    図4-7に示す「文字列の入力」ダイアログボックスが表示されます。

    図4-7 「文字列の入力」ダイアログボックス

    [図データ]

    [固定長]:印刷フレームエディタで設定した大きさで文字列域が印刷されます。
    [可変長]:印刷時に用紙サイズなどに応じて,文字列域の大きさが変わります。
    [OK]:文字列域に文字列を表示します。
    [キャンセル]:文字列を入力する処理を中止します。
  4. 印刷する文字列を入力します。
  5. 領域種別から[固定長]又は[可変長]を選択します。
  6. [OK]ボタンを選択します。
    設定した文字列域に指定した文字が表示されます。

補  足

(2) 印刷キーワード域作成

印刷キーワード域を作成します。

印刷キーワードは,作成した印刷フレームをPADエディタで使用するとき,各領域に印刷データを割り当てるために必要な名前です。印刷キーワードについては,表4-4 印刷キーワード一覧を参照してください。

印刷フレームエディタでは,PADが印刷される領域(Draw領域)を,左右の両端がシートの端に接するように必ず一つだけ作成しなければなりません。

操作手順

  1. [モード]メニューから[印刷キーワード/ビットマップ域作成]を選択するか,又は[図データ]をクリックします。
  2. 印刷キーワード域を設定します。
    • 頂点となる点へマウスポインタを移動します。
    • マウスの左ボタンを押して,ドラッグします。
      ドラッグした方向に印刷キーワード域が描画されます。
    • 印刷キーワード域の大きさが決まったら,マウスボタンを離します。
      印刷キーワード域が実線の枠で描画されます。
  3. マウスポインタを印刷キーワード域の内側に移動し,ダブルクリックします。
    図4-8に示す「印刷キーワード/ビットマップの入力」ダイアログボックスが表示されます。

    図4-8 「印刷キーワード/ビットマップの入力」ダイアログボックス

    [図データ]

    [固定長]:印刷時,設定した大きさを変えない印刷キーワードに指定します。
    [可変長]:印刷時,用紙サイズなどに応じて,領域の大きさが変わる印刷キーワードに指定します。
    [ビットマップ]:ビットマップのときに指定します。
    [OK]:入力内容をチェックして,印刷キーワード/ビットマップ域にキーワード又はビットマップを設定します。
    [キャンセル]:印刷キーワード/ビットマップ域にキーワード/ビットマップを設定する処理を中止します。
  4. 印刷キーワードを指定します。
    「印刷キーワード名/ビットマップファイル名」の横の[図データ]をクリックすると,印刷キーワードの一覧が表示されます。
  5. 領域種別から[固定長]又は[可変長]を選択します。
    印刷キーワードにDrawを指定した場合,[可変長]を選択します。[固定長]は選択できません。
  6. [OK]ボタンを選択します。
    領域内に選択した印刷キーワードが表示されます。

補  足

領域種別について
領域種別の内容を表4-10に示します。

表4-10 領域種別と内容

領域種別内   容
固定長印刷フレームエディタで設定した大きさで領域を印刷する。
可変長印刷時に用紙サイズなどに応じて,領域の大きさが変わる。
ビットマップ印刷フレームエディタで設定した大きさで領域を印刷する。

(3) ビットマップ域作成

ビットマップ域を作成します。ビットマップファイル名は,領域にビットマップを印刷する場合に指定します。

操作手順

  1. [モード]メニューから[印刷キーワード/ビットマップ域作成]を選択するか,又は[図データ]をクリックします。
  2. ビットマップ域を設定します。
    • 頂点となる点へマウスポインタを移動します。
    • マウスの左ボタンを押して,ドラッグします。
      ドラッグした方向にビットマップ域が描画されます。
    • ビットマップ域の大きさが決まったら,マウスのボタンを離します。
      ビットマップ域が実線の枠で描画されます。
  3. マウスポインタをビットマップ域の内側に移動し,ダブルクリックします。
    図4-8に示す「印刷キーワード/ビットマップの入力」ダイアログボックスが表示されます。
  4. 領域種別から[ビットマップ]を選択します。
  5. ビットマップファイル名を指定します。
    [参照]から「ファイルの参照」ダイアログボックスを表示させて,ビットマップファイル名を選択することもできます。
  6. [OK]ボタンを選択します。
    領域の大きさに合わせてビットマップが表示されます。

(4) ボックス描画

ボックスを描画します。

操作手順

  1. [モード]メニューから[ボックス描画]を選択するか,又は[図データ]をクリックします。
  2. ボックスを設定します。
    • 頂点となる点へマウスポインタを移動します。
    • マウスの左ボタンを押して,ドラッグします。
      ドラッグした方向にボックスが描画されます。
    • ボックスの大きさが決まったら,マウスのボタンを離します。
      ボックスが実線の枠で描画されます。

(5) 線描画

線を描画します。

操作手順

  1. [モード]メニューから[線描画]を選択するか,又は[図データ]をクリックします。
  2. 線を描画します。
    • 線の始点となる点へマウスポインタを移動します。
    • マウスの左ボタンを押して,ドラッグします。
      ドラッグした方向に線が描画されます。
    • 線の長さが決まったら,マウスのボタンを離します。
      線が実線で描画されます。

補  足