7.4.1 ボックス生成時の共通規則
生成規則の中には,文の種類に関係なく共通の規則があります。ここでは,この共通規則について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 空白の扱い
- (2) ピリオドの扱い
- (3) 文の扱い
- (4) 注記行の扱い
- (5) コメント領域(73~80カラム)の扱い
- (6) デバッグ行の扱い
(1) 空白の扱い
(2) ピリオドの扱い
共通データ領域,内部データ領域,及びタイトル領域に生成されるデータ以外のデータのピリオドは,すべて削除されます。
(3) 文の扱い
- 一つの文は1ボックスに生成されます。したがって,改行によってソースプログラム上は2行以上に記述されている文も,1ボックスに生成されます。
- 条件付き命令の場合は,条件後の文も含めて1ボックスに生成されます。
- 文の文字数がボックス改行文字数を超える場合は,区切り記号のところで改行されます。ただし,一つの単語の文字数がボックス改行文字数を超える場合はその単語の長さで生成されます。ボックス改行文字数は,オプションで指定します。
文とボックスの改行との関係を図7-6に示します。
図7-6 文とボックスの改行との関係
![[図データ]](figure/zu070600.gif)
(4) 注記行の扱い
- 1行の注記行は一つのブロックコメントボックスとして生成されます。注記行が2行以上続く場合は,複数の注記行が一つのブロックコメントボックスとして生成されます。
- 文の語と語の間にある注記行は,文の後ろに生成されます。
注記行とブロックコメントとの関係を図7-7に示します。
図7-7 注記行とボックスとの関係
![[図データ]](figure/zu070700.gif)
(5) コメント領域(73~80カラム)の扱い
- ソースプログラム中のコメント領域(73~80カラム)に記述したコメントは,コメントの前に「#」が付き,ボックス内で改行され,左詰めでボックスの中に生成されます。ただし,タイトル領域に生成される内容(セクション名など)の行のコメントは,タイトル領域の67~74カラムに生成されます。
- コメント領域中の空白は,生成時に削除されます。
- 文とコメントを合わせた文字数が32,760文字を超えたときは,超過部分のコメントが無視されます。
- 「THEN」,「ELSE」,「END-IF」など,ボックスが生成されない句に対するコメントは生成されません。このコメントは,生成したPADをもう一度ソースプログラムに再生成しても生成されません。
コメント領域とボックスとの関係を図7-8に示します。
図7-8 コメント領域とボックスとの関係
![[図データ]](figure/zu070800.gif)
(6) デバッグ行の扱い
ソースプログラム中にデバッグ行があるときは,これがコメントとしてブロックコメントボックスに生成されます。PAD生成時にはデバッグ文の情報であることが分かるように,テキストの先頭にデバッグ文認識文字「?」が付けられます。デバッグ文認識文字はオプション設定で指定してください。
デバッグ行とボックスとの関係を図7-9に示します。
図7-9 デバッグ行とボックスとの関係
![[図データ]](figure/zu070900.gif)