プログラム作成者が適切な業務ルールを効率良く確実に探せるように,テンプレート作成者は@@rule文にコメントを書いたり,業務ルールを検索する条件を定義したりします。
また,プログラム上の連続しない個所への定義が必要な場合は,業務ルールを分割して展開させることができます。
ここでは,抽出条件を指定して,抽出される業務ルールを限定する@@rule文の書き方,抽出条件を指定しないで広い範囲から業務ルールを抽出する@@rule文の書き方,およびそれらの両方を合わせた@@rule文の書き方を示します。
@@interface @FILE01 = {
ATTR=FILE,
ARRAY_MAX=3,
COMMENT="ファイルを指定してください"
};
@@set @AFIX[1] = "I1-";
@@set @AFIX[2] = "I2-";
@@set @AFIX[3] = "I3-";
@@rule "業務ルール展開名"{ REF=@FILE01 PREFIX=@AFIX };
@@rule "GYOMU1"………このルールの名前。
WITH USAGE……………{ }の記述を抽出条件であると
宣言する。
{{USAGE=IN ……………適用条件が「入力」でデータ項
目と関連づけられている業務ル
ールを抽出する。
REF=@入力ファイル}};…業務ルール中で使用されてい
るデータ項目は,@入力ファイ
ルのデータ定義に含まれてい
るものである。
業務ルール | 抽出状況 | 理 由 |
---|---|---|
S01 | ○ | @入力ファイルのデータ項目「A」と適用条件「入力」で関連づけられている。また,適用条件が定義されていない「C」は@入力ファイルに格納されている。 |
S02 | × | @入力ファイルのデータ項目「A」と適用条件「入力」で関連づけられているが,「B」と適用条件「出力」で関連づけられている。 |
S03 | × | @入力ファイルのデータ項目「B」と適用条件「出力」で関連づけられている。また,S03では@入力ファイルにないデータ項目「D」が使用されている。 |
S04 | × | @入力ファイルのデータ項目「A」と適用条件「出力」で関連づけられている。また,@入力ファイルにはないデータ項目「E」が使用されている。 |
@@rule "GYOMU2"………このルールの名前。
WITH USAGE……………{ }の記述を抽出条件であると
宣言する。
{{USAGE=IN REF=@入力ファイル}
……………適用条件が「入力」でデータ項
目と関連づけられている業務ル
ールを抽出する。データ項目は,
@入力ファイルのデータ定義に
含まれているものである。
{USAGE=OUT REF=@入力ファイル}};
……………適用条件が「出力」でデータ項
目と関連づけられている業務ル
ールを抽出する。データ項目は,
@入力ファイルのデータ定義に
含まれているものである。
業務ルール | 抽出状況 | 理 由 |
---|---|---|
S01 | × | @入力ファイルのデータ項目「A」と適用条件「入力」で関連づけられているが,適用条件「出力」で関連づけられているデータ項目がない。 |
S02 | ○ | @入力ファイルのデータ項目「A」「B」と適用条件「入力」および「出力」で関連づけられている。 |
S03 | × | @入力ファイルのデータ項目「A」「B」と適用条件「入力」および「出力」で関連づけられているが,S03では@入力ファイルにないデータ項目「D」が使用されている。 |
S04 | × | @入力ファイルのデータ項目「A」「B」と適用条件「入力」および「出力」で関連づけられているが,S04では@入力ファイルにないデータ項目「E」が使用されている。 |
@@rule "GYOMU3"……このルールの名前。
WITH USAGE…………{ }の記述を抽出条件であると宣
言する。
{{USAGE=IN REF=@入力ファイル}
…………適用条件が「入力」でデータ項目
と関連づけられている業務ルール
を抽出する。データ項目は,@入力
ファイルのデータ定義に含まれて
いるものである。
{USAGE=OUT REF=@入力ファイル}
…………適用条件が「出力」でデータ項目
と関連づけられている業務ルール
を抽出する。データ項目は,@入力
ファイルのデータ定義に含まれてい
るものである。
REF=@Xファイル};…{ }内のWITH USAGE句の定義を
補助する。
業務ルール | 抽出状況 | 理 由 |
---|---|---|
S01 | × | @入力ファイルのデータ項目「A」と適用条件「入力」で関連づけられているが,適用条件「出力」で関連づけられているデータ項目がない。 |
S02 | ○ | @入力ファイルのデータ項目「A」「B」と適用条件「入力」および「出力」で関連づけられている。 |
S03 | ○ | @入力ファイルのデータ項目「A」「B」と適用条件「入力」および「出力」で関連づけられている。S03では@入力ファイルにないデータ項目「D」も使用されているが,抽出補助項目として書かれている@Xファイル中に「D」が格納されている。 |
S04 | ○ | @入力ファイルのデータ項目「A」「B」と適用条件「入力」および「出力」で関連づけられている。S04では@入力ファイルにないデータ項目「E」も使用されているが,抽出補助項目として書かれている@Xファイル中に「E」が格納されている。 |
@@rule "GYOMU4"…………このルールの名前。
{ REF=@入力ファイル};…抽出条件は,業務ルールの中
で,@入力ファイルのデータ
項目が使用されているかどう
かという点だけ。
業務ルール | 抽出状況 | 理 由 |
---|---|---|
S01 | ○ | 適用条件を意識しないデータ項目「A」「C」が使用されている。 |
S02 | ○ | 適用条件を意識しないデータ項目「A」「B」が使用されている。 |
S03 | × | 適用条件を意識しないデータ項目「A」「B」が使用されているが,S03では@入力ファイルにないデータ項目「D」が使用されている。※ |
S04 | × | 適用条件を意識しないデータ項目「A」「B」が使用されているが,S04では@入力ファイルにないデータ項目「E」が使用されている。※ |