4.1.1 COBOL開発マネージャ上でのコンパイルの手順

COBOL開発マネージャでは,開発資源をプロジェクトおよびプロジェクトマスタ単位で管理します。また,ビルドおよびリビルド機能を利用する場合も,プロジェクトおよびプロジェクトマスタに登録されている開発資源の関連情報が必要です。

<この項の構成>
(1) プロジェクトとプロジェクトマスタを作成する
(2) ファイルの関連を登録する
(3) ビルドまたはリビルドを実行する
(4) 単体テストをする
(5) SEWB+/REPOSITORYに登録する

(1) プロジェクトとプロジェクトマスタを作成する

COBOL開発マネージャでソースプログラムをコンパイルする場合は,ファイルなどの開発に必要な資源を一括して管理するためのプロジェクトと,複数のプロジェクトを一括して管理するためのプロジェクトマスタを作成します。

作成方法を,次に説明します。

プロジェクトマスタから新規に作成する場合
COBOL開発マネージャの[プロジェクトマスタ]メニューから[新規作成]を選び,プロジェクトマスタとプロジェクトを作成します。
既存のプロジェクトマスタに追加する場合
COBOL開発マネージャの[プロジェクト]メニューから[プロジェクトの作成]を選び,プロジェクトを作成します。

(2) ファイルの関連を登録する

AP作成に使用するソースファイルおよびプログラム定義ファイルの関連を,次に説明する方法で登録します。

プロジェクトマスタから新規に作成する場合
  1. COBOL開発マネージャの[プロジェクトマスタ]メニューから[新規作成]を選びます。
    次に示すダイアログでは,メインファイル名を指定しないで[完了]ボタンを選んでください。

    [図データ]

  2. COBOL開発マネージャの[プロジェクト]メニューから[ソースファイルの追加]を選び,プログラム定義ファイルを設定してください。プログラム定義ファイルとソースファイルの関連が登録されます。
既存のプロジェクトマスタに追加する場合
COBOL開発マネージャの[プロジェクト]メニューから[ソースファイルの追加]を選び,プログラム定義ファイルを設定することで,プログラム定義ファイルとソースファイルの関連が登録されます。

 

登録したファイルをビルドすると,それぞれのソースファイルおよびプログラム定義ファイルで使用されたCOPYメンバ,データ定義ファイル,テンプレート,および部品の関連が付けられます。

各ファイルの関連を図4-1に示します。

図4-1 各ファイルの関連

[図データ]

(3) ビルドまたはリビルドを実行する

ビルドまたはリビルドを実行すると,プロジェクトに登録された資源から実行可能ファイル(.exe,.dll)が作成されます。

データ定義やプログラム定義の修正が起こった場合は,ビルドまたはリビルド機能で自動的にソースファイルを再生成させて,実行可能ファイルを作成することができます。

(4) 単体テストをする

COBOL開発マネージャ上でテストをするにはCOBOL2002のテストデバッガを使用します。COBOL開発マネージャ上でのテストは単体テストなので,SEWB+/CONSTRUCTIONで作成したサーバ側のAPをテストする場合は,COBOL2002のシミュレーション機能を利用してください。クライアント側のAPをCOBOL2002言語で作成した場合は,クライアント側のAPもテストできます。

OpenTP1を使用しているシステムの場合は,OpenTP1のテスタ機能を使用して,RPCおよびメッセージ送受信のサーバ側の定義部分をテストできます。

注※
OpenTP1をテストモードで動作させるオンラインテスタ(TP1/Online Tester),およびOpenTP1のAPIをテストするオフラインテスタ(TP1/Offline Tester)があります。

(5) SEWB+/REPOSITORYに登録する

単体テスト後,プロジェクトマスタファイル,実行ファイルおよびカバレージファイルなど作成されたファイルをSEWB+/REPOSITORYに登録します。