付録D.1 条件DLLの作成

<この項の構成>
(1) インタフェースの構成
(2) インタフェースが格納されているディレクトリ
(3) 条件DLLの登録

(1) インタフェースの構成

命名ルールインタフェースは,次に示すヘッダファイル,関数で構成します。

(a) ヘッダファイル

ヘッダファイル(Nrl_interface.h)には,関数の戻り値などの宣言が記述されています。

(b) 関数

(i) 条件情報取得関数(NrlGetConditionInfo)
追加する条件名,条件の値の型,及び条件の値の初期値をSEWB+/REPOSITORYに返す関数です。この関数で返した値が,環境構築ユティリティの[データ項目]ダイアログの[命名ルール]の条件一覧に表示されます。条件の値の初期値は,「データ項目名」や「データ項目名標準名称」などのすべての名称の種別に対して設定します。
(例) 条件名として「最大長(バイト数)」,条件の値の型としてNRL_VALUE_TYPE_INT,初期値として名称の種別ごとの最大長を格納したNRL_values_struct_t構造体を返す関数
(ii) チェック関数(NrlCheckName)
検査項目「名称と命名ルールのマッチングチェック」の検査が実行されたときに,定義された名称が条件に従っているかどうかを判定する関数です。比較する値には,環境構築ユティリティで設定した値が渡されます。
(例) 名称の長さを調べ,16以下ならNRL_OK,17以上ならNRL_ERRORを返す関数

(2) インタフェースが格納されているディレクトリ

ヘッダファイルが格納されているディレクトリを次に示します。

サーバのSEWB+/REPOSITORYの組み込み先パス名¥include

次のディレクトリには,サンプルソース「Nrl_Check_Byte.c」が提供されています。条件DLLを作成するときの参考にしたり,必要に応じてサンプルをコピーしたりして利用してください。

サーバのSEWB+/REPOSITORYの組み込み先パス名¥sample

SEWB+/REPOSITORY組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows NT Server又はWindows 2000 Serverが組み込まれているドライブを指します。

(3) 条件DLLの登録

環境構築ユティリティを使用して,独自に作成した条件DLLを登録すると,SEWB+/REPOSITORYで利用できるようになります。最大10種類の条件DLLを登録できます。条件DLLを登録すると,登録時に指定したパスとファイル名を基に,条件DLLから「条件名」「条件の値の型」及び「条件の値の初期値」の情報が引き継がれ,[データ項目]ダイアログの[命名ルール]タブの条件一覧に表示されます。