6.2.3 プロパティセットを利用したGUIの統一
APPGALLERY Enterpriseでは,アプリケーションのウィンドウを,GUIで使用する部品を使って作成します。このとき,複数の部品に同じプロパティを設定するには,複数の部品を選択して一括してプロパティを設定するか,又は,既に配置された部品を複写して同じプロパティを持つ部品を作成します。しかし,このような方法では,部品の選択を忘れるなどでプロパティの統一に漏れが生じ,結果としてGUIを統一できない場合があります。
SEWB+/REPOSITORYでは,各部品ごとに統一したいプロパティをまとめ,プロパティセットとして登録し,一元管理できます。APPGALLERY EnterpriseでのGUI作成で部品を配置する際,プロパティセットを利用することで部品のプロパティを統一できます。
複数のプロパティセットを登録できるため,異なるシステムや業務を並行開発している場合でも,対象ごとにプロパティセットを用意しておけます。
利用の概要を,図6-3に示します。
図6-3 プロパティセットの利用の概要
![[図データ]](figure/zu060300.gif)
- 辞書の環境設定
- 辞書の作成者又はシステム管理者が,環境構築ユティリティを使ってプロパティセットを登録します。GUIを統一する対象ごとにプロパティセットを用意します。詳細については「3.1.1(12) GUI属性を設定する」を参照してください。
- また,APPGALLERY Enterpriseから,部品パレットの部品情報をプロパティセットとして登録できます。マニュアル「APPGALLERY プログラマーズガイド」を参照してください。
- 注 この機能を使用するには,バージョン 04-00以降のAPPGALLERY Enterpriseが前提となります。
- クライアントアプリケーションのGUI作成
- アプリケーションの開発者が,APPGALLERY Enterpriseを使ってGUIを作成します。
- プロパティセットを選択
リポジトリブラウザの[オプション]ダイアログを表示し,[標準プロパティセット]タブで利用するプロパティセットを選択します。
- GUI作成
APPGALLERY Enterpriseの部品パレットからGUI作成に使用する部品を選択して,キャンバス上に配置します。この部品には,1.で選択したプロパティセットの情報が自動的に設定されます。この部品を使用して目的のGUIを作成していきます。