4.3.4 SEWB3辞書移行コマンド(RPTrans)の使い方
- <この項の構成>
- (1) SEWB3辞書移行コマンドが格納されているディレクトリ
- (2) コマンド実行時の注意事項
- (3) SEWB3辞書移行コマンド(RPTrans)の指定
(1) SEWB3辞書移行コマンドが格納されているディレクトリ
コマンドは,次のディレクトリに格納されています。
サーバのSEWB+/REPOSITORYの組み込み先のパス名¥BIN
SEWB+/REPOSITORYの組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows NT Server又はWindows 2000 Serverが組み込まれているドライブを指します。
- Windows NT Server 4.0又はWindows 2000 Serverの場合
システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb¥REPOSITORY
- Windows NT Server 3.51の場合
システムドライブ:¥Win32app¥HITACHI¥Sewb¥REPOSITORY
(2) コマンド実行時の注意事項
(a) コマンドを実行する前に
コマンドを実行するサーバでは,SEWB+/REPOSITORYからログアウトしておいてください。
(b) コマンド実行中にほかの作業をする場合
SEWB3辞書移行コマンドでは,実行中に排他制御を行っていません。したがって,コマンドの実行中でも並行してほかの作業をすることができます。ただし,次に示す点に注意してください。
- コマンドの実行中に,対象となっている資源や関連情報を更新又は削除してはなりません。不整合が検出され,正常に終了しない場合があります。この場合には,SEWB3辞書移行コマンドの再実行が必要です。
- コマンドの実行中に,移行先で更新の対象となっている資源を更新してはなりません。SEWB3辞書移行コマンドが正常に終了しても,資源の内容が更新されていない場合があります。
(3) SEWB3辞書移行コマンド(RPTrans)の指定
サーバのコマンドラインに,次に示す構文に従ってコマンドと引数を指定して実行します。実行中には,データ項目及び業務ルールの登録件数が表示されます。また,詳細情報がログファイルに出力されます。
(a) 形式
- RPTrans /F エクスポートファイル名 /D 辞書フォルダ名
- 〔 /O 所有者名 〕〔 /G グループ名 〕
- 〔 /L ログファイル名 〕
- 〔 /? 〕
(b) 引数
- /F エクスポートファイル名
- 入力するエクスポートファイルを指定します。
- /D 辞書フォルダ名
- 辞書情報を登録する辞書フォルダ名を指定します。
- /O 所有者名※1
- 作成する辞書の所有者名を指定します。省略時はシステム管理者が仮定されます。
- /G グループ名※1
- 作成する辞書のグループ名を指定します。省略時はシステム管理者が所属するグループが仮定されます。
- /L ログファイル名※2
- ログファイルの出力先を指定します。省略時は次のファイルがログファイルとして作成されます。
- パス:環境変数「TEMP」又は「TMP」に代入されている値
- ファイル名:rptrans.log
- /?
- コマンドの構文と引数の指定方法を表示します。
- 注※1 新しい辞書フォルダ,データ項目,又は業務ルールを登録するときに指定します。ここで指定した所有者名とグループ名は,辞書フォルダ,データ項目,及び業務ルールに共通に設定されます。引数に指定する名称は,辞書登録するサーバに登録されているユーザ,グループの名称を使用してください。ユーザ,グループの登録についてはマニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。なお,この指定では既存の辞書情報に設定されている所有者名及びグループ名は変更できません。
- 注※2 ログファイルはコマンドの実行ごとに上書きされます。残しておきたい場合は異なるログファイル名を指定してください。
(c) リターン値
- コマンドの実行が終了すると,次のリターン値が返されます。
- 0:正常終了した
- 1:その他のエラーが発生した
- 2:メモリが確保できない
- 3:引数が不正である
- 4:ログファイルが作成できない
- 5:辞書に対するアクセス権がない
- 6:入力ファイルがない
- 7:入力ファイルのフォーマットが不正である