6.1 レコード定義を基にOpenTP1クライアントアプリケーションを作成する

SEWB+/REPOSITORYでは,APPGALLERY Enterprise(バージョン03-01以降)と連携して,C/SシステムのOpenTP1クライアントアプリケーションの作成を支援する機能を提供しています。この機能では, APPGALLERY Enterpriseから,SEWB+/REPOSITORYで管理しているレコード定義(最上位結合項目)の定義情報が利用されます。

ここでは,連携の概要と, SEWB+/REPOSITORY側でどのような準備をすればよいかについて説明します。利用方法や,OpenTP1のサーバアプリケーションとクライアントアプリケーションの関係については,マニュアル「APPGALLERY プログラマーズガイド」を参照してください。

利用の概要を,図6-1に示します。

図6-1 レコード定義の利用の概要

[図データ]

 APPGALLERY Enterpriseでこの機能を利用するには,TP1/Client Objcts 02-00以降,及びTP1/Client/P 03-04以降がインストールされていて,更に TP1/Client Objcts(TP1部品)がAPPGALLERYにインポートされている必要があります。
辞書登録
辞書の作成者がレコード定義を用意します。OpenTP1を利用したC/Sシステムで,通信に使用するレコード構造(レコード定義)を辞書に登録します。このレコード定義は,APPGALLERY Enterpriseでクライアントアプリケーションを作成するとき,及びSEWB+/CONSTRUCTIONでサーバアプリケーションを作成するときに共通に利用することを目的とします。
OpenTP1クライアントアプリケーションの作成
APPGALLERY Enterpriseでクライアントアプリケーションを作成します。TP1部品に設定する電文の定義情報に,辞書のレコード定義を利用します。
OpenTP1サーバアプリケーションの作成
SEWB+/CONSTRUCTIONでサーバアプリケーションを作成します。データ種別「RPC」のデータ定義に辞書のレコード定義を利用します。

このように,サーバ側とクライアント側のアプリケーションの両方で,共通のレコード定義を利用するため,通信するデータの整合性を保てます。