付録E.1 検査DLLの作成

<この項の構成>
(1) インタフェースの構成
(2) インタフェースが格納されているディレクトリ
(3) 検査DLLの登録

(1) インタフェースの構成

検査項目インタフェースは,次に示すヘッダファイル,関数で構成します。

(a) ヘッダファイル

ヘッダファイル(Dsc_interface.h)には,関数の戻り値などの宣言が記述されています。

(b) 関数

(i) データ項目の検査関数(DscCheckItem)
データ項目の定義情報をチェックし,その結果をResultに返す関数です。
この関数はデータ項目の検査DLLに必ず定義します。
(ii) 業務ルールの検査関数(DscCheckRule)
業務ルールの定義情報をチェックし,その結果をResultに返す関数です。
この関数は業務ルールの検査DLLに必ず定義します。
(iii) エラーIDからのメッセージ取得関数(DscGetMessageFromErrID)
エラーIDからエラーメッセージを取得する関数です。指定されたエラーIDに対応するメッセージがない場合は,戻り値にDSC_ERRORを返します。
この関数は検査DLLに必ず定義します。
(iv) エラーID領域の解放関数(DscFreeErrID)
検査関数で返されたエラーID領域を破棄する関数です。
この関数は検査DLLに必ず定義します。

(2) インタフェースが格納されているディレクトリ

ヘッダファイルが格納されているディレクトリを次に示します。

サーバのSEWB+/REPOSITORYの組み込み先パス名¥include

(3) 検査DLLの登録

環境構築ユティリティを使用して,独自に作成した検査DLLを登録すると,SEWB+/REPOSITORYで利用できるようになります。最大10種類の検査DLLを登録できます。なお,登録時には,DLL中に定義されているユーザ定義の関数の有無がチェックされます。

検査DLLを登録すると,登録時に指定したパスとファイル名を基に,検査DLLから情報が引き継がれ,[データ項目]ダイアログの[検査項目]タブの検査項目一覧に表示されます。