ここでは,SEWB3データ項目の詳細項目と,SEWB+/REPOSITORYのデータ項目及び業務ルールとの対応と変換規則について説明します。移行の主な規則を次に示します。
(1) 詳細項目の変換
SEWB3データ項目の詳細項目とデータ項目及び業務ルールの定義項目との対応関係と変換規則を,表4-17に示します。
表4-17 詳細項目からデータ項目及び業務ルールへの変換
SEWB3 データ項目辞書 | SEWB+ 辞書 | ||
---|---|---|---|
詳細項目の種別 | 定義項目 | 辞書の種別 | 定義項目 |
入力項目 | 入力項目名 | データ項目 | データ項目名 |
日本語名 | データ項目 | 標準名称(日本語) | |
タイプ | データ項目 | タイプ | |
整数部けた数 | データ項目 | けた数 | |
小数部けた数 | データ項目 | 小数部けた数 | |
使用目的 | データ項目 | フィールド5 | |
コメント, ワーク領域名, 編集キーワード | データ項目 | コメント(日本語) | |
フリー定義情報 | 業務ルール | ルールスクリプト | |
出力項目 | 出力項目名 | データ項目 | データ項目名 |
日本語名 | データ項目 | 標準名称(日本語) | |
タイプ | データ項目 | タイプ | |
整数部けた数 | データ項目 | けた数 | |
小数部けた数 | データ項目 | 小数部けた数 | |
使用目的 | データ項目 | フィールド5 | |
コメント, ワーク領域名, 編集キーワード | データ項目 | コメント(日本語) | |
フリー定義情報 | 業務ルール | ルールスクリプト | |
チェック条件 | 条件項目名 | データ項目 | データ項目名 |
日本語名 | データ項目 | 標準名称(日本語) | |
タイプ | データ項目 | タイプ | |
整数部けた数 | データ項目 | けた数 | |
小数部けた数 | データ項目 | 小数部けた数 | |
使用目的 | データ項目 | フィールド5 | |
コメント, ワーク領域名, 条件キーワード, エラーコード, メッセージ可変部 | データ項目 | コメント(日本語) | |
フリー定義情報 | 業務ルール | ルールスクリプト | |
条件キーワード | 条件キーワード, コメント, 条件式 | データ項目 | コメント(日本語) |
エラーコード | エラーコード, エラーメッセージ | データ項目 | コメント(日本語) |
(2) 業務ルールの名称の付加規則
SEWB3データ項目で,日本語名を定義している場合と定義していない場合とでは名称が付けられる規則が異なります。
(a) 日本語名を定義していない場合
「データ項目名」と「詳細項目の種別」が順に組み合わされて業務ルール名が付けられます。詳細項目の種別は,次の全角文字に変換されます。
入力項目…「入力」
出力項目…「出力」
チェック条件…「チェック」
(b) 日本語名を定義している場合
この場合は,業務ルール名と標準名称(日本語名)が付けられます。
(3) 業務ルールと関連するデータ項目の適用形態の設定
SEWB3データ項目の詳細項目から,SEWB+に移行した業務ルールとデータ項目に関連が付けられます。また,移行した業務ルールには,データ項目の適用形態,キーワード,及び適用条件が次のように設定されます。
(4) 内部項目の変換
詳細項目の内部項目の変換規則を次に説明します。
なお,SEWB3/DATAITEMのバージョン01-13から,ワーク領域に日本語名が追加されました。01-13以前のバージョンで作成したエクスポートファイルを移行する場合,日本語名は省略されます。
(a) 移行順序
データ項目の日本語のコメントに,次の順番で移行されます。
(b) ワーク領域の移行
詳細項目にワーク領域名がある場合には,ワーク領域定義情報(レベル,ワーク領域名,日本語名,タイプ,けた数,整数部,小数部,反復回数,及び再定義ワーク領域名)がデータ項目の日本語のコメントに移行されます。
(c) キーワードの移行
詳細項目にキーワードがある場合には,そのキーワード情報(キーワード,コメント,及び条件式)が,データ項目の日本語のコメントに移行されます。
(d) エラーコードの移行
詳細項目にエラーコードがある場合には,そのエラーコード情報(エラーコード,エラーメッセージ)がデータ項目の日本語のコメントに移行されます。
(e) コメントのフォーマット