(1) SEWB+/CONSTRUCTIONを使ったアプリケーション開発
SEWB+/CONSTRUCTIONは,C/Sシステムのアプリケーション開発を支援するツールです。特に,TPモニタやジョブ運用管理ツールなどを利用する大規模なC/Sシステム上で動作するサーバ側のプログラム及びバッチシステムの開発に適しています。テンプレート,データ定義,プログラム定義の機能を使い,C/Sシステムのサーバプログラムと,クライアントプログラムに必要なサーバプログラムとのリンクのインタフェースを効率良く作成できます。また,CORBA環境のC/Sシステムで,サーバオブジェクトの開発にも適しています。サーバオブジェクトは,SEWB+/CS-DESIGNの論理設計図を利用して開発できます。
次に,SEWB+/CONSTRUCTIONから辞書に登録した資源がどのように利用されるのかについて,おおまかに説明します。この流れを,図1-7に示します。
図1-7 辞書の利用の流れ(SEWB+/CONSTRUCTION)
このようにして,辞書の情報は,ソースプログラムまで引き継がれ,データ中心の開発を実現できます。
SEWB+/CONSTRUCTIONを使ったアプリケーション開発の詳細については,マニュアル「SEWB+/CONSTRUCTION アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
(2) SEWB+/EUR Professional Editionを使ったレポート設計
SEWB+/REPOSITORYと連携し,レポートの設計から印刷までを支援するツールです。SEWB+/EUR Professional Editionでは,ワープロを操作する感覚で,自由な形式のレポートを効率良く設計できます。設計時には,SEWB+/REPOSITORYの辞書のレコード定義(最上位結合項目)から,レポートの設計に必要なフィールド定義情報を自動的に生成して利用できます。また,SEWB+/CONSTRUCTIONで作成したアプリケーションとSEWB+/EUR Professional Editionで作成したレポートの設計情報を組み合わせれば,効率良くレポート出力アプリケーションを作成できます。
次に,SEWB+/EUR Professional Editionから辞書に登録した資源がどのように利用されるのかについて,おおまかに説明します。この流れを,図1-8に示します。
図1-8 辞書の利用の流れ(SEWB+/EUR Professional Edition)
辞書とSEWB+/CONSTRUCTIONで作成するアプリケーション及びレポートの関係や,レポートの設計手順などについては,「5. SEWB+/EUR Professional Editionのレポート設計」を参照してください。
(3) APPGALLERY Enterpriseを使ったアプリケーション開発
再利用性の高い様々な部品(機能単位のソフトウェア)を組み合わせてアプリケーションを開発する,アプリケーション開発環境です。画面上で部品を組み合わせていくビジュアルプログラミングを採用しています。特に,GUI(グラフィカルユーザインタフェース)を中心としたアプリケーションの作成に適しています。大規模なC/Sシステムの開発では,クライアント側で動作するアプリケーションの作成に適しています。
APPGALLERY Enterpriseでは,SEWB+/REPOSITORYと連携して,大規模システムのアプリケーション開発を支援する機能を備えています。SEWB+/REPOSITORYの辞書の情報を開発に利用し,作成したドキュメントをリポジトリで管理することで,データの共有化,及び一元管理を図れます。
APPGALLERY Enterpriseから辞書に登録した資源がどのように利用されるのかについて,おおまかに説明します。APPGALLERY Enterpriseからは,2通りの利用形態があります。この利用の流れを,図1-9に示します。
図1-9 辞書の利用の流れ(APPGALLERY Enterprise)
辞書とAPPGALLERY Enterpriseとの関係や連携の概要については,「6. APPGALLERY Enterpriseのクライアントアプリケーション作成」を参照してください。また,APPGALLERY Enterpriseでのアプリケーション開発の詳細については,マニュアル「APPGALLERY プログラマーズガイド」を参照してください。