(1) レコード定義(最上位結合項目)を登録する
レコード定義の登録には,リポジトリブラウザで結合項目を構成して登録する方法と,SEWB+/RECORD EDITORを使用して登録する方法の2通りがあります。
クライアントにSEWB+/RECORD EDITORをインストールしている場合には,リポジトリブラウザの[表示]メニューから[オプション]を選んで表示されるダイアログに,[結合項目の編集]タブが表示されます。このタブの指定で,構成項目の編集に,SEWB+/RECORD EDITORを使用するかどうかを選択できます(デフォルトではSEWB+/RECORD EDITORが指定されています)。
(a) リポジトリブラウザを使ったレコード定義の登録
レコード定義を構成するデータ項目と結合項目は,既に辞書に登録されていることが前提になります。リポジトリブラウザを使ったレコード定義(最上位結合項目の定義)の登録手順は,結合項目を登録する場合と同様です。
レコード定義を登録するには,データ項目を作成するダイアログの[基本属性]タブで,データ項目種別から「結合項目」を選択し,さらに「最上位結合項目」を指定してください。また,結合項目を構成する構成項目の順番は,レコード構造の設計で決めたデータ項目の並び順と一致させてください。
また,結合項目ブラウザを起動してレコード定義を登録することもできます。結合項目ブラウザを起動するには,リポジトリブラウザの[リポジトリ]メニューから[結合項目ブラウザ]を選びます。
(b) SEWB+/RECORD EDITORを使用したレコード定義の登録
SEWB+/RECORD EDITORでは,レコードレイアウト図でデータ項目の並び順やけた数などを確認しながら,ビジュアルにレコード構造を設計できます。設計したレコードレイアウトは,そのままデータ項目辞書にレコード定義(最上位結合項目)として登録されるため,効率良く作業できます。
言語区分「COBOL又はOOCOBOL」「C又はC++」のレコードレイアウト図には,データ項目に定義したタイプとけた数から,必要なバイト数が自動換算されて表示されます。また,SEWB+/RECORD EDITORのウィンドウから直接,結合項目の構成を変更したり,結合項目を作成したりできます。
(2) レポート出力に使用するレコード定義を登録するには
レポート出力アプリケーションに使用するデータファイル用のレコード定義には,アプリケーションからのデータの出力形態を考慮することをお勧めします。
COBOL言語でレポート用のデータファイル(CSV形式ファイル,又はFIX形式ファイル)を出力するアプリケーションを作成するには,表計算プログラム入出力機能又はテキストファイル機能を使用します※。これらは日立COBOLで提供している機能です。この機能では,集団項目に従属する基本項目のデータを出力します。このため,レコード定義も,この出力形態に合わせて,1階層のデータ項目の結合関係で構成するようにしてください。次の例のように,単独のデータ項目をフラットに並べた構造にします。
(3) レコード定義を変更する
基本的には,アプリケーション開発を始める前にレコード定義を用意しておきますが,アプリケーション開発中でもレコード定義を変更しなければならない場合が考えられます。このようなとき,SEWB+/CONSTRUCTIONのデータ定義から,レコード定義を構成するデータ項目を追加したり変更したりできます。しかし,SEWB+/CONSTRUCTIONからは,新しいレコード定義を作成することはできません。新しいレコード定義が必要な場合には,SEWB+/RECORD EDITOR又はリポジトリブラウザを使って辞書の作成者が登録してください。