4.1.1 アプリケーション間の辞書情報の受け渡し
CSV形式ファイルを経由したアプリケーション間の辞書情報の受け渡しの例を図4-1に示し,利用例を次に説明します。
- データ分析やデータベース設計ツールから情報を連携する
システム開発の上流工程を支援するアプリケーションから,データ分析結果やデータ構造に関する情報を引き継いで辞書に登録します。アプリケーションで扱えるCSV形式のファイルフォーマットはそれぞれ異なるため,情報を連携したいアプリケーションに対応したフォーマットを使用します。
- 表計算プログラムを利用して一覧表示や印刷をする
表計算プログラムを使ってデータ分析結果をまとめている場合,その情報を引き継いで辞書に登録します。また,実際に辞書を運用しているときのメンテナンス作業では,辞書情報を印刷したり,一覧表で確認したりします。
- テキストエディタで直接,編集する
メモ帳などのテキストエディタで直接,辞書情報を編集したりCSV形式ファイルのフォーマットを変更したりします。
図4-1 アプリケーション間での情報の受け渡しの例
![[図データ]](figure/zu040100.gif)
SEWB+/REPOSITORYで扱うフォーマットや使い方の概要を理解していただくため,CSV形式ファイルのサンプルが用意されています。表計算プログラムやテキストエディタを使って参照したり,辞書登録を体験したりすることをお勧めします。
デ-タ項目辞書と業務ルール辞書の2種類のサンプルファイルがあります。それぞれのファイルの概要を図4-2に示します。
図4-2 CSV形式ファイルのサンプル
![[図データ]](figure/zu040200.gif)
- サンプルの提供ディレクトリとファイル名を次に示します。
- ディレクトリ:
- SEWB+/REPOSITORYの組み込み先パス名¥SAMPLE(サーバの場合)
- - 又は -
- SEWB+/REPOSITORY-BROWSERの組み込み先パス名¥SAMPLE(クライアントの場合)
- ファイル名:
- sampledi.csv(データ項目辞書)
- samplebr.csv(業務ルール辞書)
- サンプルの登録手順
「CSV入力」を使い,CSV形式ファイルを辞書登録します。次の手順で登録すると,辞書フォルダ「Sample」の下にデータ項目と業務ルールが作成されます。
- データ項目辞書のサンプル入力
プログラムメニューから「CSV入力」を起動し,表示されるダイアログで次の指定をして実行します。
- [CSV入力]ダイアログ
[登録先辞書フォルダ]の[新規に作成する]をオンにし,「Sample」を指定。
[入力CSV形式ファイル名]に,データ項目辞書のサンプルファイル名を指定。
[入力する辞書種別]に「データ項目」を指定。
- [CSV入力オプション]ダイアログ
[CSVファイルのヘッダを識別する]をオン指定。
- 業務ルール辞書のサンプル入力
プログラムメニューから「CSV入力」を起動し,表示されるダイアログで次の指定をして実行します。
- [CSV入力]ダイアログ
[登録先辞書フォルダ]の[既存の辞書フォルダに登録する]をオンにし,「Sample」を指定。
[入力CSV形式ファイル名]に業務ルール辞書のサンプルファイル名を指定。
[入力する辞書種別]に「業務ルール」を指定。
- [CSV入力オプション]ダイアログ
[CSVファイルのヘッダを識別する]をオン指定。
なお,組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows 95,Windows 98,Windows Me,Windows NT又はWindows 2000が組み込まれているドライブを指します。
- サーバの組み込み先パス名
- Windows NT Server 4.0又はWindows 2000 Serverの場合
システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb¥REPOSITORY
- Windows NT Server 3.51の場合
システムドライブ:¥Win32app¥HITACHI¥Sewb¥REPOSITORY
- クライアントの組み込み先パス名
システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb+ Repository-Browser
データ項目辞書,業務ルール辞書のそれぞれに対応したCSV形式のファイルフォーマットは,入力と出力で共通に使用できます。詳細については,「4.1.7 CSV形式ファイルフォーマット」を参照してください。