4.2.3 ドキュメントを承認する
プログラムや仕様書などのドキュメントは,作成したとき,作成後に変更したときに,必要に応じて承認者が承認して管理する必要があります。
リポジトリを利用して,ドキュメントの承認手続きをする場合の運用例を説明します。
- <この項の構成>
- (1) 承認用のシステムバージョンの作成
- (2) 承認の手順
(1) 承認用のシステムバージョンの作成
ドキュメントを承認するときに,ドキュメントの管理者は,承認用のシステムバージョンを作成します。承認用のシステムバージョンは,個々のドキュメントの最新版を指している浮動のシステムバージョン「ドキュメント V1.0」を複製して作成します。このとき,バージョン種別は「固定」にします。承認用の固定のシステムバージョンを作成することによって,以降に個々のドキュメントが更新されても承認時の版を識別できます。
ここでは,システムバージョン「ドキュメント V1.0」を複製して「ドキュメント V1.0 第1版」を作成する手順を説明します。
- サーバでSEWB+/REPOSITORYが起動していることを確認する
- クライアントでリポジトリブラウザを起動する
- リポジトリブラウザのウィンドウで,システムバージョン「ドキュメント V1.0」を選ぶ
- [リポジトリ]メニューの[システムバージョン]から[複製]を選ぶ
[システムバージョンの複製]ダイアログが表示されます。
- [システムバージョンの複製]ダイアログに次の設定をする
項 目 | 設定内容 |
---|
システムバージョン名 | ドキュメント V1.0 第1版 |
バージョン種別 | 固定 |
複製先 | システムバージョンの複製先 |
- [OK]ボタンを選ぶ
複製されたシステムバージョン「ドキュメント V1.0 第1版」が作成されます。
- リポジトリブラウザのウィンドウで,システムバージョン「ドキュメント V1.0 第1版」を選ぶ
- [リポジトリ]メニューから[プロパティ]を選ぶ
[システムバージョンのプロパティ]ダイアログが表示されます。
- 「アクセス権」タブに次の設定をする
項 目 | 設定内容 |
---|
所有者のアクセス権 | フルコントロール |
グループのアクセス権 | 読み取り |
全ユーザのアクセス権 | 読み取り |
- [OK]ボタンを選ぶ
システムバージョンのアクセス権が設定されます。
(2) 承認の手順
- システムバージョンを作成したことを通知する
ドキュメントの管理者は,承認用のシステムバージョン「ドキュメント V1.0 第1版」を作成したことを担当者に通知します。
- 承認を依頼する
担当者は,システムバージョン「ドキュメント V1.0 第1版」の内容を確認して,承認者に電子メールなどで承認を依頼します。このとき,承認用の帳票も電子メールなどで送ります。
- ドキュメントを承認する
承認者は,システムバージョン「ドキュメント V1.0 第1版」で承認するドキュメントを参照します。ドキュメントの内容を確認後,プロジェクトの規則に従った方法で承認用の帳票にサインをします。承認後は,承認用の帳票を電子メールなどでドキュメント管理者に送ります。