付録F 用語解説
- APPGALLERY Enterprise
- 表作成やグラフ表示などの機能を部品として提供し,それらをビジュアルに組み合わせてアプリケーションを開発するツールです。部品と部品を組み合わせるための手続きも対話操作で作成できるため,アプリケーションを効率良く開発できます。
- CSV形式ファイル
- CSV(Comma Separated Values)形式でデータが記述されたファイルのことです。CSV形式とは,表計算プログラムやリレ ーショナルデータベースでデータを扱えるテキストデータの形式をいいます。データの区切りをコンマ(,),レコードの区切りを改行で表します。レコードは可変長形式になります。辞書情報を一括して登録したり出力したりするには,CSV形式ファイルを使います。
- GUI属性
- APPGALLERY Enterpriseで利用する部品のプロパティと,リポジトリ内のデータ項目との対応に関する属性です。
- NTFS
- Windows NTのファイルシステムフォーマットです。NTFSは,セキュリティ機能を持っています。
- Object Server
- Groupmax Object Server及びGroupmax High-end Object Serverは,多様な構造と関連性を持った情報をオブジェクトとして格納するプログラムです。また,それらのオブジェクトを管理するための高度な管理機能を備えています。このマニュアルでは,両方のプログラムに共通の説明をする場合には総称としてObject Serverと呼んでいます。
- SEWB+/CONSTRUCTION
- C/Sシステム(クライアントサーバシステム)のアプリケーション開発を支援するツールです。特に,TPモニタやジョブ運用管理ツールなどを利用する大規模なクライアントサーバシステム上で動作するサーバ側のプログラム及びバッチシステムの開発に適しています。
- SEWB+/CS-DESIGN
- ORB(分散オブジェクト実行環境)を利用したC/Sシステム(クライアントサーバシステム)のアプリケーション(オブジェクト)の論理構成設計を支援するツールです。
- SEWB+/EUR Professional Edition
- SEWB+/REPOSITORYと連携し,レポートの設計から印刷までを支援するツールです。
- SEWB+セッション管理
- SEWB+/REPOSITORYへのログインを管理する機能です。サーバで,システム管理者だけが利用できます。SEWB+セッション管理では,SEWB+/REPOSITORYの各ユーザがログイン中かどうかを一覧で確認したり,ユーザを強制的にログアウトしたり,特定のユーザに対してログインを禁止したりできます。
- SEWB+ツール
- PCを使った分散開発環境で,システム開発を支援するSEWB+シリーズのツールです。
- SI支援ユティリティ
- システムバージョンの機能を利用して,異なるシステムバージョンに関連付けられたドキュメントのうち差分のあるドキュメントを比較・抽出するためのユティリティです。
- アクセス権
- リポジトリに格納されたドキュメントや辞書を参照したり,更新したりする権限のことです。所有者(ドキュメントや辞書を作成するユーザ),グループ,及びすべてのユーザに対して,それぞれのアクセス権を設定できます。
- インポート
- エクスポートで取り出された資源を,リポジトリに取り込むことをいいます。各サーバに分散された資源を収集する場合などに利用します。
- エクスポート
- リポジトリの資源を,ハードディスク上のファイル,フロッピーディスク,カートリッジ磁気テープなどの外部媒体に取り出すことをいいます。ルートドキュメントフォルダ単位,又は辞書フォルダ単位でエクスポートできます。ほかのサーバに資源を配布する場合などに利用します。
- 関連
- データ項目とドキュメント,データ項目と業務ルールというように,資源間に付けられた依存関係をいいます。関連には,リポジトリブラウザを使用して任意に設定できる「ユーザ関連」と,SEWB+ツールが生成した資源間に設定される「関連」があります。リポジトリブラウザの関連ブラウザ機能を使用すると,関連付けられた資源をブラウジングでき,変更波及の解析などに利用できます。
- 業務ルール
- データ項目に着目して,データ項目特有の処理を部品化したものです。SEWB+/CONSTRUCTIONを使ったアプリケーション開発共通に利用することを目的としています。業務ルールは必ずデータ項目と関連付けて作成し,業務ルール辞書で管理します。
- 業務ルールに適した処理としては,データ項目の値や形式の妥当性をチェックする処理,形式を変換する処理,編集処理,複数のデータ項目で成り立つ計算処理などが挙げられます。
- 業務ルール辞書
- プロジェクト間で共有する業務ルールを格納する辞書です。
- グループ
- 複数のユーザ(SEWB+/REPOSITORYの利用者)をまとめる単位です。ユーザが所属するグループは,システム管理者によってグループ登録ファイルに登録されます。リポジトリで管理される資源に対するアクセス権は,グループ単位で設定することもできます。
- 辞書
- リポジトリで管理されるデータ項目辞書及び業務ルール辞書の総称です。一つのリポジトリ上に,管理内容や用途に応じて複数の辞書を作成できます。
- 辞書フォルダ
- リポジトリで辞書を管理する最上位の単位です。辞書フォルダは,データ項目辞書,及び業務ルール辞書を管理しています。
- システム管理者
- Windows NT又はWindows 2000のAdministrator権限を持ち,SEWB+/REPOSITORYを利用したシステム開発環境を管理する人です。ユーザ登録ファイルに,ユーザ名[system]で登録されているユーザを指します。
- システム統合
- 機能別に設計,製造された個々のプログラムを統合して,一つのプログラムに組み立てることです。
- システムバージョン
- システムを構成するドキュメント群を管理するためのバージョンです。管理目的に応じて種別(浮動/固定)を切り替えられます。
- 「浮動」は,常に最新のバージョンを示します。開発中のドキュメントなどに設定します。
- 「固定」は,設定された特定のバージョンを示します。開発を完了したドキュメントなどに設定します。
- システムバージョンフォルダ
- システムバージョンを管理するフォルダです。
- チェックアウト
- リポジトリのドキュメントを,クライアントのファイルシステムに取り出すことです。
- チェックイン
- チェックアウトで取り出されたドキュメントを,リポジトリに格納(返却)することです。
- データ項目
- ファイル設計,レコード設計,リレーショナルデータベース設計などのシステム設計,及びプログラム設計や作成で使用する情報の基本単位です。
- データ項目辞書
- プロジェクト間で共有するデータ項目を格納する辞書です。データ中心アプローチに基づいてデータ分析し,標準化したデータ項目の集まりです。システム開発で作成するドキュメント間で共通に利用することを目的とします。
- ドキュメント
- リポジトリで管理されるシステム分析・設計情報,及びプログラム開発情報などを保管するファイルです。ドキュメントの例としては,SEWB+ツールで作成したシステム分析図やデータ定義情報,ソースプログラム,又はMicrosoft Wordなどで作成した企画文書,設計文書類があります。
- ドキュメントフォルダ
- リポジトリでドキュメントをまとめて管理するための入れ物です。ディレクトリに相当します。
- バージョン
- ドキュメントの版に対して設定される名称です。ドキュメントの履歴を管理することを目的としています。
- ユーザ
- SEWB+/REPOSITORYを使用して,リポジトリの資源を操作できる人です。ユーザは,システム管理者によってユーザ登録ファイルに登録されます。それぞれのユーザは,固有のユーザ識別子とパスワードを持ちます。
- リポジトリ
- システム開発の各工程で発生する情報の保管庫です。このシステム開発資源(ドキュメントと辞書)と,その資源間の関連をサーバ上で統合管理します。リポジトリによって,クライアントで動作するアプリケーションで,システム開発資源を共有したり連携したりできます。
- リポジトリブラウザ
- リポジトリの資源を,クライアントでビジュアルに操作できる機能です。リポジトリに格納された資源をツリー形式やリスト形式で表示できます。リポジトリブラウザでは,リポジトリにドキュメントや辞書を登録したり,目的の資源を検索したり,資源間の関連を手掛かりにブラウジングしたりできます。
- ルートドキュメントフォルダ
- リポジトリでドキュメントを管理する最上位のフォルダです。