COBOL85又はVisual C++を利用してシステム開発をするときの環境を構築するため,ドキュメント種別の登録とドキュメントフォルダの作成をします。
(1) リポジトリに登録するドキュメント種別
(a) COBOL85の開発資源
COBOL85の開発資源には,プロジェクトマスタファイルやCOBOLソースプログラムなどがあります。
リポジトリのドキュメント種別に登録する資源の例を表4-1に示します。自動的に生成される中間ファイルについては,リポジトリでは管理しない運用をお勧めします。
表4-1 ドキュメント種別に登録するCOBOL85の開発資源の例
ドキュメント 種別 | 種別表示 名称 | 履歴 保有数 | ファイルエクステンション | テンプレートファイルパス | ファイルデータ種別 | サブファイル |
---|---|---|---|---|---|---|
projectfile | プロジェクトマスタファイル | 65,534 | .pmi | なし | バイナリ | なし |
executefile | アプリケーション | 0 | .exe | なし | バイナリ | なし |
dynamiclinklibrary | ダイナミックリンクライブラリ | 0 | .dll | なし | バイナリ | なし |
cobolsource ※1 | COBOLソースプログラム | 65,534 | .cbl ※2 | なし | テキスト | なし |
oocobolsource | OOCOBOLソースプログラム | 65,534 | .ocb | なし | テキスト | なし |
cobolcopy | 登録集原文 | 65,534 | .cbl ※2 | なし | テキスト | なし |
inheritfile | 参照/継承ファイル | 65,534 | .ocb | なし | テキスト | なし |
guidefine | GUI定義ファイル | 65,534 | .gcb | なし | テキスト | なし |
注 リポジトリブラウザでドキュメントを新規作成する運用の場合は,使用するテンプレートをテンプレートファイルパスに指定してください。
注※1 フリー形式のソースを併用する場合は,異なるドキュメント種別,(例えばcobolsourcefree,表示名称はCOBOLソースのままでよい)で登録してください。
注※2 ファイルエクステンションが同じでも異なるドキュメント種別を登録できます。
(b) Visual C++の開発資源
Visual C++の開発資源には,メイクファイルやC++ソースプログラムなどがあります。
リポジトリのドキュメント種別に登録する資源の例を表4-2に示します。自動的に生成される中間ファイルについては,リポジトリでは管理しない運用をお勧めします。
表4-2 ドキュメント種別に登録するVisual C++の開発資源の例
ドキュメント 種別 | 種別表示 名称 | 履歴 保有数 | ファイルエクステンション | テンプレートファイルパス | ファイルデータ種別 | サブファイル |
---|---|---|---|---|---|---|
makefile | メイクファイル | 65,534 | .mak | なし | テキスト | なし |
executefile | アプリケーション | 0 | .exe | なし | バイナリ | なし |
dynamiclinklibrary | ダイナミックリンクライブラリ | 0 | .dll | なし | バイナリ | なし |
staticlinklibrary | スタティックリンクライブラリ | 0 | .lib | なし | バイナリ | なし |
cppsource | C++ソースプログラム | 65,534 | .cpp | なし | テキスト | なし |
headerfile | ヘッダファイル | 65,534 | .h | なし | テキスト | なし |
resourcefile | リソースファイル | 65,534 | .rc | なし | テキスト | なし |
resourcefile2 | カスタムリソースファイル | 65,534 | .rc2 | なし | テキスト | なし |
definitionfile | モジュール定義ファイル | 65,534 | .def | なし | テキスト | なし |
iconfile | アイコンファイル | 65,534 | .ico | なし | バイナリ | なし |
注 リポジトリブラウザでドキュメントを新規作成する運用の場合は,使用するテンプレートをテンプレートファイルパスに指定してください。
(c) ドキュメント種別の登録
ドキュメント種別を登録します。ドキュメント種別は,環境構築ユティリティで登録します。
(2) ドキュメントフォルダの作成
ドキュメントフォルダの構成例を図4-1に示します。
図4-1 ドキュメントフォルダの構成例
クライアントの作業ディレクトリは,ドキュメントフォルダの構成に対応させ,各々のディレクトリへチェックアウトします。
共有リソースは,ネットワークドライブを利用して各クライアントから参照できます。
(a) ルートドキュメントフォルダの作成
ルートドキュメントフォルダは,環境構築ユティリティで作成します。
項 目 | 設定内容 |
---|---|
ルートドキュメントフォルダ名 | Project01-00 |
ディレクトリ名 | C:¥COBOL 又は C:¥C++ |
コメント | 任意 |
所有者 | tanaka |
所有者のアクセス権 | フルコントロール |
グループ | Project |
グループのアクセス権 | 読み取り |
全ユーザのアクセス権 | 読み取り |
(b) ドキュメントフォルダの作成
ルートドキュメントフォルダの下に「基本仕様書」「機能仕様書」「詳細設計書」のドキュメントフォルダを作成します。
各ドキュメントフォルダは,リポジトリブラウザを使って次の手順で作成します。