9.3 サーバのファイルシステムの容量不足時の対策

サーバのファイルシステムの容量が不足したときの対策を説明します。

<この節の構成>
(1) データベースの対策
(2) ドキュメントファイルのディレクトリの対策
(3) ルートドキュメントフォルダの対策

(1) データベースの対策

(a) データベースのスペース効率が低下している場合の対策

オブジェクトの追加や削除により,データベースのスペース効率が低下している場合,Object Serverの[データベースの再編成]ユティリティを使って,データベースの再編成をします。

  1. SEWB+/REPOSITORYを終了させる
  2. データベースの再編成パラメタファイルを作成し,[データベースの再編成]ユティリティを実行します。
    データベースの再編成については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
  3. SEWB+/REPOSITORYを再起動させる
注意事項
データベースの使用状況については,Object Serverの[データベースエリアの使用状況の表示]ユティリティを実行して確認してください。確認については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。

(b) データベースを再編成してもファイルシステムの容量不足が解消されない場合の対策

データベースファイルを空き容量の多いディスクドライブへ移動します。

  1. Object ServerやSEWB+/REPOSITORYを終了させる
  2. データベースファイルのバックアップを行ない,現在のディスクドライブより空き容量の多いディスクドライブへリストアする
    データベースファイルのバックアップ及びリストアの方法については,マニュアル「Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド」を参照してください。
  3. Object ServerやSEWB+/REPOSITORYを再起動させる

(2) ドキュメントファイルのディレクトリの対策

  1. SEWB+/REPOSITORY終了させる
  2. メモ帳などのテキストエディタで「REPOSITORYをインストールしたディレクトリの下の¥adm¥RpEnv.cfg」ファイルを開く
  3. 開いたファイル中の「Configuration::DocumentPath:REG_SZ:ディレクトリパス名」の行のパス名をメモする
  4. テキストエディタを終了する
  5. 現在より空き容量の多いファイルシステムに「doc」という名称のディレクトリを作成する
  6. 作成したディレクトリのアクセス権を次のように設定する
    「Administrator」及び「system」:フルコントロール(ALL)(ALL)
    「everyone」:一覧(RX)(指定なし)
  7. メモしたパス名で示すディレクトリ内のすべてのサブディレクトリやファイルを,作成したディレクトリへコピー,又は移動する
  8. 同様に2.の操作でファイルを開き,「Configuration::DocumentPath:REG_SZ:ディレクトリパス名」の行のパス名を,新しく作成した「doc」ディレクトリを示す絶対パス名称に書き換える
  9. 変更内容をファイルに保存してエディタを終了する
  10. SEWB+/REPOSITORYを再起動させる

(3) ルートドキュメントフォルダの対策

  1. SEWB+/REPOSITORYを終了させる
  2. 該当するルートドキュメントフォルダをネットワーク接続しているクライアントがあれば,リポジトリブラウザを使用してすべて切断させる
  3. エクスプローラ又はファイルマネージャを起動させる
  4. 環境構築ユティリティでルートドキュメントフォルダを作成したときに指定したディレクトリを選択し,[ディスク]メニューから[共有]を選ぶ
    [共有ディレクトリ]ダイアログが表示されます。
  5. [共有ディレクトリ]ダイアログで,ルートドキュメントフォルダと同じ名称の共有名が選択されていることを確認して[アクセス権]ボタンを選ぶ
    [共有資源のアクセス権]ダイアログが表示されます。
  6. [共有資源のアクセス権]ダイアログの内容をすべてメモして,[キャンセル]ボタンを選ぶ
  7. [共有ディレクトリ]ダイアログで,[キャンセル]ボタンを選ぶ
  8. エクスプローラ又はファイルマネージャで,同ディレクトリを選択して,[セキュリティ]メニューから[アクセス権]を選ぶ
    [ディレクトリのアクセス権]ダイアログが表示されます。
  9. [ディレクトリのアクセス権]ダイアログの内容をすべてメモし,[キャンセル]ボタンを選ぶ
  10. 同ディレクトリを選択して,[ディスク]メニューから[共有解除]を選ぶ
    [ディレクトリの共有解除]ダイアログが表示されます。
  11. [ディレクトリの共有解除]ダイアログで,ルートドキュメントフォルダと同じ名称の共有名が選択されていることを確認して[OK]ボタンを選ぶ
  12. 現在より空き容量の多いファイルシステムに,ルートドキュメントフォルダと同じ名称のディレクトリを作成する
  13. エクスプローラ又はファイルマネージャで,作成したディレクトリを選択して[セキュリティ]メニューから[アクセス権]を選ぶ
    [ディレクトリのアクセス権]ダイアログが表示されます。
  14. [ディレクトリのアクセス権]ダイアログで,メモした内容と同じになるようにアクセス権を設定して[OK]ボタンを選ぶ
  15. エクスプローラ又はファイルマネージャで,作成したディレクトリを選択し[ディスク]メニューから[共有]を選ぶ
    [共有ディレクトリ]ダイアログが表示されます。
  16. [共有ディレクトリ]ダイアログで,ルートドキュメントフォルダと同じ名称を共有名に入力して[アクセス権]ボタンを選ぶ
    [共有資源のアクセス権]ダイアログが表示されます。
  17. [共有資源のアクセス権]ダイアログで,メモした内容と同じになるようにアクセス権を設定して[OK]ボタンを選ぶ
  18. [共有ディレクトリ]ダイアログで,[OK]ボタンを選ぶ
  19. 元のルートドキュメントフォルダのディレクトリ内のすべてのサブディレクトリやファイルを,作成したディレクトリへ移動する
    コピー機能を使用するとアクセス権が元の設定と変わってしまうため,必ず移動機能を使用してください。
  20. SEWB+/REPOSITORYを再起動させる