8.1.1 moncheck(定義チェック)
パブリッククラウド環境下のmoncheckコマンドでは,パブリッククラウドでない環境でチェックする定義に加え,次の項目もチェックします。
-
必要なシェルスクリプト群を展開しているかどうか。
-
HAモニタの環境設定のpublic_cloudオペランドにuseが指定されていて,かつ必要なシェルスクリプト群が展開されていない場合には,メッセージKAMN764-Eを出力します。
-
サーバ対応の環境設定のrep_deviceオペランドにリソースが指定されていて,かつ必要なシェルスクリプト群が展開されていない場合には,メッセージKAMN764-Eを出力します。
シェルスクリプト群については,「5.7 【AWS】AWS用のシェルスクリプト群の展開」,「5.8 【Azure】Azure用のシェルスクリプト群の展開」,または「5.9 【OCI】OCI用のシェルスクリプト群の展開」を参照してください。
-
-
次のリソースがあるかどうか。
-
サーバ対応の環境設定のrep_deviceオペランドに指定したリソース
-
AWS環境の場合で,サーバ対応の環境設定のfs_nameオペランドに指定したEFSリソース
このリソースがない場合は," not available "が表示されます。
moncheckコマンドで有無をチェックするリソースとnot availableが表示された場合の意味を,次に示します。
表8‒2 moncheckコマンドで有無をチェックするリソースとnot availableが表示された場合の意味 有無をチェックするリソース
not availableが表示された場合の意味
サーバ対応の環境設定(servers)
rep_deviceオペランド
-
指定されたリソースが存在しない。
-
DRBDがインストールされていない。
-
DRBDが起動されていない。
fs_nameオペランド
AWS環境下でEFSのDNS名を指定した場合に,次のどれかに該当している。
-
指定したDNS名のEFSが存在しない。
-
DNSサーバに問い合わせできない。
-
bind-utilsパッケージがインストールされていない。
-
AWS CLIがインストール・設定されていない。
-
なお,moncheckコマンドの詳細およびその他のチェック項目については,マニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編の「moncheck(定義チェック)」の説明を参照してください。