Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ パブリッククラウド編


7.2.2 パブリッククラウド環境で注意が必要なHAモニタの環境設定のオペランド

パブリッククラウド環境下でHAモニタを使用する場合に,注意が必要なオペランドについてだけ次の表で説明します。各オペランドの詳細については,マニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編の「HAモニタの環境設定」の説明を参照してください。

表7‒1 注意が必要なHAモニタの環境設定のオペランド

オペランド名

注意事項

lan

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,監視パスは1つだけ指定してください。監視パスを複線にする必要がある場合は,Linuxでbondingを設定し,bondingデバイスを監視パスに指定してください。

hostmax

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

clearwait

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。なお,系リセット発行待ち時間は次のとおりになります。

  • AWS環境またはAzure環境のとき:120秒

  • OCI環境のとき:30秒

  • fence_networkオペランドにuseを指定したとき:30秒

resetpatrol

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

standbyreset

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,次の点に注意してください。

  • レプリケーションソフトを使用するとき※1

    このオペランドの指定値に関係なく,待機系をリセットします。

  • レプリケーションソフトを使用しないとき※2

    このオペランドの指定値が有効となります。

netmask

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定値に関係なくbitが仮定されます。

partition_reset

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

alive_multicast

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドにuseを指定しないでください。

multicast_lan

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

vmware_env

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

resetpatrol_mode

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

fence_reset

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

fence_scsi

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

fence_lan

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

scsi_check

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

scsi_pathcheck

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

scsi_timeout

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

scsi_retry

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

hbond_lacp

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。

notswitch_notify

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,次の状態でも警告メッセージを出力します。

  • パブリッククラウド環境の情報取得で異常を検知している場合:メッセージKAMN767-W

  • AWS CLI,Azure CLI,またはOCI CLIの実行可否チェックで異常を検知している場合:メッセージKAMN769-W

resetpath_retry

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

resetpath_inter

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドの指定は無視されます。

lancheck_mode

public_cloudオペランドにuseを指定し,lanfailswitchオペランドにuseを指定した場合,このオペランドには,routeを指定してください。

clearcheck

public_cloudオペランドにuseを指定した場合,このオペランドは指定しないでください。なお,系のリセット終了時間は次のとおりになります。

  • AWS環境またはAzure環境のとき:120秒

  • OCI環境のとき:30秒

  • fence_networkオペランドにuseを指定したとき:30秒

注※1

レプリケーションソフト用のシェルスクリプト群を展開しているとき。

なお,下記の構成との混在を含みます。

  • AWS環境での,EBSマルチアタッチ,またはEFSによる共有ディスク構成

  • Azure環境での,マネージドディスクによる共有ディスク構成

注※2

レプリケーションソフト用のシェルスクリプト群を展開していないとき。

下記の構成および環境が該当します。

  • AWS環境での,EBSマルチアタッチ,またはEFSによる共有ディスクだけの構成

  • Azure環境での,マネージドディスクによる共有ディスクだけの構成

  • OCI環境