5.13.6 【OCI】LANの状態設定ファイルの設定
HAモニタでは,LANはサーバ単位に接続,切り離しをします。そのため,LANの状態設定ファイルを作成して設定する必要があります。
LANの状態設定ファイルの種類を,次に示します。
- サーバ識別名.upファイル
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LANを接続する場合に使用します。業務通信の切り替えに関する情報を設定します。
- サーバ識別名.downファイル
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LANの切り離しをする場合に使用します。業務通信の切り替えに関する情報を設定します。
これらのファイルは,サーバごとにHAモニタの環境設定用ディレクトリの下に作成します。ファイル名のサーバ識別名の部分は,サーバ対応の環境設定のaliasオペランドで指定した値にしてください。
LANの状態設定ファイルには,OSのipコマンドの引数として,LANアダプタに追加・削除するエイリアスIPアドレスを指定します。OSのコマンドについては,OSのマニュアルを参照してください。
OCI用シェルスクリプト群を展開すると,OCI用のLANの状態設定ファイルのサンプルファイルが,/opt/hitachi/HAmon/lib配下に配置されます。OCI用シェルスクリプト群の展開については,「5.9 【OCI】OCI用のシェルスクリプト群の展開」を参照してください。サンプルファイルの名称は,server_oci.upおよびserver_oci.downです。
server_oci.upおよびserver_oci.downのファイル内容を次に示します。
#!/bin/bash set -x ############################################################################### # PIP_ADDRESS[0]=aa.aa.aa.aa # PIP_PREFIX[0]=bb # PIP_VNIC[0]=cccc # PIP_LABEL[0]=eth0:0 # PIP_ADDRESS[1]=dd.dd.dd.dd # PIP_PREFIX[1]=ee # PIP_VNIC[1]=ffff # PIP_LABEL[1]=eth1:0 ############################################################################### function main() { :
サーバごとに,サンプルファイルを/opt/hitachi/HAmon/etc配下にコピーして,server_oci.upをサーバ識別名.upに,server_oci.downをサーバ識別名.downにリネームしてください。
サーバ識別名.up/downで設定が必要なシェル変数について説明します。
- メモ
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ここで説明する[n]は配列の添え字です。業務IPアドレスとして使用するプライベートIPアドレスが1つの場合,[n]は0です。複数ある場合,1つ目の[n]は0,2つ目の[n]は1,のように,添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。
サンプルファイルからコピーした状態では,シェル変数部分はコメント行となっています。コメント行を表す先頭の"#"を削除してから,設定してください。例えば,業務IPアドレスとして使用するプライベートIPアドレスが1つの場合は,次のシェル変数について,コメント"#"を削除し,シェル変数を設定します。
-
PIP_ADDRESS[0]
-
PIP_PREFIX[0]
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PIP_VNIC[0]
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PIP_LABEL[0]
2つの場合は,次のシェル変数について,コメント"#"を削除し,シェル変数を設定します。
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PIP_ADDRESS[0]
-
PIP_PREFIX[0]
-
PIP_VNIC[0]
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PIP_LABEL[0]
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PIP_ADDRESS[1]
-
PIP_PREFIX[1]
-
PIP_VNIC[1]
-
PIP_LABEL[1]
3つ目以降については,シェル変数をコピーするなどの方法で,設定してください。
-
"PIP_"から始まるシェル変数を次のとおりに設定してください。
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PIP_ADDRESS[n]
業務IPアドレスとして使用するプライベートIPアドレスを設定してください。すべての系切り替え構成内で同じ設定にしてください。
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PIP_PREFIX[n]
業務IPアドレスのプリフィックスを設定してください。すべての系切り替え構成内で同じ設定にしてください。
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PIP_VNIC[n]
プライベートIPアドレスを割り当てるVNICのOCIDを設定してください。設定ミスを防ぐため,コピー&ペーストを使用して設定してください。系によって値が異なります。
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PIP_LABEL[n]
プライベートIPアドレスを付与するOS上のLANインタフェースを"LANインタフェース名:xxx"の形式で設定してください。すべての系切り替え構成内で同じ設定にしてください。