5.13.3　【AWS】LANの状態設定ファイルの設定（複数のリージョン間または複数のVPC間で系切り替えをする構成の場合）

(a)　LANの状態設定ファイルの記述形式

LANの状態設定ファイルの記述形式について説明します。

サーバ識別名.upファイル，およびサーバ識別名.downファイルの記述形式

サーバ識別名.upファイル，およびサーバ識別名.downファイルの記述形式を次に示します。

#!/bin/bash
set -x

###############################################################################
# HOSTNAME=hosta
# VIP[0]=bb.cc.dd.ee
# LABEL[0]=lo:0

# VIP[1]=ff.gg.hh.ii
# LABEL[1]=lo:0
(以下略)

次に，サーバ識別名.upファイル，およびサーバ識別名.downファイルで設定が必要なシェル変数について説明します。

サンプルファイルからコピーした状態では，シェル変数部分はコメント行となっています。コメント行を表す先頭の"#"を削除してから，設定してください。例えば，VIPが1つの場合は，次のシェル変数について，コメント"#"を削除し，シェル変数を設定します。

重要

シェル変数を記述する際は，次の点に注意してください。

• シェル変数を「シェル変数=値」の形式で，1行につき1つずつ記述する。

• シェル変数および"="の前後に空白を記述しない。

• 先頭が"#"の場合は，コメント行になる。

表5‒2　サーバ識別名.upファイル，およびサーバ識別名.downファイルで設定が必要なシェル変数

パラメタ名	説明
HOSTNAME	自系のホスト名を指定します。 HAモニタの環境設定のnameオペランドに指定する名称と同じにしてください。系によって名称が異なります。
VIP[n]	業務IPアドレスとして使用するVIPを指定します。 すべての系切り替え構成内で，同じ指定にしてください。 "VIP[n]"の形式で記述します。[n]は添え字を表します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。
LABEL[n]	VIPを付与するOS上のLANインタフェースを"LANインタフェース名:xxx"の形式で指定します。 すべての系切り替え構成内で同じ指定にしてください。 VIP[n]ごとに関連づけるOS上のLANインタフェースを，"LABEL[n]"と記述します。"VIP[n]"の"[n]"と"LABEL[n]"の"[n]"は，同じ添え字にしてください。

VIPおよびLABELの設定例を次に示します。

（例）VIP（10.10.10.10，10.10.10.20）をLABEL（lo:0）に設定する場合

VIP[0]=10.10.10.10
LABEL[0]=lo:0
VIP[1]=10.10.10.20
LABEL[1]=lo:0

（例）VIP（10.10.10.10）をLABEL（lo:0）に，VIP（10.10.10.20）をLABEL（lo:1）に設定する場合

VIP[0]=10.10.10.10 
LABEL[0]=lo:0
VIP[1]=10.10.10.20 
LABEL[1]=lo:1

vip_tgw_defファイルの記述形式

次に，vip_tgw_defファイルの記述形式について説明します。

vip_tgw_defファイルは，次の3つの要素で構成されています。

• tgw

  系切り替え構成内のすべてのトランジットゲートウェイに関する情報を設定します。

• rtb

  系切り替え構成内のすべてのルートテーブルを関する情報を設定します。

• host

  系切り替え構成内のすべてのホストに関する情報を設定します。

次に，系切り替え構成例とそれに対応するvip_tgw_defファイルの記述形式の例を示します。

図5‒5　系切り替え構成例（複数のリージョン間で系切り替えをする構成の例）

上記の系切り替え構成例に対応する，vip_tgw_defファイルの記述形式は次のとおりです。記述形式中の"(n)"は，図中の"(n)"と対応しています。

tgwの記述形式

## トランジットゲートウェイ情報 ##
tgw
{
tgw_id=tgw-R1　　…（7）
tgw_region=ap-northeast-1　　…（1）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1　　…（5）
tgw_attachment=tgw-attach-VPC1　　…（4）
tgw_peering_attachment=tgw-attach-P　　…（10）
}

tgw
{
tgw_id=tgw-R2　　…（17）
tgw_region=ap-southeast-1　　…（11）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R2　　…（15）
tgw_attachment=tgw-attach-VPC2　　…（14）
tgw_peering_attachment=tgw-attach-P　　…（10）
}

"tgw"を先頭に記載します。その下に，"{}"を追加し，"{}"内にトランジットゲートウェイの各パラメタを記述します。各パラメタについては，「表5‒3　tgwに設定するパラメタ」を参照してください。トランジットゲートウェイの数だけ，"tgw"およびトランジットゲートウェイの各パラメタの記述を追加してください。

rtbの記述形式

## ルートテーブル情報 ##
rtb
{
rtb_id=rtb-VPC1　　…（6）
rtb_region=ap-northeast-1　　…（1）
rtb_vpc=VPC1　　…（2）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R1　　…（7）
}

rtb
{
rtb_id=rtb-VPC2　　…（16）
rtb_region=ap-southeast-1　　…（11）
rtb_vpc=VPC2　　…（12）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R2　　…（17）
}

"rtb"を先頭に記載します。その下に，"{}"を追加し，"{}"内にルートテーブルの各パラメタを記述します。各パラメタについては，「表5‒4　rtbに設定するパラメタ」を参照してください。ルートテーブルの数だけ，"rtb"およびルートテーブルの各パラメタの記述を追加してください。

hostの記述形式

## ホスト情報 ##
host
{
host_name=hosta　　…（8）
host_region=ap-northeast-1　　…（1）
host_vpc=VPC1　　…（2）
host_vip[0]=10.10.10.10　　…（A）
host_eni[0]=eni-XXXX　　…（3）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1　　…（4）
}

host
{
host_name=hostb　　…（18）
host_region=ap-southeast-1　　…（11）
host_vpc=VPC2　　…（12）
host_vip[0]=10.10.10.10　　…（A）
host_eni[0]=eni-yyyy　　…（13）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC2　　…（14）
}

"host"を先頭に記載します。その下に，"{}"を追加し，"{}"内にホストの各パラメタを記述します。各パラメタについては，「表5‒5　hostに設定するパラメタ」を参照してください。系切り替え構成内のホストの数だけ，"host"およびホストの各パラメタの記述を追加してください。

次に，vip_tgw_defファイルに設定するパラメタについて説明します。

すべてのパラメタをvip_tgw_defファイルに設定します。設定後，moncheckコマンドを実行し，フォーマットのエラーがないかを確認してください。フォーマットのエラーがある場合は，moncheckコマンドがメッセージKAMN773-Eを出力します。

重要

パラメタを記述する際は，次の点に注意してください。

• パラメタを「パラメタ名=値」の形式で，1行につき1つずつ記述する。

• パラメタおよび"="の前後に空白を記述しない。

• 先頭が"#"の場合は，コメント行になる。

tgwに記載するパラメタ名を次の表に示します。

表5‒3　tgwに設定するパラメタ

パラメタ名	説明
tgw_id	トランジットゲートウェイIDを指定します。
tgw_region	トランジットゲートウェイがあるリージョンのIDを指定します。
tgw_vip	トランジットゲートウェイで転送するVIPを指定します。 "tgw_vip[n]"の形式で記述します。[n]は添え字を表します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。
tgw_route_table	トランジットゲートウェイルートテーブルIDを指定します。 "tgw_route_table[n]"の形式で記述します。[n]は添え字を表します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。 tgw_vip[n]に指定したVIPの宛先をエントリする"tgw_route_table[n]"を記述します。"tgw_vip[n]"の"[n]"と"tgw_route_table[n]"の"[n]"は，同じ添え字にしてください。
tgw_attachment	VPC用のトランジットゲートウェイアタッチメントを指定します。 複数個指定する場合は，1つ以上の半角スペースまたはタブで区切り，全体をダブルクォーテーションで囲んで指定してください。
tgw_peering_attachment	複数のリージョン間で系切り替えをする構成の場合，接続先リージョンのトランジットゲートウェイとのピアリング用の，トランジットゲートウェイアタッチメントを指定します。 上記の構成以外の場合は，次のどちらかを実施してください。 パラメタを削除する パラメタの先頭に"#"を追加し，コメント行にする

tgw_vipおよびtgw_route_tableの設定例を次に示します。

（例）VIP（10.10.10.10，10.10.10.20）をトランジットゲートウェイルートテーブル（tgw-rtb-R1）に追加する設定の場合

tgw_vip[0]=10.10.10.10
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1 
tgw_vip[1]=10.10.10.20
tgw_route_table[1]=tgw-rtb-R1 

（例）VIP（10.10.10.10）をトランジットゲートウェイルートテーブル（tgw-rtb-R1）に，VIP（10.10.10.20）をトランジットゲートウェイルートテーブル（tgw-rtb-R2）に追加する設定の場合

tgw_vip[0]=10.10.10.10
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1 
tgw_vip[1]=10.10.10.20
tgw_route_table[1]=tgw-rtb-R2 

（例）VIP（10.10.10.10，10.10.10.20）をトランジットゲートウェイルートテーブル（tgw-rtb-R1）に，VIP（10.10.10.30）をトランジットゲートウェイルートテーブル（tgw-rtb-R2）に追加する設定の場合

tgw_vip[0]=10.10.10.10
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1 
tgw_vip[1]=10.10.10.20
tgw_route_table[1]=tgw-rtb-R1
tgw_vip[2]=10.10.10.30
tgw_route_table[2]=tgw-rtb-R2

tgw_attachmentの設定例を次に示します。

（例）VPC用のトランジットゲートウェイアタッチメントに，tgw-attach-VPC1，tgw-attach-VPC2を設定する場合

tgw_attachment="tgw-attach-VPC1△tgw-attach-VPC2"

（凡例）△：1つ以上の半角スペースまたはタブ

rtbに記載するパラメタ名を次の表に示します。

表5‒4　rtbに設定するパラメタ

パラメタ名	説明
rtb_id	ルートテーブルのIDを指定します。
rtb_vpc	ルートテーブルがあるVPCのIDを指定します。
rtb_region	ルートテーブルがあるリージョンのIDを指定します。
rtb_vip	ルートテーブルで転送するVIPを指定します。 "rtb_vip[n]"の形式で記述します。[n]は添え字を表します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。
rtb_tgw	ルートテーブルがあるリージョンの，トランジットゲートウェイIDを指定します。 "rtb_tgw[n]"の形式で記述します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。 rtb_vip[n]に指定したVIPの宛先をエントリする"rtb_tgw[n]"を指定します。"rtb_vip[n]"の"[n]"と"rtb_tgw[n]"の"[n]"は，同じ添え字にしてください。

rtb_vipおよびrtb_tgwの設定例を次に示します。

（例）ルートテーブルにVIP（10.10.10.10，10.10.10.20）の宛先をtgw-R1に設定する場合

rtb_vip[0]=10.10.10.10
rtb_tgw[0]=tgw-R1
rtb_vip[1]=10.10.10.20
rtb_tgw[1]=tgw-R1

hostに記載するパラメタ名を次の表に示します。

表5‒5　hostに設定するパラメタ

パラメタ名	説明
host_name	ホスト名称を指定します。 指定するホスト名称は，各系のHAモニタの環境設定のnameオペランドに指定する名称と同じ名称にしてください。
host_region	host_nameに指定したホストがあるリージョンを指定します。
host_vpc	host_nameに指定したホストがあるVPCを指定します。
host_vip	host_nameに指定したホストで稼働させるすべてのサーバが，業務通信で使用するすべてのVIPを指定します。 "host_vip[n]"の形式で記述します。[n]は添え字を表します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。
host_eni	host_nameに指定したホストで，VIP宛の業務通信を受信するENIのENI IDを指定します。 "host_eni[n]"の形式で記述します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。 host_vip[n]に指定したVIPの宛先として，"host_eni[n]"を指定します。"host_vip[n]"の"[n]"と"host_eni[n]"の"[n]"は，同じ添え字にしてください。
host_tgw_attachment	host_nameに指定したホストが接続する，VPC用のトランジットゲートウェイアタッチメントを指定します。 "host_tgw_attachment[n]"の形式で記述します。[n]は添え字を表します。1つ目の[n]は0，2つ目の[n]は1，のように，添え字が0から順に1ずつ増加するように設定してください。 host_vip[n]に指定したVIPの宛先として，"host_tgw_attachment[n]"を指定します。"host_vip[n]"の"[n]"と"host_tgw_attachment[n]"の"[n]"は，同じ添え字にしてください。

host_vip，host_eniおよびhost_tgw_attachmentの設定例を次に示します。

（例）VIP（10.10.10.10，10.10.10.20）の宛先をeni-xxxx，tgw-attach-VPC1に設定する場合

host_vip[0]=10.10.10.10
host_eni[0]=eni-xxxx
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1
host_vip[1]=10.10.10.20
host_eni[1]=eni-xxxx
host_tgw_attachment[1]=tgw-attach-VPC1

（例）VIP（10.10.10.10）の宛先をeni-xxxxおよびtgw-attach-VPC1に，VIP（10.10.10.20）の宛先をeni-yyyyおよびtgw-attach-VPC2に設定する場合

host_vip[0]=10.10.10.10
host_eni[0]=eni-xxxx
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1
host_vip[1]=10.10.10.20
host_eni[1]=eni-yyyy
host_tgw_attachment[1]=tgw-attach-VPC2

(b)　LANの状態設定ファイルの設定例

次の系切り替え構成と，それに対応するLANの状態設定ファイルの設定例について説明します。

• 同一のリージョン内の，複数のVPC間で系切り替えをする構成

• 複数のリージョン間で系切り替えをする構成

• 同一のVPC内の複数のAZ間，および複数のリージョン間で系切り替えをする構成

メモ

LANの状態設定ファイルの格納先は次のとおりです。

• サーバ識別名.upファイルの格納先

  /opt/hitachi/HAmon/etc/サーバ識別名.upファイル

• サーバ識別名.downファイルの格納先

  /opt/hitachi/HAmon/etc/サーバ識別名.downファイル

• vip_tgw_defファイルの格納先

  /opt/hitachi/HAmon/etc/vip_tgw_def

同一のリージョン内の，複数のVPC間で系切り替えをする構成の場合

図5‒6　同一のリージョン内の，複数のVPC間で系切り替えをする構成例

上記の図に対応する，LANの状態設定ファイルの設定例は次のとおりです。設定例中の"(n)"は，図中の"(n)"と対応しています。

現用系（インスタンス1）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x

#######################################################################
HOSTNAME=hosta　…（8）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（9）
#######################################################################

：(以下を編集しないこと)

予備系（インスタンス2）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x

######################################################################
HOSTNAME=hostb　…（18）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（19）
######################################################################

：(以下を編集しないこと)

vip_tgw_defファイル

## トランジットゲートウェイ情報 ##
tgw
{
tgw_id=tgw-R1　…（7）
tgw_region=ap-northeast-1　…（1）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1　…（5）
tgw_attachment="tgw-attach-VPC1 tgw-attach-VPC2"　…（4）（14）
}

## ルートテーブル情報 ##
rtb
{
rtb_id=rtb-VPC1　…（6）
rtb_region=ap-northeast-1　…（1）
rtb_vpc=VPC1　…（2）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R1　…（7）
}

rtb
{
rtb_id=rtb-VPC2　…（16）
rtb_region=ap-northeast-1　…（1）
rtb_vpc=VPC2　…（12）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R1　…（7）
}

## ホスト情報 ##
host
{
host_name=hosta　…（8）
host_region=ap-northeast-1　…（1）
host_vpc=VPC1　…（2）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-xxxx　…（3）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1　…（4）
}

host
{
host_name=hostb　…（18）
host_region=ap-northeast-1　…（1）
host_vpc=VPC2　…（12）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-yyyy　…（13）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC2　…（14）
}

複数のリージョン間で系切り替えをする構成の場合

図5‒7　複数のリージョン間で系切り替えをする構成例

上記の図に対応する，LANの状態設定ファイルの設定例は次のとおりです。設定例中の"(n)"は，図中の"(n)"と対応しています。

現用系（インスタンス1）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x
#########################################################################
HOSTNAME=hosta　…（8）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（9）
#########################################################################

：(以下を編集しないこと)

予備系（インスタンス2）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x
#######################################################################
HOSTNAME=hostb　…（18）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（19）
#######################################################################

：(以下を編集しないこと)

vip_tgw_defファイル

## トランジットゲートウェイ情報 ##
tgw
{
tgw_id=tgw-R1　…（7）
tgw_region=ap-northeast-1　…（1）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1　…（5）
tgw_attachment=tgw-attach-VPC1　…（4）
tgw_peering_attachment=tgw-attach-P　…（10）
}

tgw
{
tgw_id=tgw-R2　…（17）
tgw_region=ap-southeast-1　…（11）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R2　…（15）
tgw_attachment=tgw-attach-VPC2　…（14）
tgw_peering_attachment=tgw-attach-P　…（10）
}

## ルートテーブル情報 ##
rtb
{
rtb_id=rtb-VPC1　…（6）
rtb_region=ap-northeast-1　…（1）
rtb_vpc=VPC1　…（2）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R1　…（7）
}

rtb
{
rtb_id=rtb-VPC2　…（16）
rtb_region=ap-southeast-1　…（11）
rtb_vpc=VPC2　…（12）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R2　…（17）
}

## ホスト情報 ##
host
{
host_name=hosta　…（8）
host_region=ap-northeast-1　…（1）
host_vpc=VPC1　…（2）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-xxxx　…（3）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1　…（4）
}

host
{
host_name=hostb　…（18）
host_region=ap-southeast-1　…（11）
host_vpc=VPC2　…（12）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-yyyy　…（13）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC2　…（14）
}

同一のVPC内の複数のAZ間，および複数のリージョン間で系切り替えをする構成の場合

図5‒8　同一のVPC内の複数のAZ間，および複数のリージョン間で系切り替えをする構成例

上記の図に対応する，LANの状態設定ファイルの設定例は次のとおりです。設定例中の"(n)"は，図中の"(n)"と対応しています。

現用系（インスタンス1）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x
#########################################################################
HOSTNAME=hosta　…（8）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（9）
#########################################################################

：(以下を編集しないこと)

予備系（インスタンス2）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x
#######################################################################
HOSTNAME=hostb　…（20）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（22）
#######################################################################

：(以下を編集しないこと)

予備系（インスタンス3）のサーバ識別名.upファイル，サーバ識別名.downファイル

#!/bin/bash
set -x
#######################################################################
HOSTNAME=hostc　…（18）
VIP[0]=10.10.10.10　…（A）
LABEL[0]=lo:0　…（19）
#######################################################################

：(以下を編集しないこと)

vip_tgw_defファイル

## トランジットゲートウェイ情報 ##
tgw
{
tgw_id=tgw-R1　…（7）
tgw_region=ap-northeast-1　…（1）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R1　…（5）
tgw_attachment=tgw-attach-VPC1　…（4）
tgw_peering_attachment=tgw-attach-P　…（10）
}

tgw
{
tgw_id=tgw-R2　…（17）
tgw_region=ap-southeast-1　…（11）
tgw_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
tgw_route_table[0]=tgw-rtb-R2　…（15）
tgw_attachment=tgw-attach-VPC2　…（14）
tgw_peering_attachment=tgw-attach-P　…（10）
}

## ルートテーブル情報 ##
rtb
{
rtb_id=rtb-VPC1　…（6）
rtb_region=ap-northeast-1　…（1）
rtb_vpc=VPC1　…（2）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R1　…（7）
}

rtb
{
rtb_id=rtb-VPC2　…（16）
rtb_region=ap-southeast-1　…（11）
rtb_vpc=VPC2　…（12）
rtb_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
rtb_tgw[0]=tgw-R2　…（17）
}

## ホスト情報 ##
host
{
host_name=hosta　…（8）
host_region=ap-northeast-1　…（1）
host_vpc=VPC1　…（2）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-XXXX　…（3）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1　…（4）
}

host
{
host_name=hostb　…（20）
host_region=ap-northeast-1　…（1）
host_vpc=VPC1　…（2）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-YYYY　…（21）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC1　…（4）
}

host
{
host_name=hostc　…（18）
host_region=ap-southeast-1　…（11）
host_vpc=VPC2　…（12）
host_vip[0]=10.10.10.10　…（A）
host_eni[0]=eni-ZZZZ　…（13）
host_tgw_attachment[0]=tgw-attach-VPC2　…（14）
}