Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ メッセージ


KAMN624-E(Linux(x86))

[日本語]

ホスト:aa....aaのリセットパスが異常です。

詳細コード:bb....bb

障害リセットパス:cc....cc

[英語]

The state of Reset Path of Host : aa....aa is abnormal.

Error details : bb....bb

Reset Path : cc....cc

リセットパスに異常が発生しました。

aa....aa:ホスト名称

bb....bb:詳細コード

詳細コード

意味

SEND

通信障害

NO SET ADDRESS

ホスト名で示す系のHAモニタが障害管理プロセサに初期設定した情報が消失しています。原因としては障害管理プロセサの再起動などが考えられます。

SVP-TIMEOUT

対象リセットパスでタイムアウト検出

RESET-ERR

障害管理プロセサがリセットに失敗

LPAR-RSP-FAIL

対象ホストへの問い合わせ異常

SYSNAME-ERR

管理システム名不正

PARTITION-ERR

パーティション名不正

HOST-OVER

制御できるホスト数が上限を超えた

POWER-FAILURE

指定されたホストは電源断状態

CTRLPTH-DOWN

リセットパス間の制御線断

REQ-TIMEOUT

パブリッククラウド環境でない場合,障害管理プロセサへの要求がタイムアウトしました。 障害要因としては次が考えられます。

  • リセットパスの設定誤りに関する要因

  • 構成に関する要因

  • HAモニタが稼働する系での要因

  • 障害管理プロセサでの要因

それぞれについて説明します。

リセットパスの設定誤りに関する要因(HAモニタのリセットパスの設定)

次の設定誤りのため,障害管理プロセサへの要求がタイムアウトしました。

・リセットパスのIPアドレス

・リセットパスのポート番号

・障害管理プロセサのIPアドレス

・障害管理プロセサのポート番号

リセットパスの設定誤りに関する要因(障害管理プロセサのHAモニタの設定)

次の設定誤りのため,障害管理プロセサへの要求がタイムアウトしました。

・IPアドレスやポート番号などのHAモニタとの通信に関する設定

・N+Mコールドスタンバイ連携機能を使用している場合,N+Mコールドスタンバイの設定(HAモニタのリセットパスと同じネットワークに属する,すべてのスイッチ&マネジメントモジュールについての設定,および管理システム名の重複の有無)

・HAモニタの環境設定でcpudownオペランドにsystemを指定している場合,スイッチ&マネジメントモジュールのクラスタ管理機能に関する設定の有無

構成に関する要因

次の理由のため,障害管理プロセサへの要求がタイムアウトしました。

・リセットパスと障害管理プロセサとが,物理的に結線されていない(ハード障害も含む)

・リセットパスと障害管理プロセサとが,同じネットワークではない

・リセットパスと障害管理プロセサとが,ファイアウォールなどによって通信できない

HAモニタが稼働する系での要因

次の理由のため,障害管理プロセサへの要求がタイムアウトしました。

・リセットパスのIPアドレスが使えない状態(非活性など)

・リセットパスのポート番号が使えない状態(HAモニタ以外で使用されているなど)

障害管理プロセサでの要因

次の理由のため,障害管理プロセサへの要求がタイムアウトしました。

・ハードウェアの障害や誤動作

・ファームウェアの障害や誤動作

・HA Monitor Connectorが未起動,または障害や誤動作(HA8000xNモデル以降またはRV3000の場合)

パブリッククラウド環境の場合,ホスト名称で示すホストのパブリッククラウド環境への要求がタイムアウトしました。障害要因として,パブリッククラウド環境の障害が考えられます。

IMPOSSIBLE

他系ホストでのリセット不可

SSH-ERR

ホスト名称で示すホストのVMware ESXiとの通信障害

SSH-TIMEOUT

ホスト名称で示すホストのVMware ESXiからの応答がタイムアウト

VMNAME-ERR

仮想マシン名不正

VMNAME-DBL

仮想マシン名重複

NOLRSTD

リセットパス初期化失敗

cc....cc:障害になったリセットパス

 Primary:リセットパス

 ESXi:VMware ESXi接続用リセットパス

 ----:リセットパスなし(パブリッククラウド環境使用時)

S:

処理を終了します。

O:

詳細コード別に,次の処置をしてください。

詳細コード

処置

SEND

このメッセージの前に出力されるメッセージKAMN601-Wで示される,システムコールのエラー要因を取り除き,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

NO SET ADDRESS

次の手順でリセットパスを回復してください。

  1. ホスト名で示す系で,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。リセットパスが初期設定されます。

  2. すべての系で,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行し,リセットパスの状態が正常になることを確認してください。

  • RESET-ERR

  • LPAR-RSP-FAIL

  • POWER-FAILURE

  • CTRLPTH-DOWN

主にハードウェアの異常が原因です。異常の原因を取り除き,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

SVP-TIMEOUT

HAモニタの環境設定のcpudownオペランドにsystemを指定している場合は,スイッチ&マネジメントモジュールのクラスタ管理機能に関する設定や構成を見直してください。設定や構成に誤りがあった場合は,修正してください。

これ以外の場合は,主にハードウェアの異常が原因です。異常の原因を取り除き,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

PARTITION-ERR

主にリセットパスの設定および構成の誤りが原因です。

リセットパスの設定および構成を見直し,正しく設定をしてからHAモニタを再起動してください。

RV3000の場合は,次の原因が考えられます。

  • 高信頼化機能を追加したvSphereを使用する場合,HAモニタのリセットパスの設定で,指定した仮想マシン名に誤りがある

  • HAモニタのリセットパスの設定とHA Monitor Connectorの仮想サーバの設定に,次のどちらかの矛盾がある

    ・HAモニタのリセットパスの設定が高信頼化機能を追加したvSphereを使用しない設定になっているが,HA Monitor Connectorの仮想サーバの設定ではvmwareパラメタがEnableに設定されている

    ・HAモニタのリセットパスの設定で高信頼化機能を追加したvSphereを使用する設定になっているが,HA Monitor Connectorの仮想サーバの設定ではvmwareパラメタがDisableに設定されている

  • SYSNAME-ERR

  • HOST-OVER

主にリセットパスの設定や構成の誤りが原因です。リセットパスの設定および構成を見直し,HAモニタを再起動してください。

IMPOSSIBLE

主にリセットパスの設定や構成の誤りが原因です。リセットパスの設定および構成を見直し,HAモニタを再起動してください。

パブリッククラウド環境の場合は,このメッセージの前にメッセージKAMN766-Eを出力します。メッセージKAMN766-Eを参照し,対処をしてください。

REQ-TIMEOUT

障害要因を取り除いたあと,次のどちらかの対処をしてください。

  • このメッセージがHAモニタ起動時または稼働中に出力された場合

    リセットパスの設定や構成に誤りがあった場合は再起動してください。 その他の場合は,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行し,リセットパスの状態が正常になることを確認してください。

  • このメッセージがリセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)実行時に出力された場合

    リセットパスの設定コマンドを再実行してください。

パブリッククラウド環境の場合は,このメッセージのあとにメッセージKAMN347-Eを出力します。メッセージKAMN347-Eを参照し,対処をしてください。

SSH-ERR

次の内容を見直してください。

  • HAモニタに設定したVMware ESXiのIPアドレス

  • HAモニタに設定したVMware ESXiのSSH接続用のポート番号

  • VMware ESXiに設定したIPアドレス

  • VMware ESXiに設定したSSH接続用のポート番号

HAモニタの設定に誤りがあった場合は,修正してHAモニタを再起動してください。VMware ESXiの設定に誤りがあった場合は,修正してリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

上記に誤りがない場合は,ハードウェアやVMware ESXiの異常が原因として考えられます。異常の原因を取り除き,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

SSH-TIMEOUT

次の内容を見直してください。

  • HAモニタに設定したVMware ESXiのIPアドレス

  • HAモニタに設定したVMware ESXiのSSH接続用のポート番号

  • VMware ESXiに設定したIPアドレス

  • VMware ESXiに設定したSSH接続用のポート番号

  • VMware ESXiのSSH接続に関する設定

注※ 系切り替え構成内のすべての仮想マシンから,系切り替え構成内のすべてのVMwareESXiへSSH接続できることを確認してください。なお,「VMware ESXiのSSH接続に関する設定」については,マニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編の「VMware ESXiへのSSH接続のための設定」を参照してください。

HAモニタの起動時や稼働中の場合

HAモニタの設定に誤りがあった場合は,修正してHAモニタを再起動してください。VMware ESXiの設定に誤りがあった場合は,修正してリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

上記に誤りがない場合は,ハードウェアやVMware ESXiの異常が原因として考えられます。異常の原因を取り除き,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

それでも対処できない場合は,リセット処理のためのプロセスが一時的にスローダウンしたおそれがあります。時間をおいてリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

リセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)実行時の場合

HAモニタの設定,およびVMware ESXiの設定に誤りがあった場合は,修正してください。誤りがない場合は,ハードウェアやVMware ESXiの異常が原因として考えられます。異常の原因を取り除き,リセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)を実行してください。

正常状態に回復しない場合,システム管理者に連絡してください。

VMNAME-ERR

次の内容を見直してください。

  • HAモニタに設定したVMware ESXiのIPアドレス

  • HAモニタに設定した仮想マシン名

  • VMware ESXiに設定したIPアドレス

  • VMware ESXiに設定した自系が稼働する論理パーティションの名称

HAモニタの起動時や稼働中の場合

HAモニタの設定に誤りがあった場合は,修正してHAモニタを再起動してください。VMware ESXiの設定に誤りがあった場合は,修正してリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

リセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)実行時の場合

HAモニタの設定に誤りがあった場合は,修正してください。 それ以外の場合は,リセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)を実行してください。

VMNAME-DBL

仮想マシン名が重複しないように,VMware ESXi,およびHAモニタの設定を修正して,HAモニタを再起動してください。

NOLRSTD

HAモニタの起動時や稼働中の場合

このメッセージの前に,メッセージKAMN601-Wが出力されている場合は,メッセージKAMN601-Wで示される,システムコールのエラー要因を取り除き,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

このメッセージの前に,メッセージKAMN601-Wが出力されていない場合は,次の内容を見直してください。

・HAモニタに設定したVMware ESXiのIPアドレス

・HAモニタに設定したVMware ESXiのSSH接続用のポート番号

・VMware ESXiに設定したIPアドレス

・VMware ESXiに設定したSSH接続用のポート番号

・VMware ESXiのSSH接続に関する設定

HAモニタの設定に誤りがあった場合は,修正してHAモニタを再起動してください。VMware ESXiの設定に誤りがあった場合は,修正してリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

メッセージKAMN751-I出力後にこのメッセージが出力されている場合は,リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。

リセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)実行時の場合

このメッセージの前に,メッセージKAMN601-Wが出力されている場合は,メッセージKAMN601-Wで示される,システムコールのエラー要因を取り除き,リセットパスの設定コマンド(mosnetup コマンドに–resetpathオプションを指定)を実行してください。

このメッセージの前に,メッセージKAMN601-Wが出力されていない場合は,次の内容を見直してください。

・HAモニタに設定したVMware ESXiのIPアドレス

・HAモニタに設定したVMware ESXiのSSH接続用のポート番号

・VMware ESXiに設定したIPアドレス

・VMware ESXiに設定したSSH接続用のポート番号

・VMware ESXiのSSH接続に関する設定

HAモニタの設定,およびVMware ESXiの設定に誤りがあった場合は,修正してください。

注※ 系切り替え構成内の複数の仮想マシンから,系切り替え構成内の複数のVMwareESXiへSSH接続できることを確認してください。なお,「VMware ESXiのSSH接続に関する設定」については,マニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編の「VMware ESXiへのSSH接続のための設定」を参照してください。