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高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


7.5.13 NFSの制御機能のエラーに対処する

ここでは,NFSの制御機能でエラーが発生したときの対処について説明します

行サーバの起動処理,または停止処理の延長でsyslogにエラーメッセージが出力された場合は,次に示す対処をしてください。

●実行サーバの起動時にエラーメッセージが出力されたときの対処

起動処理でエラーが発生したときは,監視コマンドが異常を検知します。

対処については,「●サーバの監視中にメッセージKAMN275-Eが出力されたときの対処」を参照してください。

●実行サーバの停止時にメッセージKAMN394-Iが出力されたときの対処

対象ファイルシステムのマウントポイントに指定されたディレクトリがアンエクスポートされているかどうかを確認してください。アンエクスポートされていないときは,ディレクトリをアンエクスポートして,メッセージKAMN394-Iに出力されたデバイスを切り離してください。

●系切り替え時にエラーメッセージが出力されたときの対処

計画系切り替え時の系切り替え元でサーバの停止処理に失敗したときは,必要に応じてHAモニタがOSを再起動して系切り替えをするため,対処は不要です。

系切り替え先でサーバの起動処理に失敗したときの対処については,「●サーバの監視中にメッセージKAMN275-Eが出力されたときの対処」を参照してください。

●サーバの監視中にメッセージKAMN275-Eが出力されたときの対処

メッセージKAMN275-Eが出力されたタイミングによってエラーの原因と対処が異なります。

メッセージが出力されたタイミング

エラーの原因

対処

サーバの起動直後

  • NFSサービスの常駐プロセスが起動されていない

  • サーバ起動時のNFSサブシステムのグループの起動に失敗した

syslogなどを参照して,NFSサービスの常駐プロセスの起動に失敗した原因を取り除いてください。そのあと,NFSサブシステムのグループを起動してからサーバを再起動してください。

  • HAモニタのエクスポート設定ファイル(サーバ識別名.exportsファイル)が作成されていない

  • HAモニタのエクスポート設定ファイルの指定内容に誤りがある

HAモニタのエクスポート設定ファイルを正しく設定してください。そのあと,サーバを再起動してください。

サーバの稼働中

NFSサービスの常駐プロセスの消滅を検知した(監視コマンドの終了コード=1

NFSサービスの常駐プロセスが消滅した原因を取り除いて,NFSサブシステムのグループを起動してください。そのあと,必要に応じてサーバを再起動してください。

HAモニタのエクスポート設定ファイルに指定されているディレクトリがアンエクスポートされた(監視コマンドの終了コード=8

HAモニタのエクスポート設定ファイルに指定されているディレクトリがアンエクスポートされた原因を取り除いてください。そのあと,必要に応じてサーバを再起動してください。