Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


9.20 monscsiclr(共有ディスクのリザーブ解除)

形式

monscsiclr サーバ識別名

実行できるユーザ

スーパユーザ

機能

サーバ対応の環境設定(servers)のscsi_deviceオペランドに指定したデバイスのリザーブを解除します。

共有ディスクがリザーブされていることが原因で実行サーバを起動できない場合は,このコマンドでリザーブを解除することで実行サーバを起動できるようになります。このコマンドは,HAモニタが起動していなくても実行できます。

リザーブの解除に成功した場合,KAMN108-I(詳細コード:SUCCESS)が出力されます。一つ以上の共有ディスクでリザーブの解除に失敗した場合は,KAMN108-I(詳細コード:FAILURE)が出力されます。リザーブの解除に失敗したデバイスはスキップして処理を続行します。

オプション

リターンコード

意味

0

正常終了(サーバが使用するすべての共有ディスクのリザーブを解除しました)

0以外

異常終了

注意事項

使用例

コマンド実行時の表示

次の状態の例を示します。

  • /dev/hdisk1はリザーブされている。

  • /dev/hdisk2はリザーブされていて,monscsiclrコマンド実行時,オープンに失敗する。

  • /dev/hdisk3はリザーブされていない。

    > monscsiclr server1
    KAMN107-I サーバ:server1のリザーブ解除処理を開始します。
      Device                                                        Status
      /dev/hdisk1                                                   CLEARED
    KAMN601-W openシステムコールで異常が発生しました。詳細コード:2 異常が発生した関数名:scsi_cmd_ctrl
    KAMN725-W デバイス:/dev/hdisk2でのSCSIコマンドの実行で異常が発生しました。詳細コード:OPEN サーバ:server1 ホストアドレス:*(*)
    KAMN726-E デバイス:/dev/hdisk2に対応するすべてのパスで異常が発生しました。
      /dev/hdisk2                                                   FAILED
      /dev/hdisk3                                                   NO_RESERVE
    KAMN108-I サーバ:server1のリザーブ解除処理が完了しました。詳細コード:FAILURE
    

    (凡例) >:ユーザの操作を示します。

  • Deviceに出力する値は半角で61文字までです。共有ディスクのパスが62文字以上の場合,62文字目以降は表示しません。

  • Statusの値と意味を次の表に示します。

    Status

    意味

    CLEARED

    リザーブを解除しました。

    FAILED

    リザーブの解除に失敗しました。

    出力されるメッセージを参照して,対処してください。

    NO_RESERVE

    リザーブされていませんでした。