Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


8.4.2 排他サーバの環境設定(servers_opt)

ここでは,排他サーバの環境設定ファイルの記述形式,および定義方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 定義の記述形式

定義の記述形式を,次に示します。

0exclusive_servers△0:△0サーバ識別名0:△0サーバ識別名0
(凡例)

0:0個以上の空白またはタブを示します。

↓:改行コードを示します。

重要
  • 行の先頭に"#"を記述すると,"#"以降,改行コードまでがコメント行になります。

  • 各オペランドを1行に記述します。1行の文字数は1,024文字までです。

  • 定義のチェックは,HAモニタ起動時,サーバ起動時,および定義チェックコマンド(moncheckコマンド)実行時にします。定義不正があった場合は,起動を終了します。

  • この定義ファイルがない,またはファイルがあってもファイルの内容がコメントだけで有効な情報がない場合でも定義不正とはしません。

(2) 定義方法

排他サーバの環境を設定する定義ファイルは,HAモニタの環境設定用ディレクトリの下にservers_optというファイル名で作成します。

排他サーバの環境設定ファイルは,待機サーバだけがある系に作成することをお勧めします。

排他サーバの環境設定をする定義ファイルを,次に示します。

# 排他サーバの環境設定 : server alias : server alias
  exclusive_servers    :サーバ識別名  :サーバ識別名〔:サーバ識別名…〕

排他サーバを定義するオペランドを,次に示します。

(a) exclusive_servers

ユーザ指定値

値の種別

数値の範囲

値の省略

指定を省略したときの仮定値

--

--

(単位:--)

--

説明

排他をしたいすべてのサーバを,サーバ対応の環境設定のaliasオペランドに指定したサーバ識別名で指定します。

グループ単位で排他をしたい場合,排他をしたいすべてのグループに属する,すべてのサーバのサーバ識別名を指定してください。

指定したサーバ識別名の一つのサーバが実行サーバになると,指定されているサーバのうち,次の条件を満たしているサーバが停止します。

  • サーバの状態が,待機サーバとして起動中,待機中,実行サーバの再起動待ち中,実行サーバ起動待ち中,系切り替え待ち中,または連動系切り替え待ち中です。

  • サーバ対応の環境設定のgroupオペランドに,実行サーバになるサーバと同一グループ名で定義されていないサーバです。

指定できるサーバ識別名の数には,一つの系で稼働するサーバの最大数によって異なります。一つの系で稼働するサーバの最大数別に,指定できるサーバ識別名の数を次に示します。なお,指定できるサーバ識別名の数には,リソースサーバも含みます。

  • サーバの最大数が16のとき:2〜24

  • サーバの最大数が64のとき:2〜96

exclusive_serversオペランドは複数指定できます。

また,指定したサーバ識別名の一つのサーバが,すでに実行サーバである場合は,指定されているそれ以外のサーバが起動できなくなります。そのサーバを起動させたい場合は,次のどちらかの対策をして起動してください。

  • 実行サーバを停止したあと,サーバを起動します。

  • 実行サーバを他系に計画系切り替えをしたあと,サーバを起動します。