Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


7.5.1 系の起動失敗に対処する

系の起動に失敗した場合の対処について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 現用系の起動に失敗した場合

現用系の起動に失敗した場合,オペレータは予備系を実行系として起動します。予備系では,サーバが待機サーバとして起動され,実行サーバの起動待ち状態になります。オペレータは,待ち状態のサーバ起動コマンド(monactコマンド)を実行して,予備系の待機サーバを実行サーバとして起動します。予備系で実行サーバが起動するため,予備系が実行系になります。

実行系が起動して業務が開始したあとに,オペレータは現用系の起動失敗の要因を調査して,現用系を待機系として起動します。

(2) 予備系の起動に失敗した場合

予備系の起動に失敗した場合,実行系での業務には影響がありません。ただし,待機系がないため,実行系に障害が発生した場合には系切り替えができません。予備系の障害を取り除いて,待機系として起動することを推奨します。