Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


6.13.1 ディスクの監視に必要なファイルの設定

ディスクを監視するために,必要なファイルを設定します。ここでは,システムディスクおよび業務ディスクの監視に必要なファイルについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) システムディスクの監視に必要なファイルの設定

システムディスクを監視するためには,次の設定が必要です。

システムディスクの監視定義ファイルの設定

システムディスクの監視定義ファイルは/opt/hitachi/HAmon/etc/system_patrol.diskです。この監視定義ファイルには,監視対象としたい,システムディスク上のファイルを記述します。

監視定義ファイルのサンプルが/opt/hitachi/HAmon/lib/system_patrol.diskにあるため,/opt/hitachi/HAmon/etc/system_patrol.diskにコピーして,使用してください。

監視定義ファイルのサンプルの内容は次のとおりです。

/opt/hitachi/HAmon/spool/hamonitor_disk_patrol

サンプルでは監視対象のファイルとして/opt/hitachi/HAmon/spool/hamonitor_disk_patrolが記述されています。/opt/hitachi/HAmonがシステムディスク上にあり,システムディスクが一つの物理ディスク(PV)で構成されていれば,サンプルのまま使用できます。

/opt/hitachi/HAmonをシステムディスク上に配置しない場合

監視対象とする任意のファイルシステムのファイルをシステムディスク上に作成し,監視定義ファイルには作成したファイルを記述してください。

記述例は次のとおりです(/varがシステムディスク上にあり,hamonitor_disk_patrolというファイルを監視対象とする場合)。

/var/hamonitor_disk_patrol
システムディスクが複数(/var,/optなど)の物理ディスク(PV)で構成されている場合

マウントポイントごとに,監視対象とする任意のファイルシステムのファイルを作成し,監視定義ファイルには作成したファイルを記述してください。

記述例は次のとおりです(/varのマウントポイントを分け,/var/hamonitor_disk_patrolのファイルを監視対象とする場合)。

/opt/hitachi/HAmon/spool/hamonitor_disk_patrol
/var/hamonitor_disk_patrol

なお,/proc/var/adm/ras/libdumpなどの仮想ファイルシステムやダンプデバイスには,監視対象のファイルを作成しないでください。

監視定義ファイルは,次の規則に従って記述してください。

  • 監視対象のファイルの絶対パスを1行につき一つずつ指定してください。

  • 監視対象のファイルのパスの長さは,247バイト以下にしてください。

  • 監視対象のファイルのパスに,タブおよびスペースは使用できません。

  • 監視対象のファイルのパスの前後に入力されたタブおよびスペースは無視します。

  • 指定できる監視対象のファイルのパスの数は,1128です。

監視対象のファイルの作成

監視定義ファイルに記述した,監視対象ファイルを作成する必要があります。なお,/opt/hitachi/HAmon/spool/hamonitor_disk_patrolについては,HAモニタのインストール時に自動的に作成されるため,作成不要です。

監視対象ファイルのサンプルは,/opt/hitachi/HAmon/lib/hamonitor_disk_patrolにあります。このサンプルを監視定義ファイルに指定したファイル名でコピーしてください。 例えば,次のような監視定義ファイルがあったとします。

/opt/hitachi/HAmon/spool/hamonitor_disk_patrol
/var/hamonitor_disk_patrol

この場合,次のとおりにコピーします。

cp /opt/hitachi/HAmon/lib/hamonitor_disk_patrol /var/hamonitor_disk_patrol

(2) 業務ディスクの監視に必要なファイルの設定

業務ディスクを監視するためには,次の設定が必要です。

業務ディスクの監視定義ファイルの設定

業務ディスクの監視定義ファイルは,/opt/hitachi/HAmon/etc/サーバ識別名.diskです。この監視定義ファイルは,サーバごとに設定します。また,この監視定義ファイルには,次のファイルを記述します。

  • 監視対象としたい,業務ディスクのマウントポイント上のファイル

監視定義ファイルは,次の規則に従って設定してください。

  • 監視対象のファイルの絶対パスを1行につき一つずつ指定してください。

  • 監視対象のファイルのパスの長さは,247バイト以下にしてください。

  • 監視対象のファイルのパスに,タブおよびスペースは使用できません。

  • 監視対象のファイルのパスの前後に入力されたタブおよびスペースは無視します。

  • 指定できる監視対象のファイルのパスの数は,1128です。

監視対象のファイルの作成

監視定義ファイルに記述した,監視対象ファイルを作成する必要があります。

監視対象ファイルのサンプルは,/opt/hitachi/HAmon/lib/hamonitor_disk_patrolにあります。このサンプルを監視定義ファイルに指定したファイル名でコピーしてください。例えば,次のような監視定義ファイルがあったとします。

/data1/hamonitor_disk_patrol
/data2/hamonitor_disk_patrol

この場合,次のとおりにコピーします。

cp /opt/hitachi/HAmon/lib/hamonitor_disk_patrol /data1/hamonitor_disk_patrol
cp /opt/hitachi/HAmon/lib/hamonitor_disk_patrol /data2/hamonitor_disk_patrol