Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


4.3.2 共有ディスクの管理(HA Boosterを使用する場合)

HA Boosterを使用する場合,HA Boosterがアクセス制御をするため,共有ディスクの切り替えを高速にできます。このとき,HAモニタは,HA Boosterが管理する制御グループ単位で切り替えをします。HA Boosterを使用する場合は,共有ディスクのボリュームグループを,HA Boosterの制御グループに登録する必要があります。

ここでは,HA Boosterを使用した場合の,共有ディスクの接続,および切り替えの処理について説明します。HA Boosterの詳細については,HA Booster関連のドキュメントを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 接続

HA Boosterを使用する場合,共有ディスクのアクセス制御は,HA Boosterがします。また,排他制御はHA Boosterが管理する制御グループ単位にします。このため,系切り替え構成にする場合,各サーバで使用する制御グループは分けるよう構成してください。

HA Boosterを使用した共有ディスクとの接続の流れを,次の図に示します。

図4‒19 HA Boosterを使用した共有ディスクとの接続の流れ

[図データ]

(2) 切り替え

共有ディスクの切り替え時には,障害が発生した系のサーバからはアクセスできないようにし,業務処理を引き継ぐ系のサーバからはアクセスできるように排他制御をします。また,制御グループの切り離し時には,OSのfuserコマンドによって,共有ディスクを使用しているすべてのプロセスを強制停止します。

共有ディスクの切り替えの流れは,サーバ障害時と系障害時とで異なります。HA Boosterを使用したサーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れを,次の図に示します。

図4‒20 HA Boosterを使用したサーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れ

[図データ]

HA Boosterを使用した系障害時の共有ディスクの切り替えの流れを,次の図に示します。

図4‒21 HA Boosterを使用した系障害時の共有ディスクの切り替えの流れ

[図データ]

(3) ログファイル

エラーメッセージはsyslogに出力されます。

(4) 注意事項

HA Boosterを使用する場合の注意事項を次に示します。