Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


2.1.5 クラスタ型系切り替え構成

1:1系切り替え構成などの複数の系切り替え構成を組み合わせた,クラスタ型系切り替え構成について説明します。

クラスタ型系切り替え構成は,クラスタ型に接続した複数のサーバシステムが,現用系として動作しながら互いの予備系になる構成です。クラスタ型系切り替え構成でのサーバシステムは,最大で32台接続できます。

クラスタ型系切り替え構成は,一つのサーバシステムで,業務処理を実行するサーバや待機するサーバなど,複数のサーバを起動させることで実現できます。また,ある業務処理を実行するサーバに対して,複数のサーバを待機させることもできます。

〈この項の構成〉

(1) 業務処理を実行するサーバと待機するサーバが1:1に対応する例

クラスタ型系切り替え構成のうち,業務処理を実行するサーバと待機するサーバが1:1に対応する例を次の図に示します。

図2‒5 クラスタ型系切り替え構成例(実行するサーバと待機するサーバが1:1の場合)

[図データ]

(2) 業務処理を実行するサーバに対して,複数のサーバが待機する例

クラスタ型系切り替え構成のうち,業務処理を実行するサーバに対して,複数のサーバが待機する例を次の図に示します。この例では,ある業務処理を実行するサーバに対して,複数のサーバをすべての系で待機させておくため,現用系の障害が復旧するまでの間も,システムの障害に備えることができます。

図2‒6 クラスタ型系切り替え構成例(実行するサーバに対して複数のサーバが待機する場合)

[図データ]

この構成にする場合には,マルチスタンバイ機能を使用します。マルチスタンバイ機能の詳細については,「4.5 マルチスタンバイ機能を使用する場合のサーバと系の管理」を参照してください。