6.27.2 HAモニタの動作確認
設定と定義のチェックが完了したら,HAモニタの動作確認として,起動確認,状態確認,および停止確認をします。HAモニタの停止確認時に,HAモニタの接続構成設定ファイルを自動作成できます。次に示すHAモニタの状態確認の手順は,接続構成設定ファイルを自動作成することを前提に説明しています。
(1) HAモニタの起動確認
現用系と予備系の両方で,接続するすべてのHAモニタを起動します。
HAモニタを手動で起動する設定にしている場合は,HAモニタの起動コマンド(monstartコマンド)を実行して,すべてのHAモニタを手動で起動してください。メッセージKAMN002-Iが出力されれば,HAモニタの起動が完了したことを示しています。
HAモニタを自動で起動する設定にしている場合は,OSを再起動してHAモニタが起動されることを確認してください。
(2) HAモニタの状態確認
起動したHAモニタすべてが,正しく接続されたかどうかを確認します。ここでは次の項目について,正常な状態かどうかを確認します。
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系
サーバ・系の状態表示コマンド(monshow -cコマンド)を実行します。
HAモニタが系を認識できたときの,コマンドの実行結果の例を次に示します。HAモニタと接続した系がすべて設定したとおりに表示されていれば,正しく認識できたことを示しています。
KAMN335-I Connected host information Host name Host address Patrol time host1 100 10 host2 200 10
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監視パス
監視パス状態表示コマンド(monpathコマンド)を実行します。
HAモニタが監視パスを認識できたときの,コマンドの実行結果の例を次に示します。"status"に表示される監視パスの状態がすべて"OK"になっていれば,正しく認識できたことを示しています。
KAMN390-I Path status Display device name host name status path11 host2 OK * path12 host2 OK
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リセットパス(系のリセットをする場合)
リセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行します。
HAモニタがリセットパスを認識できたときの,コマンドの実行結果の例を次に示します。"status"に表示されるリセットパスの状態がすべて"OK"になっていれば,正しく認識できたことを示しています。
KAMN395-I Reset Path status Display host name status host2 OK
(3) HAモニタの停止確認および接続構成設定ファイルの確認(自動作成の場合)
起動したHAモニタがすべて正しく接続されていることを確認したら,HAモニタの停止ができることを確認します。HAモニタを停止すると,HAモニタの接続構成設定ファイルが自動で作成されるため,HAモニタの接続構成設定ファイルの内容もあわせて確認します。次に手順を示します。
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接続するHAモニタをすべて停止させる。
接続するHAモニタをすべて,手動で停止します。HAモニタの停止コマンド(monstopコマンド)を実行することで停止できます。メッセージKAMN050-Iが出力されれば,HAモニタの停止が完了したことを示しています。
このとき,HAモニタの接続構成設定ファイルが停止した系に作成されます。
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自動作成された接続構成設定ファイルの内容を確認する。
自動作成された接続構成設定ファイルの内容が正しいかどうかを確認します。自動で作成された接続構成ファイルは,すべての系で同じ内容です。
接続構成設定ファイルを自動作成した場合,構成を変更したり,削除したりすることはできません。また,自系および自系と監視し合う系にだけ直接監視パスを設定したい場合や,構成を変更したり削除したりする場合は,手動で作成してください。
接続構成設定ファイルを手動で作成した場合は,HAモニタ停止時にHAモニタの接続情報が追加されないことを確認してください。HAモニタの接続情報が追加される場合は,接続構成設定ファイルの記載内容や監視パスの設定を見直してください。
接続するHAモニタの数を増やしたい場合は,HAモニタの起動から停止までの操作手順を,再び行ってください。新しいHAモニタの接続情報が,接続構成設定ファイルに自動で追加されます。自動でHAモニタを追加した場合,それ以前に設定していた接続構成設定ファイルのコメント行以外の項目が自動で変更されます。
HAモニタの自動停止を設定している場合は,HAモニタの自動停止ができることも確認してください。OSをシャットダウンすると,syslogにメッセージKAMN056-Iを出力します。