Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


6.16.2 プログラムの再起動コマンドの作成方法

プログラムの再起動コマンドには,UAPを停止したあとにUAPを起動する処理を記述したシェルなどを指定します。

シェルの中でプログラムの再起動に必要な動作環境を設定してください。なお,Unit設定ファイルにも環境変数を設定できますが,HAモニタを上書きインストールするとUnit設定ファイルが上書きされます。そのため,シェルの中で動作環境(環境変数)を設定することを推奨します。

プログラムの再起動コマンドを実行した際に引き継がれる環境変数については,「6.14.2 サーバの停止コマンドの作成」の「(2) サーバの停止コマンドの作成方法」を参照してください。

また,UAP障害時にcoreファイルを取得し,調査できるようにするため, UAPを起動する処理の前に「ulimit -c unlimited」を追加してください。カーネルパラメタのデフォルト値では,coreファイルを取得しない設定となっています。

なお,UAPを停止する処理では,UAPがプロセスを生成する場合は,生成したプロセスの停止処理も記述してください。UAPを起動する処理では,HAモニタがプログラムの再起動コマンドに指定されたシェルの完了を待つため,UAPを起動する処理の実行後に,シェルがリターンするようにしてください。

プログラムの再起動コマンドでAPIを発行するUAPを再起動する場合は,UAPの環境変数にプログラム名を設定する必要があります。UAPの環境変数については,「6.17.2 UAPの環境変数の設定」を参照してください。

作成したプログラムの再起動コマンドは,モニタモードのプログラム対応の環境設定のrestartcommandオペランドに指定します。また,プログラムの再起動コマンドが起動してから終了するまで,およびhamon_patrolstart関数の発行までのタイムアウト時間を,モニタモードのプログラム対応の環境設定のrestart_timeoutオペランドで指定できます。

HAモニタはrestartcommandオペランドに指定したプログラムの再起動コマンドの戻り値を評価します。戻り値ごとのHAモニタの処理を,次に示します。