6.5.2　系のリセットをする場合に必要な設定

(1)　VMware ESXiへのSSH接続のための設定

VMware ESXiにSSH接続するための設定が必要です。設定方法を次に示します。

VMware ESXiの設定例（VMware ESXi4.1の場合）

1. VMware ESXiのコンソール画面を起動し，ログインする。

2. "Troubleshooting Options"を選択し，［Enter］キーを押す。

3. "Troubleshooting Mode Options"のメニューから，"Enable Remote Tech Support (SSH)"を選択し，［Enter］キーを押す。

4. VMware ESXiからログアウトする。

VMware ESXiの設定例（VMware ESXi5.0以降の場合）

1. VMware ESXiのコンソール画面を起動し，ログインする。

2. "Troubleshooting Options"を選択し，［Enter］キーを押す。

3. "Troubleshooting Mode Options"のメニューから，"Enable ESXi Shell"を選択し，［Enter］キーを押す。

   "ESXi Shell is Disabled"の表示が"ESXi Shell is Enabled"に変わります。

4. "Troubleshooting Mode Options"のメニューから，"Enable SSH"を選択し，［Enter］キーを押す。

   "SSH is Disabled"の表示が"SSH is Enabled"に変わります。

5. VMware ESXiからログアウトする。

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(2)　VMware ESXiへのSSH接続時の認証方式ごとの設定

VMware ESXiにSSH接続する際の認証方式として，パスワード認証方式と公開鍵認証方式（VMware ESXi6.7以降）が選択できます。認証方式ごとの設定方法について説明します。

パスワード認証方式

系切り替え構成内で，VMware ESXiのrootユーザのパスワードが，他系のVMware ESXiと一致するように設定します。

公開鍵認証方式

系切り替え構成内の複数の仮想マシンから公開鍵認証でSSH接続ができるように設定します。設定の際には次の注意が必要です。

• sshコマンドのconfigのHOSTにはVMware ESXiのIPアドレス（系切り替え構成内の複数のVMware ESXiのIPアドレス），および秘密鍵のフルパスを記載してください。

• パスフレーズなしでキーを作成してください。

sshコマンドのconfigの設定例（1対1系切り替え構成（系1，系2））を次に示します。

系1のVMware ESXiのIPアドレス：192.168.0.XX，秘密鍵パス：/root/.ssh/id_rsa

系2のVMware ESXiのIPアドレス：192.168.0.YY，秘密鍵パス：/root/.ssh/id_rsa

# cat /root/.ssh/config

HOST 192.168.0.XX
   IdentityFile /root/.ssh/id_rsa

HOST 192.168.0.YY
   IdentityFile /root/.ssh/id_rsa

VMware ESXiへのSSH接続のための設定，および認証方式ごとの設定が完了したあと，系切り替え構成内のすべての仮想マシンから，系切り替え構成内のすべてのVMware ESXiへSSH接続できることを確認します。接続できない場合は，設定を見直してください。

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(3)　vCenterで管理する場合の設定

vCenterで管理する場合，vCenterのロール設定でサスペンド操作をできない設定にすることを推奨します。

重要

VMware ESXiの仮想化環境で使用する場合，HAモニタの稼働中に仮想マシンをサスペンドしないでください。詳細については，リリースノートを参照してください。

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