Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


6.3.6 カーネルのパラメタの設定

同時に稼働できるサーバの最大数をデフォルトの16から変更する場合,またはHAモニタ Extensionを使用して系の最大数を33以上にする場合に,カーネルパラメタを変更する必要があります。カーネルパラメタの表示はOSのsysctlコマンドで,カーネルパラメタの変更は/etc/sysctl.d/99-sysctl.confファイルを修正することでできます。変更する必要があるカーネルパラメタ,および指定する値を,次に示します。

表6‒1 カーネルのパラメタの設定(サーバの最大数,または系の最大数をデフォルトから変更する場合)

変更するカーネルパラメタ

指定する値

サーバの最大数を64にする場合

サーバの最大数を128以上にする場合

系の最大数を33以上にする場合

net.core.rmem_max

303200以上

1048576以上

1048576以上

net.core.wmem_max

303200以上

1048576以上

1048576以上

注意事項
  • カーネルパラメタのデフォルト値が,表に示す値を上回っている場合は,変更する必要はありません。

  • 二つのカーネルパラメタには,同じ値を指定してください。

  • 同時に稼働できるサーバの最大数がデフォルトの16である場合は,カーネルパラメタはデフォルト値以上にしてください。