1.4 系切り替えの方式
HAモニタで使用できる系切り替えの方式には,次があります。
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ハイブリッドフェンシングによる系切り替え
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系のリセットによる系切り替え
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共有ディスクのSCSIリザーブによる系切り替え
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LANの通信可否による系切り替え
HAモニタでは,「ハイブリッドフェンシングによる系切り替え」の方式を推奨しています。この方式には,次のメリットがあります。
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障害管理プロセサ(SVPおよびVMware ESXi)の障害などで系のリセットができない場合でも,共有ディスクのSCSIリザーブによって系切り替えを続行できる。そのため,ほかの方式に比べて系障害時の自動的な系切り替えの信頼性が高く,システムの可用性を向上できる。
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系のリセットによって確実に障害系を停止・切り離しでき,同じサーバが複数の系で実行サーバとして起動することを防止できる。そのため,安全な系切り替えができる。
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OSスローダウン時のダンプが取得できる。
「ハイブリッドフェンシングによる系切り替え」の方式を選択できない場合は,「系のリセットによる系切り替え」の方式を推奨しています。「系のリセットによる系切り替え」の方式には,次のメリットがあります。
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系のリセットによって確実に障害系を停止・切り離しでき,同じサーバが複数の系で実行サーバとして起動することを防止できる。そのため,安全な系切り替えができる。
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OSスローダウン時のダンプが取得できる。
ただし,システム構成および要件によって,選択できる系切り替えの方式が異なります。次の表に従って,系切り替えの方式を選択してください。
システム構成(サーバ機種) |
系切り替えの方式 |
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BladeSymphony,HA8000,またはRV3000 |
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他社PC/AT互換機 |
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