9.19 monrp(リセットパスの状態表示)
形式
monrp [他系ホスト名]
実行できるユーザ
スーパユーザ
機能
障害管理プロセサと通信することでリセットパスの状態をチェックし,結果を表示します。また,自ホストのリセットパスが初期設定されていない場合は,初期設定をします。障害管理プロセサやリセットパスの障害発生時および障害回復時に使用します。
表示される項目は次のとおりです。
-
host name:ホスト名
-
status:リセットパスの状態
これらの項目で表示される内容とその意味を,次の表に示します。
内容 |
意味 |
|
---|---|---|
host name |
status |
|
ホスト名 |
OK |
正常 |
NG |
異常(障害管理プロセサの異常や障害管理プロセサ間を接続するパスの異常) |
|
OK(Partition) |
物理パーティションをリセット可能 |
|
NG(Partition) |
物理パーティションをリセット不可能 |
|
**nothing** |
他系と未接続 |
|
Own Path※ |
OK |
正常 |
Warn(Not duplexed) |
管理サーバの冗長性が確保されていない |
|
NG |
異常(管理サーバ障害を含む異常) |
注※ RV3000を使用している場合に,自ホストのリセットパスの状態が表示されます。
オプション
-
他系ホスト名
リセットパスをチェックする,自ホストに接続された他ホストの名称を指定します。指定を省略した場合は,自ホストに接続しているすべてのホストをチェックします。
リターンコード
値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了(リセットパスの状態表示が完了しました) |
0以外 |
異常終了 |
注意事項
-
リセットパスのチェックには,最大で(ホスト数×15)秒掛かります。また,monrpコマンドの実行中は,HAモニタでの系のリセットが待たされるため,障害発生時の系切り替えが遅れます。コマンドは必要なときにだけ実行してください。
-
monrpコマンドは,コマンドを実行するマシンの機種がBladeSymphony,HA8000,またはRV3000の場合に実行できます。
-
すでにmonrpコマンドを実行中,またはHAモニタがリセットパスをヘルスチェック中の場合,monrpコマンドは受け付けられません。
-
HAモニタの環境設定のexitcodeオペランドにtype2を指定した場合,次のメッセージ出力時にもリターンコードが0となります。
KAMN320-E,KAMN392-E,KAMN397-E,KAMN398-E,KAMN399-E,KAMN460-E
-
RV3000の場合は,管理サーバの冗長性を確認します。主系管理サーバまたは待機系管理サーバのどちらかに障害などが発生し,管理サーバの冗長性が確保されていないと,メッセージKAMN655-Wを出力します。このメッセージは,冗長性が確保されていないことを検知した最初の1回だけ出力されます。両方の系が応答すると,メッセージKAMN656-Iを出力します。また,管理サーバが冗長化されていないときは,自ホストのリセットパスの状態にWarn(Not duplexed)が表示されます。その場合は,syslogにメッセージKAMN655-Wを出力します。メッセージに表示されたIPアドレスの管理サーバを冗長化してください。管理サーバの状態の確認や設定方法は,HA Monitor Connectorのドキュメントを参照してください。
使用例
- 他系と接続している場合
-
> monrp KAMN395-I Reset Path Status Display host name status host1 OK host2 NG
(凡例) >:ユーザの操作を示します。
- 他系と接続していない場合
-
> monrp KAMN395-I Reset Path Status Display host name status **nothing**
(凡例) >:ユーザの操作を示します。
- 他系と接続している場合(物理パーティションリセット機能使用時)
-
> monrp KAMN395-I Reset Path Status Display host name status host1 OK OK(Partition) host2 NG OK(Partition)
(凡例) >:ユーザの操作を示します。
- 他系と接続している場合(マシンの機種がRV3000で,かつ自ホストのリセットパスが正常であるとき)
-
> monrp KAMN395-I Reset Path Status Display host name status host1 OK host2 NG ---------- Own Path OK
(凡例) >:ユーザの操作を示します。
- 他系と接続している場合(マシンの機種がRV3000で,かつ管理サーバの冗長性が確保されていないとき)
-
> monrp KAMN395-I Reset Path Status Display host name status host1 OK host2 NG ---------- Own Path Warn(Not duplexed)
(凡例) >:ユーザの操作を示します。
- 他系と接続している場合(マシンの機種がRV3000で,かつ自ホストのリセットパスに障害があるとき)
-
> monrp KAMN395-I Reset Path Status Display host name status host1 NG host2 NG ---------- Own Path NG
(凡例) >:ユーザの操作を示します。