9.4 monact(待ち状態のサーバを実行サーバとして起動)
形式
monact サーバ識別名
実行できるユーザ
スーパユーザ
機能
次のサーバを実行サーバとして起動させます。
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実行サーバの起動待ち状態になった待機サーバ
サーバ対応の環境設定で待機サーバとして定義したサーバは,起動時に通信障害などで実行系の状態が確認できないと,実行系の実行サーバの起動待ち状態になります。この待ち状態になった待機サーバを,強制的に実行サーバとして起動させます。
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連動系切り替え待ち状態になった待機サーバ
サーバ対応の環境設定のgroupオペランドでno_exchangeを指定したサーバに障害が発生した場合,待機系の待機サーバは連動系切り替え待ち状態になります。この待ち状態になった待機サーバを,強制的に実行サーバとして起動させます。
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系切り替え待ち状態になった実行サーバ
系のリセット失敗時,待機系の待機サーバは実行サーバに切り替わったあと,系切り替え待ち状態になります。この待ち状態になった実行サーバを,強制的に実行サーバとして起動させます。
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実行サーバレスモードで起動した待機サーバ(起動完了状態)
実行サーバレスモードで起動した待機サーバを実行サーバとして起動させます。
オプション
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サーバ識別名
実行サーバとして起動させるサーバの識別名を指定します。
リターンコード
値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了(実行サーバとしての起動要求を受け付けました) |
0以外 |
異常終了 |
注意事項
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monactコマンドを実行する前に,他系で実行サーバが稼働していないことを確認してください。確認しないでmonactコマンドを実行すると,二つの実行サーバが稼働するおそれがあります。
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monactコマンドは,次の状態のサーバにだけ使用できます。
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実行サーバの起動待ち状態になった待機サーバ
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連動系切り替え待ち状態になった待機サーバ
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系切り替え待ち状態になった実行サーバ
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実行サーバレスモードで起動した待機サーバ
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リソースサーバの起動待ち状態になったサーバに対しては,monactコマンドを実行できません。
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HAモニタの環境設定のexitcodeオペランドにtype2を指定した場合,次のメッセージ出力時にもリターンコードが0となります。
KAMN227-E,KAMN322-E,KAMN339-E,KAMN456-E,KAMN465-E
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monactコマンドのリターンとは非同期に実行サーバが起動されます。