7.9.1 強制的に系切り替えをする
CPUやメモリ,ディスクI/Oの負荷が高くなり,実行系のOSの稼働状況が不安定になると,実行サーバによる業務が行えなくなることがあります。OSの稼働状況が不安定でも,HAモニタは正常に動作できる場合があるため,系障害を検知しないで系切り替えが発生しないことがあります。このとき,実行サーバが稼働するOSを強制的に停止して,系切り替えを行います。これを,強制系切り替えと呼びます。強制系切り替えは,次のような場合に使用します。
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実行系のOSにログインできない場合
実行系のOSの稼働状態が不安定で,実行系にログインできないために,実行系から計画系切り替えができないことがあります。この場合,待機系からmonswapコマンドに-fオプションまたは-f -gオプションを指定して実行すれば,系切り替えできます。
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系切り替えが完了しない場合
実行系から計画系切り替えを実行,またはサーバの監視コマンドによる障害検知で系切り替えが発生した場合に,実行系でのサーバ停止や,共有リソースの切り離しなどに時間が掛かり,系切り替えが完了しないことがあります。共有リソースの切り離しなどに時間が掛かる場合は,待機系で系切り替え開始メッセージKAMN310-Iが出力されていません。この場合,待機系からmonswapコマンドに-fオプションまたは-f -gオプションを指定して実行すれば,系切り替えできます。