5.5.1 共有ディスクの構成
共有ディスクは,ボリュームグループ単位,または制御グループ単位で制御します。
ボリュームグループ単位で制御する場合,共有ディスクは,共有ディスクを使用するすべての系から接続し,LVMを使用して制御します。各サーバが使用するデータは異なるボリュームグループに配置し,ボリュームグループをサーバごとに独立させてください。ただし,リソースサーバを使用すれば,一つの共有ディスクを複数のサーバで共用できます。
制御グループ単位で制御する場合,共有ディスクは,HA Boosterを使用して,HA Boosterが管理する制御グループ単位で共有ディスクを制御します。各サーバが使用するデータは異なる制御グループに配置し,制御グループをサーバごとに独立させてください。ただし,リソースサーバを使用すれば,一つの制御グループを複数のサーバで共用できます。
- 単一点障害の防止
-
HAモニタは,ディスク障害,およびディスクアダプタなどのI/Oパスの障害を直接処理するものではありません。次の両方の方法を使用して共有ディスクの単一点障害を防止する構成にしてください。
-
RAIDによるデータの冗長化
日立ディスクアレイシステムなどの,RAIDデバイスを使用して実現します。
-
I/Oパスの冗長化
HDLMなどのマルチパスソフトウェアを使用して実現します。
-
共有ディスクのSCSIリザーブをする場合は,共有ディスクが必須です。LVMミラーリングやLinux標準のソフトウェアであるRAID(md)には対応していません。
- メモ
-
共有ディスクのSCSIリザーブをする場合,HAモニタでサポートしているマルチパスソフトウェアはHDLM,DMMP,EMPD,およびHFC-PCMです。マルチパスソフトウェアの設定については,「6.4.1 マルチパスソフトウェアの設定」を参照してください。