2.3.1 HAモニタが系切り替えをする条件
HAモニタが系切り替えをするには,幾つかの条件が前提になります。前提となる条件がそろった状態を,系切り替えができる状態と呼びます。
(1) サーバ障害発生時に系切り替えをする条件
サーバ障害発生時に系切り替えをする条件を次に示します。
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待機系のHAモニタと,監視パスで通信できる状態であること。
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実行サーバに対応する待機サーバが待機中であること。
(2) 系障害発生時に系切り替えをする条件
系障害発生時に系切り替えをする条件を次に示します。
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待機系のHAモニタと,監視パスで通信できる状態であること。
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実行サーバに対応する待機サーバが待機中であること。
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リセットパスが使用できる状態であること(系のリセットをする場合)※。
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共有ディスクをSCSIリザーブできる状態であること(共有ディスクのSCSIリザーブをする場合)。
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業務で使用するLANで通信できる状態であること(LANの通信可否による系切り替え制御機能を使用する場合)。
- 注※
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共有ディスクをSCSIリザーブできる状態であれば,リセットパスに障害が発生していても系切り替えできます。詳細は「2.3.8 ハイブリッドフェンシング」を参照してください。