9.15 monpath(監視パスの状態表示)
形式
monpath [-i] [チェック時間]
実行できるユーザ
スーパユーザ
機能
監視パスの状態をチェックし,その結果を表示します。monpathコマンドは,監視パスの障害発生時および障害回復時に使用します。
表示される項目は次のとおりです。
-
device name:監視パスのTCP/IPのホスト名
-
host name:他系のホスト名
-
status:他系との通信状態
現在使用している監視パスには,他系との通信状態のあとに「*」が表示されます。監視パスに異常がある場合,host nameとstatusの列に監視パスの状態が表示されます。
これらの項目で表示される内容とその意味を,次の表に示します。
内容 |
意味 |
||
---|---|---|---|
device name |
host name |
status |
|
監視パスのTCP/IPのホスト名 |
他系のホスト名 |
OK |
正常 |
NO RESPONSE |
次のような理由による応答なし
|
||
**not connect** |
他系のHAモニタと未接続 |
||
**open err** |
オープンエラー |
||
**LAN err** |
送信エラー |
オプション
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-i
-iオプションを指定しない場合の情報に加えて,他系のTCP/IP LANの情報を表示します。
加えて表示される項目は次のとおりです。
-
host:他系の監視パスのTCP/IPのホスト名
/etc/hostsファイルに指定した,他系の監視パスのTCP/IPのホスト名が表示されます。TCP/IPのホスト名を指定していない場合は,"----"が表示されます。
-
(IP_address):他系の監視パスのIPアドレス
/etc/hostsファイルに指定した他系の監視パスのTCP/IPのホスト名に対応するIPアドレスが表示されます。
-
-
チェック時間
監視パスをチェックする時間を指定します。指定の単位は「秒」で,3から30秒の範囲で指定できます。指定を省略した場合は,3秒を仮定します。
チェック時に監視パスに1本でも障害があった場合は,指定したチェック時間の間隔で監視パスを再チェックします。再チェックの回数は,HAモニタの環境設定のpathpatrol_retryオペランドに指定した回数になります。
通常のチェック時間は3秒で十分ですが,(ホスト数×監視パス数)が多い場合や複数のサーバの開始処理中はチェック時間を大きくしてください。
リターンコード
値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了(監視パスの状態表示が完了しました) |
0以外 |
異常終了 |
注意事項
-
チェックの対象となる監視パスの範囲は,自系のTCP/IPのLANアダプタから他系のTCP/IPのLANアダプタまでです。
-
すでにmonpathコマンドを実行中,またはHAモニタがリセットパスをヘルスチェック中の場合,monpathコマンドは受け付けられません。
-
HAモニタの環境設定のexitcodeオペランドにtype2を指定した場合,次のメッセージ出力時にもリターンコードが0となります。
KAMN206-E,KAMN320-E,KAMN393-E
使用例
次に示す系切り替え構成で,系1(host1)でmonpathコマンドを実行した例を示します。
- -iオプションを指定しない場合で,系3(ホスト名がhost3)の監視パス(path32)に障害が発生しているとき
-
> monpath KAMN390-I Path status Display device name host name status path11 host2 OK * host3 OK * path12 host2 OK host3 NO RESPONSE
(凡例) >:ユーザの操作を示します。
- -iオプションを指定した場合で,系3(ホスト名がhost3)の監視パス(path32)が/etc/hostsファイルに指定されていないとき
-
> monpath -i KAMN390-I Path status Display device name host name host (IP_address) status path11 host2 path21 (100.2.1.132) OK * host3 path31 (100.2.1.133) OK * path12 host2 path22 (100.2.2.132) OK host3 ---- (100.2.2.133) OK
(凡例) >:ユーザの操作を示します。