9.11 moninfo(実行系でのサーバ引き継ぎ情報の設定/待機系でのサーバ引き継ぎ情報の参照・表示)
形式
moninfo サーバ識別名 {-p サーバ引き継ぎ情報|-g}
実行できるユーザ
スーパユーザ,および一般ユーザ
機能
実行サーバと待機サーバとの間にペアが成立した際,ペアになる待機サーバに引き継がれるサーバ引き継ぎ情報を設定します。また,設定されているサーバ引き継ぎ情報を参照・表示します。
moninfoコマンドは,ユーザコマンド内でだけ発行できます。
オプション
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サーバ識別名
ペアになる待機サーバに引き継がせたいサーバ引き継ぎ情報を設定する,実行サーバの識別名を指定します。または,設定されているサーバ引き継ぎ情報を参照・表示したい,サーバの識別名を指定します。
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-p サーバ引き継ぎ情報
ペアになる待機サーバに引き継がせたいサーバ引き継ぎ情報を指定します。サーバ引き継ぎ情報は,半角のパス名で80文字まで指定できます。パス名の指定値については,「(2) 構文要素記号」を参照してください。
-pオプションを指定した場合,サーバ引き継ぎ情報は省略できません。
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-g
設定されているサーバ引き継ぎ情報を,参照または標準出力に表示します。
リターンコード
値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了(サーバ引き継ぎ情報の設定・参照・表示が完了しました) |
0以外 |
異常終了 |
注意事項
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このコマンドは実行サーバレスモードでは使用できません。
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設定したサーバ引き継ぎ情報は,実行サーバと待機サーバとの間にペアが成立した時点で引き継がれます。
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サーバ引き継ぎ情報を半角で81文字以上指定した場合は,設定・引き継ぎは実行しません。
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サーバ識別名で指定したサーバが待機サーバの場合は,設定・引き継ぎは実行しません。
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サーバ引き継ぎ情報はサーバ単位で設定します。一つのサーバに設定できるサーバ引き継ぎ情報は,一つだけです。
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サーバ引き継ぎ情報の設定は,実行サーバの起動処理開始時(online -s start)に実行してください。
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HAモニタの環境設定のexitcodeオペランドにtype2を指定した場合,次のメッセージ出力時にもリターンコードが0となります。
KAMN021-E,KAMN322-E,KAMN372-E,KAMN465-E
使用例
ユーザコマンド内でのmoninfoコマンドの使用例を示します。
- 例1
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moninfo -pコマンドで,共有リソースとして使用したいエイリアスIPアドレスを設定します。
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対象となるサーバの識別名:server1
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エイリアスIPアドレス:1.2.3.4
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サーバ引き継ぎ情報を設定するタイミング:実行サーバの起動処理開始時(online -s start)
ユーザコマンドの一部分を次に示します。この例では,実行サーバと待機サーバとの間にペアが成立した際,設定されたエイリアスIPアドレスが待機サーバに引き継がれます。
case "$2" in "server1") case "$4" in "online") case "$5" in "-s") if [ "$6" = "start" ] then #server1 online start!! moninfo server1 -p 1.2.3.4 fi
(凡例) 太字:サーバ引き継ぎ情報の設定部分
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- 例2
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moninfo -gコマンドで,サーバ引き継ぎ情報を参照し,エイリアスIPアドレスを設定するコマンドに引き渡します。
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対象となるサーバの識別名:server1
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エイリアスIPアドレスを設定するコマンド名:/sbin/ifconfig
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サーバ引き継ぎ情報を引き渡すタイミング:待機サーバの系切り替え処理開始時(standby -a start)
ユーザコマンドの一部分を次に示します。
case "$2" in "server1") case "$4" in "standby") case "$5" in "-a") if [ "$6" = "start" ] then #server1 system exchange start!! IPADDR='moninfo server1 -g' /sbin/ifconfig eth1:1 inet $IPADDR netmask 255.255.255.0 broadcast 1.2.3.255 /sbin/arping -U -c 2 -I eth1 $IPADDR /bin/echo 0 > /proc/sys/net/ipv4/route/flush fi
(凡例) 太字:サーバ引き継ぎ情報の参照部分
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