Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


7.10.6 稼働しているHAモニタやサーバの設定・動作を変更する

HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更コマンド(monchangeコマンド)を実行すると,稼働しているHAモニタやサーバの設定・動作を変更できます。

変更できる設定・動作と対応するオペランドを次の表に示します。

表7‒9 変更できる設定・動作と対応するオペランド

設定・動作

対応するオペランド

系障害監視時間

HAモニタの環境設定のpatrolオペランド

サーバ障害監視時間

サーバ対応の環境設定のpatrolオペランド

プログラムのスローダウン監視時間

モニタモードのプログラム対応の環境設定のpatrolオペランド

稼働中のHAモニタやサーバの監視の一時停止・再開

HAモニタの環境設定

disk_ptrlオペランド

サーバ対応の環境設定

disk_ptrlオペランド

ptrlcmd_exオペランド

sby_ptrlcmd_exオペランド

ここでは,各設定の変更について説明します。

重要

HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更コマンド(monchangeコマンド)では,実行サーバ稼働中の共有リソースの変更コマンド(mondeviceコマンド)と異なり,HAモニタおよびサーバの環境を設定する定義ファイルの内容は変更されません。設定を変更したあとに系やサーバを再起動すると,変更した設定は定義ファイルで指定している設定に戻ります。

〈この項の構成〉

(1) 系障害監視時間の変更

HAモニタの環境設定のpatrolオペランドに指定した系障害監視時間を変更できます。HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更コマンド(monchangeコマンド)はどの系からも実行でき,一つの系で実行すれば接続しているすべての系の系障害監視時間を変更できます。

コマンドの実行中に他系の障害や監視パスの障害など,系間通信ができない状態になった場合は,コマンドの処理は中断されます。

系障害監視時間を変更する場合は,次のことに注意してください。

(2) サーバ障害監視時間の変更

サーバ対応の環境設定のpatrolオペランドに指定したサーバ障害監視時間を変更できます。

HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更コマンド(monchangeコマンド)を実行した場合,コマンドを実行した時点から変更後のサーバ障害監視時間でサーバを監視し直します。

サーバ障害監視時間を変更する場合は,次のことに注意してください。

(3) プログラムのスローダウン監視時間の変更(プログラム管理機能使用時)

モニタモードのプログラム対応の環境設定のpatrolオペランドに指定した,プログラムのスローダウン監視時間を変更できます。

HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更コマンド(monchangeコマンド)を実行した場合,コマンドを実行した時点から変更後のプログラムのスローダウン監視時間でプログラムを監視し直します。

プログラムのスローダウン監視時間を変更する場合は,次のことに注意してください。

(4) 稼働中のHAモニタやサーバの監視の一時停止・再開

HAモニタ稼働中やサーバ稼働中に,対象機能(オペランド)の監視を一時停止,再開できます。HAモニタ・サーバ稼働中の設定・動作の変更コマンド(monchangeコマンド)を実行すると,コマンドを実行した時点から,監視を一時停止,または再開します。

次のオペランドが対象です。

システムディスクの監視を一時停止,再開する場合
  • HAモニタの環境設定のdisk_ptrl

サーバの監視を一時停止,再開する場合
サーバの業務ディスクの監視を一時停止,再開するとき

・サーバ対応の環境設定のdisk_ptrl

モニタモードのサーバの監視を一時停止,再開するとき

・サーバ対応の環境設定のptrlcmd_ex

・サーバ対応の環境設定のsby_ptrlcmd_ex

なお,サーバ対応の環境設定のpatrolcommandオペランドによる監視は,一時停止,再開できません。