Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


7.5.10 共有ディスクのデバイス障害に対処する(系切り替え時)(共有ディスクのSCSIリザーブをする場合)

待機サーバが実行系に切り替えるときに,サーバ対応の環境設定のscsi_deviceオペランド,またはdmmp_deviceオペランドに指定したデバイスでI/Oエラーが発生した場合は,メッセージKAMN725-W,およびKAMN726-Eを出力して系切り替えに失敗します。「7.5.8 共有ディスクのデバイス障害に対処する(実行サーバ終了時)(共有ディスクのSCSIリザーブをする場合)」を参照し,対処してください。

ただし,マルチパスソフトウェアによる冗長化構成では,同じ共有ディスクのすべてのパスに障害が発生した場合にだけ,メッセージKAMN726-Eが出力されます。メッセージKAMN725-Wが出力されてもKAMN726-Eが出力されなかった場合は,「7.5.7 共有ディスクのデバイス障害に対処する(実行サーバ稼働中)(共有ディスクのSCSIリザーブをする場合)」を参照して対処してください。

なお,系切り替えをする場合に,syslogファイルに「kernel: sd x:x:x:x: reservation conflictxは数字。OSのバージョンによってメッセージが異なる場合があります)」というメッセージが出力されることがあります。

これは,稼働中のサーバがディスクの保護のためにSCSIリザーブをしており,正常な動作であるため対策は不要です。