Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


6.3.2 システムファイルの設定

システムファイルにHAモニタを設定します。なお,HAモニタの自動起動・停止は,monsetupコマンドで設定してください。

〈この項の構成〉

(1) RHEL7以降のバージョンの場合

HAモニタでは,Unit設定ファイル/usr/lib/systemd/system/HAmon-powercontrol.serviceを提供しています。OSのsystemctlコマンドを実行して,サービスを有効化してください。

サービスの有効化方法を,次に示します。

# systemctl enable HAmon-powercontrol.service

Unit設定ファイルの内容を,次に示します。

[Unit]
Description=HA Monitor(power control)
After= sysinit.target network.target sshd.service jp1_base.service HABooster.service ltd.service haconnd.service
 
[Service]
Type=oneshot
RemainAfterExit=yes
ExecStart=/bin/sh -c '/opt/hitachi/HAmon/bin/HApwon >/dev/null 2>&1'
ExecStop=/bin/sh -c '/opt/hitachi/HAmon/bin/HApwoff >/dev/null 2>&1'
 
[Install]
WantedBy=multi-user.target

HAモニタの自動起動・停止の順番を変更するには,Unit設定ファイルのUnitセクションのAfter指定値を修正します。Unit設定ファイルの詳細については,OSのsystemdのドキュメントを参照してください。

注意事項
  • After指定値以外は,インストール時のデフォルト設定を変更または削除しないでください。

  • After指定値は,ほかのサービスを追加できますが,インストール時のデフォルト設定部分は変更または削除しないでください。

  • ほかのオプションを追加する場合は,十分に検討および検証をしてください。サービスの依存関係がループするなどの誤った設定をすると,OSが起動できなくなるおそれがあります。

  • /usr/lib/systemd/system配下のUnit設定ファイルは,HAモニタを上書きインストールすると上書きされます。そのため,Unit設定ファイルを編集するときは,/usr/lib/systemd/system配下のHAmon-powercontrol.service/etc/systemd/systemにコピーし,コピー先のファイルを使用して編集してください。

(2) RHEL6の場合

HAモニタでは,スクリプト/etc/rc.d/init.d/HAmonを提供しています。OSのchkconfigコマンドを実行して,スクリプトを登録してください。

スクリプトの登録方法を,次に示します。

# /sbin/chkconfig --add HAmon

HAモニタの自動起動・停止の順番を変更するには,/etc/rc.d/init.d/HAmonファイルの先頭にある,chkconfig用制御文を修正します。制御文の詳細については,OSのchkconfigコマンドのオンラインヘルプを参照してください。

なお,/etc/rc.d/init.d/HAmonファイルは,HAモニタを上書きインストールすると上書きされます。そのため,/etc/rc.d/init.d/HAmonファイルを修正した場合は,HAモニタの上書きインストール前に,/etc/rc.d/init.d/HAmonファイルのバックアップを取得してください。HAモニタの上書きインストール後に,取得したバックアップを基に/etc/rc.d/init.d/HAmonファイルを再度修正してください。